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2024-04-14 52:57

6冊目【ニコライ・ゴーゴリ作 外套】より

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意外と軽妙なロシア文学


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感想は #ひつじとはち でお待ちしてます


サマリー

アカーキーウィッチバシマチキンは、寒いロシアの冬にぼろぼろの外套を着て出勤していますが、仕立て屋さんに持ち込んでも直せない状態だとわかります。 彼はボーナスで80ルーブルを貯め、ラシャ地のコートを仕立てる計画を立てています。 赤木栄一は高価な外套を着て役所に出勤し、注目を浴びていますが、帰り道で2人組に襲われて外套を奪われ、失意の中で寝込んでしまいます。 6冊目【ニコライ・ゴーゴリ作 外套】よりのエピソードでは、おばあさんが医者に見てもらうための外套の取り替えを頼みますが、数日後に亡くなってしまいます。 葬儀が行われた後、外套を探して追いかける幽霊が現れますが、その後は別の幽霊が現れます。 読書会で『外套』という作品を読むことになり、坂口安吾の作品も興味があると話しながら次の本について検討しています。

寒い冬の主人公
よし、じゃあ、一人でのんびり、誰かが後から聞いてくれるだろう予想で、やりましょう。
はーい。
さて、外套、どうでした、ロシア文革?
これ、結構、時代が時代の、ロシアの話なんで、
なんて言うでしょう、すごく、すごく、ここまで書いてもいいんや、というような、結構、すさんだ内情です。
ねえ、でもね、これ、何時代って思ったら、日本は江戸時代ですよ。
ああ、そっか。
って思ったら、むしろ、ロシア進んでない?とかって思ったんですけど。
江戸時代か。
なんか、ちゃんとしてる、役人とはいえ、貧乏な人が主人公ですけど、またちょっと、日本とは、趣が違うというか。
そうですね、独特の、やっぱり違いが、おきぼりになってるというか。
日本人が読むと、なじみのあるような、感覚がないような、不思議な感じがしますね。
不思議。でも、遠く離れたっていう感じもしないじゃないですか。
現代の社会の、宿図みたいなとこも、ちゃんとあって、なかなか、おもしろいなって、ユーモアもあるしね。
そうですね。
さあ、ニコライゴーゴリさんなんですけど、ちょっともう、江戸時代と思った時点で、あんまり人のことを調べてもなっていう気がしたので。
あの、ウキペディアでぜひ、顔を見ていただきたい。
肖像画かな?
これ、写真?
肖像画ですね。
いいっすよね、オカッパのひげ。
これ、僕、初めて今回見たんですよ。意外あったですね。
もっと、名前からしたら、ゴーゴリって言われるから、ちょっと無骨な感じがしたんですけど。
なんでしょう?貴族崩れみたいな。
そうそう。オカッパやん、と思って。
そうそう。ザマスって言ってほしいと思って。
そう、キャラクター的にそっちだよね。
いやみ系の顔ね。
そんな、ニコライさんが描いた外套なんですが。
はい。
はい、ちらっとあらすじからいきましょうか。
はい。
まず、主人公は、旧当館の管理さん。
お役人さんですね。
お役人さん、そうです。
苗字は、バシマチキン、これもどうなんでしょう?
ロシア的に、どんな名前なのかわかんないけど、タンカ、長靴じゃないやつ、っていう名前、苗字。
で、背丈はジンチクリン、顔にはアバター、髪は赤ちゃけ、目がしょぼしょぼ。
いや、なんか言われようよ。しかも顔色から字持ち言われてますけど。
主人公よ。もっとおるじゃろ、主人公。
ねえ、なんだろう、売りとして貧乏話のひとつなんでしょうけど、あまりにもひどくないですか。
そうですね。字は許してやったらどうやと思いますかね。
しかも顔付きからして、顔色からしてだけ、なんかそんな推測やん、これって。
まあ、そんな、名前が、アカーキ、アカーキエウッチ。
はい。早口言葉ですよね。
ねえ、何度も言いたい、アカーキ、アカーキエウッチ、なんですけど、
これ、生まれたときの話も、なんかひどい話で、
なんだっけ、生まれた小読みで、名前をつける、ミドルネームみたいな感じですかね。
誰かがつけてくれるのかな。
小読みによって、いろんな名前の種類を出されて、それから選ぶみたいな。
それを選んでもらったにもかかわらず、そこにいた警察署長の奥さん、いいおばあちゃんが、
いや、そんな名前なんてっていうのを2回ほどNGを出した。
あげく、この子にはもう、お父さんの名前つけときなさいよ、っていう、
なんと、適当なつけ方だなと思ったんですけど、お父さんが、アカーキーさん。
アカーキーさんですね。
で、継承も含め、アカーキエウッチをつけたと。
こんな、アカーキーウィッチバシマチキンがフルネームなんでしょうね。
そんな、見た目も、名前も、ちょっと、なんて言うんでしょう、いまひとつな、冴えない、男の人が主人公です。
ただ、彼は、給頭官って、ようは、出世はしてないんだけれども、仕事には誠実そうな感じですよね。
ですね。何か特定の仕事をやらせると、それに没頭して、ちゃんとやるという。
書類を書き写すというか、昔は印刷がなかったから、たぶん書き写してたと思うんですけど、
一言一個間違えずに写せるぐらい、しかも字がすごく丁寧だと。
ね、ですね。読んでる限りでは、上司が書いてる紅葉文章を清書するような。
そんな感じですね。
ただ、ちょっとここを変えてほしいとかっていうことができない。
ひたすらコピーをすることに、誠実な男の人です。赤木ウイッチ。
誠実なのか、変質的な気もしますけども、お気に入りの文字が出てくると、我を忘れて、みんなの表情を変えるとか、そんな表現が出てくるんで。
そうね。文字フェチ的な感じですか?
家に帰っても、この人やってるんですよね。
趣味らしい趣味がなくて、おうち帰っても、ちょっといい本の文章とかを機器として写しているっていう。
まあ、ちょっと変わってますね。ちょっとじゃないね。かなり変ですね。
そうですね。
まあ、そんなちょっと、冴えない、変な人なんですが、
彼がね、冬になって、
ペテルグルーブ、今のサンクトペテルグルーブかなって思うんですが、
まあ、寒いわけですよ、冬。
特に、出勤時の朝、めちゃめちゃ寒いと。
ものすごい寒そうですよね、これ。
いや、絶対寒い。今日の寒いとかいうレベルじゃ、絶対ないと思うんですけど。
仕立て屋さんに持ち込む
その寒い中、外套を着て出てるんだけれども、なんとなく背中とか肩のあたりが、チカチカする感じがする。
なぜかと言われたら、寒さが、ぼろぼろの外套からしみってきてるわけですよね。
ねえ、もうすでに外套の意味を成してないんですよね。
ラッシュは透けて見えるほど、裏地はぼろぼろ。
もう、ペロンペロンの上着ぐらいの感じですかね。
もう、同僚から反転って呼ばれてますね。
そうそう、外套ではなく反転。
でも、反転って言うと、綿がいっぱい入ってるイメージが日本にはあるからあれなんだけど、
どうなんでしょう?ベストぐらいの感じになってるんでしょうね。
ここも直訳ではないんでしょうけど。
どんな状態を、コートではないってことですよね、明らかに。
もう、ぼろ切れって書くのもちょっとなーと思って、多分反転ぐらいにしたいと思うんですけど。
そんな寒々しい反転を、さすがにこれは寒いだろうということで、
仕立て屋さんに持ってって、修繕ですよ。直してもらおうと。
行きつけなんですかね、ペトロービッチさん。
ペトロービッチさん。
っていう、仕立て屋さんに持ち込むんですが、この人もふたくせぐらいありますよね。
この人もたいがいですよ。
なんか、どうですか?お酒飲んでベロリ、ビロビロな感じ。
さすがにアルチューですよね、書き方がね。
完全にアルチューで、機嫌の悪いときに行ったら、ほっかけられる。
お酒飲んで前後不覚になってるときに、仕事頼まないとやってくれない。
そうそう、やってくれないし、そんなときはあまりにも安い値段にしてるので、奥さんが泣いて、
いや、それは間違ってる、酔ってるからって言いにくるっていう。
ちゃんと仕事しろよ、ロシア。
そんな仕立て屋さんに持って行ったところ、どうやら今日はシラフのようで、
これはふっかけられる。
でも、来たからには。
ということで、外套を何とか直してくれませんかと、つくろってくれませんかって出したところ、
まあ、シラフですからね、ちゃんと見立てたんでしょう。
いや、もうこれはつくろいませんと。
実にひどいお召し物ですと。
コートの仕立て計画
お召し物言ってんのに。
もうね、補修するにも縫い付けることができない状態。
本当にスケスケなんだと思うんですよね、縫えないって。
ラシャって、要は毛織り物なんですけど、コート地とかに使うやつね。
それがスケルフォードだから、相当長いこと着てったんだと思うんですよね。
そうですね。
まあ、そう言われて、でも慎重しなさいよと、新しくしなさいよ。
で、ちなみにいくらぐらいかかるかなっていう算段が、150ルーブルと。
当時の年収が400ルーブルぐらいの役所っていうふうな書き方がされてたんですけど、
400分の150って、ちょっとあんまりですよね。
あんまりですよね。
これ、今の価値計算でちょっと書いてあるのがあったんですけど、
だいたい400ルーブルが80万円ぐらいらしいんです。
だから、年収80万。
それは、今の日本とは比べ物にはならないけれども、
そのうち、最終的に出直して、ちょっと気分が良さげなときに聞いて、
80ルーブルに外套がなりそうなんですね。
新品を80ルーブルで作ってもらう。
はい。
80ルーブルとてですよ。
16万ぐらい。
うわぁ。このブランドですか?
でも、仕立てるんでしょう?
あ、そうか。仕立てるのか。
今でも仕立てれば、16万では済まないかもしれないですね。
ちょっといいブランドものでこうといいやつ、するでしょ、16万。
そっか、そうですね。
ただ、年収80万だと思うとね、かなり。
ちょっと別の、別のペトロビッチ以外のところがいいんじゃないかっていう。
しかも、けっこう製品な生活をしてそうなんですよね。
食べ物を契約したりとか、
あと、1ルーブル使うごとにニカペイカを箱に入れるとか。
ニカペイカがどんくらいかわかんないけど。
どうですか?
何より、このアッカーキーさん自体が、この趣味がなさそうなんで。
そうね。
特に、なんか浪費するとかいう感じでもないですよね。
ないんだけど、食べてるものもたいしていいもの食べてなさそうだし。
しかも、外套がそこまでボロボロになるまで着続けたっていうぐらいなんで。
まあ、80ルーブルをどっから出すかっていうことを考えるんですが、
先ほど言ったように、ニカペイカをためたのが、なんと40ルーブルぐらいにはなってると。
どんだけためたんやつ?
すごいな。
500円玉で10万貯まる箱みたいなやつですかね、イメージとしてね。
それをね、いわゆるこの冬が終わる前に貯まってるわけですから。
まあまあな契約家だと思います。
で、残り40ルーブルをどうしようかと。
で、どうやらボーナスが出そうなんですよね。
ね。
で、そのボーナスでなんとかならないかなと考えていたら、意外とボーナスがよかったんですよ。
ね。けっこう長くですよね。
そうそう。40ルーブルぐらいかと思えば、60ルーブル出ましたと。
いや、頑張ってるじゃん、赤羽道って。
ほんとですよ。
なので、なんとかその残りの40ルーブルも算段がつきそうだということで。
ペトロービッチさん、仕立屋さんとともに町に出て、上等なラシャを選び、キャラ子の裏地、キャラ子をつるんでしたいい生き手です。
で、毛皮、毛皮ちょっと、天の毛皮が無理なのはわかる。
ねえ、猫。
外套の注目
猫よ。
猫。
猫の毛皮ですか。
確かに猫をさわったら気持ちいっすよ。
しかも、上等な猫の毛皮をかいて。
いや、ロシアは猫の毛皮を使ってたことがあるんでしょうね。
しかも、この時代に使ってたっていうことは、たぶん今も残ってたりするんでしょうね。
あると思いますけどね。
これはほんとに、なかなかカルチャーショックですね。
カルチャーショックでしたね。
まあ、そうね、ふさぎの毛とか、確かに今でも使うし、そういう文化なんでね、これは受け入れていきましょう。
天ではないけど、非常に上等な猫の毛皮を仕入れ、なんと2週間をかけ、完成した外套です。
これは楽しみですよ、これは。
まあ、仕立て代もちゃんと請求はされるんですけど、
まあ、街中のいいとこに比べれば安く仕上げときましたよ、旦那ぐらいの感じで、ペトロービッチさんもやってくるんですが、
なんと、出勤前に納品です。
早い、朝早い。
まあ、よっぽど早く持ってきてくれたんでしょう。
ペトロービッチさんも自分の仕事に結構満足して、早く見せたかったんでしょうね。
まあ、そうやって、朝一に持ってきてくれたので、
5日の朝、この出来立てホヤホヤの外套を着て、
赤木、赤木エウィッチは出勤をします。
で、出勤をして行った先、まあ、お役所ですよ。
昨日まで反転です。
突然、豪華な毛皮のついた外套を着てきました。
なんと、一日で役所中の話題になります。
ですよね。
すごいな。
ね。
で、まあ、役所の人たちにも褒められるので、ちょっといい気になるんですよね。
だってさ、それまで、旧党官から全然出世しない、
ただ、ものを移すことにしか長けていない人間を、外套1枚で、違う目で見てくれるんですよ。
そうですよね。これ、しかも、もうちょっと後で出てきますけども、
この外套が良すぎて、みんなでそれを記念して、パーティーまで開かれるっていう。
しかも、最初はさ、これ、新しいの買ったんだから、パーティー開いてくださいって言われてるよね、本人にね。
ね。
いや、そんなことする?
そうか、16万だとするのかな?
まあ、ちょっと自分はね、そんな、夜会を開くような、家でもないしって言ってたら、
まあ、同僚というか、課長補佐なんで、上司ですかね、が、夜会を開いてあげようと。
で、この人誕生日なのかな?
なんか、そんなことも書いてあった気がするけど、生まれた日なんで、みたいなのがあった気がする。
まあ、そんなついでもあるし、君のために、ぜひぜひ、その外套を、みんなにお披露目する会を開こうじゃないかと、いうことで、課長補佐の家に行くんですが、
ここは、なんかちょっと面白くて、どうなんだろう、昼ぐらいでお仕事終わってる感じですかね、これって。
そんな感じですよね。
1回、家に帰ってるんですよね。
で、ご飯を自分で食べて、わざわざ出かけてる。
でも、2分ぐらいみたいですね、その帰りがけに何かっていうのはね、わりと、海外は今でも、早く1回家に帰って、それからご飯に出るとか、
それから、ご飯を食べた後飲みに、わざわざ飲みにだけ行くとか、
まあ、わりとそんな感じのとこが多いような気もせんでもない。
なるほど。
まあ、寒いからかもしれないですけどね、特にロシアはね。
まあ、そうやって、外套をわざわざ聞こんで、課長補佐の家へ向かいますと。
で、お披露目のためのパーティーですから、チヤホヤされまして。
はい。
で、まあね、こんなこと初めてでしょ。
ちょっと嬉しくなり。
ただ、普段趣味がないので、どうしたもんかと。
みんなは楽しそうにしてるけど、私何をしたらいいですか?ぐらいの感じで。
早く帰りたくなってる、赤木よいち。
ね、もう、気持ちはすごいわかりますよ、なんか。
わかるんだ。
で、まあ帰りますと言うたものの、いやいや、君のために開いたんだからと、シャンパンをあげるから。
まあ、でもお金持ちですよね、シャンパン。
そのシャンパンを2杯ばかしいただき、さすがに眠くなりましたと。
なぜなら、普段は寝ている時間だから。
ということで、こっそり帰ることにしたんですと。
はい。
で、帰ろうとしたところ、あのみんなにほめられた外套ですよ。
はい。
なんと痛ましくも、床に掘り抜けてあったという。
ああ、悲しい。
悲しいね。これもみんな、この外套で集まったはいいけど、もう一度集まって騒ぎ出すと、外套のことなんか忘れてたんでしょうね。
そうでしょうね。
まあ、そうですね、自分のもんではないわけですし。
そうですね。
しかも、本当だったら、それを見せびらかすのは、赤木赤木いちなのに、たぶん何の説明もせずに、ぼーっとしてたんだと思うんですよ、この人。
でも、あれがいい、これがいいって言われて、にこにこしただけなんでしょうね。
そうですね。
これは、ペトロビッチさんにちゃんと説明をしても、ぱっとかんといかんなって思いました。
まあまあ、そんなね、みんなからほめられた外套も、床に掘り抜けてあったのをはたいて、
まあでも、羽織ってね、寒い冬の夜、こっちへ帰ります。
はい。
ただ、この帰り道に大事件です。
そうですね。
えー、なんと帰り道、よく知らない道だったんですね、そもそもね。
ある広場に到着して、まあその向かい側に、おそらく自分の家があるだろうという場所なんですが、
ここでなんと、2人組の男に襲われます。
ねえ。
まあ、いい外套を着てたらね、そりゃあ狙われますよ。
そうですね。
悲しいかな。たった1日、1日着てないよね。朝着て、夜。
そうですね。
その日の夜に、追いはぎに奪われてしまう外套。悲しい。
悲しいですね。
まあ、そんな赤着、赤着ウィッチなんですが、殴られたのかな?転んだのかな?
殴られてますね。
円骨があったね。
なので、方法の手入れですよ。
しかも、上着をとられ、寒い冬でね、あわてて宿まで帰るんですが、
帰る前に、あれ?住宅さんに行ったのかな?
あ、そうですね。工番に行ってますね。
公園の近くの工番に、一応、追いはぎにあったと言いに行くんですが、
ここで言われても困る。あれ?友達だと思ってたよ。ぐらいの感じで、かわされるので、
悲しみをかかえて、お家に帰ります。
はーい。悲しい?
悲しいね。
帰って、宿の主婦というか、おうやさんみたいな感じですかね。
そうですね。
襲撃と失意
このおうやさん、おばあちゃんなんですけど、どうしたんだね?と聞かれ、
まあ、これこれで、一応、駐在には行ったんですけど、工番には行ったんですけど、っていう話をしたところ、
駐在じゃだめだよと。
警察署長のとこに、ちゃんと行かないとって言われたので、翌朝、朝一番に警察署長のとこに行きます。
はい。
行ったんですけど、まだ寝てると言われ、ちょっとして行ったところ、今、忙しいと断られ、
それでも、誰かに話さなきゃいけないっていうことで、言うんだけど、取り合ってもらえず。
ね。悲しい。
悲しい。まあ、このあたりがね、庶民との格差を感じさせるというか、
聞いても、でも、署長のところにいきなり行くっていうのも、今ではちょっと考えられないからね。
そうですね。
ただ、この順番を経ても、絶対上には行かないみたいなのはね、きっとあるだろうから、
そのくらい大切な外套だったんです、ということですよね。
で、この日は、なんと、あの書物をするのが大好きな赤木栄一が、役所を休んでる。
そうです。
ということで、翌日行くんですけど、まあ、外套ないので、反転をね、またもう取り出して、出勤するわけですよ。
まあ、同僚びっくりします。あの外套はと。
あー、昨日起きてたやん、ってなりますよね。
でもさ、あれ、パーティーに行かなければ、あんな目に合わなかったんだよね。
そういうことですよね。
ねえ。
まあ、それをね、クビンに思ったわけではないかもしれないけど、
義援金まで、一応、役所でみんながね、集めてくれたけど、
まあ、とてもじゃないけど、80ルーブルもした外套には、足りないビビチャル奨学だったと。
まあ、ただ、クビンに思った同僚が、とあるね、有力者を紹介するから、そこに行ってみたら、って。
これ、なんでしょうね、有力者。
これはもう、この時代のロシアとか、そういうところの、社会の腐敗を感じさせるわけですね。
なんかね、どうなんだろう、政治家とかでもなさそうなのかな。
そうですね。こういうときの、完全に詐欺の手口ですよね。
まあ、詐欺というか、なんなんでしょうね、なんか、なりあがった人っぽい感じがしますけど、
まあまあ、そういう人を紹介してもらって、そこに行くわけです。
誰かよくわかんないけど、有力な人、みたいな書き方されてるのが面白かった。
そこに行って、まあ、これこれ、こういうものなんですけどって、役所から来ましたって言って、行くんだけど、まあ、無視されるわけですよね。
ちょっと待っとけと。忙しいから。ただ、忙しいわけでもなさそう。
友達が来てて。で、まあ、ちょっと時間を見計らって、ああ、そういえば、なんか役所から来てたねって言って、会ってもらうんですけど、
見た目もみずぶらしい感じだし、なんか街頭盗まれたって言われてるけど、
いや、なんでそんな個人的なことをここで言うと怒られ。
順序があるだろうと。こういうのは順序があって、こういうとこに行ってから言うのが筋だろうって、怒られちゃうんですよ。
ああ。
話聞いてもらえない。
詐欺と寝込み
えー、ドンと足を踏み鳴らして、声を荒げて怒られるんですよね。
上司にもそんなふうに怒られたことがないので、赤木赤木うち、その場で失神しそうになってしまった。
で、一応、なんでしたっけ、なんか室内にいた人ですね。助けられ、助けられというか、抱えられながら運び出され。
主演さんに運び出された。
主演さんか。まあでも外にぽいってされてますよね、絶対これね。
はい。
うーん、まあショックを受け、そんな人に動滑されてね、ショックを受けて、肩を落としながら帰ったんでしょう。
しかも着てるのはボロボロの反転です。
うん。
寒さがしみます。なんと帰ったら、扁桃腺をはらし、寝込んでしまいます。
ただね、それ寒いのにね、こう。
ストレスはいかん。
いかんですね。
で、そんな赤木赤木うち、帰って寝込んでしまうんですが、翌日は熱が出ます。
はい。
おばあさんの病状と葬儀
熱が出て、さっきのね、おばあさんが医者を呼んでくれるんだけど、
医者もこれはいかんと。
しかも失礼ですよね、これね。
これね、なかなかですよね、これ。
なかなかですけど、このおばあさんに松の木のしつぎを用意してくれと。
しかも菓子の木もったいないから、松の木で。
なんて言い方。
手の施しようがなかったんでしょう。
しかもね、お金もない、治療費も出せない状態でしょうし。
そんな中ね、上言を言いながら、
なんでこんな外套があるんだ、ここに。
っていうね、ゴロゴロの外套をまとい、
上言を言って、なんと、数日後に亡くなってしまう。
はい。
悲しい。
悲しい。まさかの主人公、ここで死んでしまうとね。
ここからですよね、また。
そう。ただここで終わらない。
そう。ここで終わったら、社会の隅っこで、
不穏にまみれて、亡くなった弱い人の話かな、と思うんですけど。
はい。終わるんですけど。
祝々とね、葬儀を終わらせて、この女性って、あれですよね。
おばちゃんですよね、親さんですね。
に、葬儀をしてもらい、花葬も済んで、
しばらくして、役所から、なんかそういえば来てないんだけど、ぐらい連絡が来て。
悲しい。もう、なんかね、
外套を探して追いかける幽霊
いや、亡くなったんですよ。葬儀も終わりましたよっていう、数日後に気づかれるっていう、ほんとに。
先おととい、弔い結びましたよって、何日経っとるんやって。
ほんとよ。もうほんとに、なんでしょう、初めから生存しなかったもののように、っていうふうに書いてあるんですけど。
ペテルブルグから、消失を。
下川の赤木市なんですが、しばらくすると、よなよな、管理の封邸をした幽霊が現れる、という噂が流れてきます。
あ、羊さんが消えた。羊さんが消失?
おかえりなさい。
電波が悪いか?
電波が悪い?
おかえり、おかえり。
ごめんなさい、ごめんなさい。
帰ってきた。
ごめんなさい。赤木市と一緒に死んじゃった。
そうそう、消失したって思った。
まあまあ、いい感じに切れたんで、大丈夫だと思います。
ごめんなさい。
まあ、いいですよ。ちょうど切り替えのとこでしたね。
よなよな、管理の封邸をした幽霊が現れました。
しかも、外套を探しているかのように、追いはぎになってるんですよね。
ねえ。
これは、なんて言うんでしょう。
ちょうど、これが江戸時代ぐらいっていう話があったじゃないですか。
まさに、江戸時代のこういう話の流れ的にも、すごい似てるような気がしません?
恨みを持って、亡くなった人が現れて、追いはぎをするみたいなね。
そういう時代は、背景としてみんなが信じてたんでしょうね。
そんなね、外套を盗む幽霊が、この街に現れて、
ある時、捕まえようとね、警察官が3人で捕まえたんだけど、
また、このね、警官たちが呑気なのか、なんなのか、捕まえたのに、
なんか、たばこをね、吸ったりするんですよ。
当時のたばこが、鼻から吸うやつね。
右の鼻の穴を押さえて、ふんって、吸った瞬間に、
おかえりなさい。
どうも、すいません。毎回ね。
ちょっとね、捕まえたところを、今、話してました。
はいはい。ごめんなさい。
一旦、捕まえたんだけど、なんか呑気だなと思って、たばこ吸うんですよね。
で、そのたばこを吸った瞬間に、くしゃみをして、警官、手を離すっていう。
なんで、こんな呑気なんですか?
ねえ。
そうやって、取り逃してしまうんですけど、何でしょう。
犯人、結局、わかんないんですね。
ほんとに、赤鬼、赤鬼、ウィッチなのか。
実際の人なのか、幽霊なのか、ちょっとよくわからない。
で、ここで出てくるのが、さっき、なくなる直前に、赤鬼、赤鬼、ウィッチを一括した有力者。
彼も、なんとなく、一括した日から、心残りだったみたいですね。
そういえば、訴えに来たんだったよね。心配は、若干してたようです。
ねえ。
しかも、亡くなったって聞いて、びっくりして、両親の過酌を感じたり。
なんとなく、一日、ぼーっとしたり。
ただ、あんまり気分は乗らないものの、夜会、パーティーに誘われて、
シャンパン2杯飲んで、なんか聞いたことありますよね。
楽しい時間を過ごし。
おやおやですよ。
しかも、愛人のもとにね、行くんですよ。
おやおやです。
ただね、ここ時代、感じてほしいのは、ソリに乗っていくんです。
そうですよね。ソリですよ。久しぶりに、この感じに見ましたよ。
ソリなんですよ。ねえ。
気変に、毛が3つ。
そうそう、毛が3つ。
何ひいかせてるんだっけ、これ。何でしょう、犬ぞりとかかな。
このソリは、何でしょうね。
何でしょうね。何にひかせてるかは、ちょっと分からなかったんですけど、まさかトナカイではないと思うんで、犬ぞりかなって思うんだけど、
ソリに乗って、愛人のとこに行ってくる。
ここで事件が起こります。
突然、外套の首根っこをつかむ手が。
振り返ってみると、あの日の赤木、赤木ウィッチ。
こわい。
ねえ。急ですよ。
俺の外套を返せと。
外套をはぎ取られ。
でも、あんま抵抗しないんですよね、この人ね。こわかったんでしょう。
ねえ。脱ぎ捨てて、全速力ですよ。
とりあえず、お家に帰ってくれと。
で、頬の手で帰りましたと。
かわいい。
すると、それ以来、この幽霊は出なくなった。
新たな幽霊の登場
うーん。
なんだけど、またある巡査が見たっていう噂が出て、
ただ、その巡査が見たのは、はるかに背が高くて、
くちひげをたくわえた、立派な老い萩だったらしい。
ねえ。これがよくわからないんですよね、この。
最後ね、これどう解釈しよう。
この最後の、別の巡査が見たっていう話がなかったら、
この有力者が着てた外套が、本当に巡り巡って、
赤脇ウィッチの着てたやつやったんかなって、ちょっと思ったんですよ。
本人が知ってる知らないは別にしてね。
どっかに売りに出されてたりとかしてね、盗んだものをね。
手当たり次第に、外套を剥ぎ取ってた赤脇ウィッチの幽霊が、
やっと自分の本物を手に入れて、それ以降出なくなりましたよっていう話かなと思ったら、
最後にね、また別の幽霊が出てきて、おやおやって。
これもしかしたら、有力者がこんな感じなのかもしれないと思ったりね。
まわりまわって、なくなったとかは書いてないけど、
その有力者が、今度はおやいになってたとか。
それは確かにあるかもしれないですね。
風邪は書かれてないけど、ちょっと立派な感じはするじゃない?
はいはいはい。
そしたら赤脇ウィッチは、自分のやつを取られ、
今度取られたから、取り返しに行き、
今度コートを取られた、有力者はまたなくなり、
それでまたコートを取るおばけになり。
ぐるぐるまわる。
たしかに象でも取れますよね、この書き方やったら。
なんとも言えない、この、なんだろう、
まずしい人たちの話だから、
けしてゲラゲラ笑えるような内容ではないんだけど、
でもちょっとおもしろい。
街頭を作るに至った経緯であったりとか、
街頭を作ってホクホクしてるのに、悲劇が起こる。
ただそこで終わらない。
幽霊っていう形でね、街頭を取られた恨みを晴らしていく。
この幽霊が題材で出てくるじゃないですか、
1800年代のロシアの小説で、こういう形の幽霊の書き方をされてるっていうのも、
また、この江戸時代じゃないですか、日本で。
ボタン道路とか、日本でも何か恨みを持って幽霊になった人が復讐しに行くみたいな、
そういうのにも通じるのがあって、時代的にそういう風潮というか、
文化は違いで同じような感覚があったのかなっていう。
そうですね。恨みを晴らす方法として、幽霊になって襲いに行くっていうことですよね。
あと、ボタン道路もそうだけど、割と男女の縁婚みたいなのが、江戸時代とかって日本は多い気がするんだけど、
なんとなくね、幽霊が出てくる題材なのに、社会の上下というか、社会的な立場の話っていうのは、
日本だともう、仇討ちとかになるような気がするんだけど。
なんかちょっとね。
常年的なものというよりも、社会を封死するような意味が強かったのかな。
そっちな気がしますよね。
なんとも、ファニーなんですよ。英語で言うと。
なんかね、おもしろいっていう言葉が日本語だと、ちょっと一言でうまく伝わらないんだけど、
かわいそうな話なんだけど、なんとなくおもしろいっていうね。
そんななんか。
かわいそうでもあり、おもしろくもあり、やっぱりあわれでもあり。
いろんなものがごちゃ混ぜになってるような。
なかなか短編で、おもしろい本だなって思いましたね。
そうですね。短い中に結構いろんな要素が。
当時の文化的なこともわかるし、経済的なことも伝わるし。
もっと言うと、食べ物とかも少し描写があったりするので。
この時代、きゅうりの柄を外に捨ててたりなんて。
そうそう、窓からね。
窓から。
そういう、お役所の中の仕事の一部も出てくるわけじゃない?
で、警察署長とかっていう、社会的な立場の高い人たちの話もあって。
短いお話なのに、すごい凝縮した内容が入ってる本だなって思いましたね。
ちょっと暮らしぶりがわかるような。
ドフトウェスフスキーにも影響を与えたらしいですよ。
聞くところによると。
すごいんです、たぶんゴーゴリって人は。
全然知らないくせに。
ちょっとね、他のも読んでみたらよかったなと思ったんですが、なかなかちょっとゴーゴリ。
鼻とかが一緒に入ってたんだけど。
鼻とか、そうですね。検察官とかの議局ですかね、なんか。
そうですね、なかなか海外文学、面白いというか、
その当時のものなのに、簡単にって言ったらいいかな、なんていうのかな、割と安易に読める。
そうですね、やっぱり今でも通じるテーマがあるんで。
悲しいサラリーマンですね。
悲しいサラリーマン。
役所勤めね。
役所勤めで、ちょっと社会に適合できなかったかなっていう。
哀愁が。
でも、面白かった、これは。
はい、面白かったです、これは。
いいテーマだと思いました。
はーい。
はい、お時間もいい感じなんじゃないですか。
ちょっと最初まで話しちゃったけど。
いえいえ、さすがでございます。
読書会の開催と坂口安吾の作品について
いや、さすがで、いやいやいや。
ヒチさんが何回か落ちてくださったので。
途中で幽霊になろうかなって思った。
まあ、2ヶ月に1回ぐらいできるといいな。
どうですか?
いやいやいや、私が暇なだけで、みんな忙しいんだよっていう。
でも、これぐらいの長さの本っていいですね。
そうそう、暇がちょっと潰れるぐらいでしょ。
30分ぐらいで読めますもんね。
そうですね。
次、何読もうかなと思ってて。
そうですね、次何しますか。
なんかね、私何読んでたのかな。
なんかね、坂口安吾の、安吾だっけ?
坂口安吾の安吾。
ちょっと全然読んでないんですけど、気になってる。
おお。
だっけな。
うん、カタカナで安吾ですね。
安吾。
そんなに長くなかった気がするんですよ。
それこそもっと短いのかな。
ちょっとこれ、どうですか。
うん、ちょっと見てみます。
僕も全然坂口安吾さんの本は読んだことないんで。
ん?違う?
え、何だっけ坂口安吾って有名なの。
坂口安吾さんの、もうちょっとざっと著書一覧を見てるんですけど。
だらクロンだ。桜の森の湾海の下とか、読んでんじゃん私。
さすが。
いやいやいや。さすがじゃない。
だらクロンとか、なんか持ってた気がする。
まあほら、中二病は読むでしょ、こういうのは。
うーん、僕は全く手をつけたところがないんで、これはいいですね。
読めそうなところ。
なんかいっぱいあるんで、ちょっとなんか良さげなのがあったら、それに変えるかもしれないですけど。
はいはい。
短かった気がする、安吾って。何本ぐらいかな。
ちょっとじゃあ、これを、坂口安吾行きましょう。
次に読む本について
行きましょう。
はい。ではまた、チャンスがあれば、ご飯も食べいきましょう。
ねえ、スタバに連れてって。
いや、連れて、いや、私、暇ですよ、毎日。
いつでも誘っていただいて、かまいませんよ。
いや、もう、まやさんが一緒じゃないと、スタバにも行かれへんね。
行けないからね。
ちょっとでも、バレンタインの終わっちゃいましたよ、おそらく。
あ、そっかそっか。
もうすぐ春目いてくるから、またそれ遊べるとおいしそう。
そうそう、桜シリーズが出ますね。
ねえ、おいしそうですね、あれ。
じゃなければいけますね。
あ、そっかそっか、いちごがあるんですね。
いちごがちょっと苦手なんですけど、まあまあまあ、いけると思いますんで。
はい、ぜひぜひ。
行きましょう、行きましょう。
はあ、じゃあ、もう、体に気をつけてください。
ええ、なんとかなります。
なんか、いろんな熱病をもらって、まあ、もう免疫ついたっしょ。
ああ、もう、もう、このね、今年度は大丈夫です。
うーん、ねえ、おつかれでしょうけど、しっかりまずね、寝てくださいね。
睡眠。
はい。
それだけです。
はい。
ひつりさんとサバ食べたいって、来てますよ。
あ、もう、サバ行きましょうよ、サバ。
サバ行こう、サバ。おいしいサバ、私も食べたい。
もう、神戸にも大阪にもサバありますよ。
ねえ、サバね。
サバ。
サバ、はい、行きましょう。
はい。
はあ、じゃあ、今日はこれで、終わりにしましょう。
よかった、ふるたさん、来てくださって。
ねえ、ありがとうございました。
ありがとうございました。
じゃあ、また、いつか。
いつかって。
いつか、いつか。
ひつりさんの本が片付いたら、頑張ってください。
はい、ありがとうございます。
はい、では、みなさん、おやすみなさい。
おやすみなさい。
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