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おはようございます。コーチングオフィスのしろうずあつしです。この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、さらにプロコーチや講師として独立企業をする人などに向けて発信する、あなたへの番です。
はい、今週はですね、時短をテーマにいろいろお話をしています。時短に取り組んでいますか。
本当に毎日楽しいです。時短に取り組むこととか、時短について話すことも楽しいんですけど、
昨日までお話したのは、時間を短くするんじゃなくて、プロセスをシンプルにすることとか、
他にもね、何かあったときには、どうしたらいい?何したらいい?っていうふうな質問を考えるんじゃなくて、一番早く解決する方法は何?っていうふうに考えるといいですよっていう話でした。
今日はね、時短っていう究極のサービスっていう話をしたいなと思います。これもね、すごく重要なお話だと思うんですよ。
うちの近所に本当に昔からある中華料理屋さんがあるんですよ。
この中華料理屋さんってね、いわゆる街中華みたいな小さなお店じゃなくてね、結構ね、割とちゃんとした中華料理屋さんで、
近隣で会合の打ち上げとかね、家族の誕生日とかね、中華で会食みたいな感じで使われる、そういうふうなお店です。
昔はね、かなり大きな店構えだったんですけど、老朽化で一旦閉店したんですけどね、なんかね、惜しむ声が多くてね。
それでね、ちょっとお店がちっちゃくなっちゃったんですけど、新築してリニューアルオープンしたっていうね、それぐらい人気のあるお店なんですよ。
このお店、味がすごくいいかっていうと、まあまあというかね、もちろんね、悪くない感じなんですよ。美味しいし。
で、その美味しさと比較して価格はまずまずだと。サービスもね、特段悪くはないんですけど、すごくいいっていうわけでもないんですよ。
で、このお店がね、なぜ繁盛してるのか。それはね、料理が出てくる速度が速いんです。
ただ、誤解しやすいんですけど、速いっていうのはね、多分ね、あまりお客さんはわからないと思います。
これ驚くほど速く出てくるわけじゃないんですよ。一般の人がね、普通の人が体感できるほどね、速すぎるっていうようなことでもないし、もちろんスピードとかも全然お店は無理にしてないんですよ。
だけど、実際ね、僕、飲食とかそういう業界にもいましたし、クライアントさんとかいるんですけど、実際測ったらね、毎回安定的に速いんです。
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これはね、満足度に影響してると思ってるんです。
もしね、アンケートを仮に取ったとしたら、速いから満足してますっていう意見は多分出てこないんですけど、無意識にね、スムーズな流れを感じて満足しているっていうのがね、これがこの店の隠れた差別化要因になってるんです。
サービスってね、実はソフトサービスとクイックサービスの2種類あるんですよ。
ソフトサービスっていうのは、いわゆる感じの良い応対のことなんですけど、クイックサービスって、これはね、要は早く商品とかサービスとかを提供するってことですね。
例えばウェブサイトとかでも、何か買おうと思った時に何度も何度もクリックしないといけないというふうなことがあると。
時間がかかる。買う前にね。そしたらなんかめんどくさいじゃないですか。
で、そこから離脱するとか。
あとは、人と人とのね、やり取りなんかでも、一方が連絡してから相手からレスポンスが返ってくるのが遅いとかね。
そういうのになると、ちょっともうこの人と一緒に仕事したくないなーみたいなね。
こういうのもね、クイックサービスの範疇に入るんですけど、これ無意識だからね、意外とみんな気がつかないんですよ。
で、これなんでね、クイックサービスっていうふうなことを言われるのかっていうと、
人ってね、どんな人でも時間の相場感を持ってるんですよ。
例えば、わかりやすい例で言うと、立ち食いそば屋さんでこれぐらいの時間。
それからフルサービスのね、フレンチレストランだったらこれぐらいの時間っていうのがあるんで、
フレンチサービスのレストランで商品が出てくるのが仮に2分遅れてもね、あんまりみんな気にしないんですよ。
だいたい、例えば1時間とか1時間半、あるいは2時間ぐらいの中で、商品が、料理が出てくるみたいなことがあると思うんですけど、
でも立ち食いそば屋さんってね、いつもより2分時間がかかったらね、えらい遅いなーっていうふうに思うはずなんです。
つまりその相場感を上回ったりね、下回ったりすることで、そのお店に対する好意、好きか嫌いかがね、左右されるんですよ。
これめちゃくちゃ大きいんです。これね、心理学的に言うとね、認知的流暢性っていうふうに言うんですけど、
要は、物事が予想以上にスムーズに進むとね、そのことに対して好意を持ちやすくなるんですよ。
つまりね、直感的に予想を上回って早かったら、早いっていうだけで好意を持ちやすいってことなんです。
実際ね、スムーズに進んだっていう感覚を持ったら、なんかね、無意識に満足感を覚えるんですよ。
だからね、これはね、無意識っていうところがポイントなんで、この中華料理屋さんがね、成功している隠れた理由っていうのは、
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速さの暗黙の効果っていうふうなね、言い方をしてもいいってことです。
これ実際ね、例えば夕食にね、ハンバーグを作ろうと。
ハンバーグ、玉ねぎをみじん切りにしないといけない。いっぱい切らないといけない。4人分作るとかね。
たまたまね、みじん切り用のチョッパーを買ってきたと。
やったら、「おお、玉ねぎガンガン切れるじゃん!」みたいなね、フードプロセッサーとかでいいですよ。
やっぱりスムーズにできたなと。これ楽だなと。いいなと思うわけですよ。
で、実際はね、フードプロセッサーとかチョッパーとかを洗う手間とかを考えたら、
あんまり時短になってないかもしれないですけど、でも、いつもよりもハンバーグが早くできた感があるんです。
そのおかげでね、「あ、これ、ハンバーグ作りは楽になったな。」と。
で、ハンバーグ作りっていう行動が強化されるんですよ。
で、それで、「あ、ハンバーグだったらね、ちょっとね、また作ってもいいかな。なんかえらい、このチョッパーで楽になったしね。」みたいに思ったりするんですよ。
そう、だからね、思ってた、予想していた時間よりも早くできるっていうことが、それが好きになる要因になるんです。
逆にね、なんかね、めんどくさいなと思ってるのはね、似たような作業に対して、
余計に時間がかかってしまう。つまり、自分の中の相場感よりも余計に時間がかかってしまうから、
なんかね、無意識に嫌になってる。だからめんどくさいなって思ってしまうんですよ。
これ、大きなポイントなんですよ。
だからね、もしあなたが嫌なこととか、気の進まないことをどうしてもやらないといけないと思った時に、
これ、もっとなんかね、早くやる方法ってないだろうかっていうふうに考えて、実際に早くやってみるといいと思います。
で、これ、自分の思ってるよりも早くできたらびっくりすると思うんですよ。
なぜかっていうとね、その嫌なことがね、なんかね、あんまり嫌じゃなくなってますからね。
ああ、そうか。この相場感、自分が思っている時間よりも短くできたら好きになるんだっていうことがね、よくわかると思います。
ぜひね、試してみてください。
はい、今日はですね、時短という究極のサービスって話でした。いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。では、いってらっしゃい。