2023-08-04 31:47

【第4回】デザイナーは生成AIとどう向き合うのか?

#4 デザイナーは生成AIとどう向き合うのか?


▽トーク概要 

・生成AIが可能なこと/サービスの振り返り

・一般的な生成AIの活用方法

・btrax社内での実際の活用方法

・今後必要なスキル・デザイナーの向き合い方


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サマリー

デザイナーは、生成AIとどのように向き合っているのでしょうか。AIを利用したデザインツールや映像作成のエキストリームな使い方について話しており、デザイン業界でどのようにAIを活用してきたのかを説明しています。AIを利用したデザイナーの仕事やアートの将来についても議論がされており、クリエイティブ業界ではAIの活用に関して賛否があります。スキルの身につけ方やAIとのハイブリッドワークについても考慮されています。また、ユーザーエクスペリエンスデザインにおけるAIの導入も今後ますます増えるでしょう。その中で、サービス設計において、どこのカスタマージャーニーマップにAIを組み込むべきかも重要なポイントとなっています。さらに、UXデザイナーの仕事では、機械と人間が分業するサービス設計やサポートシステム設計がますます求められていくと考えられていますね。

00:11
サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコにあるデザイン会社の社長が、日本で働くデザイナー、デザイナーを目指されている方、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、デザインに対するインサイトや、今後のデザイナーの在り方、プロダクトや企業のデザイン戦略について、深く話します。
おはようございます。おはようございます。
かなりですね、慣れてきたというか。慣れてきた。今まで、あ、btraxのCEOのBrandonですけれども、今までもう累計で何千人の前で登壇とかしてるんですけど、こっちの方がやりにくいですね。
オーディエンスの反応はないですもんね。反応はないから、ひたすら孤独にマイクに話しかけ続けるという日々が。
そうですね。
じゃあ今日の本題に入っていくんですけど、今日のテーマは生成AI、生成系AIって日本でも言うかもしれないですけど、というトピックに対してデザイナーはどう向き合うかというこのテーマを話していこうと思います。
最近、ここしばらく話題になり続けているGenerative AIというもので、ほとんどの人はもう知ってますよね。
もう使っている方もいれば、名前は聞いたことあるとか、具体的なサービス名聞いたら、見たことある、使ったことあるという感じになると思います。
去年年末ぐらいからずっと話題になってますもんね。
そうですね。うちだと去年の11月の後半ぐらいに、うちの技術主任みたいなCTO的な人が、チャットGPTがやばいよって言われて、何それって言って、とにかく触ってみてみたいな感じで盛り上がってて。
もう一人のエンジニアにその話をしたら、僕はGPT-3使い倒してたんで、今更って感じしますけどって冷めたことを言われて。
どちらにしろ、チャットGPTで世の中に知名度が上がったジャンルのテクノロジーですよね。
確かに確かに。
AIの多様な活用方法
なのでとりあえずまずは、いきなり本題というか、デザイナーがどう向き合うかというところに入るまでに、一旦AIでどんなことができたのか、サービスってどんなのがあったっけというのを、まずいろいろタイプはあると思うんですけど。
そうですね。僕も今まで2,3セミナーとかオンラインセミナーとかで話してるんですけど、
簡単に言うと、文字とか画像とか何かしらの入力をして、AIにその入力した指示に対してアウトプットを出してもらうっていうのが何かを生成するっていう感じなんですけれども。
それがかなり多岐にわたって利用が可能だっていうことが非常に話題になってますよね。
多分チャットGPTは多くの人は触ったことがあって、基本的には文字入力、これプランプトと言われる入力して、それに対して文字とかちょっとした画像も最近は出せるようになってきたみたいなんですけど、
それアウトプットしてもらう。その精度が恐るべきほどに高い。アップダウンは時期によって変わってきたりするんですけれども、
人工知能によってまるで生身の人間が答えてるかのようなナチュラルであり精度の高い返信が即座に数秒以内でアウトプットとしてゲットできるので、
多くの人たちがこれコンサルいらねえじゃんとか、アシスタントチャットGPTで事足りるよねとか。
なおかつ基本利用が無料で誰でもできちゃうということで、世の中の人がぶっ飛んですごいすごいって言って、
そこから広がって画像系とか映像系とか場合によってはプログラミングコードを書いてくれたりとか、
ウェブサイト、アプリもAIで指示したら作ってくれるよみたいな。世界まで今なってるって感じですね。
いろいろ無料でできるやつと有料でできるやつ分けられてると思うんですけど、今は世間一般的な使い方みたいなのはどういうのが?
そうですね。最近一週間前だけどニュースになってたのはハリウッドの俳優がAIで仕事が無くなるからストライキやってるみたいなのがあって、
これまさに使い方の一つとして画像とか映像を取り込んで、他の人が動いてたりとか動いてる映像にそれを被せることで俳優が演じなくても映画が作れちゃうみたいな、
すごいエクストリームな使い方なんですけど、それだけじゃなくて身近なもので言うと、多分デザイナーとかだったらデザインツールって使ってると思うんですけど、デザインツールにもAIがコネクトされていて、
例えば昔からあるアドベイのフォトショップってあるんですけど、フォトショップの最新ベータ版っていうのを我々もちょこちょこ試してますけど、写真を取り込んでその写真の一部を変えたいとか、何か消したいとか、
あとは広げたいっていうか、横が足りないときに横幅をもっと広げてって言ったら勝手に周りの画像を生成してくれたりとか、そういうのができたりとか、あとは音楽もAIで作れたりとか、
あとは一番面白いなと思ったのはあれですね、人の声を真似して会話をしてくれるっていうのがあって、ドナルド・トランプとバイデンとオバマがゼルダに関して議論してるみたいなYouTubeがあって、
それがオバマっぽいことを言え、トランプっぽいことを言えっていうのをチャットGPTで出力させて、それを音声AIに突っ込むことで、まるで本人が喋りそうな内容を本人の声、サンプリングした本人の声で話させると、本人が話してるようにしか聞こえてこないっていう内容。
それの画像版もあって、バイデンとトランプが仲良くゴルフしてるみたいな画像とかあって、現実ではありえないようなシーンが作れちゃったりとかするので、何がリアルで何がAI生成かがほぼほぼわからないレベルまで最近近づいてきてるなっていう、そんな感じですね。
そうですよね。そんなレベルまで来ると、いろいろ業務とかどんどん変わっていきそう。人がどういう役割で働いていくのか変わっていきそうだなと思うんですけど、すごい気になるのが、ビートラックスデザイン会社だと思うんですけど、でも実際に生成AIとかAIをどう使っていくのか、実際にどう使ってきたのかとか、そこら辺がすごい気になります。
AIを使った映像作成プロジェクト
そうですよね。テクノロジーがすごい、定期的にすごいテクノロジーって世の中に出てくるんですけど、一時期バーッと流行ってみんな試すんですけど、リアルな生活とか業務への活用方法が見当たらずに捨たれてしまうケースと、あとはオーバーユースって言われるすごいすごいってなっちゃって、
必要以上に使っちゃったけど結局そこまで使う必要なかったねみたいなケースがあって、その寄り戻しみたいなのがあるんですけど、生成AIに関しては実際にうちの会社の業務で使ってみたところ、使える部分と使えない部分っていうのがあって、そこをうまくチューニングしながらやってますね。
具体的に今までどんなことをやってきたかというと、一つ、去年の年末にチャートGPTで話題になったときに、それと同時に画像系もあって、具体的なサービス名で言うとMid JourneyとかStable Diffusionみたいなものが、そういう名前の画像を生成してくれるようなAIツールっていうのが同時に使える時期だったんですけど、
それでプロジェクトで、デザインの業界って多分デザイナーの方はよく理解してるんですけど、ほぼほぼすべてのプロジェクトって納期がめちゃくちゃ非現実的に短いんですね。
いつまでですかって言ったら、普通だったら1ヶ月くらい欲しいものを1週間でお願いしますみたいなのを平気で言ってくる世界で、それをある程度許容しなきゃいけないっていうデザインの業界があるんですけど、
その例に漏れず、その時も超短納期のプロジェクトがありました。
それは映像を作るもので、30秒くらいかなの映像を作るってもので、映像を作るってデザインの業界の中でも最も時間がかかるタイプの仕事の一つなんですね。
画像って1枚ですけど、映像って単純に言うとそれを連続させて映像にしていくっていう、コマ送りで言うとコマがたくさん30とか1秒の中に入ってたりとかするんですけど、それを作るってことは画像を一つデザインするより何十倍何百倍の労力と時間がかかったりしますね。
音も入ってくるんで。
その時に映像を作るプロセスって一般的にはまず絵コンテみたいなのを作るんですよね。
英語で言うとストーリーボードって言うんですけど、キーになる画像を作っていって、それを繋げていって映像に落としていっていく。
その中には登場人物であるとか背景画像みたいなものがラフに描かれるんですけど。
その絵コンテを作る際に、映像を作る場合はイラストを描ける人が必要なんですよ。
これ前回のキャリア編とかでも話したんですけど、日本ってデザイナーとイラストレーターの境目がすごい緩くて、イラストを描く人もデザイナーと呼ばれるんですけど、アメリカの場合はイラストレーターっていうイラストを描く専門職の人がいて、
その人と一緒に仕事をしなきゃいけないんですね。
そのプロジェクトは、その納期でその内容で考えると、3人くらいイラストレーターをいっぺんにチームに入れて、速いスピードでどんどん背景画像、キャラ画像みたいなのを作っていかなきゃいけなかったんですけど、
人間がやるほどの時間がないということで、
全部やるのに3週間だったんですけど、最初のコンセプト作りが1週間だったんです。
コンセプト作りするときにイラストを出していって方向性を決めていくっていうフェーズがあるんですけど、
そこで人間がやってたら現実的に無理だねって話して、ちょっとAIにやらせるかっていうふうに我々の方で考えて、
エンジニアのスタッフに、コンセプトの方向性を決めるためにサンプル画像みたいなのを出していってクライアントとディスカッションしながら世界観みたいなのを決めていきたいんだけど、
Generative AI使って出せないかなって言ったら、できるよって言ってキーワードとか決めていって、これっぽい感じのこんな感じみたいなのをプロンプト入力すると生成されるんで、
それをさすがエンジニアだなと思ったのが、デザインするときの最初って必要より量なんですね。量をたくさん出していってその中で落とし込んでいくっていう作業をやるんですけど、
せっかくAIを使う。AIを使うってどういうことかというと、人間と違って一番違うのは、24時間働いてくれる。文句言わない。パワハラとか言わない。ブラックとか言わないということで、
デザイン業界とAIの関係
どれだけアビュースしてひどい扱いしても問題にならないっていう利点がありまして、それを逆手にとってエンジニアが、じゃあ一晩でめちゃくちゃ生成させますわって言って、
プロンプト入力をバッジ処理っていう風にしたんですね。バッジ処理っていうのは、自動的にプロンプト入力を生成させて、それをAIに入れて、
AIに生成させるっていうのを自動化させたコードを書いたらしいんですね。詳しくちょっとわかんないですけど。
翌朝、ものすごい量の画像が生成されていって、それを元にクライアントさんと話して、例えば登場人物のデザインが50個ぐらい生成されたものがあって、
その中で方向性としてありそうなやつを丸付けてくださいみたいな感じで10個ぐらい丸付けるじゃないですか。
そこを元に、じゃあこれとこれを合わせたような感じとか、もうちょっとこれを少しこんな感じにしてみたいなデザインプロセスがあるんですけど、
それをまた人間のデザイナーがやると、ちょっと機嫌悪くなったりするんですよね。めんどくせえなみたいな。めんどくせえクライアントだみたいな。よくあるんですけど。
それをまたAIに戻して、同じ指示をね。これとこれとこれを合わせたような、コンバインしたようなやつを生成してみたらすぐ出してくれるんですよ。文句言わず。
それをいくつか過程を経て、最終的に方向性が定まったものに対して生身の人間のイラストレーターとかがファイナライズさせる。
これは全てAIで生成されたものをそのまま丸々使うっていうのが、まだ著作権的にとか、もろもろ不明瞭な、今グレーゾーンの時代なので、
最終的にちゃんと人がデザインとして起こしていくっていうのはやってます。うちの会社では。でないと責任取りようがないので。
それで背景の画像とかキーフレームって言われる、ストーリーボードに使うキーフレームとかキャラクターデザインみたいなものをある程度AIを使ってコンセプトを決めていって早いスピードで最終的に映像にしたっていうのが一番最初の使い方でしたね。
これが一つです。
きっかけですよね。
そうです。
そこからそのきっかけにどんどん社内でも使っていこうみたいな流れはあったと思うんですけど、今現在ではどういうところで使われるんですか?
まだまだ過渡期で業務の効率化に対して使えるところは使いたいねということでやってるんですけど、さっき言ったような写真の編集とかで普通にフォトショップを使うだけじゃなくて、
ものを追加したり消したり周辺画像を生成してもらったりとかはよくやってるし、あとは映像生成のときももうちょっとさっき言ったものプラス、例えばストーリーを考えるときにチャットDVDとか文字系でシェイクスピア風のなんちゃらとかやったりしてるみたいですね。
あとはカスタマージャーニーマップとかペルソナーとかの生成もやってくれたりはするので、参考程度には活用してますね。
まずは議論をする形として、AIが先のみたいなのが多い。
デザイナーのスキルとAIの利用
まったくその通りで。アイディエーションとかディスカッションのときに何かしらトピックとかネタがあった方が盛り上がるというか活性化するじゃないですか、何もないよりも。
それが今まではデザイナーが手書きで書いたものを持ち込んでたりとか、あとはミーティング中に手書きでデザインを起こしてこんな感じですかねっていうのをAIに振っちゃって、
AIで生成したものを持ってきたりとか、ミーティング中に言葉で話したものをビジュアル化させるときにAIにやってもらったりとかしながらやると。
それって非常に機械にやってもらうべき仕事かなと思ってて、その判断基準というのが人間がやるとメンタル的にやられそうなやつは機械にやらせたいってことなんですよね。
やってて楽しい仕事とやっててしんどい仕事って世の中あると思うんですけど、なるべくやってて楽しいのは人がやって、やっててしんどいのは機械がやるっていう世界が一番理想的だなと思っていて、モチベーションも上がるしクオリティも上がるし効率化もできるなと思ってるんですね。
テクノロジーとか機械の存在価値ってそもそもそれだと思っていて、ルーティンとか地道な作業を人間がやるって非常に犠牲者が出てしまうので、文句言わなく正確にずっとやっててくれる機械にそれを投げちゃうっていうやり方がいいと思ってて。
デザインの業界でも想像以上にクリエイティブじゃないタスクって多いんですね。めんどくせえなってやつなんですけど、それをなるべくAIにやってもらってピュアなクリエイトできる部分を人間がやるっていうのが理想だったりはしますね。
ミドラックスではそういうのは進んでるというか既にやってると思うんですけど、デザイン会社全体として、日本も浅川さんもミドラックスでのデザイン会社と繋がれると思うんですけど、みんなそういう感じなんですか?それともまだまだ普及してないんですか?
これ聞いてみると興味深いことに、一番最初のエピソードで話したデザインって問題解決だけど、アートとかクリエイションって結構表現だったりするよねって話があったと思うんですけど、問題とか課題を解決するデザイン会社はある程度積極的に導入しよう活用しよう活用してますっていうケースが多くて、
一方でクリエイティブ系の業界の人が危機感を感じている、下手すると、うーん、なんて言ったらいいのかな、嫌悪感を感じているケースもあったりして、AIっていう言葉自体も聞きたくないとか、そういうものを使ったものは邪道だとか、
うーん、そんなのは使うべきじゃないみたいなのがあって、そこがすごく繊細、実は繊細でして、我々みたいなデザイン会社とかデザイナーは無邪気にAI使うと便利だよねとか言うんですけど、クリエイティブ系の人がそれを聞いた瞬間にすごい嫌な顔をする。
あれですか、俺たちの仕事無くなるんですか?みたいな顔をされる。
まあでも、すごい繊細なトピックなんですけど、すごい優秀なクリエイターとか才能あるアーティストとかと一緒に仕事って本当にするし、今後もどんどんやっていきたい中で、ここはAI使った方がみんなハッピーになるよねっていうところでは使いたいとは思っています。
ただ一方で、そういうクリエイターの人たちが自分の仕事を奪われるんじゃないかとか、自分たちの存在価値が無くなっちゃうんじゃないか、さっきのハリウッドの俳優みたいな感じで、そうなってくる部分は非常に非常に繊細なんですよね。
ちょっとその分野をさらに深めていきたいんですけど、そういうちょっと嫌悪感って言葉もさっき出ましたけど、やっぱりそこに専門性を持っている人からすると、そこを取って買われるんじゃないかとか、すごく不安に思ってすることも多いのかなとかもあると思うんですけど、
それを踏まえた上で、じゃあ今度ここから先デザイナーを目指す方とか、多分普通にデザイナーをされている方はどういう風に、どんなスキルを身につけていくべきかとか、どういう風にそのテクノロジーと向き合うかとか。
そうですね。これね、スキルを身につけるっていう言い方で言うと、このスキルを身につけてるだけじゃ足りないかもよっていう言い方の方がいいかなと思っていて、AIを活用するってそんな難しくないんですね。
エンジニアがコードを書くよりもよっぽどデザイナー視点で言うとやりやすい。自然言語を使えるし、練習すればもうあっという間に生成がされるので、アウトプットが全くされないことはほぼほぼないので、何か入れたら何か出てくるっていう、それの繰り返しだけなので簡単にできちゃいます。
AIとクリエイティブ業界の関係
そこは、AIを使うってこと自体のスキルはそんなに難しくないんですけど、コンセプトを考えるとか、最初に言ったコミュニケーションをちゃんとやるっていう部分は日続き必要なんですね。
一方で職人的にイラストを手書きで全部やるとか、あと写真も全部カメラで自分でマニュアルで撮るとかっていうのは、AIとのハイブリッドワークになっていく中で結構不器用なスキルセットになっちゃうので、
イラストレーターとかフォトグラファーみたいなだけの仕事とか役割って今後ちょっと減るかもしれないんですよね。
イラストを書けるだけの人のニーズが下がったりとか、写真を撮れるだけの人のニーズが下がる可能性が高いので、イラストを書いてコンセプトを考えられるクリエイティブディレクションもできる人とか、写真も撮れて世界観とかの演出ができるアートディレクションができる人とか、そういった結構ハイブリッドスキルが求められるので、
今まであったシングルスキルのエキスパートみたいなものはAIの普及によって危険性が高まっていくと思います。
クライアントさんと話したりして気づいたのが、大企業のプロジェクトとかで、AIがそんなにAI推しじゃないクライアントさんでもボソッと言ってたのは、
映像とか画像に出てくるモデルさんみたいな人のフィギュアですよね。それもAI使っちゃった方がいいよねって言ってて、スキャンダルとか不祥事で使えなくなったりとか芸能人するのリスク高いたら、
高いギャラ払ってやらかして、その人の活動自粛とかCM取り下げとかって定期的にあるじゃないですか。
そのリスクがあるんだったら、モデルさんは実存しないAIモデルを使った方が安心だよねって言ってたから、
モデルとか俳優の仕事って今後本当に微妙になるかもなっていうのが、デザインの世界、メディアの世界にいる人間としては危機感を感じている状態ですね。
そういう存在しない人に恋している人とかもいらっしゃいますし、AIアイドルとか気づいていない方もいらっしゃいますよね。
やり取りしている相手がもしかしたらAIかもしれないっていうのは、ちょっとデザインと違うんですけど、UX文脈でいうと、
アメリカのテック企業のサポート、チャットサポートみたいなものは、相手が人間なのかAIとやり取りしているのかちょっとわからない。
結構そこをハイブリッドで混ぜ込んでたりすると思うんですけど、精度が高すぎて、どこからどこまでがAIで人間かっていうのが一時消費者としてはわかりにくくなっているし、
もう少ししたら電話のサポートも相当な精度でそこ行けるはずなので、コールセンターみたいなもののやり取りする相手が途中までAIだったりとか、
AIによるサービス設計の増加
ユーザーエクスペリエンスデザインにおけるAIをどこかのカスタマージャーニーマップの中でどこかに入れ込んである状態のサービス設計っていうのは今後どんどん増えるので、
UXデザイナーの仕事の中で機械と人間が分業するサービス設計とかサポートシステム設計みたいなものは今後どんどん求められていくと思いますね。
なので、うちの会社はサービスデザインとUXデザインをよくやっているので、その概念というとサービスデザイナー、UXデザイナーはAIテクノロジーの理解と利用方法、ユースケース、活用方法、
それのサービスへの落とし込み手法みたいなものをある程度できるようになったら、より良いサービス作りできるかなとも思いますけどね。
今の話の流れでいうと上流工程じゃないですけど、コンセプトを決めるとか設計力じゃないですけど、みんなそっちに寄ってくるのかなと思うんですけど、
それはデザイン業界的には人の数的には問題なかったりするんですかね。
結構今の話の流れでいうと、偽の形に出すとか、設計を出すとか、いわゆるハードスキルみたいな文明というのは、よりかはそれよりかは全体としてどういう目的であるのか考える人たちが増えてくる。
もしくはそういう力が求められてくると思うんですけど、そこは別に問題ない?
実はそれだけできればいいというわけじゃなくて、基本的なデザインスキルとかスケッチとか、普通にビジュアルのデザインって当たり前だし、コミュニケーションスキルも重要だし、
自分のフォーカスしているインダストリーとかメディアみたいなものの強みみたいなものを持たなきゃいけないので、
全員が全員ジェネラリストになってみんな同じようなことをする世界にはならないとは思いますけどね。
一方でうちの社内のスタッフと話していると、エンジニアの方が危機感というか悲壮感を持ってますね。
エンジニアのスペシャルスキルがどんどんAIによってジェネラル化していく中で、
エンジニアの人ってコミュニケーションがそんなに得意な人が多くなかったりとか、プレゼンテーションとかコンセプトワークをする機会が少ないことが故に、
専門性の高いエンジニアっていう仕事ってAIで奪われちゃった時に、俺たちの強み活かせないじゃんみたいな。
実はデザイナーにとってはAIの普及っていうのは非常に追い風になってて、
効率アップとか精度とか品質アップにつながるんですけど、
一方でそれを取り巻く専門性の高いスキルの人たちがスキルのアップデートとか変更、チェンジみたいなものが今余儀なくされてそうだなっていうのが、
今のところの僕の感想であったりしますけどね。
エンジニアのスタッフから、これから本当にデザイナーの時代だねみたいなこと言われたりしましたね。
デザイン会社とかが一番輝ける時代というか、実力発揮しやすい時代になった。
今までは結構テックに引っ張られてて、デザインがそこに追いつけないっていうことがあったんですけど、
テックの部分をAIが補完してくれれば、デザイナーたちが心置きなくデザイン表現ができるみたいな。
そうですね。
という感じですかね。
あとは、成績。
キャリアか。
キャリアとしては、毛切れしないってことと、使えるところでは使うってことと、
基本的なビジュアルデザインスキルとコミュニケーションスキルは今後も絶対的に必要なので、
そこはない場所にするべきじゃないっていう。
そんで強みを、自分のフォーカスする強みの部分を理解するっていう。
そんな感じになっていくと思いますね。
ありがとうございます。
このテーマを話し始める前は、どっちかというとネガティブな感じで始まって続いていくのかなと思ったんですけど、
結構あれですね、ポジティブな。
アメリカ、特にサンフランシスコみたいな街っていうのは、どうポジティブに使っていくかっていうカルチャーのところなので、
ここにいると、どんなテクノロジーの発展であって、社会環境の変化であっても、
それをどうポジティブに変換するかを常に考える人たちに囲まれているので、僕もそういう考えを常にするようにしています。
ネガティブになっても何も生み出されないのでね。
そうですね。
ありがとうございます。
では今日のサンフランシスコデザイントーク終了します。
ありがとうございました。
サンフランシスコデザイントークでは、番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマ、トピックを待っています。
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