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はい、ということで今日はマシュマロにいただいた、お悩みじゃないですね、トークテーマっていう感じかなって思うんですけど、ファッションに関するご質問、早速取り上げていきたいと思います。
久野さん、初めてお便りします。
ファッションがこれだけボーダレス化しているのに、30代40代ファッションをカテゴライズする必要はあるのでしょうか。
はい、という短文の切れ味鋭いご質問ですね。ありがとうございます。確かにボーダレス化、ジェンダーレス化っていうのは言われていて、多様性が与えられている時代なので、ファッションでもどんなファッションを着てもいいよという風潮が強まっていますけども、なのに未だに雑誌とかSNSとかいろんな情報発信というところでは30代40代ファッションでカテゴライズされているし、
昔よりは減ってきたけど、でも新しくアパレルブランドを立ち上げる時にも、明確に30代とは言わないまでも、子育てに家事に忙しい女性みたいにね、うっすら30代向けかなみたいなことが似合うような、そういうキャッチコピーをつけたりっていうのはやっぱりありますよね。そもそもそんな必要はあるのというねことを今日はちょっとテーマにいろいろ話していきたいと思います。
オシャレな呪いとグラジオ、本日で831回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込みイコールオシャレな呪いをバサバサと解いていきます。服装心理学をベースにオシャレをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで公認心理師の岸野理沙です。本日もよろしくお願いいたします。
まず年代別のファッションに限らずですけど、いろいろカテゴライズファッションされてますけども、それに関しては着る側が必要ないと思うようであれば、それこそ気にしなくて全然いいかなと思いますね。
メンズファッション、レディースファッションの垣根ですら今気にしなくていい時代で、まさに国民服であるユニクロなんかも全然メンズにあるようなデザインの服はレディースで作らないみたいな。なぜなら女性だってメンズ買えばいいからみたいな感じなので、全然気にせず買えるようになってきてますよね。
だから着る側、選ぶ側が必要ないと思えばカテゴライズされてたとしても気にしなくて全然いいとは思うんです。
ただ属性を気にせず、やっぱりファッションを選べる強さっていうのがある程度必要で、それって強さかなって私は思うんですよね、ある種。だからその強さを持っている人ってこんなカテゴライズ必要ないじゃんって言うんだけど、
そういう強さがない人っていうのもいるんだっていうことにもちょっとだけでも思いを馳せてもらえればなって思うんですよ。みんながみんなそうなるのは一番なんだけど、必ずしもそうじゃないよねっていうね。
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特にファッションではそれがあって、属性とかカテゴライズをどうしても気にしちゃうっていうのはやっぱりファッションの特性としてはあるんですよね。
これ、服が似合うとはどういうことかみたいなことを研究した論文がいくつかあって、その中の一つでね、言われていたことで他の論文にも比較的引用されている言葉があるんですけど、
やっぱり服って他のものと違って人間にぴったりとくっつくじゃないですか。だから服に対する評価って、その人本人に対する評価と区別が心理的につかなくなっちゃうんですよね。
だから服を選ぶっていう行為は、やっぱり他のものを選ぶよりもはるかに心理的な負荷が高いし、似合うかどうかっていうのは、イコール自分の単純に服だけの評価ではなくて、自分本人に対する評価に感じてしまうので、すごく気にしちゃうものなんだよねっていう、そういう言及があったんですけど、まさにその通りで、
例えば服じゃないもの、インテリアとか、ソファーとかクッションを選ぶときに、これは何歳向けだろうとは考えないと思うんですよ。そこがやっぱり服と他のものとの違うところっていうのがありますよね。
どうしても気にしちゃう人はやっぱりいるのかなと。
必要かどうかということよりもね。
あとは、必要性っていうことで言うと、単純にその服を売る側とか、ファッションの情報を発信する側にとっては、マーケティング上というか、自分の情報だったり、自分が言っている服だったりを、必要な人に届けるためには、そういう年齢もしっかり、それ以外の職業だったり、何らかの属性によるタグ付けとか、
やっぱり必要かなって思うんですよね。
情報を検索する側って、この自分に合った情報が知りたい、情報でも商品でもいいんですけど、自分に合ったものが知りたいので、やっぱり自分というものの何らかの特性を入力して検索するわけなので、情報や商品を発信する側もそのタグ付けが必要になってくる。
もうファッションって死ぬほどあるから、商品数も情報量も。
でも人によって必要な商品、欲しいと思う商品、必要な情報って全然違いますよね。
もちろん単純にファッションのデザイン面だけでのタグ付けもすると思うんですよ。
赤いワンピースですよとか、ゆるっとしたシルエットのパンツですよとかね、あるんだけど、デザインで選べない人、デザインで考えない人っていうのもいるわけで、そういう人にとってはその人自身が持っている属性で検索されたときにも見つけてもらえるようにっていう工夫はね、やっぱり必要になってくるので、その中の一つに年代っていうのはどうしても出てくるかな。
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30代か40代か50代かっていう年代によって、ある程度体系の悩みだったり、服を着る上で考慮する環境だったりっていうのはやっぱり共通はしてきますよね。
30代だと人間の体としてちょっと体系が崩れてくる人が多いから、その体系の崩れをカバーできるような服を開発すると、あるいはそういう情報を発信すると喜ばれる。
だから30代ファッションっていうふうにタグをつける。
これはやっぱり理にはかなっているので、そういう年代によってファッションの悩みがある程度共通してくるから、やっぱりカテゴライズする意味はそのあたりにもあるのかなと思いますね。
SNSがファッションに果たした役割みたいなことを調べた論文もあったんですけど、その中で書かれていたのは、30代40代ファッションとかもそうですし、タグ付け、カテゴライズっていうことで言うと、SNSでは何十年代ファッション、30代向けファッションということに加えて、
いわゆるイメコン関係と呼ばれる、似合う服関係のタグもめちゃめちゃ多くて、代表的なのはパーソナルカラーのタグですよね。イエベ、ハルとかウルベナツとか、それに関しても、
むしろそういうカテゴライズのほうが、SNS上では未だに流行ってる。みんな付けてるんですけど、何でそれが爆発的に流行ったかっていうと、結局それもそのタグを付けて検索する人が多くて、そのタグを仰ったほうが服が売れるから、
ということがその論文にも書いてあったんですよ。だから結局それすら売り手側にある種、利用されちゃってる部分もあるんですよね。だから売り手側の理論としては、やっぱりカテゴライズすると売れやすくなるっていうのがある。
一方で売り手側だけの理屈かっていうと、何も取っ掛かりがなくて、純粋に自分の感性だけで服を選べる人っていうのは少ないっていうのもあります。だから買う側の利便性っていうのも、やっぱりまだまだカテゴライズにはあると。
そういう意味では、その服を選ぶための取っ掛かりの一つとして、30代、40代ファッションっていう年代別のカテゴライズっていうのも、しばらくはね、やっぱり残り続けていくんじゃないかなと。
もっと洗練されて、30代、40代みたいなざっくりとした服着ではなく、本当に自分のパーソナルな情報だけでインターネットを使って、簡単に自分にぴったりの服がレコメンドされるようになってくれば、こういうある種、ざっくりとしたカテゴライズっていうのは不要になってくるんでしょうが、なかなかそこまではね、そう簡単には進化しないと思うので、そういう意味でもしばらくこのカテゴライズをやっていきたいと思います。
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それは残り続けるんじゃないかなというふうに思いますね。
そういう意味では、私の仕事のようなパーソナルスタリストとかイメージコンサルタントみたいな集客においても同じことが言えて、やっぱり多様化が進んでるから、うちの4スタイルパーソナルスタリストスクール、略してFPSSで、開業講座っていう最後の講座で集客についても教えてるんですけど、
多様化が進んでるので、集客の方法もどんどん変わってきていて、だから私が十数年前にFPSS始めた当初に比べると、その集客の仕方っていうのを教える内容もだいぶ変わっているんですよね。
だからそのFPSS始めた当初に比べて、その年代でカテゴライズして、私は30代向けのスタイリストですとか、40代向けのイメージコンサルタントですということのメリットっていうのは減ってきてはいます。
ただやっぱりまだまだ、何らかでカテゴライズしないと、スタリストとかイメージコンサルタントも今やたくさんいるので、必要としている人に見つけてもらえないっていうのはある。なのでカテゴライズの種類は増えてるっていう感じですよね。
多様化に合わせていろんなタグは増えてる。30代40代。むしろその30代40代っていうタグだけでは足りないっていう感じ。で、その人の属性というよりはその人のニーズに合わせたタグ付けも必要で、例えば婚活ファッション専門のスタイリストですとか。
そうなってくると婚活って30代でも40代でもやってるので、ある種そのニーズに絞ると絞ったことで年代でのタグ付けが不要になるっていうケースは昔より増えてきてる。それはファッションもボーダレス化してるだけじゃなく、ファッションだけがボーダレス化してるわけじゃなくて、生き方もボーダレス化してるというか、婚活も昔は30歳ぐらいまでに結婚しなきゃみたいなのがあったところ。
別に何歳になってやってもいいじゃんっていう感じになってるのかな。
なのでそのニーズとかTPOでタグ付けできれば、30代40代ファッションっていう年齢でのタグは、スタイリストの集客においては必要ないかもしれないねっていうことは、特にここ1,2年の講座ではお話ししていることではあります。
ただそれが何のカテゴリーかも必要なくなるっていうことではなくて、単純に年代っていうカテゴライズが他の言葉に置き換わっただけなんで、やっぱり見つけてもらうにはある程度タグ付けみたいなものは必要になってくるのかなと。
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そういう意味では逆に情報を探す側も、集客する側も、年代でカテゴライズできた方がもしかしたら簡単だったかもしれないなっていうのはあって、複雑化しているので、その辺を教えるのに結構しっかり教えなきゃいけなくなったなっていうところはあります。
ただその知識があるとグッと集客がうまくいくなっていうのもあるので、カテゴライズもなくなったわけではなくて、カテゴライズかタグが多様化しているっていう感じなのかなという話はありますね。
質問者さんがどういう観点で、その年代でのファッションのカテゴリー化が必要なのかっていうのがちょっとわからなかったので、ざっくりと全体化をお話ししましたけれども、ぜひこの放送を聞いてみて、もっとこの辺り聞いてみたいというのがあったら、この質問者さん以外でも結構ですので、ぜひスコーティファイのコメント欄、もしくは番組概要欄にありますマシュモロからお気軽にお送りください。
そんな集客も含めて、かなり今の実情にあったやり方をお伝えしているのが、FPSS4スタイルパーソナルスタジオスクールです。
残り席がかなりわずかになってきて、開校が8月の末なので、かなりわずかになってきてはいるんですけれども、今期も本当に面白いバックグラウンドを持った熱い方が集まっているので、その同期同士の交流もすごく楽しいと思いますし、
パーソナルスタリストとかイメージコンサルタントっていう仕事が、これからもっと複雑になるけどもっと楽しくなると思うんですね。今言ったようにファッションのカテゴライズ化が多様化しているっていうのは、やっぱり人が求めるファッションっていうのが本当に多様化しているので、なかなか雑誌とかSNSみたいなたくさんの人に向けた情報っていうのでは追いつかなくなってきている。
だから本当に自分にパーソナルなアドバイスをしてくれる人っていう存在の需要がさらに高まってきている。
だから本当に今ね、パーソナルスタリングもそうだし、企業からの講演依頼とか研修依頼とかめちゃめちゃ増えているので、正直人が足りないっていうのもあります。ファッションを通じてね、人に特に心理面での楽しさとか寄り添うみたいなことを、楽しさを伝えるとか寄り添うみたいなことをしていきたいって思う人にはすごく向いている仕事だと思いますので、ぜひぜひ
この機会にFPSSにもご入学いただければ嬉しいなというふうに思います。番組概要欄にFPSSに関してもね、告知載せておりますので、残席少なくなってまいりましたので、お早めにチェックいただけると嬉しいです。ということで、また次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。