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はい、ということで始まりました、おしゃれの呪いトークラジオ、本日で620回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをわざわざと解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれを持って楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで、公認心理師のヒサノリサです。本日もよろしくお願いいたします。
いやー、花粉症が結構ひどくてね、あの今日、今ちょっと収録部屋来たら、さっきまで空気を入れ替えしたので、なんかすごい花粉で、ちょっと今鼻詰まりですね、声がね。あの、鼻声で申し訳、お聞き苦しかったら申し訳ありませんが、今日もよろしくお願いいたします。
さあ、春ということでね、まあいろんなイベントの問い合わせとか、もう新入社員禁止は実施するものはもう決まっていて、後はやるだけっていう感じなので、その辺はもうスケジュール固まってるんですけど、
えっと、アパレルさんですね、とか商業施設さんのイベント、今からゴロデウィクぐらいにかけての、えっとイベントの話が結構来ていて、後はその日程決まったイベントというよりは漠然と、なんかこう、反則のご相談みたいな感じ。
結構ね、なんか、あのー、イベント会社さん通して、それこそこういう反則をやるので、例えば前やったのは、えっと三井アルトレットパークさんからツイッターキャンペーンをやってリツイートしてくれた人にスタリストが選んだ洋服一式プレゼントっていうキャンペーンをやるので、とか、なんかそういうその広告代理店さんだったらイベンターさん通して、なんか依頼をいただくこともあるんですけど、
それはもう結構企画が決まっていて、できますかっていう感じなんですけど、うちそれ以外に、なんかまるっと企画もしてくださいみたいな、結構そういう丸投げ的なご依頼も多くて、いや全然ありがたいというか、私は結構元々アパレルの企画職なので企画は大好きなタイプなので、企画から入らせていただくのであれば全然それはウェルカムなのでありがたいお話なんですけど、で、そういう問い合わせも最近はすごく多いんですよね。
で、アパレルのブランドさんとか商業施設さんから、まあ反則、どういうふうにしたらお客さんがもっとうちのブランドに興味を持ってくれるかなとかね、どういうふうにしたら商品見てくれるかなみたいなことで問い合わせをいただくことが多いんですけども。
で、うちに求められていることは、スタイリストとして、パーソナルスタイリストとしていろんな、このラジオもそうですけどいろんな軸でお客様に対して情報を発信しているので、その発信する情報で興味を持ってもらって、商品を最終的には購入したり、このブランドを好きになったりしてもらえないかなということなんですけど。
でもそのとっかかりとして一番分かりやすいし、あの、ご依頼してくださる方も、あの、まず初めに想像する、想定するのが、何らかのこう、イメコン診断、外見診断的なものを、例えばウェブサイトにセルフチェックできるようなイエスノーシートみたいなものとか、あのポチポチって押していくと画面が変わっていって診断できるようなものを乗っけて、そこからあの医師サイトの商品を紹介してみたいな、
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そういう一連の流れなんかがまず初めに思い浮かびやすいらしいんですけど、で実際うちも特にパーソナルカラー診断が多かったかな、3年前ぐらいまでがピークで、5年前から3年前ぐらいまでは、もういろんなブランドさんからご依頼いただいて、それぞれのブランドでパーソナルカラーのことを語り、イエスノーチェックができる診断チャートを作り、システムを作りみたいなことをすごいやったんですけど、
やっぱりそれももうなんか行き詰まりっていうのはないんですけども、やっぱりそのメリットが出尽くした感はあって、この間問い合わせいただいたメーカーさんなんかもやっぱりその体型的に、確かのメソッドですけど似合う診断をサイト上に乗っけて、それで商品紹介するっていうのをやったんですけど、
確かに診断をするから、そのサイトの滞在時間といって、サイトに留まってくれる時間は長くなったし、診断でイエスノーチェックするからクリック数も増えたんだけど、じゃあそれが実際に新しい、狙っていた新しい顧客さんの獲得に繋がったかとか、
ECサイトでの販売率が上がったかっていうと、なんかそういう手応えもなく、なんだ良かったのかな、まあみんな見てくれたよねで終わっちゃったんですっていう感じが多いんですよね。これはその1個のブランドさんだけじゃなくて、結構イベントで何かやったとしても同じ感じで、みんな診断自体は喜んでくれるし見に来てくれるんだけど、それで商品が売れたかとか、新しい顧客の方が定着してくれたかっていうと、どうだったんだろうなみたいな感じが多くて。
要はやっぱりその外見診断、イメコン診断で興味を持ってきてくれている人ってそれにしか興味がなかったりするから、今ツイッターとかインスタ上に自分のタイプさえ分かればあらゆる情報があることも分かっているから、その診断だけ受けたら、まあそれでそうなんだ楽しかった、こんなことを教えてくれるなんてこのブランドすごいなってならずに、
そうなんだって言ってすぐ帰っちゃうっていうことも結構あり得るんじゃないかと思いますし、いろんなブランドがいろんな小売店が同じことをやっているので、なかなか差別化もしづらくなってきているっていうところが現状かなと思うんですよね。
私が個人的に思っているのは、その人を外見的に診断するのもいいんですけど、やっぱりそのお客様一人一人がどんなもの、どんな服が好きなのかとか、どんな服をしっくりくると感じるのかっていうことを知って、
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お勧めするっていう提案をした方ができる販売さんがいる小売店の方が伸びているし、そういう提案をできた方がいいんじゃないかなと、よりパーソナルな感じがするっていうのかな。
ちょっと一昔前までは外見診断だけで似合う色がわかるっていうことだけでパーソナルな感じがしたんだけど、今もうそれだけではパーソナルな感じがしなくなってきてしまっている現状があるので、より好きとかしっくりくるとかっていう心理面に踏み込んだところが必要になってきてるんじゃないかなっていう気がするんですよね。
これは個人が自分で洋服を選ぶときにも全く同じことが言えると思うんですけども、例えばですよね、うちのパーソナルスタイリングではもちろんどんな服が似合うかっていう外見診断もするんですけども、それと同じかそれ以上にそのお客様がこれまでどんな服を買ってきて、どんな服を着てきたかっていうのをすごい分析、聞いて分かろうとするし、買ってきた着てきた服の傾向を分析するんですよ。
これ何でかっていうと、やっぱり人間にとって時間とお金って2大限られたコストなんですよね。
洋服を買って着るっていう行為はこの限られたコスト、リソースを割く行為じゃないですか。
だからやっぱり限られたお金を払って、そしてずっと着ているっていうのはそれだけその人にとって大事な服だった。
どんな意味合いがあったかわかんないけれども、何かの意味合いで大事な服だったっていうことですよね。
着やすかったのかもしれないし、見た目が好きだったのかもしれないし、いろんな意味があると思うんですけど。
だからそこにやっぱりその人らしさって絶対あるんだと思うんですよ。
それが全部ではないかもしれないけど、そこに絶対その人らしさの一部は絶対あって。
それを知らないと単に外見に似合うだけでご提案しても、そこにその人らしさが全部あるわけではない。
外見がその人らしさのすべてではない。絶対ないから。
だからそういう意味では、その人のこれまでのファッションの歴史みたいなのを知らないことには、やっぱりその人にとって一番いい。
外見的にもその人の中身的にも一番良いことをやってるのはできないと思うので、やっぱりそこをかなり聞くっていうところがあるんですよね。
だからその似合う服だけを診断してもらって、これ今後も着ていいですかって質問したら、
先生にOKもらいましたみたいな、そういう声も時々聞くし、もちろん手持ちの服を着ていいかどうか聞いて正解が欲しい、OKが欲しいって気持ちもすごくわかるんだけど、
でもその一方で自分が選んだものの中には、外見に似合うかどうかは別として、自分らしさがそこにはあるので、
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それは自信持っていいというか、誰にもそれはケッチをつけられる筋合いがあるものでもないし、と思うんですよね。
だからスタイリストとしてはそこをもっと大事にしてあげたいなと思っているし、そういうスタイリストを育てるつもりだし、
着る消費者、一消費者としては、自分が何を選んできたかっていうことに自信を持つって言ったらおかしいんですけど、それが自分だから、
それをちゃんと見つめて理解して分析して、こうなりたかった自分がいたんだなとか、こういう色柄が好きな自分がいるんだなとか、
そういう形で自己理解を深めていった先に、より良いファッションとの付き合い方が見えてくることって絶対あると思うんで、そうしてほしいなと思うんですよね。
だから意外と自分がどういう服を着るべきかっていう情報って、どうしても外に取りに行きがちですよね。
SNSでパーソナルからの情報とか、インスタでおしゃれな人の着ている服をチェックするとか、
おしゃれが分かんなくなっちゃうと、どうしても外に情報を取りに行かないからこうなっちゃうんじゃないかって焦りがちですけど、
もちろんそれも並行してやってほしいし、知識も大事なんだけど、と同時に自分の中にもその自信はあるというのは思っててほしいな、
自分を見つめることも同時にしてほしいなと思うんですよね。
なので、この間やったうちのオンラインサロン服装心理ラボの月1回のライブ配信では、
自分が人に押し付けられたんじゃなくて、自分が理想だなと思うコーディネート、
似合うか似合わないかとか考えなくていいから、自分がこういうファッションいいなと思うものを画像を用意してもらって、
それからどんな感情を感じるのかっていうのに向き合ってもらう、ちょっと心理療法的なマークをやってもらったんですけど、
そういうふうに自分の中にも大事な情報があるので、
ぜひファッションというツールを通じて自分を見るということもやってほしいし、
そのことがより豊かなファッション体験につながるんじゃないかなと思うんですよね。
だから、服装心理ラボで結構、会員限定チャットで日々のコーディネートを投稿してくれる人もいるんですけど、
それをずっとやり続けていくと、より客観的に自分のコーデを見ることでも自己理解が深まるし、
そういう学びもぜひ並行してやってほしいなというふうに思いますし、
それをコンテンツにするという方向を、今後私もアパレルのメーカーさんにもご提案をしていって、
双方から深めていけたらいいかなと思っています。
ということで、皆さんからのご質問とかお悩みをお持ちしております、
番組概要欄にありますマシュマロからですと匿名で送れますので、お気軽に送ってください。
それではまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。