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2021-01-14 10:15

BUTTER柚木麻子著小説の感想

BUTTER柚木麻子著小説の感想
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こんにちは、パリのアバルトマンからお届けします。フリーランスのSAKIです。
このラジオは、私SAKIがパリ生活やビジネス、読書で学んだことを配信しています。
皆さんお元気でしょうか?
今日は久しぶりに、本の紹介をしたいと思うんですけど、
その本はですね、前にもちらっとポッドキャストで言ったかと思うんですけど、
BUTTERという本を最近読んでて、読み終わったんですけど、
柚木麻子さんという方が書かれている本。
ナイルパーチェの女子会とか、1月からドラマ化されているみたいですけども、
その同じ作者の方ですごい濃厚な、本当にまさしくBUTTERのような、
濃厚なゴテゴテの内容でした。
これですね、モデルとなった事件がありまして、
前に2000年代に入ってから、2000年代に、
木島カナエという死刑囚がいたと思うんですけど、
その人何をしたかっていうと、結婚詐欺を繰り返して、
その相手を殺害して、それが結構何件もあって、
という形で逮捕された人ですけども、
その人がどうしてその当時世間を騒がしたかって、
皆さん覚えてます?
15年前ぐらいだと思うんですけど、
ちょっと年数間違ってたらごめんなさい。
結構前なんですけど、
言われてたことは、若くも美人でもない、
ちょっと福岡の体系の彼女が、
男の人を次々と虜にして、
お金をめちゃくちゃ大金振り込ませまくってるみたいな。
で、驚くことが、逮捕された後も、
その殺害されなかった人だったりとか、
その被害者の周りの人とかが、
彼女のことを悪く言わない人がすごい多いっていうのが、
当時すごい話題になったという事件がありました。
多分覚えてる方もいらっしゃるんじゃないかなと思うんですけど、
事件の名前はですね、
首都圏連続不審死事件かな?
2009年でした。
この事件をかなりモデルにして、
ほぼ実話かな?みたいな内容的にはね。
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出てくる登場人物の心情とかは全然違うと思うんですけど、
割とかなりモデルにしてる作品です。
で、なぜこの彼女がこんなに男性を引きつけるのか、
みたいなことが書かれてるんですけど、
いや、めっちゃすごい、すごかったですね。
濃厚で、社会派の長編でした。
すごいと思ったのは、
この主人公、この本の中ではカジマナっていう主人公なんですけど、
この彼女がジャーナリストである主人公に語っていくんですよね。
いろんなことを。
それが最初はすごい性論と言いますか、
すごいこの人、男性のこととか人間のこととか分かってるなみたいな、
真っ当な性論言ってるなみたいなことを感じたりとか、
あとすごいその人が自分に自信があるから、
そのジャーナリストの女性もめちゃくちゃ引き込まれていくんですよ。
この人の言ってることは正しいみたいな。
言ってることにめちゃくちゃ影響を受けて、
元々結構その女性のジャーナリストの人、痩せてたんですけど、
いろいろおすすめの食べ物とかをおすすめられるうちに、
結構体重が増えて周りに言われるぐらい体型が変わったりとか、
それぐらい影響を受けるんですよね。
ちょっとコナとネタバレなんで、
読みたい人は聞かない方がいいかもしれないんですけど、
ちょっと5秒後ぐらいに言いますんで、
読みたい人は聞いてもらったらと思います。
後半になると、死刑囚であるカジマナが、
今まですごい魅力的な影響があることを言ってたはずなのに、
その主人公もいろいろ悩んだり、いろんな事件がありながら、
自分を立て直していくというか、
むしろ会う前よりも自分に自信があったりとか、
そういう考えに自分ということを見出したりしていけるんですけど、
その後にこの人はやっぱり結構狂気だみたいなことを思うんですよね。
そしたら同じことを言ってるんですけども、
やっぱり聞く人の心構えが変わったら、
やっぱりめちゃくちゃ狂気に、
やっぱり恐ろしい人に感じるみたいなことが描かれてて、
言ってる内容はカジマナ自体は変わってないんですけど、
主人公の人が、自分の内面がすごい変わったことによって、
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その人の狂気性に気づくみたいな。
でも最初はすごい普通というか、むしろ魅力的に感じてたから、
もしかしたら自分も被害者の男性たちと割と背中合わせぐらいだったんじゃないかみたいな、
こんな感じの気持ちでどんどんハマっていったんじゃないかみたいなことがわかるんですけど、
その同じことを聞く人の考え方によって、
めちゃくちゃ魅力的に聞こえるか、
か、むちゃくちゃやばい狂気に感じるかっていうのが、
その捉え方次第で変わるっていうのがすっごい成功に描かれてて、
超面白いです。
で、分厚いんで、読むのは割と時間かかる。
本だったら、大きいサイズのハードカバーで488ページあるので、
まあまあ、量が長編なんですけど、
面白かったですね。
結構夢中で読みました。
で、この本を読んでね、
この本、カジマナは死刑囚なんですけど、
そこで極中だけど結婚するみたいなこととかもあるんですよ。
これも事実というか、モデルになった事件を元にして書かれてるんですけど、
実際の事件で極中結婚してたんで、
すごい牢獄にいるのに、
しかも刑が確定してるのに結婚をするって、
どんな魅力的な人なんだ、みたいな感じで調べたんですけど、
いろいろあるらしくて、
女性が魅力的っていうのもあるかもしれないんですけど、
結構刑が確定してる人と結婚するっていう例が割とあるらしくて、
それは死刑というものがどういうものかっていうことに結構関係あることを初めて知ったんですよ。
で、それが刑が確定して死刑になってしまうと、
身内以外連絡が取れなくなるそうなんですよ。
だからジャーナリストとかが取材したかったら、
連絡を取るために席を入れたりとか用紙にしたりとかっていうのがあるらしくて、
割と調べて、なるほどなっていうふうに思いました。
こういう社会派の小説だったら、そこから何か派生して気になったことを調べて、
いろいろ新しいこととか知れたりするんで、
面白いなっていうふうに感じましたね。
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あとその死刑に関して言うと、
私はフランスに行くまで知らなかったんですけど、
日本って制度があるじゃないですか。
でもフランスは死刑制度が廃止されてるんですよね。
だからフランスの人からしたら、
まだ死刑という制度があるっていうことに結構驚かれるというか、
マジでみたいな感じなんですよ。
で、フランス人の友達で、
そういうことを専門に調べてるジャーナリストの子がいるんですけど、
やっぱり結構びっくりしてるというか、
なんでなんみたいな感じで聞かれて、聞かれたことがあって、
それもこの小説を読んで思い出したんですけど、
やっぱ日本にいたらそれが当たり前と思ってたから、
全然考えたことなかったんですよね。
どうしてまだあるかとか。
なんでなんかそういうのも考えるきっかけになって、
面白いなというふうに思いました。
じゃあ今日はこの辺でそろそろお開きということで、
また次回のポッドキャストでお会いしましょう。
それでは皆さん今日も素敵な一日をお過ごしください。
それでは。
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