みなさん、こんにちは。自然を愛するウェブエンジニア、せみやまです。
今日は、ベルギーの奇妙な画家たちについてお話ししたいと思います。
急に気温が下がって、秋らしくなってきましたね。
つい最近まで、朝のランニングの時には半袖Tシャツに短パンで走ってたんですけど、
最近は、とてもその格好で走る気になれなくて、ウィンドブレーカーを羽織ったり、ジャージ履いたりと、いろいろ着込んで走っています。
季節の変わり目ということで、みなさんも風邪などひかれないよう、どうぞお気をつけくださいね。
で、季節とも本題とも全然関係ない、完全な余談なんですが、
僕の地元山梨県の甲府市に、昔からある上田屋というラーメン屋がありまして、
ラーメンともつ焼きをしているお店なんですけども、
つい先日この上田屋に、ショコタンの相性でおなじみの中川翔子さんがいらっしゃってたということで、
もともと知っていたお店だったので、ちょっとびっくりしちゃいました。
ショコタンが来店したのは、ご自身のYouTubeチャンネルの企画で、
山梨県の別のエリアでロケをしていた帰り道のことで、
ロケの疲れで疲労困憊になったスタッフさんから、山梨でラーメンを食べたいという希望があがり、
急遽アポナシで訪れたこの上田屋が取材を開拓してくれたということで、
その結果、ショコタンのYouTubeチャンネルで、この上田屋が動画まるまる1本使って紹介されることになったんですね。
で、その動画見てみたんですけど、ショコタンやスタッフさんの食べっぷりがすごくよくて、
ほんとにおいしそうに食べるんですよね。
で、上田屋は行ったことがあるお店ではあったんですけど、
動画でショコタンがチャーハン食べているのを見て、あっと思ったんですよね。
そう、何を隠そう、僕は中華のメニューの中ではチャーハンがトップクラスに好きなんですが、
この上田屋のチャーハンはまだ食べてなかったんですよ。
というのは、以前お昼に上田屋に行った時、チャーハンがメニューにあったので頼もうと思ったんですが、
メニューに夜限定って書いてあったんですよ。
あ、チャーハンは夜だけなんだ、そうかと思って、その時はラーメンともつ焼きを食べたんですけど、
なので、そのショコタンの動画きっかけで、先日夜の時間帯に上田屋を訪れてチャーハン食べてきました。
いやー、おいしかったです。しっとり系のチャーハンで、ブロック状のチャーシューやかまぼこなんかもたくさん入ってて、
風味豊かで、で、結構な食べ応えがありましたね。
僕がそんなにたくさん食べる方じゃないので、もう本当にチャーハンだけでお腹いっぱいになれましたね。
僕は街中華が好きで、行きつけのお店に行って、いつもので、というと、その店特製の焼豚チャーハンを出してもらえたりするんですけど、
皆さんも、このお店のチャーハンはおすすめ、他のお店とは一味違う、というような一押しのチャーハンが食べられるお店が、もしありましたら、お便りフォームやXのコメントなどで、ぜひぜひ教えてくださいね。
それぞれのお店の近くに寄る機会があった際は、ぜひ行ってみたいと思います。
そしてですね、しばらく前に植人植物トリフィド、そして前回のセミラジオでは異端の人類進化理論アクア説についてご紹介させていただいたんですが、
そちらにイラストレーター、ポッドキャスターのすすむさんからお便りをいただいたので、ご紹介したいと思います。読み上げますね。
お疲れ様です。すすむです。先日は渋谷ムルギー、お誘いありがとうございました。
二人転も終わり、ようやく一段落ついたので、数は溜まっていたセミラジオ、ゆっくり廃帳させていただきました。
ここのところ、セミラジオの配信は私の創作欲をかきたてる配信ばかりで、すごく面白かったです。
植人植物トリフィドは全然読んだこともなかったので、聞いていてすごく想像が膨らみました。
危険なトリフィドが観葉を植物化しているっていうのが、また人間らしいなぁと思い、そこから展開など面白く聞かせていただきました。
私も植物を作品に取り入れることが多いので、タイトルだけでワクワクが止まりませんでした。
時間を作って、ぜひ読んでみたいと思います。
さすがセミラジオって感じの回でした。
そして、アクア説。
これまたものすごくツボなお話で、私としてはサバンナ説もネオテニー説もすごくよくわかるけど、説得力に欠けるところがあるよなぁと思っていました。
そこに来て、アクア説。
ものすごく面白かった。
こうだったら面白いなぁと、アクア説推しになってしまいましたね。
実際、私も猿からの進化を考えたことがありまして、私なりに考えを巡らせた結果、皮膚病説というのは面白いのでは?という結果にたどり着いたことを思い出しました。
それは森に住む特定の猿の間で皮膚病が大流行。
原因は新種の菌やウイルスによる皮膚への影響。
そこへ森の中での高温多湿も相まって皮膚病は大流行することに、皮膚を清潔に保つため体毛は薄くなっていき、多湿を避けるために森から出たのでは。
そして皮膚を清潔に保つため水浴びを多くするようになっていき、そこからは半分アクア説に近いお話になります。
皮膚病に耐性のある猿は森に残り、耐性のなかった猿たちは人への進化の道をたどっていったのでは。
というのが私が以前に妄想した皮膚病説です。
とまさかだいぶ前に妄想したことを思い出させてもらえるとは思っていなかったので、これまたさすがセミラジオといった感じですごく楽しませてもらいました。
いやー本当に面白かった。
また一緒にムルギ行きましょうね。
蝉山さんと渋谷をぶらぶらしたのすごく楽しかったです。
最近めっきり寒くなってきたのでお体には十分気をつけてくださいね。
それではまた。
とのお便りをいただきました。
すすむさんありがとうございます。
そう、すすむさんとは先日僕が渋谷に行った際にムルギという老舗のカレー屋さんにお誘いしてご一緒させていただきまして、
それについても少し前のセミラジオでお話ししてたんですが、いやームルギ最高でしたね。
すすむさんは9月末にガラス作家の原田哲次さんという作家さんとの二人展を企画されて東京のアザブ十番で開催されてたんですよね。
すすむさん本当にお疲れ様でした。
トリフィド館について面白かったと書いてくださっていてすごく嬉しいですね。
そう、すすむさん植物お好きですし美覚枝なんかもご自身でおしゃれにディスプレイして、以前Xにも写真をアップされてましたよね。
植物とガイコツ、植物と動物を組み合わせたイラストもたくさん描かれてますし、
トリフィドってすすむさんの作風にマッチしそうな感じすごくありますよね。
個人的にすすむさんの描いたトリフィド見てみたいなーって思っちゃいました。
トリフィドもSFの個展だけあって、いろんな出版社からいろんな時期に本が出ていて、それぞれの本の表紙にいろんな絵柄や解釈でトリフィドが描かれていて、そういうのを見るのも楽しかったりするんですよね。
そして前回異端の人類進化理論アクア説、こちらも楽しんでいただけたということで、これも本当に嬉しいです。
アクア説はかなり前からやろうやろうと思っていたテーマだったんですが、本を何冊か読まないと台本作れないなーというところがあって、先延ばしにしてたんですよね。
で、すすむさん、人類の進化の過程についてご自身で考えていた仮説、皮膚病説についてお便りに書いてくださったんですけど、いやーこれすごいですね。
本当に一つの説として説得力あるなと思いました。
前回のアクア説の回でも、裸デバネズミという水性生物以外でほぼ唯一、体毛が薄い生き物のお話をしたんですけど、この裸デバネズミの体毛が薄い理由というのが、のみやダニなどの寄生虫を寄せつけないためだと考えられているんですよね。
なので、今は知られていない未知の皮膚病がかつてあって、それに適応するために体毛が薄くなったというすすむさんの説は、そういう観点からもすごく説得力があると思うんですよね。
いやーすすむさん、これも学会に発表しましょう。サバンナ説、ネオテニー説、アクア説、そしてすすむ説の誕生ですよ。
すすむ説、皮膚病説ということですよね。いやー、生き物の豊富な知識に裏打ちされたすすむさんの想像力のすごさを改めて感じるお便りでした。
すすむさん、改めてお便りありがとうございました。ムルギー、また行きましょう。それでは、そろそろ本編に行きたいと思います。
今回はベルギーの奇妙な画家たちをテーマにお話ししていきたいと思います。 ベルギーという国について、皆さんどんなイメージをお持ちでしょうか?
食べ物では、ベルギーチョコレートとか、ワッフルとか、あとは名物のムール貝とか、ホワイトアスパラガスなんかが有名ですかね。
首都であるブリュッセルにはEUの本部があることも知られてますね。 あとは外国のビールがお好きな方であれば、ベルギービールをあげる方もいらっしゃるかもしれません。
それと世界名作劇場フランダースの犬の舞台となったアントワープもベルギーの街ですね。
僕自身は以前ヨーロッパ旅行に行った時にイギリスからオランダまで電車で移動したんですけど、ベルギーはその時に通過したくらいで、
ベルギーの街についてのイメージというのはあまりなかったりします。 ベルギーはざっくり言うと北半分がオランダ語圏、南半分がフランス語圏に分かれていて、
あとはドイツと国境を接する一部の地域ではドイツ語も話されている。 多言語、多民族国家なんですね。
そんな多民族国家であるベルギーから多くの民族、国家をまとめるEUの構想が立ち上がってきたというところもあって、
ベルギーの首都であるブリュッセルにEUの本部があるというのはそういう経緯もあるんですね。
そんなベルギーなんですが、多くの著名な画家を輩出しています。
フランダースの犬でネロが見たがっていた大作の絵を描いたルーベンスもベルギーで活躍した作家でした。
ルーベンスは生まれはドイツなんですが、幼い頃にベルギーのアントワープに移住してるんですね。
ルーベンスは生徒派な画家というイメージがあるんですが、
ベルギーの他の著名な画家の中に何人か、なんと言いますか、ちょっと様子がおかしい奇妙な絵を描く人が見受けられるんですよね。
平たく言うと、ベルギーの画家は変な絵を描く人の割合が他の国に比べて多いような気がしています。
で、僕自身そういう絵や絵を描く人にすごく引き付けられるところがあるんですよ。
きっとそれぞれの作家の内面にはその絵に込めた深い意図やメッセージ性があるんだと思います。
ただその内面の結果として表現された絵が他に類を見ないほど奇妙というだけで、
今回はそういった作家の内面に踏み込むことなく、その結果として表現された絵の奇妙さ、変てこさをまずは味わってみませんかというそんな回になります。
そういう変てこさの奥にあるメッセージ性や作者の内面がもし気になったら、そこは皆さん各自で深掘りしていただけると良いかなと思います。
今回は僕からベルギーにはこういう変てこな絵を描いている人がいたんですよというご紹介をしていけたらと思います。
まず最初にベルギーのマグリットという画家が描いたある絵についてご紹介したいと思います。
ルネ・マグリットという画家の名前はおそらく多くの方が聞いたことがあるんじゃないかと思います。
雄大な青空をバックに静かに浮かぶ巨大な岩や白い布をかぶった男女のカップルが布越しにキスをするというようなシュールレアリズムの思想にのっとって描かれた多数の奇妙な絵画を残している人なんですが、
このマグリットの絵の中であまり知られていない非常に奇妙な絵があるんですよね。
それは鳥を食べる少女という題名が付けられた油絵なんですけど、このタイトルを聞いて皆さんどんな絵を思い浮かべますか?
食卓に置かれた鳥の丸焼きをナイフとフォークで食べている女の子みたいな絵をご想像された方もいらっしゃるかもしれないんですが、この絵はそういった想像を上回ってきます。
この鳥を食べる少女は本当にもうシンプルにタイトル通りの絵でさっきまで羽ばたいてましたみたいなウモをみっしり生やしたハトくらいのサイズの鳥を絵の中心に描かれた少女が歯を剥き出しにしてもりもりと食べてるんですよね。
この絵を見て僕が最初に思い出したのが進撃の巨人でした。
進撃の巨人という作品は原作の漫画があってアニメ化もされた人気作ですけども、人類に敵対する巨人が人を捕まえて丸飲みしてしまうというシーンが頻繁に描かれてたんですけど、
あれくらいの生々しさがある絵なんですよね。
食べられてる鳥も赤い血が滴ってますし、明らかに調理されてない鳥を生でいっちゃってるんですよ。
鳥を生で食べるのはかなり危険な行為だと思うんですけど、この少女は大丈夫なんでしょうか。
その絵の中でガツガツと鳥を食べている女の子も画家のルノワールが描くみたいな可憐な少女とはほど遠くて、目はうつろで焦点が合ってないし、歯は剥き出しだし、やっぱり進撃の巨人の目型の巨人に似てる気がするんですよね。
進撃の巨人の作者の方がこの絵を参考にしたんじゃないかなってくらい似てるんですよ。
美術の教科書に出てくるような有名な人がこういうすさまじい絵を描いてたというのがかなり衝撃的だったのでご紹介させていただきました。
続いてはベルギーのジェームズ・アンソールという画家についてご紹介したいと思います。
この人は近代ベルギーを代表する作家ということで、ベルギーでユーロ導入以前の2002年まで使われていた100ベルギーフラン氏兵にはこのアンソールの肖像が印刷されてました。
それくらいベルギーの人にとっては馴染みの作家ということなんだと思います。
アンソールはベルギー北部のオーステンデという小さな港町の生まれで、ブリュッセルの王立美術アカデミーに入学していた時期を除いて、生涯のほとんどをこの故郷であるオーステンデで暮らしました。
アンソールはヨーロッパの表現主義の先駆けとも言われる画家で、彼の画風はリアリズムを追求したというよりは、より精神的な象徴的なイメージを多用していました。
彼が好んで作品に用いたアイコンとして、骸骨と仮面というのがあります。
そのうち、仮面についてはおそらく彼の老いたちにルーツがあると思います。
アンソールの両親は観光客相手の土産物屋を営んでいて、その土産物屋に並べられていた異国の珍しい仮面が彼の原風景としてあったんですね。
なので、仮面というモチーフはアンソールのいろんな作品に登場します。
その中でも極めつけが彼の代表作でもある、仮面に囲まれた自画像ですね。
彼が39歳の時に描かれた作品で、実は日本の愛知県にあるメナード美術館に収蔵されています。
この絵は絵の中心部に題名の通り、アンソール自身が描かれていて、絵の中のアンソールは花柄の派手な赤い帽子と赤い服という奇抜な服装をしています。
ただ、それにもまして異様なのが、画面を埋め尽くす勢いで描かれた大量の仮面なんですよ。
余白というものが存在しなくて、アンソール以外は画面狭しと大量の仮面が描かれてるんですよ。
デザインも一つ一つ違う何十個もの仮面に囲まれて静かにこちらを見ているアンソールっていう絵なんですよね。
すごく異様だし、それでいて引き付けられる不思議な魅力がある絵なんですよね。
こちら概要欄に見られるリンクを貼っておきますので、ぜひ一度見ていただきたいと思います。
そんなアンソールの代表作、仮面に囲まれた自画像でした。
そして今回最後にご紹介する作家はヒエーロニムス・ボスという画家でして、
この人は厳密に言うとベルギーの作家ではなくて、現在のオランダにあたるスヘルトーヘンボスという町の出身なんです。
ヒエーロニムス・ボスはまだベルギーやオランダという国ができる以前の作家で、
その頃オランダとベルギーはネーデルラントという一つの地域でまとまってたんですね。
そしてヒエーロニムス・ボスの生まれたオランダ南部とベルギーの北部は、
さらにフランドルと呼ばれるより細かい一つの地域でまとまってたんですよね。
なのでその後の奇妙なベルギー絵画の系譜につながる存在として、ヒエーロニムス・ボスについても少しだけ触れておこうと思います。
今回ご紹介する作家の中で奇妙さの度合いで言うとヒエーロニムス・ボスはトップクラスかもしれません。
彼の代表作トゥヌグダルスの原始という絵があるんですが、巨大な人の頭部がまったいらになっていて、
その上で小さな人が寝転んでたり、他にも袋やよくわからない生き物がその巨人の頭に乗っていて、
他にも頭部と一体化した笛を吹く謎の小人や得体の知れない謎の生き物や謎の人物が所狭しと描かれた正常なところが一つもない絵なんですよ。
ヒエーロニムス・ボスの絵についてはとても言語化しきれないので、ご覧になったことがなければぜひ一度見てみてください。
今回ご紹介した作家作品の絵が見られる各種URLを概要欄に貼っておきますので、ぜひぜひチェックしてみてくださいね。
ベルギーに関してもう一つ付け加えると、ベルギーの民家って非常にとんがったデザインが多いというか、
端的に言うと絵が同様、すごくヘンテコな家がたくさんあるんですよ。
そんなベルギーのヘンテコな民家の写真をインスタで発信しているアグリーベルジャンハウスというアカウントがあるので、
こちらも概要欄に貼っておきますので、よかったらチェックしてみてください。
あともう一つ、ベルギーに関してなんですが、僕の地元の山梨県にはかつてベルギー蔵の家という飲食店がありました。
こちらベルギー料理が食べられたり、いろんなベルギービールが楽しめるお店なのかなと思って、
たまたま近くに寄った時に行ってみたんですが、予想に反して昭和レトロな雰囲気の食堂という感じのお店で、
ベルギー料理らしいメニューは一つもありませんでしたし、
ビールも朝日スーパードライとかそういう日本の定番ビールしか置いてありませんでした。
少なくともベルギービールは一つもなかったです。
いろんなメニューがあったんですが、最終的に注文したのは梅雑炊でした。
梅雑炊美味しかったです。
いつかまた行ってみたいなと思ってはいたんですが、ネットで調べてみたところどうやら閉店してしまったようです。
結局どのあたりがベルギーだったのか訪れた時にはわかりませんでしたし、
確認することも難しくなってしまいました。
そんなベルギー蔵の家という飲食店のお話でした。
セミラジオではお便りを募集しています。
Xのハッシュタグセミラジオや概要欄のフォームからお送りいただけると嬉しいです。
今回はベルギーの奇妙な画家たちについてお話しさせていただきました。
ご視聴ありがとうございました。