次にブランディングの要素で行うものとして、ブランドのストーリー作りっていうのはすごい重要なんですけど、
これが日本の企業が結構歴史がある割には苦手だったりするんですよね。
どういうストーリーでそのブランドが生み出されたかっていうのが、多くはファウンダーのストーリー、創始者のストーリーだったりするんですけども。
前のGoodpatchの話でもちょっとゲスト外で話してました。
そうですね。Goodpatchはすごいストーリー作りが上手い。
上手いって失礼だけど。
ファウンダーの土谷くんがうちの会社でインターンしてたところから始まるんですけど、そのインターンするために面接に来たその日が3月11日で、震災の日。
まさに2011年3月11日に飛行機に乗ったから、1日遅れてたら飛行機に乗れなかったみたいなところから始まって、
それでサンフランシスコ来て、英語も全く喋れず、住むところも決まらず、奥さんと小さい赤ちゃんを連れてきて、何も分からず来て、
それで日本に戻って、また何もないところから始めて。
そういうストーリーが本当に面白いし、人の心掴むのでファンが増えるっていう。
そういう感じで他の会社もそれぞれストーリーがあるんですけど、アメリカのブランドってすごいそこを前に出すのが、
特にナイキなんかはストーリーがすごい上手で、フィル・ナイトっていうファウンダーはすごい固いアプリで、映画にも最近なってるんですけど、
天候なことで有名で、マイケル・ジョーダンのバスケットシューズが一番ナイキを成長させた、
あれこそジョーダンブランドを作ったんですけど、
お世話になってます。
あれ知ってます?その当時の試合に毎回罰金喰らいながら試合に出してた感じ。
知らない。
このストーリー僕すごい好きで、その当時アメリカのバスケットボールリーグのNBAって規制っていうか決まりがあって、
ちょっと具体的な数字忘れたけど、半分以上が靴の色が白地じゃないといけないみたいな、面積の。
だけどマイケル・ジョーダンのエアジョーダンっていうのは赤いんですよ。
ジョーダンのイメージって赤じゃない。
真っ赤なバスケットシューズ履いて出ると、毎回5000ドルかなんかの罰金を払わなきゃいけないんだけど、
ナイキのファウンダーがいいよ、もう出てしまえって言って、目立つから。
毎回5000ドル払いながら出て、最終的に40万ドルぐらい罰金喰らったんですけど、
でも今から考えると安い広告になるみたいな。
今の収益と比べたら。
そう、もう何百億と稼いでるわけだから。
それ考えると、片破りなやり方だったけど、あれによって知名度が上がったよねっていうストーリーが、
挑戦する人みたいな、ルールに縛られずに挑戦する人のストーリーに繋がってるんだよ。
確かにアメリカとかこっちのウェスタンの国って、こういうファウンダーとかの映画はすごく多くないですか?
多いですね。マクドナルドもありますね。
ザ・ファウンダーっていうのがありますね。
いっぱいある気がする。
実は日本も、本とか読んでみるとファウンダーストーリーってめちゃくちゃ面白いのよ。
アメリカなんかよりもよっぽど大変な時期から始めたりとか、長い歴史を持ってる企業が多いんで、
ファウンダーの話って本読んだり、実際にそこの会社の方に聞くと、そんな面白い話だったんですねっていうのもあるんで、
ちょっと前に出した方がいいんじゃないかなって思ってます。
それもブランド作りとして、クライアントさんのタビオって靴下の会社さんなんかも、
アメリカ進出する際にプロジェクトさせていただきましたけど、
彼らが言ったのは、もともと今の社長さんのお父さんがファウンダーなんですけど、
2人で二人三脚で経営してた時にニューヨークにお店を出そうとしたんだって。
一番メインのティファニーとかがあるエリア。
そしたらそこの不動産屋さんにお店出したいんですって言ったら、
何屋さんですかって言ったら、靴下ですって言ったら、
靴下はダメだわって言われたんだって。
おしゃれなハイブランドのエリアに靴下は出せないわって言って断られた。
それが悔しくて、再チャレンジとして次はD2Cっていうかオンラインで売る。
店を出さずにオンラインで。店ダメって言われたから悔しくて、
オンラインでやるよっていうので、
うちの会社がタビオのアメリカ向けのECとかローカリゼーションとか
ブランディングをさせていただいたんですけど、
その時に実際にブランド動画っていうのを作ったんですよ。
その社長さんがインタビューに答えてて、どうしてもう一回やることにしたのか。
それがストーリーになってアメリカに広がってるっていう。
そういう話ですね。
面白いストーリーは響きますからね。
それは結構重要だと思ってますね。
これが究極なんですけれども、
一つの文章にしてそのブランドを定めていくんですよね。
このブランドはどこのポジションでどういう価値を提供するのかっていう。
これもワークショップの時に使うドキュメントっていうのが
ポジショニングステートメントっていうのがあって、
このブランドはこのターゲットのニーズに対して
こういうソリューションを提供して、
こういうメリットを実現する。
競合他社と比べて、
ここのブランドはこういう点において優れているみたいな。
っていうのを書いてもらうんですね。
結構整理されるっていう。
これ結構ワークショップで何回か私もこれやってるんですけど、
思ってる以上に時間かかるプロセスですよね。
難しいよね。
難しい。言語化が難しい。
難しいと思います。
でも大事なポイント。
ちなみにうちのは?
うちのはさっきちょっと書いてみた。
以前に何度か書いたことあるんですけど、
久しぶりにちょっと書いてみようと思ったら、
結構スラッと書けたので、
ちょっと説明しましょうか。
ビートラックスは、
グローバル企業のイノベーション創出に対して、
デザインサービスを提供することにより、
ビジネスの成長を実現する。
競合他社と比べて、
ビートラックスはデザインビジネステクノロジーの融合の点において優れている。
っていう感じですね。
綺麗にまとまってますね。
これ一回整理するってすごい重要だなと思ってて、
多くの企業がこの辺ぼんやりしてるんだよね。
なんとなく。
でも難しい。これ本当に。
ここまで全部きっちり書かなくてもいいと思うんですけど、
例えば、
いろんなタイプのブランドとかビジネスあるけど、
駅前でやってる小さいレストランとかかもしれないし、
でもこういうのを整理するといいですよね。
最近いろんなワークショップやらせてもらってるんですけど、
言語化って大事だなって妙を持って考えてます、最近。
チーム内でのアライメントも取れるし、
結構ふわっとしてるとやっぱり、
それぞれ違う解釈を持ってるというか、
そこが揃うっていうのは大事かな。
確かにね。
もしかしたらよく言われるビジョンとかバリューが重要だっていうのは、
これ似たようなものですよね。
確かに。
ブランドステートメントでもそれがクリアできるかもしれない。
それが内側向けなのか外側向けなのかの違いだけであって、
基本的には役割は一緒でしょうね。
そんな感じで、
今回はブランドを構成する5つの要素を説明。
それぞれを定めていくことから始めるんですよっていう話でありましたので、
一応会社はこういうことをやっているので、
ご興味があればぜひお問い合わせいただければと思います。
お待ちしています。
次も引き続きブランディング系について話していけたらと思います。
ありがとうございました。
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