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2020-07-30 10:53

31.カネボウCMへの抗議の声と脱コル運動から考える、呪いへの抵抗 from Radiotalk

本日のテーマ

カネボウの新CMのキャッチコピー「生きるために、化粧をする」に、ネット上で抗議の声が集まっています。

おしりも韓国発「脱コルセット運動」が盛り上がる中、ファッションやメイクなど、ともすれば「女性らしさへの強要」と捉えかねられない業界内にいる私たちの発信はどうあるべきなのでしょうか?

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
00:01
はい、31回目の配信でございます。おしゃれの呪いを解くラジオでございます。
今日で紛れもなく丸1ヶ月経ったってことですね。初回配信からね。毎日やってますからね。一応続いてますね。
今日はまたね、今年の11月に発売予定の、出版予定の、私の新刊の打ち合わせをまた編集さんなどとしておりまして、
あと、うちのオンラインサロンのメンバーにもね、参加していただいて、いろいろ感想なんかもいただきながら進行してるわけですけれども、
まあね、この本の表現とかを考える上で、結構いろいろ悩んでることなんかもあって、その矢先ですよ。
SNS上、主にツイッターかな、ツイッター上で、あんまり炎上って言葉も使いたくないんだけどね、金棒さん、化粧品のね、金棒さんのCMに対して、
結構賛否両論というか、Pの方が多いのかな、否定的な意見が結構増えてきてしまっているっていうのがあって、
これどういう金棒さんのCM、キャッチコピーなんですけどね、どういうキャッチコピーかっていうと、
生きるために化粧をするっていうキャッチコピーなんですけど、
で、ナレーションがね、こんなナレーションが流れるらしいんですよね。
化粧なんて何のためにするのだろう、という人がいる。化粧で喉は潤せないし、お腹だって満たせない。
それでも私たちは化粧をする。美しさのため?誰かのため?あなたは何のために化粧をする?
っていうナレーションが流れて、最後に生きるために化粧をするっていう文字がバーンと表示されてCM終わるらしいんですけど、
これに対して、化粧を強制しないでくれという論調で、
ハッシュタグ金棒の新CMに抗議しますっていうハッシュタグなんかも作られてきてしまっている状況で、
結構ね、否定的な意見がかなり増えてきていると。
でこれ難しいなと思うのは、この前の金棒のCMの方はすごく評判良かったんです、確か。
あの、唇を厚く希望を語れっていうキャッチコピーかな、そっちは。
そっちはなんかショーとかも撮って、すごい評判が良かったんですよ。
そのノリで同じ、I HOPEっていうキャッチコピーで作ったのが、結論、生きるために化粧をするだと、
すごい批判されてしまうというか、反対意見が増えちゃうっていう、
まあ表現難しいと思ったんですけど、まあでも深く考えれば分かんなくもないなと思うんですよね。
これね、最近やっぱり最近の風潮で、韓国発祥の脱コルセット運動、
あの、Twitter上で脱コルとかって略されてますけども、
この流れも結構あるので、この辺で今すごくね、デリケートな問題なんですよ。
ちょっと今日はこの辺についてお話ししていきたいと思います。
それではスタートです。
03:02
はい、ということで始まりました。
31回目の配信でございます。
おしゃれの呪いを解くラジオでございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、
イコールおしゃれの呪いをバッサバッサと解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタリストで、日本服装心理学協会代表理事の久野梨沙でございます。
今日もよろしくお願いいたします。
ということでね、難しいよね、表現ってね。
唇を厚く希望を語れは良くて、生きるために化粧をするはダメなんですよ。
これね、何が違うのかなっていうと、さっきの脱コル運動っていうのも絡んでくるんですけど、
やっぱりこれまでの女性って結構化粧を矯正される機会が多かったんですよね。
お化粧したい人はいいんですけど、やっぱりビジネスマナーとしてお化粧するべきだとか、
私も正直企業研修なんかでは、お化粧頑張ってしましょうね、みたいな指導をしてた頃もありました。
今はね、やっぱり多様性の時代なので、そういうことはあまり直接的な表現っていうのかな、
強制をするようなやり方ではお受けしないようにしてるんですけど、研修に関してはね。
やりたい人はこういう方法があるよっていう感じのアプローチにするようにはしてるんですけど、
女性であるがゆえに強制されてしまうことっていうのが外見面ではすごく多くて、
それを象徴するのがコルセットっていうことなんですよね。
コルセットも中世の時代には絶対巻かなきゃいけなくて、
自分を縛るものっていう意味もあったりとか、
女性がつけなきゃいけなかったものみたいな意味もあったりとかっていうことなんですけど、
象徴としてのコルセットから脱、脱コル運動なんですけど、
化粧もそうですし、美しく髪を伸ばすとかね、
そういうのもショートカットにしたりとかしちゃおうしたりとか、
あとはヒールを履きたくないみたいな、
昔からクートゥー運動っていうのがあったんですけど、
ヒールを強制するなとかっていうのが韓国から巻き起こって、
でもこれ韓国からっていうのがまたすごく興味深くて、
韓国って非常に美容整形が多い、大国とも言われていて多いところで、
やっぱり日本と同じかそれ以上にやっぱり美に対する何というかプレッシャーというか、
社会的圧力みたいなのを強く感じやすい人が多かった土壌だと思うんですね。
だからこそこの社会運動がかなり強く盛り上がっているっていう背景もあるんだと思うんですけども、
やっぱり今の若い世代、日本でも若い世代中心に非常に韓国の美容とかファッションっていうのは、
オシャレなもの、いいものとして参考にしている日本人女性すごく多いので、
それと同時にそういう運動も入ってきやすいということで、
今回カネボーのキャッチコピーにネタツボル運動の話も絡めて、
もう私たちにまだ化粧を強制するのかっていう、
この生きるために化粧をするっていうキャッチコピーから、
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お化粧を強制されているっていうふうに感じてしまった人が多かったということなんですよね。
なのでやっぱり前回のCMと今回のCMの違いっていうのは、
お化粧っていう直接的な言葉を使ったか使ってないかっていうところが非常に大きいんだと思うんですけども、
そこにキャッチコピー時代ですね、そこに直接的な言葉を使ってないとすると、
割と選択の余地が残されているように聞く人には感じられるのかなと思うんですけども、
今回のはやっぱり、生きるために化粧をするって断定されてしまっていることで、
すごくそうじゃない自由もあるはずなんだけど、
それがさもないかのように扱われたように感じてしまうっていうところなのかなっていうふうに思いましたね。
あとは前回のCMのステートメントっていうのかな、
キャッチコピーは口ぶりを厚く希望を語れなんですが、
ステートメントのコンセプトとしては、
見た目を美しくすることだけが化粧だろうか。
違う、化粧には力がある。
気持ちを、行動を、人生までをも動かす大きな力がある。
自分の未来が変えられるっていうコンセプトなんですよ。
だからこのコンセプトは主語は私とかあなたじゃないんですよ。
あくまで化粧のことを語っているに過ぎないので、
そういう意味でも、聞いた人が自分に押し付けられているっていう感じは受けないんだと思うんですね。
だから主語が誰か、誰のことを語っているか、
迂闊に見ている人を決めつけるような言い回しをしてはならないっていうのは、
これはね、やっぱり私も今本作っているので、すごく自解しなきゃいけないし、
今の時代の流れなんじゃないかなって思うんですね。
私はこういう決めつけとか強制力を総称して呪い、
ファッションに関する決めつけ強制力をおしゃれな呪いっていう言い方をして、
それを解こうという目的でこのラジオをやっているんですけど、
やっぱり私自身もすごくもともとの性格的に、
人からこうしろああしろって決めつけられることが嫌いで、
一番は選択の自由を持っていたい。
選択肢をたくさん持っていたいし、
何を選ぶかを自由でいたいっていう自分自身の性格があるので、
お客様にもできるだけそれを提供しようって思ってしまうんですね。
なんですけど、そんな私ですら、やっぱり自分がファッションが好きだから、
どうしてもファッションって楽しいんだよっていうことを伝えたいがあまりに、
ファッションに気を使わないとか、
おしゃれをしないっていう選択肢がないかのような、
そういうふうに取られてしまうような言い回しをしてしまいかねない時があるなというのは、
すごい事態としてあるんです。
多分コスメメーカーの人も一緒だと思うんですよね。
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この生きるためにお化粧するっていうこのキャッチコピーを、
おしゃれ、もともとお化粧が好きな人、
そしてお化粧で自己表現している人が聞いたら、
そんなに違和感ないと思うんです。
多分、化粧品メーカーの中の人ってそういう人たちだと思うんですよね。
お化粧が好きで好きでしょうがなくて、
何とかこんなノイズを伝えたいっていう。
そしてこれを売りたいからやってるっていうことだけではないと思うんですよね。
やっぱりお化粧メイクっていう文化の楽しさ、
行為の楽しさを伝えたいっていう気持ちでやってる人がほとんどだと思うんですけども。
そうでもやっぱり決めつけるような言い回しをしてしまうと、
やっぱり強制力、押しつけに感じられてしまう。
ここはね、やっぱりうまく好きな側、おすすめしたい側、提案したい側が、
この溢れるような熱情をうまく抑えて、
もし考えないと本当に伝わるものも伝わらないなって思ってしまいますね。
本当この辺の表現は難しいと思うんですが、
私も一応お二人の呪いを解くっていうことを
ライフワークとして自称している身としては本当に気を付けなきゃいけないなと思いますし、
ぜひぜひこの辺をね、聴いているリスナーの皆さんのご意見も
このキャッチコピーから何を感じたか伺ってみたいと思いますので、
ぜひ感想とかご意見、感じたことありましたら送っていただければと思います。
そういった質問、感想、ご意見等々はですね、マシュマロで受け付けております
番組概要欄に送ることができるリンクが貼ってありますので、
そちらをクリックして入力して送っていただければと思います。
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それではまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。
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