プロダクトの価値が上がり、ものすごい売れるっていう。
サービスデザインの観点から、ものすごい考えさせられた。
そういうのって、やっぱりアメリカのエンタメ企業だな、
ハリーポッターはイギリスですけど、ユニバーサルはアメリカで、
そういうのを考案して実践してビジネスにしてるって、やっぱすごいなと思ってて。
日本の会社って、任天堂は近い形でやってるけど、
それ以外って、そこまで商品と体験を融合させることによって価値をアップさせて、
付加価値で売って楽しませるっていうのできてるところ少ないかなと思って。
杖をよりリアルに高級感出して作るっていうのはすごい得意だと思うんですけど、
その先端にLEDのリフレクターっていうのが付いてて、
ポイントポイントでLEDのレーザーみたいなのが飛んでると思うんですけど、
そこに当てて反射させるとセンサーが受け取って動くっていう仕組み。
単純な仕組みなんだけど、そのリフレクターを付けた瞬間に、
おもちゃの杖が本当に魔法の杖に変わる瞬間を体験したんです。
これ大阪でも同じことをやってるらしく、
聞いてる方で行ったことある方とか興味ある方行ってみると非常に納得できるんだろうなと思ったんですけど、
そういうのがサービスデザインのビジネスに対する貢献かなと。
ちょっと個人的な話ですけど、最近見つけたものがありますけど。
みぞはさんのときに他に何か、Uberの例とか任天堂ありましたけど、他に何かあります?
最近チェックして気になっているのは、
まずUS側と日本側両方で似たようなものを最近見かけたんですけど、
US側はサンフランシスコでも有名なCapital One Cafeの事例が結構面白いなと思って、
あれまさにサービスデザインで作られてるんですけど、
Capital Oneってアメリカでも大手の金融の銀行の会社なんですが、
銀行ってある意味どこでもサービス一緒と言えば一緒というか、
みんな安心にお金を預けられたらどこの銀行だろうとあんまりみんな気にしないと思うんですけど、
それって銀行としては差別化しないと生き残っていけないわけで、
っていうときに彼らが考えたのは、ユーザーにとってお金ってそもそも何だろうなとか、
どういう存在なんだろうなみたいなところから問い直して、
結果できたものが銀行とカフェを融合したようなコワーキングスペースっていう、
それがサンフランシスコにあって半年ぐらい前に私も行ったことがあるんですけど、
本当にすごくカジュアルな誰でも行けるような空間で、
時にちょっと金融系のお金の相談をしませんかみたいなイベントだったりとか、
どういうプロセスで、何をやっていくとよりサービスデザイン的な概念でものを作れるかとか、
サービスを作り出せるかって、水澤さん的にプロの視点からありますか?
そうですね。
何から始めたらいいのかとか、どこが改善ポイントかとか、その辺。
サービスを作るっていう観点だと、もちろんユーザーを調査してとかそういうのはあるんですが、
それってステップ1かなと思っていて、その手前にステップ0として、
企業のカルチャーづくりというか、そもそも結構デザイン思考的なプロセスとか、
サービスデザインのプロセスって、ユーザーインタビューとかやって、インサイトを抽出して、
あんまりウォーターフロー型になかなか一直線にはいけないというか、
いろいろ立ち戻りしながらやり直しながら試して、いい失敗を重ねながらなので、
そもそも失敗を許容できる組織じゃないとできないとか、
多少の柔軟なスケジュールが許されるとか、いろんなチャレンジが許される環境じゃないと、
まずステップ1にすらいけないみたいなところがあると思うんですよね。
なので、まずそこを受け入れられるような土壌にしていくために、
それはもちろん経営層もそうでしょうし、現場の視点もそうだと思うんですけど、
まずそこの土台づくりから必要なのかなとは思いますね。
それ実は、さっきのキャピタルワンカフェの話で言うと、
実はキャピタルワンって結構レガシーな巨大金融機関なんですね。
で、キャピタルワンカフェを作ったきっかけって、僕が知っているのはね、
実はその前にキャピタルワンスタジオっていうデザインスタジオを作ったんですよ。
このオフィスからすぐ近くにあるんですけど、
デザイン会社を買収して、そこのチームをもとに新しいものを作り出すということで、
マインドセット変革とプロセス変革をするためにデザインスタジオをキャピタルワンで作って、
そこで僕、そこで働いている友達がいたので聞いたら、
金融機関だからコンプラ的にできないことってたくさんあったじゃないですか、セキュリティとか。
そういうのを全部緩くして、そこだけはオッケーにする、
地外保険的なサテライトオフィスみたいなのを作って、
実際行ってみたらもうスタートアップのオフィスなんですよ。
完全に吹き抜けで、キッチンがあって、ソファーがあって、
全然金融機関に感じないスペースで、
採用も主にスタートアップ経営の人たちばっかり採用。
そこで生まれたアイディアの一つがキャピタルワンカフェだったらしい。
それって毎日セットって話があったんですけど、
日本の企業がよく言う、それ儲かるんですか?みたいな。
キャピタルワンカフェって、儲かるんですかって言われたら儲かんないじゃん。
なかなか難しいところあると思うんですけど、
何かそれって作ってからヒットさせるように売るからヒットしないんじゃないかなと思ってて、
ヒットすることを確認してから売ればヒットするじゃないですか、約束的に言うと。
何かそれがすごい大事かなとは思っていて、
しょうがないというか、メーカーたるものを計画的に商品を作ってとか、
サービス業でもそうかもしれないですけど、
決まりきった手順の中でやるしかないというところはあると思うんですが、
本来であればそうではなくて、ちょっとちっちゃくでも試しながら、
これって本当に売れるんだろうかって思った瞬間に素早く顧客に当ててみて、
刺さる刺さらないを確認したり、ちょっとずつブラッシュアップしていって、
これはもう熱狂的にないと喜ぶ人が出るなっていう。
あとはこのまま正しく作れば売れるよねっていうところまで持って、
もう絶対ヒットすることが分かってから売ればそれは絶対ヒットするので、
何かそういうプロセスに変えていくっていうのがすごく有効なんじゃないかなとは思います。
なるほどね。まさにそれが今ワークショップ型でやってる目標の一つですよね。
そうですね。
デザイン志向的だったり、リーンスタートアップ的だったり。
はい。
ユーザー視点で巻き込みながら手応えを感じて、
ある程度のヒットの脈がありそうであればスケールさせていくっていう。
はい。
そういうやり方ですよね。
そうですね。
作ってからやるんじゃなくて、売りながら作るじゃないけど試しながら作るみたいな。
そういう世界観でやるっていう。
そうですね。はい。
素晴らしい。
じゃあ、
これって私もやりながらすごい思うところですけど、
最初に立てたこれ売れるだろうっていう仮説、9割9割外れるので。
ああ、そうなんだ。
もうその前提で絶対、絶対って言ったらあれかもしれないですけど、
ほぼほぼ当たらないかもしれないなっていう想定で、
じゃあ当たるようになるまで先に、
じゃあ当たるなら当たる、当たらないなら当たらないで確認しながらブラッシュアップしていった方が
よっぽど成功の角度が高まるなっていうのはすごい経験から思います。
なるほどね。
この辺だったらアメリカ西海岸だったらそれがスタンダードになってるんですけど、
日本の場合はプロダクト企画考えるときにまず収支予測表みたいなの作ったりするじゃないですか。
あれやっちゃうと結構厳しいですよ。
そうですね。失敗がやっぱり許されなくなってくるので、品質のいろんな基準とか。
大事なんですけど、初手からそれやるとだいぶ難易度上がっちゃうなって。
そうだよね。
わかりました。
じゃあ結構僕も今回知らなかったことを学べたんでありがとうございました。
はい。
ということで、うちの会社ビートラックスでサービスデザイナーをしている水尾さんに出演していただいて
サービスデザインのお話をいただきました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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