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2022-04-16 05:36

ポエトリーリーディング #4

命 (2022)

00:00
♪~
毎日みんなで命について考えている
暑い雲の切れ間から西日が差して
セブンイレブンの駐車場がオレンジ色に照らされている
鼻と口だけじゃ酸素が足りない
この部屋にはTwitterしか窓がない
感染者の数字が増えるほどにリアリティは失われていくが
これがもし都内限定ペイペイジャンボ毎日1万人当選キャンペーンだったら
めっちゃ当たりそうな気がする
割と大きめの本屋の世界の文学の棚に
ロシアと書かれた札が刺さっている
ロシアにも詩人がいるんだよなぁと思う
中国の詩集は文字は読めなくても想定が美しいことは分かった
言われて嬉しかったことを覚えておいて
タイミングが訪れたら誰かに言う
刺さってみる
声をかけてみる
あなたを必要だと伝える
話を聞いて自分も話す
楽しかったことを覚えておく
それが命だと思うから
線路沿いを気が済むまで歩いて小田急線で帰る
酒も飲まずキャンプルもしない僕が独自に編み出した
片道の電車賃でできるストレス解消法
街は駅の単位で分割されているように見えるだけだし
あるいは命は日付の単位で分割されているように言えるだけだし
それとも国は国境の単位で変化されているように見えるだけで
実際はグラデーションが重なり合っている
アップルウォッチがブルブル震えている
牛丼の波盛りが多く感じる
命が試されている
人間なのか問われている
特別なことではないし難しいことでもない
それぞれの場所で人間として当然の判断をすることが求められている
普通が引き落とされている
もっともっと働きたいし
もっともっともっと遊びたいから
生命保険に入ろうかな
Amazonと人橋カメラの上筋ランキングを眺めつつ
03:10
乾電池で充電できるモバイルバッテリーとか
賞味期限が5年ある羊羹とか
アルミホイルみたいなポンチョとか笛を購入
非常時に僕は羊羹を食べようと思っている
避難所で隣の人に羊羹を分けてあげられるだろうか
もし羊羹を分けてあげるシーンがやってきたら
何回か心の中で羊羹を分ける練習をしてから渡すのだろうか
宅配便はいろんな人たちのさまざまな思いを運ぶ
その中に紛れて賞味期限が5年ある羊羹が僕の部屋に届く
グラスにいっぱいの氷が飲み干した口に落ちてきて歯に当たる
時間の速度が二次曲線で加速していく
このまま時間が極限まで加速した結果
速すぎて止まって見えている状態がいわゆる寿命なのではないか
全然別の場所にあるものが重なって見える
今起こっていることがいつか体験したことのように感じられる
速すぎてよく見えないけど出会った瞬間に別れている
それを繰り返している
体の輪郭が法則に振動して中と外が入れ替わっている
何度も死んでは生まれ変わっている
それはそれとして私たちは今日も暮らしていかないとならないから
便宜上こんなことを命と呼んでやり過ごしているわけなのだが
生前説 前後亭 想像力
春の日差しが照らした水は玉川には珍しく透明で川の底が見えた
アレクサー 目処して
ちょっと分かりません。ごめんなさい。
(音楽)
(音楽)
05:36

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