-
-
スピーカー 1
レンです。
スピーカー 2
エマです。サイエントークは、研究者とOLが科学応援のためっぽく語るポッドキャストです。
スピーカー 1
太陽を見るなって言われてさ、逆に見たくなったことない?
ある。
ある?これ共感されないかと思った。ある?やっぱ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
子供の時ない?
スピーカー 2
ある。ある?
スピーカー 1
あるあるある。
あー。
ごめん、完全に予想外だった。
スピーカー 2
あ、そう?まあ、なんか、するなって言われたりしたくないよね。
スピーカー 1
いや、そう。
うん。
でも、めちゃくちゃ目痛くなるな。
うんうんうん。
全然関係ないんだけどさ、太陽を見たらくしゃみ出る人いるって知ってる?
スピーカー 2
そうなの?あれかな?なんか、顔上げるからさ、なんか、首の傾きとかで、分かんないけど、くしゃみ出るのかな?
スピーカー 1
いや、違う。そういうのじゃない。
スピーカー 2
え?じゃあ、目から入ってくる光で?ってこと?
スピーカー 1
なんかね、光くしゃみ反射ってあるらしくて。
へー。
光刺激が原因で反射的にくしゃみが起こるっていう人が、全員じゃないけどいる。
うん。30パーから35パーセントの人が起きるらしいよ。なんかね、遺伝で決まるらしい、そして。
スピーカー 2
それはその全体人口の30から35パーってこと?
うん。
その30から35パーセントの人は、毎回100パーセントの太陽を見たらくしゃみ出るのかな?
スピーカー 1
分かんない。光の強さとかもよるかもしれないけどね。
へー。
どんだけの光の強さが目に入ってきたらとかあるかもしれない。
スピーカー 2
私もさ、関係ないんだけどさ、ちっちゃいときさ、なんか何かを目をつぶらずに10秒とか見て、で、そのあと目をつぶると、そのものの影が目の裏に焼き付くみたいなさ、ゲームあったよね?
ゲーム?
ゲームっていうか、やんなかった?あれ。
そう、やったやった。
うん。あれ思い出したわ、私。
スピーカー 1
分かるわ。
いや、なんでこの話したかっていうと、ニュートンもやってて。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
光に興味を持ってから、光って何だって気になりすぎて、耐えられなくなるまで太陽凝視して。
それはやばいね。
真似しちゃダメだけどね、もちろん。目に悪いからね。
とか、そのあとに違う場所を見たら、なんか色が変わって見えるぞっていうのをやってたって言われてる。今言ったやつ。
スピーカー 2
おー。じゃあ、私たちもニュートン要素あるってこと?
スピーカー 1
ニュートン要素。でもね、ちょっとやりすぎて、見すぎて元に戻るのに数日かかったこともあるっていう。
スピーカー 2
それ何秒ぐらい見せたんだろう?相当やばい。
スピーカー 1
限界超えてる感じするけど。
スピーカー 2
変人すぎるでしょ。
スピーカー 1
そう。だけど、光に興味を持ったら、それぐらい光を見たいってなっちゃうっていうのは、なんか面白いエピソードだなと思って。
スピーカー 2
面白いエピソードだね。だいぶなんかハマるタイプの人だね、やっぱり。
スピーカー 1
だいぶハマるタイプね。ちょっと変な人ですよね。
スピーカー 2
変な人だ。
スピーカー 1
だけどね、今回中、前回からやってるニュートンの続きの話ですけど、していきたいなと。ニュートンの20代ですね。
スピーカー 2
前回は22歳ぐらいまでやったよね。
そう。
今回はその後。
スピーカー 1
その後の話です。
ちょっと前回までの話、ざっくりあらすじだと言うと、ニュートンは結構子供自体、あまり母からは愛されずに育って厳しい子供自体を送ってたんですけど、
なんとか大学に入って、パンデミックが起きて実家の農場に帰ってるときに、微分とか考え方を思いついたとか。
ちょっと天才の変りがね、どんどん出始めてると。
スピーカー 2
出始めてるって言うよりも、結構出てない。
微分と万有引力の法則の原型みたいなのも、22歳のときに。
スピーカー 1
でもまあ、全然完成はしてないから。
スピーカー 2
完成してないんだ。
スピーカー 1
まだまだエピソードあるんで。
スピーカー 2
そっかそっか。それだけでもすごいけど、まだまだいっぱいありすぎてまだ一部なんだ。
スピーカー 1
今もうようやく基礎ができて、さあここから研究するぞっていう状態で大学に戻ったところから。
スピーカー 2
なるほど。パンデミック明けで。
スピーカー 1
パンデミック明けで。
これ何やったかって言うと、最初に言った光に興味を持ってたんですよ。
光ってこれなんだっていうのも気になってた。
当時光に対する認識って、光って無色だよねって言われてた。
スピーカー 2
色がないよね。
でもそう見えるよね。
でも色んな色の光あるくない?
スピーカー 1
それは何かを通して見たときとかじゃない?
色付いて見えるのって。
だから太陽の光とかって別に色なくない?
うん。白い感じがする。
イラストとかで描いたらなぜかみんな赤で描くってやつね。
スピーカー 2
赤っていうかオレンジ。
スピーカー 1
オレンジみたいな。
スピーカー 2
確かに確かに。
スピーカー 1
実際白いって感じ。色がないって感じですよね。
スピーカー 2
確かに確かに。
スピーカー 1
当時そういう認識だったんだけど、何とかして光の研究をしたいとなったと。
当時もう一人ライバルが出てきます。
ニュートンのライバル。ロバート・フックっていう人です。
この人実はね、もう出てきてます。今までの科学史でも。
スピーカー 2
細胞を見つけた人ですね。
スピーカー 1
セルってつけた人が有名で。
スピーカー 2
それさ、シーズン1でやった?シーズン2?
スピーカー 1
細胞反射してないか。
したのはボイルさんっていたんですけど、空気って何の始まり?これ第90話です。
この90話の時に、ボイルさんの助手っていたんだよ。
助手がいろんな実験器具とかを作ったり、あとポンプ作ったりして空気ない状況とか作ったって言ってた。
あの助手、ロバート・フックっていう人なんですよね。
ボイルのやった実験のほとんどは、このロバート・フックが作って実際に実験したと言われてるくらい。
この人もすごい人なんですよ。
その人も光器になるってなってた。同じ時代に。
スピーカー 2
ちなみに同年代ではない?フックさんの方が年上かな。
スピーカー 1
ほぼ同年代じゃないかな。
スピーカー 2
両方とも20代くらいで。
じゃあフックさんは、当時はボイルの助手をまだしてたのかな?
しつつ光の研究も自分でしたいなみたいな。
スピーカー 1
ちょっとロバート・フックの方が年上だけど、だいたい同じですね。
スピーカー 2
どれくらい年上なの?
スピーカー 1
フックが1635年生まれで、7歳年上ですね。
だいたい同年代だね。
最初にこのロバート・フックの方がやってたと、光の研究を。
どうやってやったかと言うと、実験室で窓をシャッターを閉めると。
で、ちっちゃい穴を開ける。
そしたら太陽の光がその一筋だけ入ってきて、そこにいろんなものを当ててとかをやってたと。
スピーカー 2
紙とかってこと?
スピーカー 1
で、ガラスでできてるプリズムって言われる。
あれを通すといろんな色の光が出てくる。
っていうのは観察で分かってたと。
でも当時の説明は、光がこういう色になって出てきたっていう見方をしてたの。
スピーカー 2
それは何が違うの?真実と何が違う?
スピーカー 1
もともとの光に色がついて出てくるって思ってた。
スピーカー 2
ああ、そういうことね。もともとの光に色を含んでるっていう考えはしてなかったのか。
実際は光はそのいろんな色が合わさって白く見えてて、
で、プリズムを通すとその光がこう分かれて見えてくるのが実際だけど、
当時の人の考え方は白い光に色が加わって出てくるっていう風に考えた。
スピーカー 1
そう。プリズムみたいなものが色を作ってると説明したと。
スピーカー 2
ああ、なるほどね。プリズムの色だと思ってたんだ。
スピーカー 1
そうそう。だけどニュートンは違う考え方で、色をプリズムが生み出してるわけじゃなくて、
これは分解してるんだと。白い光をいろんな色に分解するのが役割なので、
白い光は色がないんじゃなくて、色が混ざったものだって最初に言ったのがニュートン。
スピーカー 2
フックさんは色が追加されたって言ってた人?
スピーカー 1
そう。だからニュートンが正しいんですよね、結果的に。
スピーカー 2
ちなみにさ、当時の光の研究ってどれぐらいされてたんだろう?
どれぐらいのバックグラウンドがあったんだろう?
スピーカー 1
あんまなかったんじゃないかな。だってこのレベルで光が1個か複数のものが混ざったものかって分かんないレベルだから全然だと思う。
スピーカー 2
じゃあほぼニュートンとフックが開拓者ぐらいなのかな?
スピーカー 1
じゃないかな。もうちょっと言ってたら申し訳ないけど。
でもこの2人がこれで終わりじゃなくて、またバチバチやるんですけど、光の研究で。
ニュートンは光は小さい微粒子ですっていう理論を作った。
スピーカー 1
だけど、ニュートンの中では、一応一貫した考え方を持ってて、この世界の真理を解き明かすっていう目的には向かってたと。
それはブレてない。
だからその方向性が、ちょっと宗教っぽくなったっていう。
この人との交流屋になって、一人で考えて、聖書をめっちゃ解析するとかやり始める。
スピーカー 2
それは神学の方か。
スピーカー 1
これ宗教的な研究で、例えば天地創造とかノアの箱骨みたいな話は、これは実際何年の何月何日なんだとか。
スピーカー 2
そっち系もやってたんだね。
スピーカー 1
そう。
そういう聖書に基づくと、世界の終わりは2060年から2344年の間に来るみたいな。
スピーカー 2
マジで?本当に?
スピーカー 1
って書いてる。予測した。
スピーカー 2
それは何を持って、何を根拠として。
聖書。
聖書?
スピーカー 1
聖書の何を解析したらこうなったか、俺は分かんないけど。
スピーカー 2
そっか。ニュートン、そんだけ物理のいろんな法則を明らかにしてるんだから、そのニュートンが言うんだったのかちょっと思っちゃうね。ちょっと怖くない?
スピーカー 1
これね、多分俺の予想だけど、2060年ぐらいだったらね、多分これニュースになると思う。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
ニュートンが言ってたのが2060年だからって。俺ら多分生きてるよな。
確かに。
スピーカー 2
でも、ニュートンがそういうふうに言ったのは、別に何かサイエンスの根拠があるわけじゃなくて、宗教的な何かよく分かんない理由でそうなるって予想したってことだよね。
そう。
スピーカー 1
ごめん、ちょっとこれはね、俺理解できなかった。何をどう計算したらこうなるんだっていうのはよく分かんないけど。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
聖書ってそういう本だっけ?
スピーカー 2
聖書を読んでさ、そういう結論ってどういうこと?
スピーカー 1
ちょっとね、分かんない。聖書に詳しい人がいたら教えてほしいけど、これ。
スピーカー 2
一応、読んで理解しようとしたってこと?レン君も。
スピーカー 1
いや、俺は読んでない。俺はニュートンについて書いてる本に書いてて、えーと思って今紹介してるってだけ。
ちょっと本当に中身詳しく知らないから、それ気になる。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
でも、大事なことって、聖書にいろいろやると、神って本当にいるのかなとか疑問を持っちゃう。
で、これって当時の状況的にはめちゃめちゃまずくて、大学としてもさ、宗教的なことも普通にやってるところの教授だったのよ、この時。
これ発表したら、たぶん大学を追い出される。だから発表はしてない。
スピーカー 2
え?でも神様は信じてたんでしょ?
スピーカー 1
信じてたけど、疑問を抱き始めてるもん、この時に。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。信じてて、いろいろ研究した結果、疑問を持ち始めたの?
でも、2060から2300年の間に、この世界は終わってって言ってんの?謎じゃない?なんか。
スピーカー 1
謎。
スピーカー 2
ちょっと、まあいいや、理解できないけど。
スピーカー 1
で、こっからね、さらに理解できないこと出てくるんだけど、いっぱい。
それと一緒に錬金術やってたんだけど、当時は今の錬金術って科学と違って、立派な科学のジャンルの一つとしてやってる人普通にいたっていう時代。
これ数十年ぐらい、けっこうガチでやってるんだよ、ニュートン。
で、これちょっと前のサイエントークでも話したんですけど、錬金術って別にお金を生み出すっていうもんじゃなくて、物を変換する術だっていう。
スピーカー 2
化け学だね。
スピーカー 1
そう、化け学。だから、たとえば水があって、水っていう元素があって、それを加熱すると空気に変換されるっていう考え方だね、蒸発して。
スピーカー 2
だから、そこらへんのものも金にできるんじゃないの?っていう。
スピーカー 1
そういうのが錬金術の考え方。
これ、化け学編でもしゃべってるとこなんで、聞いたことある人は、あれねってなってると思うけど。
本当は正しくはないけど、そういうふうな考え方のもとをやってた学問。
で、その中には化学反応をちゃんとやってるっていうのも含まれてるよね、錬金術の中に。
で、ニュートンはこれを本気でやろうとして、ニュートンが書き残してる錬金術のプロトコルがあるんだけど、実験の方法みたいな。
一回読み上げるわ、これ。本当にわけわかんないと思うけど。
気発性の緑色の獅子を。
スピーカー 2
獅子?
スピーカー 1
獅子。ライオンの獅子。
獅子を金製の中心塩に溶かして蒸留する。
スピーカー 2
中心塩?
スピーカー 1
うん。中心の塩。これもよくわかんない。
スピーカー 2
金色の中心塩?
スピーカー 1
金製。
スピーカー 2
金製の?
スピーカー 1
星の金製。これもよくわかんない。
そういう名前のものがあるかなと思うけど。
で、その蒸留したものは、金製の緑色の獅子の血、毒であらゆるものを殺すが、水星の絆であるディアートの鳩に沈められたバビロニアの龍である。
もうわけわかんない。
スピーカー 2
いや、なんか初めさ、ちゃんとなんか気発性のぐらいのところまではさ、ちゃんと理解しようとして聞いてたけどさ、途中からもうどうでもよくなった。
スピーカー 1
これ何言ってんだって感じじゃん。
スピーカー 2
いや、なんかちょっと理解できた。そのマッドサイエンティストになったなっていうのは。
スピーカー 1
あ、わかる?
うん。
最終的にこれバビロニアの龍であるっていうドラゴンまで出てきてるから、何を言ってんだって感じだけど。
スピーカー 2
バビロニアって何?
スピーカー 1
バビロニアって、
国?
うん、昔の国だよね。
スピーカー 2
あ、バビロニアの龍を作ろうとしてるってこと?じゃあ。
スピーカー 1
うん、ちょっとわかんない。
スピーカー 2
しかも金星はあの惑星の金星なんだ。
スピーカー 1
惑星の金星ですね。
の緑色の獅子とかもわけわかんない。
スピーカー 2
わけわかんない。
スピーカー 1
いや、まあまあこういう感じで、でも当時でも真剣にやってたと。
スピーカー 2
何を持ってさ、こういう結論なのか全くちょっとわかんないけどね。
スピーカー 1
まあでもなんかそういう物質に例えば名前つけたりとかして、それをいろいろ混ぜたりとかやってたと思うよ。
スピーカー 2
あ、じゃあ実際に本当の金星の中資源とか、緑色の獅子とかじゃなくて、そういう名前の物質があったってことね。
スピーカー 1
そういう名前のよくわかんないものを混ぜてたみたいな。
スピーカー 2
なるほど、なるほど。
スピーカー 1
なるほどかな、これ。
スピーカー 2
バビロニアの龍も、じゃあなんかの物質なんだ。
スピーカー 1
だと思うけどね、これ何なんだろうっていう。
ここは僕は全然理解できませんでした、飲んだ時に。
で、正直当時の人もわけわかんないのにこいつってなったらしいよ。
で、しかもこれ何が良くなかったかっていうと、錬金術とか宗教のやつって本当に人との交流を立ってやってるから、完全に自分の世界に没入してた。
批判する人もいなかったって言われてて。
で、これ40代になってるんですよ、このまま。
スピーカー 2
30歳ぐらいから始めたんだっけ。
スピーカー 1
30歳ぐらいからこうなってる。
で、40歳前半もまだ錬金術とかの書きかけの論文みたいなのがちょこちょこあるぐらいの状態。
スピーカー 2
なんかヤバいおじさんって感じだね。
スピーカー 1
そう、ヤバいおじさんになってる。
なんか全然ちょっと幼少期の天才みたいな感じでまたなくなってきてるんだけど。
スピーカー 2
そうだね、もの静かな天才からマッドサイエンティストの孤独なただ没入してるおじさんみたいな。
スピーカー 1
そう、ちょっとクレイジーな感じね。
で、こういう状態だったんだけど、ここでね、ちょっと運命を変える出会いがあります。
スピーカー 1
で、これもハレーさん大喜び。これ証明できてると。これはすごい発表したいってなるけど、すぐ法律協会で発表しようってなった。
スピーカー 2
それはそうじゃん。
スピーカー 1
でもニュートンなんよ、相手が。だから、えーってなる。
スピーカー 2
発表すればいいやってなるけど。
スピーカー 1
全然乗る気じゃなかったらしい。
面白い。
で、今やってる論文書けたらもっとすごいんだけどなって言ってたし。
今やってる論文?
今、惑星のやつ書いたけど、今もっとすごいやつ書いてるから、なんかそんな発表すんじゃなくて、この論文にちょっと集中したいんだけどみたいな。
ちょっと断ってる。
スピーカー 2
ちなみにそれは何の研究だったの?錬金術?
スピーカー 1
いや違う。これはもう運動の法則につながる。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。運動の法則の方がより一般的な法則だから、そっちを先にやりたいっていう感じ。
スピーカー 1
その結果として惑星の軌道の話があるけど。
スピーカー 2
じゃあ含まれてるんだね。
スピーカー 1
もっと根本のことができそうって分かってたらしいよね。
だからちょっと発表は一旦いいやっていう。
で、こっから18ヶ月、もうアホみたいに没頭したっていう。
スピーカー 2
じゃあもう錬金術やめてんのかな?
スピーカー 1
そう、もうこの時はね、もう錬金術とか宗教系の研究も一旦全部やめて、で、1日中それをやり続けたと。
スピーカー 2
何をしてんの?計算してんのかな?
計算をしてる。
スピーカー 1
証明?
証明をずっと書いてる。論文ずっと書いてる。
で、面白いのが大学のルーメイトとかの言ってたことが残ってんだけど、寝て起きても朝全く同じ体勢で1日中机に座ってた。
で、猫を飼ってたらしいんだけど。
スピーカー 2
ニュートンが?
うん。
スピーカー 1
でもニュートンが食事をちょっとしか食べないと思う。
食堂に行って、一口ぐらい食べてすぐ戻って、また机に向かってるみたいな生活してたから。
で、食べ物とかも放置してたしよ。
だから飼ってた猫がニュートンが食べなかった食べ物を勝手に食べて、めちゃめちゃ猫が太ったっていう。
とか、だからいろいろほんとかよみたいな。
で、一応人と全然かかってなかったんだけど、渋々授業は受け持ってた。
先生なんで。
だけど、基本的に全く理解できないことしかしゃべらないらしいのよ、授業で。
で、それが後にこの時期に書いてた原稿をただただ読み上げてるだけだったって言われてる。
スピーカー 2
ちょっとそれは学生さんがかわいそうだな。
スピーカー 1
かわいそうだよ、もうめちゃくちゃだよね。
で、この時は昔ね、農場で微分の数学とか、万有引力の法則になりそうな理論を考えてたんだけど、
当時よりも数学力もめちゃ上がってるし、
なんかすごい錬金術によってなんかちょっと科学っぽく考えるみたいな経験みたいなのを得ていたらしいんだよね。
役に立っているのかわかんないけど。
スピーカー 2
え?役に立つの?そういう化学の経験が物理の法則を導くのに役立つんだ。
スピーカー 1
とはなんか言われてるみたいな。
なんかそこまでずっと力とか運動の研究してたわけじゃなくて、そこで久々にやるかーっつってやってるね。
スピーカー 2
まあ、一般的な何だろう、論理的思考力が上がったみたいな、そういう感じかな。
スピーカー 1
ああ、そういう感じだと思う。
スピーカー 2
まあ、すでにありそうだけどね。
スピーカー 1
すでにありそうだけど、それは上がってるから、もう。
スピーカー 2
より研究力がアップしたんだ。
スピーカー 1
そう、もうめちゃめちゃ冴えてる状態で、それに取り組んだっていうのが結構大事。
で、これもすごい皮肉なんだけど、これやって時に、ロバートフックから昔送られてきてた手紙があって、当時すごい嫌になっちゃったやつね。
スピーカー 2
あの光のやつ?
スピーカー 1
光のやつとか。
で、その時にいろんな討論はしてたらしいの、手紙でフックと。
で、その中に軌道の運動は2つの異なる傾向の組み合わせとして理解できるっていうのが書いてあったの、フックから来たやつに。
どういうことかっていうと、例えばさ、月が地球の周りを回ってるって考えるじゃん。
で、このくるくる月が回ってる動きは、月がまっすぐ進もうとする力と、月が地球に引っ張られる力がいい感じでバランスをとってるから、月って地球の周りくるくる回ってるよねっていう説明をしてたんだよね。
伝わるかなこれ。
で、この考え方は、ああそうかもっていうのを確かに思ってて、で、このまっすぐ行こうとする力っていうのはガリレオの感性の法則ですよね。
物はまっすぐ進んでいくと。
で、これを数学でどう説明するか。
ここで微分が出てくるんですよ。
微分ってさ、ある瞬間にどう動くかっていう計算ですって話したけど、だから月が地球の周りくるくる回ってるある瞬間に地球に近づく力っていうのがあるのと、まっすぐ行くっていう力があるっていう。
で、それが微分の一瞬のところで計算ができると。
で、それを繰り返すとパッと見くるくる回ってるっていう感じになるわけじゃん。
ギザギザの円になるみたいなイメージかな。
スピーカー 2
めっちゃズームしたら、月はまっすぐ行って地球に引っ張られてみたいな動きをしてると仮定したら、ジグザグで引きで見たら円に見えるけど、よく見たらそういう2つの動きをしているみたいな。
スピーカー 1
で、計算ができるってなったのがニュートンが発見した新しい惑星の動きの計算。
スピーカー 2
それはじゃあハレーさんに教えたやつ?それともより一般的な法則?
スピーカー 1
これはハレーさんに教えたまず最初の概念。
これ今例で月と地球の話し出したけど、太陽とある惑星の話をしてて、当時は惑星ごとにこういう式があるって思われてた。
スピーカー 2
なるほどね。じゃあ一般的に表せないって考えてた?
スピーカー 1
そう。だから地球と月の関係の式もあるし、例えば惑星とまた太陽の動きはまた別な式で計算するみたいな感じって思われてたんだけど、
もっと根本的なのはそれらが全部同じ式で説明できるんじゃないのっていうのがニュートンが言ってること。
スピーカー 2
ハレーさんは地球と月?
スピーカー 1
惑星と太陽かな。
スピーカー 2
惑星と太陽。
スピーカー 1
だけどそれが同じ方法で地球と月もわかるし、別に惑星と太陽のも成り立つし、っていうことね。
これって結構この世の真理なんじゃないっていう。
全部同じことで計算できて、しかも星の観測データとか計算するとアウト。
スピーカー 2
それは理論から作り上げた式なのかな?それとも実際の経験則から作り上げた式なのかな?
スピーカー 1
理論じゃないかな。最初は実験データがあるかもしれないけど、それに合う理論は考えられるわけだけど、
そういう軌道の計算方法、地球の引っ張られる力とまっすぐ進む力みたいに分解して考えるっていうので説明できるってわかった。
スピーカー 2
なるほどね。それが全てに当てはまる。
スピーカー 1
しかも星でも成り立つし、なんなら物が落ちるって全部これなんじゃないっていう。
だって地球に月が引っ張られるってことは、僕たちが今ここで石を持って下に落とすっていうのも、
石が地球に引っ張られてこういう動きをしてるって考えれば計算できるんじゃないの?みたいな。
っていうところに繋がっていく。だから今の自分たちの考え方だと当たり前なんだけど、
物ごとに計算式があると思われてたけど、どうやらそうじゃなさそうってなったっていうのが。
そうだね。全ての星と星の間の関係にも言えるし、かつりんごとかにも言える。
そう、りんごにも言える。
スピーカー 1
すごいじゃん。
で、星をそうやって計算できるってことは、やっぱり神の世界っていうわけじゃなくて、
僕たちの世界の式と一緒ってことは、同じ世界だってなる。
スピーカー 2
っていうので、またやっぱりアリストテレスが言ってることおかしかったよねっていうのが結構とどめさすみたいな感じだよ。
スピーカー 1
アリストテレスは星ごとに違う法則があると思ってたの?
とか、そもそもそういう動き予測するとか計算とか、観察して予測することはできるけど、
スピーカー 2
僕たちの世界のこととはもう全然違うことだから、つながってないっていう考え方。
スピーカー 1
なるほどね。
でもそれがつながってたってなる。
ありとあらゆる物質がこれになりたちますよってなったら、僕らはもうただそれのうちの一つみたいな感じだよね。
それで言うと、ガリレオは月を望遠鏡で見て、なんかボコボコしてて地球と同じような星なんじゃないかって気づいたのがガリレオで、
それを実際に計算して証明までできちゃったのがニュートンって感じ。
スピーカー 2
そういうすごい法則を発見して、かつアリストテレスにとどめさせたんだね。
スピーカー 1
しかも引力みたいな考え方ってなかったわけよ。
だって物が落ちるっていうのは落ちるってことじゃん。
スピーカー 2
力って思わないよね。
スピーカー 1
星は別に落ちてるようには見えないけど、同じ式で説明できるっていう。
スピーカー 2
すごいね。
スピーカー 1
そこが結構ポイントなんじゃないかな。
物が引き合うっていうものがそもそも働いてるっていう考え方自体も新しいし。
スピーカー 2
確かにね。引き合うっていう考え方なのか。
なんか引っ張られる何か一つは動いてなくて、もう一つが引っ張られてるみたいな感じでもなく、引き合ってるんだ。
スピーカー 1
万有引力はそうだよね。
基本的にはもう全ての物が引き合ってる。
それが質量によってどんだけ引っ張るかが変わって、見かけ上片方動いてないけど、引っ張られてる方が動いてるみたいな感じで見える。
それが地球上で言うと石ころを投げた時なわけであって。
スピーカー 2
それを発表しちゃった?
スピーカー 1
世間に?
スピーカー 2
そうそう。
ハレーさんに頼まれたやつを発表したいって、ハレーさんに言われた時は結局発表しなかったんだよね。
スピーカー 1
ハレーさんに言ったやつは結局短い論文として一応発表した。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
9ページぐらいの。
だけど、もっと根本のやつあるよって言ってたやつ。
それは超大作の全3巻ぐらいの本に全部まとめて、この後の時代に出すって感じなの。
っていうのはちょっとまた。
スピーカー 2
それ最後?
スピーカー 1
また次。
スピーカー 2
それを読んだフックさんがどう言うかとかもちょっと気になる。
スピーカー 1
出てくるかね、それ。
スピーカー 2
でも、そんだけ素晴らしい法則、何にでも当てはまる見つけちゃった法則だったら、実際たぶんあってるんだし、フックさんもうぐうの音も出ないじゃん。
スピーカー 1
そうだね、ライバル的にはね。