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今日は、朝からファッション業界で有名デザイナーに関するニュースが2つぐらい飛び込んできて、
一つは、若い人に人気のデザイナーの性的暴行をモデルに加えていたかもしれないと告発された事件で、
これはまだ告発の段階で、裏が取れていないんじゃないかと思いますので、ブランド名などはここでお伝えするの差し控えますけど、
こういうニュースが出ると難しくてね、私の仕事的に。
イメージが大事なお仕事を会社の顔だったり、何らかのビジネスの顔だったりされている方のスタイリストをしていることが多いもので、
デザイナーさんがこういう事件を起こすと、そのデザイナーの服を今期、どなたかに着用していただいてなかっただろうかという確認が必要になるので、結構焦るんですよね。
今期はこの人の洋服は誰にもたまたまオススメしていなかったので良かったんですけど、
スタイリストでここまで考える人いないのかもしれないですけどね。
私の場合には、広告とか番組に出るとかで一瞬着てもらうだけではないので、
基本的には私服のスタイリング、それでメディアに出ると思いますけどね。
なので買ってもらっちゃうわけなので、なるべくそういう事件があったり、何か差別的なことをやったりとかするようなデザイナーさんの服はオススメしないようにしているんですよね。
前もそれでね、一回ね、某ブランドのね、なんかちょっといろいろ問題があったりとかして大変だったこともあったので、
皆さんお願いしますよって感じなんですけど私としては。
もう一つはね、こちらはもうね、ニュースで駆け巡りましたがね、こちらの方が目にしたって方多かったかな。
ピエール・カルダンというね、超有名デザイナーさんですね。
ピエール・カルダン氏が、昨日、現地時間、パリの現地時間の12月29日に亡くなりになったということでね。
98歳ということでね、非常に長生きされたのかなとは思うんですけれどもね。
これは、もうかなりニュースとして駆け巡りましたので、目にされた方もいらっしゃるんじゃないかと。
で、こういうニュースを見たときに、ファッション雑誌だけじゃなくてね、こういう1回のポッドキャストで別にオシャレに関心がない人が聞いているポッドキャストだからこそ、
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なんかこういうニュースが出た機会に、このピエール・カルダンっていう人がどういう人で、今のファッション業界にどういう影響を残していったのかっていうのを知っていただくのもいいんじゃないかなというふうに思うんですよね。
なので今日はちょっとそのあたりのお話、全然難しい話はしませんが、
そういうふうになってるのね、みたいなちょっとしたヘーを年末にお届けできればと思います。それではスタートです。
はい、ということで始まりました。
妙な曲がありましたね。失礼しました。始まりました。
本日で152回目の配信でございます。
おしゃれの呪いを読むラジオでございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースに、オシャレをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタリストで、日本服装心理学協会代表理事の久野梨沙でございます。
今日もよろしくお願いいたします。
ということでね、ピエロガルダンさんですよ。
ピエロガルダンって聞いたことある方多いと思うんですよね。
あのブランド名としてね。
で、どこで聞いたかっていうとどうでしょうね。
なんか洋服っていうよりはタオルとか、なんかそういうもののブランド、ハンカチとかのブランドっていうイメージが強い方もいるんじゃないかなと思うんですけど、
これ何でかっていうとですね。
ピエロガルダンさんって、いろんな評価のされ方があると思うんですけど、
ファッションビジネスっていうのをすごく間口を広げたというか、ビジネスとしての規模を広げた革新者であるという側面がやっぱりあるんですよね。
で、なんでタオルとかハンカチとかで有名かっていうと、
ライセンスビジネスっていうのをデザイナーとして初めて手掛けた人なんですよ。
ライセンスビジネスって何かっていうと、
そのブランドをメーカーさんに貸し出して、名前を貸し出して、
もちろんチェックはします。どういう商品作るかチェックはしますけれども、
基本的には、アナタのどこで作った商品にうちのブランドの名前を付けて売っていいよっていうやつです。
で、今ではそのデパートに売ってるいろんなブランドのハンカチとか、
あとは何でしょうね、スリッパとか、あとはインテリアグッズなんかは、
このライセンスでそのインテリアの商品を作るメーカーさんがライセンスとして借りてね、
ブランドを借りて作ってるものが多いっていう非常に、
ブランドビジネスとしてはすごく収入の柱になっているようなビジネスモデルを作った人、やり始めた人なんですよね。
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なので元々は洋服のデザイナーさんで、
そういうライセンスビジネスを始めて、今ではそっちの方が知ってる人が多いかもしれないっていう風になっちゃったっていうことなんですけどね。
だからそういう意味でもすごく職人的なデザイナーさんという側面もありつつも、
すごくビジネスマンっていうところもあったっていう人ですよね。
あとは何より洋服モード界において、デザイナーの服において既製服を推し進めた人。
既製服っていうのは今ではあまりに普通のことなので、
それが何かって一瞬聞くと思うんですけど、
お店に今洋服って普通にSMLみたいな感じでサイズ展開されて、
既に作られたものが並んでいるじゃないですか。
これね、以前は違ったんですよ。
以前って言っても1950年代ぐらいまで、60年代ぐらいからそれが普通に段々出てきたんですけどね。
それまではオートクチュールと言って受注服だったんです。
一点一点注文されて作るっていうのが、ブランド界、メゾンではそれが普通だったわけです。
お金持ちのマダムの顧客を抱えて、こういう服できますよっていうのを発表して、
私それいただくわみたいな感じで一着ずつ作っていく。
なので庶民はどうしてたかっていうと、
町の洋品店で洋服を作ったり、
あとは自分のお母さんが洋服作ってくれたり、
お姉さんが作ってくれたりしてたわけですよ。
それをそうではなくて、
もう初めから注文されなくても作っちゃって、
店に並べておくからみんな買ってよ。
それもこれまでのデザイナーの服からしてみたら、
ちょっと手頃な値段で作って売る。
このことに何が起こったかっていうと、
それほど富裕層でもない若者が、
そのブランド、デザイナーズブランドの服を買えるようになったっていう。
そういうことからモードの民主化をしたなんていうふうにも言われるんですけどね。
これってすごくやっぱり偉大なことなんですよね。
それまでモードの中心は若者ではなかったわけですよ。
富裕層のマダムが引っ張ってたわけですよね。
そこから少し手頃にしてお店に並べて、
気軽に買いに行けるようになることで、
若者がモードを引っ張っていけるようになったっていうね。
これは結構革命的なことなんですよね。
そういったことを推し進めてたっていう意味で、
非常にいろんなモード界の革命を起こしたっていうことで、
去年かな?今年かな?10月にドキュメンタリー映画なんかも公開されたのでね。
それもね、見た方もいらっしゃるかもしれませんが、
非常に功績が多かった人ということで、
惜しまれつつ亡くなったという話ですよね。
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こういうふうにブランドとかデザイナーの話って、
あんまり自分の生活に関係ないかなと思いきや、
意外と、そもそも既成服ってそうかなかったのかとかね、
そういうことを、日常生活のそういうちょっとしたことを知るのって、
なんかすごく楽しいなって思っていて、
これは別にファッション好きじゃなくても楽しいんじゃないかなと思っていて、
私はお客様のお買い物動向の時に結構こういう小ネタというか、
小話というかをなるべくするようにしてるんですけど、
なんかそういう話をすることが、
またファッションっていう、着るっていう側面とはまた違ったところからの、
ファッションへの興味を持っていただけることにつながるんじゃないかな、
なんて思ってお話をしてるんですけど、
なんかこういうふうに、
日常に関係すること、
衣食中ってよく言いますけどね、
服もその一つですし、
食に関しても住まいに関しても、
日常に広く関わってくることを少しずつ詳しくなっていくというか、
いろんな雑学っていうのかな、知識を増やしていくのって、
日常の解像度を上げるというか、
そういうことって幸せレベルを上げるのにすごく役立つなって私は思っているんですね。
だからこういう側面、こういうことを語って、
皆さんにもファッションの楽しさとかを知ってもらいたいし、
なるべくそういうことが語れるスタイリストも増やしたい。
そのことがやっぱりファッション業界の興味を持ってもらう人を広げるきっかけになるんじゃないかなって思うので、
特にファッションをデザインとかね、
流行とかっていう側面、語られがちなそういう側面からだけじゃなくて、
今お話ししたようなビジネスの側面とかからも話せると、
全然これまで興味がなかった人も、
ああそうなんだみたいなことで、
ちょっとブランドに興味を示してくださったりするんですよね。
そういうふうに聞いてくれる相手の土俵に立って話すと、
ファッションもまたいろんな人が興味を持ってもらえるんじゃないかなというふうに思うので、
そういうことを語っているのが私の服装心理ダボでもあり、
運営している服装心理ダボでもあり、
あとはこの間入学受付を開始した4スタイルパーソナルスタイルスクールでも、
結構メインで教えていることだったりします。
このポッドキャストでもその話をどんどんしていけたらなと思っております。
ということで皆さんからもこんな話聞きたいみたいなのがありましたら、
ぜひぜひリクエストもお待ちしております。
この番組の概要欄にありますマシュマロもしくはラジオトークのお便り機能でお送りください。
それではまた次回の配信でお会いしましょう。
おやすみなさい。