1. そんない理科の時間
  2. 第569回 カメラの機能に対して..
2024-06-21 1:13:51

第569回 カメラの機能に対しての欲望と技術の歴史 byそんない理科の時間B @sonnaip

■オープニング・絶滅メディア博物館で話しました・次回は7/27(土) -・写真を撮る欲望・そんない理科の時間2024夏のオフ会 7/15 松本市教育文化センター -・カメラの語源は「暗い部屋...
00:00
よしやす
理科っぽい視点で身の回りのことを見てみませんか? そんない理科の時間B 第569回 そんない理科の時間Bをお送りいたしますのは、よしやすと、
かおり
かおりです。
よしやす
よろしくお願いします。
かおり
よろしくお願いします。
よしやす
この収録をしている前の週の週末。
かおり
前の週の週末。
よしやす
はい。6月15日かな。
かおり
6月15日。
よしやす
はい。に、絶滅メディア博物館というところでお話をしてきました。
はいはい。2回目?
第2回ですね。
かおり
はい。
よしやす
で、今回。
かおり
着々と回数を重ねましたね。
よしやす
はい。リスナーの方はお一人来ていただきました。
おお、いいですね。
かおり
はい。
もう、がっつりじゃないですか。
よしやす
そこで、あの、フィルムで動画を撮る話から、ビデオで動画を撮る技術の話とかをしました。
かおり
うん。いいな。
よしやす
はい。で、絶滅メディア博物館、次回は7月25日。
えーと、午後。お話するのは午後2時半から3時半ですけど、絶滅メディア博物館は多分、2時から5時までぐらい開いてるんじゃないかな。
はい。
はい。入場料2000円でございます。
はい。
普段と変わらなく2000円ね。私がお話する日は7月25日の土曜日と。
で、1回目、2回目というので、この番組でね、リハーサル的にお話をしてきたんですが。
うん。
今日はその、第3回目という感じで。
あら、ほう。
なんですが、7月25日ね、えーと、絶滅メディア博物館にはたくさんカメラとか置いてあるんで。
そのカメラを、手に取ってって言うと変ですけど、カメラをネタにして、
えー、なんでここにこんな部品が付いてるのか、なんでここはこんな形になってるのかっていうのを話していこうと思ってるんですよ。
ん?
せっかく、あの、ものがあるんで。
かおり
あ、その場でっていう話ね。今日ではなくて。
よしやす
今日ではなくて。で、それを今日やるっていうのはできないじゃないですか、この番組で。
かおり
まあ、ものがないからね。
はい。
そこをどうにかするのが吉安さんの力量かなと。
よしやす
はい。なので、今日は、えー、人間の欲望によるカメラの発展っていうのをお話ししていこうと思っています。
かおり
はい。人間の欲望?
よしやす
あ、まあまあ、欲望って言うと、話はデカいんですが。
かおり
いけない方向に行きそうな。
よしやす
でも、写真はね、くっきり撮りたいとか、早く撮りたいとか、間違えずに撮りたいとか、カメラをどこにでも持っていきたいとかっていうのは欲望じゃないですか、ある意味。
かおり
あ、まあ、そっちのね、欲望って言うとなんかさ、ちょっとなんか。
よしやす
いや、それも欲望ですよ。
かおり
欲望だけどさ、なんかちょっと、いかがわしい感じか。
よしやす
いかがわしいのは、えーと、違うんじゃないですかね。
違う?
はい。という感じで、今日はカメラの技術の発展を、なんだろうな、年代を追ってどうカメラが発展した、きたかというよりは、こんなことしたいのをどう解決したかというのをお話していくタイプのことにしようと思っています。
03:16
よしやす
はーい。
はい。で、お知らせをいくつか。
はい。
まずですね、えーと、気まぐれオフ会企画。
かおり
気まぐれになっちゃったのね、もう。
よしやす
あ、というかですね。
かおり
もう結構、あの、行為周到に計画してるわけじゃないと。
よしやす
7月15日に、海の日に松本でオフ会をしようと思います。
かおり
気まぐれに。
よしやす
なぜ気まぐれって言ってるかっていうと、松本に行ってみたいが先に思いついたからです。
かおり
はい。行きたい、行ってみたいです。
はい。
そうね、気まぐれかな。
よしやす
はい。パックスケの父さんからですね、松本市教育文化センターの情報を送ってもらってですね。
ありがとうございます。
かおり
ありがとうございます。
よしやす
えー、もうそこに行くって決めました。
決めました。
で、一応ですね、11時15分から12時のプラネタリウムを私たちは楽しもうと思っておりまして。
おすすめされました。
はい。で、2時半ぐらいまで科学展示室にいるというつもりでおります。
はい。
はい。で、松本市教育文化センターは駅から徒歩券ではないようです。
はい。
歩くと1時間ぐらいかかっちゃうのかな、ということなので、えーと、来られる方はいらっしゃいという感じですけれども、ご無理されぬようっていう感じもあります。
はい。
かおり
はい。
で、その松本教育文化センターも、えーと、ファックス系の知事さんいわく昭和な感じの場所らしいので。
そうですね。
はい。
例えば上野都会に比べると、まあ、ノスタルジックな感じ?
うーんとね。
わかんない。
よしやす
えー、まあ、皆さん調べていただければわかると思うんですが、あの、昭和の最後の方に作られて、えー、科学のことをパネルとね、ちょっとしたデモで紹介するってやつがあまりメンテされずにというか、あの、メンテはされてるんですけど、あまり更新されずに来てるっていう感じの、えー、科学館で、ね、せっかくだからお金も取って、えー、メンテすればいいのにって思う一方で、なかなか大変だよなっていうのも、えー、わかる感じです。
で、えーと、たぶん私は11時かもう少し前ぐらいに行って、えー、プレネタリウムの券を買って、えーと、科学展示室で少し予習をして、えーと、皆さんとたぶん更新できるのは科学、えー、展示室で、えーと、私の得意そうなところを説明したり、えー、ちょっとお話したりという感じになると思っています。
はい。
06:00
よしやす
なので、えー、今までの、えーと、オフ会と違って、あの、案内用の冊子とかは作らないですし、たぶんリストバンドとかも作らずにと思っています。
ただ、記念のためにリストバンドぐらい作ってもいいかな。まだ決めてないんですけど。
はい。
はい。
そんな感じのつもりでおります。
はい。
なので、えー、7月15日、月曜日、海の日、予定があって、えー、松本まで来られるという方は、えー、会いに来てみてください。
かおり
予定があって、松本に。
よしやす
あ、予定があってって、予定が、えーと、合致してね、ばっちりあっての方ですね。すでに予定があってって意味じゃないですよ。
はい。
はい。
かおり
おお、ちょうどその時、松本に行く予定があって、かなり怖いな。
まあまあ。
よしやす
スケジュールが許してってことですね。
はい。
ちなみになんですけど、松本城に、たぶんかおりさんは松本城に行って、私は松本城行かずに、えー、なんだっけな、その近くの違う。
かおり
自然、自然なんとか。
よしやす
そうそう。自然なんとか。
かおり
自然なんとかに行くって言ってた。
よしやす
はい。自然なんとかに行こうかなと思っています。
かおり
はい。私、そう、なんだかんだ言って松本城行ったことないので。
よしやす
はい。大和自然博物館か。に、えーと、午前中オープンと同時に行って、そこから、えー、教育文化センターに回って、教育文化センターに2時ぐらいまで行って、えーと、その後どうするかは決めてないです。
かおり
はい。寝かんなきゃいけないからね。
よしやす
たぶん、2時半ぐらいまでいるんじゃないかなと思います。
かおり
はい。
よしやす
はい。で、その後どう帰るかは、えーと、決めてないという状況です。
ということで、で、えー、予想なんですが、えーと、50人とか集まるとは思っていません。
かおり
はい。
よしやす
はい。なので、こじんまりとお話ができるかななんて思っています。で、えー、参加表明とかをしていただけると嬉しいです。
かおり
そうですね。もし、まあ、リストバンドを作るかどうかにもよるけど、ある程度、反響の生むぐらい、その人数まではいかなくてもがわかると。
はい。
心構えが。
よしやす
そうですね。あの、別に参加しますっていうメール送っていただいて、どたーん場でキャンセルでも構わないですし、あの、申し込まなくても来ていただいて構いません。
はい。
はい。ということで、オフ会のお知らせでした。
かおり
はい。
よしやす
あと、えー、有料版をお聞きの皆様だけに、えーと、お伝えしているプチオフ会は8月にできるかななんて思っています。
はーい。
かおり
7月の予定は今のところないです。
はい。
はい。
よしやす
7月はだから、そこでしょ?
かおり
松本。
はい。
よしやす
あ、プチオフ会はないですってことね。
そうです。
はい。
えー、ではですね、カメラの話をするんですけど、カメラはどういう意味というか、語源はなんですか?
かおり
カメラ?の語源?
よしやす
うん。
かおり
キャン、できる、め、だ。
09:00
よしやす
カメラオブスクラっていうの聞いたことないですか?
かおり
知らない知らない。カメラオブスクラ?
よしやす
カメラオブスクラまたオブスキューラとかなんですけど、えーとね、ラテン語で、カメラは部屋、オブスクラは暗い、暗い部屋っていう意味だそうです。
かおり
へー。暗室ってことね。
よしやす
そうそうそう。昔はね、お家に雨戸っていうのがあって、それも。
今ないの?
かおり
あっても。
よしやす
シャッターか。
うちの実家は雨戸があって、たまにね、雨戸に穴が開いてたりするっていうか、ちっちゃい穴が開いたりするとかっていうのがあってとか、
暗い部屋でね、雨戸に穴が開いてると、反対側の壁に外の景色が映るみたいなことがあるでしょうとかっていうふうに、説明をされることがあるんですけど、そんな体験みなさんしてないんで。
へー。
暗い部屋に、どっかの壁にね、外に向かったちっちゃい穴があると、反対側の壁に景色が映るという現象は、紀元前から知られていました。
うん。
というのがカメラの始まりです。
かおり
あの、出し物的なやつだったっけね、初めは。
よしやす
もう出し物の前に、ただの現象としてね、健康トキナーっていうカメラ系のアクセサリーを作っているところのウェブサイトによると、紀元前400年から使われていたカメラオブスカラバと。
かおり
紀元前400年?
よしやす
そうそうそう。だから、2400年前?何世紀にも使われて、使われましたと。で、
かおり
使われてってどういうこと?
よしやす
だから、見せ物なのか、ただ単に自分で楽しむのかわかんないけど。
かおり
そういう機構は知られていて、知られてなんかそういうボックスみたいなものはあったと。
よしやす
そう。で、16世紀ぐらいになると、記録が残っていて、レオナルド・ダビンチさんがカメラオブスカラの研究をした図面とかね。
あとは、カメラオブスカラというのは箱にできるわけ。部屋だったのをね。箱にして1個穴を開けて、反対側に絵が映るんだが、その箱の中に入れないんで。
そこにね、すりガラスを使ったり、そうするとそこに映るのが反対側から見られたりね。
というので、カメラオブスカラの名前は、実は1600年、17世紀にヨハネス・ケプラさんがつけたというふうに言われています。
かおり
ケプラさんって例のケプラさん?
よしやす
そうです、そうです。
かおり
ケプラさん多彩だね。
よしやす
で、箱を持ち歩けるようにして、すりガラスと光を防ぐようなカバーを使って覗けるようにしたりとか。
12:00
よしやす
あとは、室内でもあっちの部屋は明るいけど、こっちの部屋は暗めにして、すりガラスに映ったようなものを見るとか。
で、あとね、出し物としては、今のカメラっぽくない、まさにね、お部屋の中に外からの光を映し込んで、外の景色を見るみたいなものも出し物としてはあったというのがあるんですけれど。
これが皆さんのスマホの中のカメラになるまでには、とてもとてもとてもたくさんの技術革新があって、スマホの中にカメラが入るようになっています。
はい。
なので、何がどう変わって、暗い部屋だったものがスマホの中に入るカメラになったかっていう話をしていきたいと思っています。
かおり
はーい。よろしくお願いします。
よしやす
ではですね、カメラの仕組みの話と、それがどうやって変わっていったかの話をまずしますが、
小さな穴があったら、外の景色が映るって気軽に言いましたけど、それってどんな理屈だっていう話からちょっとしておいたほうがいいんじゃないかなと思っています。
かおり
はい。
よしやす
皆さんお分かりの通り、すごく明るい日ね、外にいると太陽が私たちを照らしてくれたり、景色を明るくしてくれたりします。
かおり
はい。
よしやす
そっからは光が出ていて、それを小さい穴を通すと、どっかから出た光、私が走っている光ね、太陽を反射して、
頭とお腹と足があって、これを小さい穴をつけた箱のほうから見ると、箱の片方に小さい穴を開けます。
はい。
固体の面をすりガラスにします。ここまではいいですか?
かおり
箱というか筒ってこと?
よしやす
とりあえずダンボール箱だと思ってください。
かおり
両方が開いているわけ?
よしやす
いや、今は全部が閉まっている引っ越し用のちょっと小さめな箱、持ち運ぶの大変。
三脚に乗っけます。
かおり
はい、乗っけました。
よしやす
片方に2ミリぐらいの穴を開けます。
反対側を切り抜いちゃうと、
かおり
ぶち抜いたわけね。
よしやす
ぶち抜くと2ミリの点が見えますよね。そこまではいいですよね。
でも遠くから見ると点がプチって見えるわけなんだけど、よくよく見ると、その2ミリの穴から向こう側の景色のほんの一部分だけが見えるはずなんですよ。
かおり
まあ、穴が開いているわけだからね。
15:02
よしやす
で、その向こうに私が立ちます。
皆さんは穴のこっち側から箱の中に頭突っ込んでいると思ってください。
そうすると、2ミリのところから私の顔を見るには、皆さんは自分の目を動かして、この辺だなっていうところに行くと、2ミリの穴から顔らしきものの一部がチラッと見えるはずです。
かおり
まあ、2ミリでは全部は映らないけど。
よしやす
全然一瞬、明るいか暗いかぐらいしか分からなくて。
で、自分の目の位置を動かしていくと、外の景色で見えるところも変わっていきますよね。
上の方に自分の顔を動かしていけば、外の景色の下の方が2ミリの穴を通して見えると。
かおり
反転するってこと?
よしやす
そうですよね。
で、それを考えた後、顔は箱から一回出して、その面、今パカッと開いてたところにすりガラスをくっつけて、外なんで明るいんで、毛布をかぶってそのすりガラスを見ると、さっき言った外の景色が逆さまになってそこに映るっていうイメージが分かりますかね。
ほうほうほう。
かおり
見えてたものがすりガラスに映るってことね。
よしやす
外の景色がすりガラスに投射されます、投影されます。
かおり
はい。
よしやす
その時に、外の景色の下の方は上側に映って、上側のやつは下側に映って、向かって右側に見えるやつはすりガラスの左側に見えてとかって言って、反転して見えるっていうのがありますと。
これがカメラオブスクラね。
かおり
はい、そういう装置のことね。
よしやす
そうそう、暗い部屋と称して暗い箱だけどね。
で、例えばこれをトレーシングペーパーみたいな透けて見える紙に写し取ると。
かおり
写し取るっていうのはここに木が見えてるから木を鉛筆で描き写すわけね。
よしやす
そう。
はい。
それで取り出すと、逆さまになってるんでそれをぐるぐるっと回すと絵の下絵になったりするわけですよ。
よしやす
普通に写し取ったものは何かに使えるね。
かおり
そう。で、これを絵の下絵に使うっていう技法も実はあって、フェルメールか。
フェルメールは牛乳を注ぐ女だっけ?
よしやす
とかいろいろ。
かおり
天文学者だっけ?
よしやす
はい、書いてますけど、彼はこのカメラオブスクラを使ってデッサンというか下書きをしたんじゃないかというふうに言われています。
かおり
あー、なんか映画で見た。
よしやす
うん。で、いくつかのフェルメールの絵はやけにちっちゃいんですよね。
かおり
そうね、フェルメールの絵ってA4サイズぐらいじゃない?
よしやす
大きいのもあるんですけど、ちっちゃいのも結構あって、
ちっちゃいのは本当にカメラオブスクラで写し取ったやつを下絵にして描いたんじゃないかという説もあるぐらい。
18:05
よしやす
で、外から光が注ぐ部屋を、お隣の部屋を暗くしてカメラオブスクラを置いたっていうのはちょっと考えると面白いんじゃないかと思うんですけど、
そんなところで使われたっていうのがあって、まずは絵を写し取るっていうのを手でやった時代がありましたよと。
これ17世紀、1600年代。
かおり
ま、ていうかだって何もないものね。
はい。
手で写してましたよ。
よしやす
で、ピンホールカメラって言うんですけど、穴があるわけですよ。
で、その穴を通して外の景色が写るんで、暗いんだよね、穴がちっちゃいから。
で、これを明るくすのにどうしたか。これ欲望なわけですけど。
かおり
暗いからまず明るくしたい。
よしやす
そう。穴を大きくすればいいんですが、極端な話を言うと、
さっきの箱、明るくするにはピンホールがあったところの面を全部切り取っちゃえば明るくはなるけど、
絵は映らないよね。
かおり
ほう。
よしやす
だってその穴があるから、ある場所から反対の場所の一部だけが見えるんで絵になってるわけだから、
穴をだんだん大きくするとボケてくるわけです。
明るくはなるけどね。
で、そこで考え出されたのがレンズをつけるということです。
で、突レンズっていうのを1枚つけると、
外から来た光のある一点から、さっき言ったすりガラスのある一点に光が集められてということができるようになります。
かおり
はい。
よしやす
つまり、ガラスとレンズの距離を適当に選ぶと、外の景色が明るくくっきり映るようになります。
代わりにピンホールの時と比べて、レンズは距離が違うと焦点が合わないっていう特徴がありますよね。
うん。
突レンズは焦点距離っていうのがあって、
あるところから出た光は突レンズを通って反対のところにまた集まりますっていう特徴があるという風になるだと思うんですけども、
そこの距離が違ってるとボケてしまうっていうのがあるので、
レンズをつけると明るくくっきりした絵が撮れるけれども、
距離の方向でボケるところが出てきてしまいます。
つまりピント合わせが必要になるんだよね。
ピンホールカメラの時にはピント合わせはないんです。
かおり
どこの距離でも綺麗に映るわけ?
よしやす
どこの距離でもややぼやけて綺麗に映る。
だからピンホールを小さくすればするほど鮮明にはなるけど暗くなっちゃうという感じで、
レンズをつけると明るく綺麗な絵が出るけど、
焦点距離から外れるとボケるということになります。
ただ明るくなるんで、あとピントが合ったところは鮮明になるので、
21:02
よしやす
とっても第一歩が踏み出せたということになります。
かおり
欲望の第一歩。
よしやす
欲望の第一歩です。
かおり
とりあえずレンズで解決。
よしやす
とりあえずレンズで解決。
欲望の二つ目は、手で映さなくても何かできるんじゃないかっていうのがありまして、
これが観光材、つまり光を感じるものを作って、
そこに像、イメージを映し込むっていうのが次の欲望なわけ。
これ、手で映さなくてもなんとなく撮れるんじゃないかっていうのをやっぱり考えた人がいて。
かおり
よくそれを今まで手で映すしかだってなかったわけでしょ?
よしやす
そうですね。
かおり
手で映したくないなんてよく思ったね。
よしやす
逆だと思うんですよね。
多分、光を感じるものがあって、
ダゲールさんっていう人が考えたというか、
確立した明るいくらいが記録できれば写真が撮れるはずだというので、
ダゲレオタイプという写真の技術を編み出します。
1839年、もう19世紀ですね。
ダゲレオタイプっていうタイプの写真の方法というのが確立されます。
かおり
影を自動的に映すみたいな感じかな?
よしやす
そうですね。
かおり
結局その時はほぼ白黒の濃さが映し取れるわけだよね。
よしやす
とりあえず画像を固定して、
固定というか、絵として自動的に残すというのは、
銀の化合物が光を当てると素性が変わるので、
それを使って明るさを記録に残そうというのは、
1800年ぐらいから研究が進んでいて、
ある程度実用につながってきたんですけれども、
ダゲレオタイプのダゲエルさんが、
かおり
それを定着させるというのに成功しました。
定着させる。今までは観光材…。
観光材料はあったけれども、それを写真としては残せなかったんですけど、
よしやす
実験室の中ではあったんですけど。
かおり
磁石と砂鉄みたいな感じで、
模様は描けるけど何かの表紙でまたサラサラってなくなっちゃうようなイメージね。
よしやす
一応画像は撮れるというのはあったんだけど、
それを物体に定着させるという方法までいったのが、
24:00
よしやす
このダゲエルさんで、
銀の板の上に観光用の材料というか、
化学物質を塗って光に当てて、その後に洗い流すと、
光が当たったとこだけ白く残るっていう。
だからこれね、あれなんですよ。
いきなり画像が出るっていうか、ポジとかネガとかないの。
いきなり写る、ダゲレオタイプ。
銀の板を用意するの大変なんで、銅の板がよく使われたらしいんですけど、
銅の板は銀メッキします。
それを要素の蒸気っていうのに晒すと、
溶化銀っていうのができます。
だから銅板の上に薄い銀があって、その上に要素で溶化銀を作って、
ここまでをなるべく暗いところでやって、
この溶化銀に光を当てると、
価格変化を起こして、今度それを水銀の蒸気に当てると、
イオン化した溶化銀のところに水銀がくっついて、
像が浮かび上がるというのがダゲレオタイプなんですけど、
これはね、感度が低い。
なので日中の屋外でもすごい明るいですよね。
景色を撮るのに10分以上かかったそうです。
なんだかんだ言って、
1分とかそのくらいかかるっていう話で、
つまり、絵を撮れるようになったけど、感度が低いっていう状況でした。
だから感度を上げて、絵を撮るというのをしたくなるんですけれども、
結構このダゲレオタイプ、あちこちで使われて、
感度が悪い写真撮影の一つとしてあちこちで使われるんですけど、
本物見たことあるんですけど、結構綺麗でしたよ。
ダゲレオタイプっていうので撮った写真というか板を見たことがあるんですけど、
すごく細かくて高精細でした、実は。
問題が一つあって、さっきすりガラスの話したじゃないですか。
すりガラスは上下も左右も逆に映るって話をしましたよね。
なんですけど、このダゲレオタイプは光を感じる面を穴とかレンズの方に向けるんで、
左右か上下が反転しちゃうんですよ。
我々はすりガラスのこっち側から見てるから上下も左右も反転して、
撮れた絵をぐるりって回せば正しくなるんですけど、
このダゲレオタイプってやつは観光面が向こう側なんで、
27:02
よしやす
反転しちゃうっていうのがあって、そんな不具合があったりもしました。
ということで、写真には撮れるようになったと。
で、今度は1枚だけしか撮れなかった、要はさっきは光を当てたものがいきなり写真になるやつでしょ。
なんですが、これを写真の複製ができるようにしたっていうのと、
違う方法で写真を撮るっていうのが発明されたのが、
湿式写真。
かおり
湿式って湿ってる?
湿ってる。
よしやす
写真?
写真ね。
写真室、湿ってる板で写真湿板と呼ばれることがあります。
これだと写真甲板っていう乾いたやつが出てくるんですけど。
かおり
乾板は効くね。
よしやす
そうそうそうそう。
かおり
乾板の前に湿板があったわけね。
よしやす
そうなんです。
で、ガラスと小参銀を使って、ガラスのところに白黒反転された像ができて、
それをもう1回紙にプリントすると、ネガとポジで作れるっていうのがあって、
この湿板っていうのがある程度使われる時期があります。
かおり
はい。
よしやす
で、ダゲレオタイプに比べると感度がまあまあ高いと。
かおり
ダゲレオタイプ自体も吉安さんいわくそれなりに綺麗だったけど、
よしやす
それよりもだいぶ綺麗になったっけね?
でもダゲレオタイプは銀の板が光ってる感じがあって、
そんなにコントラストが高くないんですよ。
なんですけど、現物見ると結構ね、ネガのフィルムとかを昔フィルムで写真撮ったりして、
そうするとちっちゃい3cmかける2cmぐらいの絵ができるじゃないですか。
あれをもう少し大きくしてルーペで見ているような感じのすごい細かさがあって、
っていうのがあったんですけど。
で、湿式写真、写真出版はそれよりもダゲレオタイプよりも感度が高い。
だから、録音の時間が10秒ぐらいで済むというのと、
1枚1枚が安いということで普及をしたんですが、
めんどくさいのは、小参銀溶液に浸して湿ってるうちに撮影しなきゃいけないんですよね。
かおり
水溶液がついている必要があるってことね。
よしやす
そうそうそうそう。
なんですけど、一応使われた時代はあって、
その後、乾パンっていう乾いたフィルムが出てくるっていうのがその後に出てきます。
30:03
よしやす
何はともあれ、ポイントは写真が撮れるのに時間が短くなりましたよというのと、
安くなりましたよということです。
ここまではやっぱりガラスの板とか銅板とかで、
皆さんがちょっと考えてるように連写するとかすごい大変なわけですよ。
暗いところで現版を作って、それを暗いところで扱って、
カメラの中に入れて、はい撮りますよって言って、
露光ね、光を当てて、暗いところでもう一回持ち運んで現像してやります。
写真をもう一枚撮るには、シャッターを閉じた状態で箱から板を取り外すには、
光がたなりにマスクして取り外さなきゃいけないじゃないですか。
今でもね、写真のフィルムなんだけど一枚一枚撮るっていうタイプもあるんですよ。
昔々、昭和の時代でも写真屋さんが箱みたいなやつを除いて、
黒い膜をかぶってピント合わせして撮りますよって言ったタイプは、
かおり
コーヒーって煙が出るやつね。
よしやす
煙が出るかどうかは置いといてね。
それは撮るのとは関係なく、フラッシュがなかったんで、
アルミ箔みたいな燃やすタイプのフラッシュがあって煙が出るやつね。
そいつはシートフィルムって言って、フィルムなんだけど一枚一枚取り替えるっていうタイプです。
なのでフィルムがセットしてある箱があって、それをカメラに取り付ける前にすりガラスでピント合わせをします。
ピントがあったらシャッターを一度閉じます。
シャッター開けっぱなしにしてピント合わせするのね。
閉じます。
で、フィルムが入った箱をすりガラスのところに付け替えます。
で、シャッター閉じてあるんで、その状態でフィルムが入っているところの窓を開けて、
はい、取りますよって言ってパシャってやると、シャッターがある程度の時間開いて閉じて観光します。
要は録音して、フィルムの中に潜像っていう潜水艦の潜入像で、
目には見えないけどカクカク反応が起こったっていう状態になって、
それに蓋をしてカメラから外してカバーの中に入れて、お家に持って帰って潜像するっていうのをやるんですけど、
で、2枚目を取るときにはその箱を、箱というかフィルムの入れ替えをしなきゃいけないっていうのがあって、
だからそういうところのフィルムは、シノゴとかって言われるやつは4インチ×5インチ、
10センチ×12.5センチ、だからハガキぐらいの大きさかな。
ハガキのちょっと短いぐらいの大きさのフィルムを使って撮影するっていうのをやったりして、
33:04
よしやす
で、フィルムになっても1枚1枚交換するっていうのをやっていたんですけど、
これをフィルムを出し入れしなくても複数枚取れるようにしようっていうことが起きます。
エジソンさんが映画を撮影する機材を作ったっていうお話をしたと思うんですけども、
もうフィルム状なものに乾燥剤を塗って、乾いた状態でガラス板じゃなくて、
樹脂のフィルムに乾燥剤を塗ったっていう写真用フィルムっていうのが作れるようになっていて、
エジソンがそれに横にポチポチ穴を開けて機械で送れるようにして、
映画を撮ったっていう話を前回から前々回したと思うんですけど。
へー。
そうなんですよ。
それが35ミリ幅で横に送りながら1枚1枚写真を撮ってっていうのを使っていたのが、
ある程度大量生産されるようになって、
それをドイツのライカっていうところのおじさんがこれをカメラに突っ込んで、
さっき言ったシートのフィルムを1枚1枚交換しなくても、
かおり
写真が連続して撮れるようにしたらいいんじゃないかっていう風に作ったのがライカっていうカメラの始まりです。
よしやす
どうかの方が早かったってこと?
エジソンが作ったやつが今もまだ売っているフィルムの原型になっています。
つまりフィルムはガラス版でもいいんだけど、大きさはどんな大きさでもいいわけよ。
レンズがあってその光がフィルムに届くっていうのがあれば、大きさどれくらいでもいいんだけど、
あんまりちっちゃくすると引き伸ばした時に荒くなっちゃう。
大きすぎるとハンドリングが難しい。
っていうのでエジソンが使った映画撮影用のフィルムは、さっきのシートのフィルムと違ってテープ状になっていて、
それを送るため、つまり移動させるための穴が両側に開いていたんで、
これはAっていうので、ライカのおじさんがそれを詰めたものをカメラに突っ込んで、
巻き上げっていうので、こっちに巻いてあるやつを反対側にぐるぐるって巻き取ればいいっていうのを考えて、
35ミリフィルムっていうのを使ってカメラを作るようになりました。
かおり
はい。いわゆるちょっと前まであったフィルムね、日本語で言うと。
よしやす
今週、新しいフィルムカメラの新製品がペンタックスから多分発表がありましたよ。
かおり
だってペンタックスってどこの国の?
よしやす
日本ですよ。
日本ね。だって日本ってもうフィルム作ってないですよね。
36:02
よしやす
富士フィルムがまだ細々と作っています。
かおり
作ってる?
よしやす
はい。すごく品種は少なくなっちゃったんだけど。
これができると何ができるかっていうと、
今まではシートのフィルムを箱に突っ込んで撮るっていうのが大きかったんで、
巻き取れるフィルムができると、一枚一枚撮るのに交換しなくてもいいんで、
手に持ったまま巻き取りのやつをぐりぐりぐりって巻いて、写真をパシャって撮って、
またぐるぐる巻いて写真を撮ってっていうので、手に持って歩くようなカメラっていうのができるようになります。
フィルムのサイズはさっき言った横に穴が空いててぐるぐる送れるっていう35ミリ幅のやつもあるんですけども、
今も使われているもう少し広い、幅が7センチぐらいあるやつかな、が軸に巻いてあるっていうタイプのフィルムも使われます。
これは送るための穴が空いてなくて、軸を巻き取るタイプなんで、
何が違うかっていうと、送り穴がついているやつは1コマ分送るのが簡単なんですよ。
穴何個って送ればいいんで。
なんですけど、軸に巻き取ってあるやつは、軸にだんだん巻いてくると太さが変わるじゃないですか。
だからどれぐらい巻き上げるかっていうのを制御するのがちょっとだけ面倒くさいっていうのがありまして、
最近はちゃんと一定量送れるようになっているものが多いんですけど、
昔のやつはカメラの裏側に小さい窓があって、フィルムの背面に数字が書いてあって、1枚目、2枚目とか書いてあって、窓から覗いて、そこに数字が見えるまで送るっていうのをやってたりしました。
へー。
そうそうそう。ということで、ここまでくるとカメラはフィルムを入れ替えて、
フィルムの感度が良くなって、レンズが明るくなったんで、手で持って撮れるようになりました。
かおり
はい。
よしやす
1秒とか2秒とかかかると手ぶれをしちゃうから、必ず三脚に置かなきゃいけなかったのね。
それが、フィルムの感度が良くなります、レンズが明るくなります、フィルムになっていて、カメラ自体の大きさが小さくなります。
ってなると、手に持って撮れるようになります。
もちろんね、さっき言った35ミリフィルムっていうのがとてもたくさん流行るんですけれども、もう少し大きい、さっき言った幅が7センチぐらいのフィルムでも、手に持って撮れるカメラっていうのが出てきます。
はい。
昭和頃のドラマとかで、アイドルというか芸能人とか政治家とかが写真撮られているときには、大きいハンドルが付いて、フラッシュもでかくて、
ハンドル?
ハンドルが外に付いているようなカメラ?
かおり
ハンドルって手に持つやつね。
39:00
よしやす
そうそう、グリップね。が外に付けてあるような。
かおり
ちょっとわかりづらいたとえをたとえというか。
よしやす
わかりづらいたとえをわざわざするのね。
かおり
でも知っている人はすぐわかる。レゴのデュピュロのカメラだ。調べて。
よしやす
はい、調べてみてください。
かおり
カメラの横に、おもちゃのフィギュアが持っているために取っ手が付いているわけよ。
よしやす
カメラ自体は20cm×20cmぐらいでレンズが出て、それにグリップ用のやつが外に付いているようなカメラが使われて、それでもね、手で持って撮れる。
かおり
フィルムの入れ替えが、シート状のやつもあるけど、巻き上げでできるというので、多くの人が写真が撮れるようになりましたと。
よしやす
ですが、
誰でも簡単に撮れるわけではないんです。
なんでかというと、明るいとか暗いで、どのくらいの時間シャッターを開けてやったらいいのかとか。
かおり
ああ、まだそういうのは全部手動というか、自分で設定しなければいけないわけね。
よしやす
そうそう。
かおり
今みたいにホワイトバランスをやっておくないだからとか、蛍光灯だからとか、そんなのは。
よしやす
いや、ホワイトバランスの設定はないんですけど、フィルムなんで。
何はともあれ、さっきから、一番最初に言った、レンズになったらピント合わせが必要になりました。
ピントを合わせる話と、露出を合わせる話。
明るすぎると全部白くなっちゃうし、暗すぎると真っ黒になっちゃうっていうところで、
明るさを感じて、どれくらいの時間光を通せばいいかっていうのを考えるのが、
結構これが自動なのが遅いんですよ。
私が小さい頃、フィルム売ってるじゃないですか。
で、フィルムの箱に適正な露出の目安っていうのが書いてあって、
昼間、明るいところだとカメラの設定をこれぐらいに合わせてくださいっていうのが書いてあって、
つまり露出は手で合わせるのが当たり前な時代が昭和の中頃まで続きます。
欲望としてはいつでも明るすぎず暗すぎずいい感じの写真が撮りたいっていうのがあって、
露出を自動に合わせる、または露出が合わせやすい工夫をするっていうのがカメラに入ってきます。
一つはさっき言った晴れの日、曇りの日、室内とかっていうので、
設定を手で合わせるっていうのもあるんですけど、
光を感じられる素子、電気部品ができると、電池とそれを使って露出計っていうのが作られます。
もっと言うと電池なしの露出計もあって、
要は光が当たると発電して、それでメーターを動かすっていうね。
そういうもので光の明るさを測って、それをカメラで設定する。
それがカメラの中に入って、針がここを示すからカメラで手で設定する。
42:07
よしやす
そのうち針がここを指したら手で設定するんじゃなくて、
自動で設定されるっていう風にだんだん変わってきます。
っていうのが自動露出ね。
皆さんスマホで写真撮るときに、
なんか明るすぎるなとか暗すぎるなって思うことがあるかもしれませんけれども、
それでもね、炎天下の明るいところと室内でも、
それなりに絵が写るのはこの自動露出ができてるからだよね。
かおり
そうね。
よしやす
意図したものと違う露出に少し変わることはあるけれどもしないけど、
真っ白だったり真っ黒だったりにはならないよね。
これ露出が自動っていう話です。
かおり
はい。
よしやす
あとカメラの進歩で言うと、
広い画角で撮りたいっていうのと、
遠くのものをアップで撮りたいっていうのを
露出させるのってとても大変なんですよ。
そうですよね。
ピンホールカメラだったら、
さっき言ったすりガラスとピンホールの距離を変えればいいんです。
ピンホールをガラスに近くすれば広い範囲がガラスに映るよね。
かおり
ピンホールを遠ざけでいけば狭い範囲しかガラスに映らなくなります。
よしやす
なんとなくわかると思うんですよね。
ガラスの方で目を動かした時に、
外の景色がどれだけ動くかっていうのを考えていただきたいんですけど。
っていうので、ピンホールだったら簡単なんですけど、
レンズだとそういうわけにはいきません。
はい。
なのでレンズでは、さっき言った焦点距離を違うものを作るか、
ってやらなきゃいけなくて、
レンズを交換してカメラが撮れればいいのにって思った人がいまして、
で、レンズ交換式カメラっていうのができます。
かおり
レンズも変えてしまう。
よしやす
そう。そうするとね、ここに技術がいろいろあるんですけど、
そもそもさっきお話をしてきた箱の中にフィルムが入っていて、
その反対側にレンズとシャッターがくっついてるっていう仕組みだったわけじゃないですか。
つまりシャッターがレンズの中に入っているものがずっと使われてきたわけ。
かおり
はい。
よしやす
なんだけど、レンズを交換するってことはレンズを取っちゃうわけでしょ?
うん。
そうすると、フィルムが乾燥してしまうわけ。光に当たっちゃうの。
うん。
だから蓋をしてレンズを交換するか、レンズじゃないところにシャッターを付けるっていう風にしなきゃいけなくて、
これをね、ライカさんって人がやって、カメラにシャッターを付けて、
レンズは交換できるようにしたっていうのが一つ大きい革新的なんですよ。
つまりいつも使っているレンズから防炎のレンズに変えようって思った時にはレンズをパカッて変えればよくて、
広角にしたいと思った時にはレンズを付け替えればいいっていうタイプのものができます。
で、8ミリのフィルムのカメラとかだとレンズをいちいち変えるんじゃなくて、
45:03
よしやす
それをね、ぐるぐるぐるって回すのに3本とかくっつけて、レンズが3本くっついてるやつを回してレンズを選ぶみたいなやつもあったりします。
かおり
うーん。
よしやす
何はともあれ、レンズ交換ができるっていうのはそう簡単ではなくて、
もともとレンズの中にシャッターがくっついてたものをカメラ本体にシャッター、レンズはレンズっていう風に分割をして、
作り込むっていうのが必要になったおかげでレンズ交換式のカメラができるようになりました。
はい。
で、そこで実は問題が生じるんですけど、
さっきから箱のやつはすりガラスって話を何回もしたと思うんですけど、
ピントが合ってるのをどうやって調整するかはなかなか大変なことなんですよ。
すりガラスがあるやつはそこで合わせればいいじゃないですか。
で、フィルムに交換するんだけど、フィルムが板状なものじゃなくて、まきまきになっちゃったんで、
ピントを合わせるすべがありません。どうすればいいかっていうのを考えた人がいて、
そんなのレンズを前後に動かすんだから、そこにメモリつけときゃいいじゃねえのって思った人がいまして、
なので一時期のカメラは距離計っていう、距離計じゃないや、距離のメモリっていうのがくっついていて、
レンズとフィルムの距離を調整することでここまでレンズを動かしたら、
何メーターのところにピントが合いますよっていうのがくっついてるカメラが結構あります。
あと私が小さい頃はゾーンフォーカスって言って、遠く記念写真ぐらい近くとか、すごく近くとかっていうので、
目安になるやつにカチャって合わせると大体ピントが合いますよっていうやつもあります。
でもすごくしっかりピント合わせたい人はいるじゃないですか。
それでもフィルムはロールフィルムを使いたいって人はどうすればいいかって話ですよ。
そういう人のために距離計っていうのと細かいメモリのついたレンズっていうのが出てきます。
で問題はさっき言ったレンズが交換できるのに距離を合わせなきゃいけない。
つまりレンズとフィルムの距離が変わっちゃったらピントがずれちゃうわけじゃないですか。
だからレンズとカメラの本体をとっても精度よく作って、それを組み合わせるっていう話と、
レンズから距離が、レンズってねぐるぐる回すと前後するように作ってあるんで、
レンズを回すとレンズから出っ張りが伸びたり縮んだりするようにするっていうのをやって、
それをカメラの中に入っている機械と組み合わせて目で覗くと、
レンズがこの辺だったらこの辺にピントが合うはずですよっていうのを作ってくれるような機構を作った距離計付きカメラっていうのが出てきます。
48:05
よしやす
これはフィルムの面で合わせてるんじゃなくて機械的にこの辺にレンズがあったらこの辺にピントが合うはずですよっていうのと、
カメラのほうで二重像型っていうんですけど、
ハーフミラーを使って素通しのやつと鏡で反射してきたものを重ね合わせて目で見るようにして、
その鏡が角度が変わるようにすると目で覗いたときに二つの像が重なって見えたりずれて見えたりするっていうのを使って、
鏡の角度がこのくらいだとどの辺にピントが合ってるはずですよっていうのといろいろ細かいことを組み合わせて、
目で覗いてあるところに被写体が重なって見えるとピントが合ってるところに設定されたことがわかるよっていうタイプの距離計連動っていうのがつきます。
これで距離がしっかり合わせられて露出計がついて露出も手で合わせられるようになってっていうカメラが出来上がりますっていうのが、
私が小学生中学生頃にあったカメラです。
で、まだまだあまり電池とかはいらないんですけど。
かおり
そうか、電池。
よしやす
そう、電池あまりいらない。
光の明るさは太陽電池みたいなやつでやるんで電池はなくてもよくて、ただメーターが触れるところに手で合わせる。
距離も目で合わせるっていうのをやって撮るようになります。
かおり
はい。
よしやす
これで多くの人がちょっとめんどくさいけどピントがあって露出があった写真が撮れるようになりました。
かおり
はい、だいぶお手軽になりましたね。
よしやす
そう、でフィルムは1回入れれば巻き上げレバーを手で巻けば1巻20枚とか30枚とか撮れるようになりました。
はい。
っていうのでみんなに流行って流行していって多くの人がこんなカメラを使えるようになったっていうのは昭和40年代ぐらいから50年代かな。
だから1960年とかっていう時にそんなカメラがたくさん出来ました。
はい。
かおり
ちなみにそのあたりの金額ってどのくらいするんですか。
よしやす
その頃になるともう初任給何ヶ月分とかではなくて初任給のでも何割かっていう感じじゃないかな。
かおり
じゃあ消してやすいものではないけど手が伸びやせないものでもなくなってるわけね。
よしやす
家族旅行に行くんだったらカメラ買おうかねっていうのがだんだん手に届くようにどんどんなってきた時期で、
その後さっき言った露出とピントが自動になる時代がやってきます。
でそれが安く作れるっていうのでその上安くなるっていうので若い人たちが旅行に行く時にじゃあカメラを買っていこうみたいなことができるぐらいに安くなったりします。
51:11
よしやす
要は数万円で買えるっていうカメラが出てきます。
かおり
はい。
よしやす
で露出が自動になってピントが自動になってシャッター押せば手で巻き上げたりするけどその巻き上げもモーターでできるようになったりしてということで誰でも簡単にそこそこ写る写真が撮れるっていう時代がやってきます。
はい。
そのためにはさっき言った露出の話どれぐらいのねシャッタースピードどれぐらいの絞りかあとはフィルムの感度がどれぐらいかを考えて外の光と計算して露出時間を決めるっていうのとピントをどこに合わせるかっていうのを考えてピントを合わせる。
フィルムを巻き上げるというのが自動になるっていうのでどんどん自動化が進みます。
はい。
で忘れちゃいけないのは最初は大変だった大きい大きいカメラもどんどんどんどんちっちゃくなってカバンの中に入るようなカメラになってきます。
昔はカメラが荷物でだんだんカメラ専用のケースで首から下げてだんだんカバンの中に入るって大きさになってきます。
かおり
首から下げてたのはカバンに入んないから。
よしやす
カバンに入れると邪魔なぐらい大きいやつがだんだんちっちゃくなって。
かおり
でもいわゆる想像する15センチぐらいの横に立てももうちょっと大きい?でもこんくらいだよね一番初めて。
15センチに12、3センチぐらいの幅が5センチぐらいありそうなカメラ。
よしやす
リュックサックとかトートバッグを持っていれば入るかもしれないけど、ハンドバッグには入らないし、ポーチには入らないのがだんだんそれにも入るぐらいの35ミリフィルムを使ったカメラが出てきますが、
それでももっとちっちゃくしたいっていう欲望が出てくるわけ。
かおり
そうするともう35ミリフィルムっていうのでは大きくて。
フィルム自体が規格であると限界にきちゃったわけね。
よしやす
何はともあれフィルムを買ってきたときに入ってるカンカンね、パトローネって言うんですけど、そいつの大きさより絶対小さくならないでしょ。
それを巻き取る側も同じぐらいの大きさが必要でしょ。
レンズがあってっていうよりちっちゃくならないんで、この先はフィルムをちっちゃくするしかないっていうのでいろいろ考えた人がいて、
かおり
半分ぐらいの面積でいいんじゃないかって言って、APSっていう一回り小さいフィルムを作って、
小さいのが売りなんで、カメラも小さくして、今のスマホ2枚重ねぐらいの大きさのカメラとか、スマホ2枚重ねにした後、正方形にしたぐらいのカメラっていうのが出てきます。
54:06
よしやす
なので、6センチ、6センチ、厚さ3センチみたいな大きさのカメラとかが出てくるようになって、これはフィルムがちっちゃくなった。
それよりもちっちゃいフィルムとかもできてきたり、あとはカメラを薄くしたいっていうので。
かおり
メガネタイプっていうか、そういうフィルムもあった気がする。
よしやす
そうそう、ワンテンっていうやつで巻き取りと装置が一緒になっていて、パッケージになっちゃったやつね。
かおり
そうそう、巻き取らないのかな?逆へば、送って終わり?
よしやす
そう、巻き取りはあるんだけど、巻き戻さないやつね。
とかっていうのができて、ちっちゃいカメラ志向になって、カメラがちっちゃくなるんですが、フィルムはちっちゃくなると画像が荒れるわけ。
なんてかっていうと、同じだけ引き伸ばすから。
かおり
手元に来るプリントした写真のサイズは同じだから。
よしやす
あんま流行らなくなって、35ミリフィルムは未だに残っていて、あとさっきも言った7センチぐらいの幅で軸に巻いてあるだけのフィルムもまだ残っています。
ちなみにシートフィルムもまだ残ってます。
シノボっていう6インチ、5インチとか、あとはその上だと、その4倍、8倍、10インチ、8インチ、10インチのシートフィルムとかも残ってます。
かおり
使ったことありますか?
よしやす
私はないですけど、会社の元同僚の人はそういうのを使って撮るって言ってました。
かおり
使って撮る?今でも?
よしやす
それは20年ぐらい前に撮っていたっていう話をしてました。
かおり
なるほど。それは絶滅メディア博物館にはあるんですか?
よしやす
シノゴはないんじゃないかな。ただ、ロールフィルムの大きいやつ、120とかっていうタイプのロールフィルムを使ったカメラはあります。
なので、さっき言ったフィルムの巻き上げの枚数がわかんないんで、裏に窓があって、そこに数字が出てくるまで巻き上げるっていうカメラはあります。
その後、APSってやつのカメラもあって、あとはKodakが考えたディスクカメラっていう、薄くするにはクルクル巻いたフィルムじゃもうダメだと。
なので、円盤上に、円盤の円周にフィルムを作って、1枚撮ったら10度回すと次のフィルムが見えて、
10度回すとっていうので、1周36枚。そんなになかったか。
15度回して24枚、合ってる?とかっていうのを作ればいいってディスクカメラっていうのを出したこともあります。
かおり
イメージとしてMDみたいなやつを入れるってこと?もっとちっちゃいの?
よしやす
もう少し平べったい感じ。
かおり
ディスクってどのくらいの大きさなの?
よしやす
分厚いコースターって感じかな。
ディスクの大きさはね、私の目検討でいくと、5、6センチの正方形な感じですね。
57:08
よしやす
そこのところに窓があって、カメラにガチャって入れるとその窓が開かれて、
撮っていくと1枚1枚回転して送っていくっていうので、薄いカメラを作ったこともあります。
かおり
それ、何年くらい?全然記憶ない。
よしやす
ディスクカメラが使われたのはですね、今調べますよ。
ディスクカメラ。
CODACが開発した専用のディスクフィルムを用いたフィルムカメラです。
1982年にCODACが発表しました。
へー。
ディスクカメラのフィルムの大きさは、1、2、3、あれ?
1、2、3、4、やっぱり6センチくらいかな。
カメラ本体はCODAC以外に、ミノルタが当時国内向けに発表したフジフィルムとコニカが輸出向けに製造されたが、
3人はこれらを含めて数冊に留まったとウィキペディに書いてあります。
ワンテンっていうさっきのちっちゃいやつよりも画面がちっちゃいんで、
1998年に製造中止、原造プリントも2000年1月末でサービス終了だそうです。
なので薄いカメラなんだけど、なかなか流行らなかったってやつですね。
そうか、でもまだフィルムがあるわけね、変な話。
で、この後やっと電子化します。
電子化するとフィルムがいらないのですが、
絵を撮るのにフィルムはペラペラなやつがあれば、そこに絵が映るじゃないですか。
あとは原像を回せばいいんですけど、そこで光を感じて電気の信号に変えてっていう、
その部品がでかいとカメラはちっちゃくならないわけ。
さつぞう缶っていう真空缶を使ったものがずっとあったのが、
さつぞう缶じゃなくて半導体で作れるようになるっていうのが、
このカメラが電子化するっていうのの一個大きいネタなのね。
何が言いたいかというと、テレビカメラっていうのがずっとありまして、
これさつぞう缶が使われていて、肩に乗せるようなものまでできたんですけど、
やっぱり手の中サイズとか、今のその当時のカメラに変わるものといえば、
やっぱり肩に乗せるような大きいカメラじゃまずいわけですよ。
なので手の中に入るとか持ち運びができるっていうカメラにするには、
それをCCDっていう素子ができて、それで画像が撮れるようになったっていうのが、
静止画をカメラで撮れるようになったっていうのの一歩で、
何が言いたいかというと、ビデオカメラよりも静止画の方が電子化されたのは後です。
1:00:06
よしやす
VHSで撮れたりとか、あと家庭用ビデオっていうので、
ベータムービーとかVHSで撮れるっていうカメラよりも後に、
デジタルスチルカメラが出てきてます。
で、なんとアナログスチルカメラ、アナログの電子カメラっていうのもあります。
テレビで撮れるっていうことは、テレビで撮った1画面を記録できればいいよねっていうので、
ビデオに記録できるんだったら、時期媒体に記録できるでしょうって言って作った、
2インチのフロッピーを使った静止画カメラっていうのが売り出された時期がありました。
かおり
全然知らない。
よしやす
はい、これ絶米メディア博物館にあります。
これアナログの信号をテレビの1枚分の絵を時期メディアに書いちゃえっていうタイプのカメラで、
電子化はしたけどアナログっていうカメラがあって、
これは一般にはそんなにたくさん売れなかったんですけど、
報道、新聞社の人たちとかが現像して送るの大変なんで、
これを使って撮ってから新聞に載っけるまでを早くするとかっていうのに使われた時期がありました。
かおり
適材適所的な感じ。
よしやす
そうですね。少し高くてもお金を払ってもすぐに写真が欲しい。
今は当たり前のように写真が送れますけれども、
フィルムで撮ってる時には誰かがどこかで現像するってやつと、
その現像したものを印刷所で判、要は印刷用のものに写し取るっていうのが必要なわけじゃないですか。
それを電子化すると撮ってすぐ通信で送れて、
ちょっと高いかもしれないけどコンピューターで受け取ってそれを新聞の入稿にするとかってできると、
今まで何時間もかかったものが数分になる。
遠くのところだったら本当に運ぶ時間がなくなるっていうので、
時間短縮になるっていうので業務用にある程度売れたっていうのがあるんですけど、
この後やっとデジタルで写真を記録するっていう風になってきます。
これまでフィルムでカメラを小さくしてきた実績とかもあるんで、
絵が撮れる電気素子、部品ができれば、
フィルムの代わりにそれを置けばとりあえず写真はすぐ撮れるので、
電子カメラというかデジタルカメラが出始めたら各社がデジタルカメラを作るようになって、
レンズ交換式だとかそうじゃなくて、
簡単に撮れるだけのコンパクトデジカメっていうのがとても流行って。
かおり
コンデジですね。
よしやす
ただ実は多くの皆さんの欲望は写真を撮るだけじゃなくて、
写真をお友達と共有したいっていう欲望がずっと昔からあるわけです。
1:03:01
よしやす
確かにそうか。
かおり
誰かに見せる、もしくは自分で見るでもいいけど、
見るためにプリントアウトするんだもんね。
よしやす
最後のポイントは撮ってすぐ友達と共有できるっていうのがカメラと一緒になった。
かおり
すぐっていうところがにくいね。
よしやす
そうだから、新プロジェクトXでもやってましたけど、
日本でと写メするとかって言い方をしましたけど、
メールに写真をくっつけてお友達に送るっていうのができるようになって。
かおり
ほんまにだから携帯で写真が撮れるようになって、
それプラス携帯を使ったデータ通信ができるようになったわけだよね。
それまで音声だけだったのが。
よしやす
データ通信ができるんで、
もはや皆さんのスマホは音声通信は2の次3の次で、
写真を撮って共有するっていうのが、
皆さんが使ってる機能のもしかしたら2割とか3割なんじゃないかと、スマホの中で。
かおり
自分の写真を見るところも含めたらね。
SNSなんてその最たるものか。
よしやす
そうでしょ、写真見てるか写真撮って誰かに共有してるかっていうのが、
スマホの中ですごく大きいところで、
それは昔から自動露出自動ピンと綺麗な絵を撮って、
それを通信するっていう欲望の最たるものが撮ったものを共有して、
人に自慢するとか共有するとかっていうところが、
写真の本質の1つなんじゃないかという気がしています。
かおり
この後はどういう方向に進んでいくと思われますか?
よしやす
これ難しくて、
例えば本当に写真なのかっていう話も含めて、
同じ景色を一緒に見るっていうのが遠くでもできるっていう方に行くのが1つ。
VRゴーグルを誰かにかけてもらって、
私が旅行に出かけて、ほら、あっち側の山綺麗でしょっていうのを一緒に同時に見る。
かおり
追体験、追体験、追じゃないのか。
よしやす
遠隔体験ね。
かおり
遠隔体験。
よしやす
ていう方に行くタイプ。
かおり
VRゴーグルとかを使えば、自分が見た方向とかそういうのもリアルにできるわけ。
よしやす
あと、スマホでちょっとだけ流行った写真の前後2,3秒が記録できて、動きが記録できるやつとかがあったり、
あとは何枚も写真を撮るけど、それをサマライズして、
要はいい感じにまとめて、一瞬だけではなくて、
いくつかのシリーズの追体験としてまとめて共有するとかみたいな感じで、
何が流行るかわかりませんけれども、体験を共有するっていうのの精度が上がるっていうのはこれから起こることなんじゃないかなと思ってますし、
1:06:02
よしやす
一方でね、写真っていうのがもう1回めんどくさいものに戻るっていうのも手としてはあるんじゃないかと思っています。
かおり
結構写真に関わらずなんだけど、どんどんいろんな機械類っていうのはやっぱり簡単に手軽に流れているけど、
必ず一定数、昔のやつがいいって人いるよね。アナログ的に設定するのが好きっていう人もいる。
よしやす
そうですね。なので、いくつか要因はあって、機械的なものをカチカチいじるのが好きっていう人は1ついるんですけれども、
もう少し写真の方にいくと、1枚の写真をちゃんと考えて撮るっていうのをやりたいっていう人はある程度いると思うんですよね。
かおり
今みたいにバシバシ撮って、後で吟味するんじゃなくて。
よしやす
構図を考えたり、露出を考えたり、そこで自分はこういう写真を撮りたいっていうのをしっかり意識しながら撮るっていう方向にいくんだとすると、
やっぱりスマホではなくて専用のカメラとして撮ったほうがいいんじゃないか。
あとはスマホでは撮れないものを撮りたいっていうものを追求している人。
一方でそれをスマホで撮れるようにしようって思っているスマホ技術者みたいな人たちがいろいろ攻め合うんじゃないかななんて思っています。
ただ、やっぱりどこか日常を何とはなしに切り取るっていう、素な感じの切り取り、体験の共有っていうのと、
どこかちょっと演出も含めて写真として残すっていう形の撮り方みたいな話と、
いくつか写真の目的に応じて撮り方も多様化してくるし、いろんな撮り方はすでにできるようになってるんですけど、
そういうのを意識する人が増えてくるんじゃないかななんて思っています。
あとね、写真の特徴として、私が勝手に思ってるんですけど、今すぐ共有するっていう話。
ちょっと経ったときに、こんなことあったよねって自分が覚えてる範囲を補強するようにある写真。
しばらくして自分はもうあまり覚えてないのに写真から思い出すっていう話。
あとは自分が知らないものを時間と空間を超えて写真から得る話とかっていう。
写真っていろんなタイミングと関係性で受け取り方が違うんじゃないかと思ってるので、
かおり
私は同窓会行こうかって勝手に言ってるんですけど、学校卒業してすぐ同窓会ってやったりするんですよ。
よしやす
そうね、1ヶ月で夏休みと同じぐらいしか空いてないよねって。
1:09:00
よしやす
どうしてるとかっていう話をするときと、20年30年たって会う同窓会はなんとなく意味が違うんじゃないかと思っていて、
写真は一緒に旅行に行った友達とその場で見る写真、宿に帰ってデジカメで見る写真、
お家に帰ったり、自分が覚えてるときに、この前行ったよね、まだ友達にこの前行ったんだっていうときの写真。
時間を経て、あんなときにこんなところに行ったなって思い出す写真。
あとは、お父さんはこんなところに旅行してたんだ、死んじゃったけどっていうときの写真みたいなところで、
やっぱり時間と空間を超えたところに画像が出てくるっていうものの意味をもう1回考えてもいい時期なんじゃないかななんて思っています。
かおり
今の一番最後の話で、お父さん死んじゃったけどっていうようなのって、
結局写真が庶民に渡って、そんなにまだ長い年月経ってないじゃないですか。
せいぜいって言い方がいいんだけど、その写真が庶民の気軽に使えるようになって、
写真を撮って、アルバムとして残してっていう第一世代の人が寿命を迎えて亡くなるようになったときに、
その写真をどうするのかって結構いろいろ問題になるみたいね。
よしやす
なります。
かおり
なかなか捨てられないけど、でもっていう。
よしやす
去年と一昨年に相次いで亡くなったんですが、写真の箱はあります。
結局、捨てずに残してる。
今のとこ、そうね。おふくろの服とかは即捨てたけどね。
今捨てないとダメだって言って、でも写真は未だに残ってますね。
かおり
今結構サービスとして、プリントした写真をデジタル化してくれる、
デジタルアルバムみたいにしてくれるっていうサービス、当然有料だけどあって、
そういうやつだと現物がなくてもデータとして、思い出として残るけど。
よしやす
もう見る人もあまりいないんですよ。
かおり
そう。
よしやす
かといって。
かおり
まだ自分は次の世代だから見るけど、
デジタル化しちゃったら結局永久的に残るし、
その次の次の世代が見るかなとかね。
よしやす
だからお葬式の時にピックアップした何十枚かの写真で十分なんじゃないかっていうのもあったりして、
残りはデジタル化して生きてる人に配るみたいなことが今できることかなと思って。
お友達とかたくさん旅行に行った時にあったりするんで、
それを知り合いのとこに配るぐらいしかないのかなと思ってますけどね。
ということで今日は写真が欲望でいろんな技術的機能がついたっていう話をしました。
一番最後に話した話で、写真は生活の中でどういう意味を持つのかっていうのは、
1:12:04
よしやす
別でお話ししてもいいかななんて思っています。
ということで今日は写真機だったり写真がどう技術で欲望を満たしてきたかというお話をしてきました。
ということで今日はこの辺にしたいと思います。
この番組、そんなエリカの時間では皆さまからのメッセージを募集しております。
メールで送っていただく場合には、
またですね、私たちはソンライプロジェクトというグループでいろんな番組の配信を行っております。
この番組のほか、そんなことないっしょ、そんなに雑貨店などの番組は毎週毎週配信を行っておりますし、
以前配信していた番組もあって、そちらは私たちのウェブサイト、
またですね、
そちらも聞いてみてください。よろしくお願いします。
かおり
よろしくお願いします。
よしやす
はい、ということで松本の付会行こうかなという人はぜひメールをください。
はい。
ということで、そんなエリカの時間第369回、お送りいたしましたのは、
よしやすと、
かおり
かおりでした。
よしやす
それでは皆さん次回の配信でまたお会いしましょう。さようなら。
かおり
ごきげんよう。
01:13:51

コメント

スクロール