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シェアするらくごの式です。
先週土曜日、3月11日、深川東京モダン館、シェアするらくご第31回竜邸しがらき、私が主催するらくご会開催されました。
楽しかったですね。
シェアするらくごはもう10年間やってまして、この31回目が11年目突入ということになるんですが、
竜邸しがらきさん初のご出演ということで、私がちょこちょこと前説を喋った後に登場したしがらきさんが、
最初ですね、しがらきさんの読演会というか勉強会というか、集まりしがらき村、ここはやっぱりしがらきファンが行くところなんですよね。
それがどんどん増えているということなんですけども、これに対して今回のシェアするらくごというのは、
しがらきさんお一人しか出ないけども、しがらきさんをまだ知らない人も来るという、
そういうしがらきさんのお仕事としてはちょっと珍しい会で、そこらへんをお客さんどっちに振っていいか掴みかねているようなんですね。
その不安定さをまた逆に取るような枕をかました後に、1席目が臨機の駒、
佐々木佐々木、小僧さんが可愛いですね。
とっても女の人2人も綺麗に描けたんじゃないかなというふうに思います。
一度降りてから2席目がお待ちかねのしがらきさんの新作。
これが私も初めて聞きましたが、演目が犬。漢字一文字犬。
新作はネタを割りたくないんですよね。どう言えばいいのかな。
犬たちがすごいことをやるんですよ。
あのロックミュージシャンとも共演してしまうという、これだけだと何が何だかわからないんですけど、
冒頭はですね、ちょっと旬風邸正太師匠のメイケンチャッピーに似てるなというふうに思ったんですけど、
後のトークで聞いたんですけど、なんとしがらきさんメイケンチャッピー聞いたことなかったんだそうです。
後から聞いてバカついてるなっていうようなふうに思った、しまったみたいなことを思われたんだそうですよ。びっくりですよね。
というかね、しがらきさんはあんまり過去に作られた他の人の新作って聞いてないみたいです。
トークのコーナーで、シェアタイムというトークタイムがありますが、私との対談の中でコントをやってたんですね。
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今のゾフィーの上田さんという方と二人でチェルシーというコントをやってたんですが、そのコントの時は台本を書いてなかったと。
もちろんコントを作っていく上で途中ギャグを入れたりとか、合作じゃないでしょうけど、自分が手を加える部分もあったんだそうですけども、コント自体は上田さんが書いていて、自分は作ってなかったと。
前座の頃から、会議に呼ばれる時に、師匠の方針で持ちネタがあまり多くなかったので、新作も作ろうと思って作り始めたというのがどうも最初らしいんですよ。
その時にあまり人の新作を参考にしていないみたいなんですね。それでクソバカバカしい新作が書けるっていうのはちょっとすごいなと。
だからこれから他の新作のお仲間の会議とかに多分彼は呼ばれると思うんですけど、そこで他の人の新作に触れたりすると、もう一回変化するんじゃないかなっていうことをすごく感じました。
対談も楽しくやらせていただきまして、そして3席目何書けるのかなと思ったら、なんと五感捌きですよ。
40分かかる大ネタの古典です。これがかっこよかったの。びっくり。
もともと二番煎じとかしがらきさんの古典は結構いいというのは私はしがらき村で知ってましたが、五感捌き良かったわ。
広瀬和夫先生も褒められてましたけどね。三座師匠の方らしいですけど。
さすが神田生まれ。江戸っ子らしさがすごくよくできていて、僕もこのネタ大好きなんですけど。
いやー感動しましたね。確かにね、なかなか五感捌きをかける機会ってないんですよ。
やっぱり尺長いですから。だからしがらき村で多分年に一度かけられるかどうかっていうところで、今回はシェアする落語のためにしがらきさんがきっちり稽古して作ってかけてくれたんですね。
主催者としてこれは身に余る光栄でございます。本当にありがとうございました。
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でもあれだけしっかりした良い芸の五感捌きをかけても、みんな犬の刺激の強さが残っているというですね。
そのあたりがこの竜天しがらきという人の面白いところですよね。
これから多分新作ももう一回変化するだろうし、もう一回でも何度も変化していくだろうし、もう一つ古典もこれだけ面白い新作を作っているということが影響して、古典もこれだけできる人なのでますます面白くなると思います。
もう今のうちからね、今のうちからしがらき村に行っておいた方がいいよ。本当。そう思いました。
竜天しがらきさん、シェアする落語に出ていただいてよかったです。本当にありがとうございました。
ということで次回のシェアする落語は7月の22日。あの人が出ます。あの人とは誰か。その件についてはまた今度。ではまた。
