2024-09-28 32:41

ゲスト回:yutoriのマーケティングマネージャー濱田さんに聞くyutoriの歴史とマーケティング

2023年12月に上場、2024年には元AKB48の小嶋陽菜氏が立ち上げたアパレルブランドHerliptoを買収するなど飛ぶ鳥を落とす勢いの株式会社yutoriの初期メンバーでマーケティングを担当する濱田さんにお越しいただきました。


yutoriの創業期からのマーケティングの変遷についてなど気になることを聞いてます。


濱田 栞: https://x.com/hamcodayo

樋口幸太郎: ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/happytarou0228⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

戸部祐理: ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/yuuritobe⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


■リテールトーク質問・メッセージフォーム

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サマリー

濱田さんは、ゆとりの歴史とマーケティング戦略について自身の体験を基に語ります。特に、インスタグラムから始まり、コロナを経てTikTokの施策が大きな成功を収めた経緯を紹介し、マーケティングの変化に対する洞察を深めます。また、ブランドにおけるリアル店舗の重要性や、ディレクターの熱量がマーケティングに与える影響についても話します。さらに、コミュニティを活用したマーケティング戦略や、ブランド立ち上げ時における責任の範囲にも触れます。このエピソードでは、マーケティングマネージャーの濱田さんが、ゆとりの歴史やマーケティング戦略について話し、ブランドの撤退基準や商材選定の重要性、ECサイトとアプリの統合に関する話に焦点を当てます。

ゆとりの成り立ちと成長
この番組は、中小小売企業の取り締まり役経験のある2人が、そのリアルについてゆるくお話しします。
人事に軸足を置いたジェネラリスト、私渡辺優里が、2度のM&A経験がある連続企業家、樋口幸太郎さんに話を聞いていきます。
既に小売企業を経営している方、これから小売ビジネスで企業を考えられている方に役立つ情報を楽しく語っていきます。
リテールトーク32回目になります。よろしくお願いします。
今日はスペシャルゲストに来ていただきました、株式会社ゆとりの濱田しおりさんです。
濱田です。お邪魔します。よろしくお願いします。
ゆとりさんはもう皆さんご存知だと思うんですけど、濱田さん、私はハムさんって呼んでるんですけど、濱田さん自己紹介お願いしてもいいですか。
ハムと呼ばれています。株式会社ゆとりのマーケティングプロデューサーの濱田しおりと申します。
ゆとり自体は2019年の創業1年目の年から入っていて、今は事業部のマーケティングの横断の責任者であるのと、今新規でやっているコスメの事業の責任者として、今は結構コスメの方をメインにやっているという感じです。
ありがとうございます。ちょっとコスメの話も最後ちょろっと聞ければと思うんですけど、ゆとりさんのマーケだったりと、社員1人目なんでしたっけ。
そうですね、はい。
その辺の成長の編成を見られてきたと思うので、その辺もお伺いできればと思ってます。あれですか、最初からずっとマーケなんでしたっけ。
そうですね、なんか最初の頃は特に何かポジションがあったというよりかは、なんか結構いろんなことをやってたんですけど、
最初入社直後に関しては、もともと代表のゆとり社長が前職の時から自分でこそこそとやっていた古着女子というインスタメディアがあったので、
その古着女子というアカウントに結構コミュニティみたいな感じに、インスタ上での街頭スナップみたいなことをやっていたんですけど、
投稿上がってるものを自分たちがキュレーションして紹介するみたいな、なんか1個のコミュニティみたいなものが生まれていて、
それを活かして古着女子っていうものをどういうものにしていくのかみたいなところから一緒に始めていて、お二人はご存知だと思うんですけど。
最初インスタメディアから始まって古着のセレクトショップをこじんまりとやってたんですけど、
そこから結構自分たちの司令の中でいろいろなやつが出てきたっていうところがあったので、そこから1990という古着っぽいオリジナル商品を出すブランドっていうのが始まって、
そこからどんどんブランドが増えていって、今は33ブランド全社で持っているというような感じです。
マーケティング戦略の変遷
すごい、33ブランドすごいですね。
2021年かな、1回目の転職をしたのが私それぐらいの時期なんですけど、まだコロナが前世紀というかめちゃくちゃコロナだったときに、
転職でいろんな募集を見ているときにゆとりさんめちゃくちゃ目にしてめっちゃ募集してるなぁみたいな感じの。
ゆとりさんって言うと広告とかよりSNSでバズらせるのが上手いみたいなイメージがすごくあるんですけど、
これってなんかすごい漠然と聞いちゃうんですけど、戦略的に仕掛けているものなんですか?
そうですね、結構そのブランド自体はディレクターの感覚的に生まれてきているものが多いんですけど、
それをマーケティング視点的にはどうコミュニティを作るかみたいなコミュニティビジネスみたいな考えなのかなと思っていて、
このブランドはどのコミュニティなのかみたいなコミュニティへの解像度みたいなのが結構ブランドごとでかなり解像度高く持っているんじゃないかなと思っていて、
具体的なイメージが結構みんなあるんですよね。具体的に言うとあの子とかあの子とかあの子みたいな子っていうのが各ブランドで明確なターゲットがある。
そのコミュニティを狙うってなった時に結局どのプラットフォームで攻めるべきかみたいなのが気も付いてくるようなイメージ。
なのでそこの部分に関しては戦略的にやってると思うんですけど、ブランドの立ち上げ自体は感覚的に始まることが多いかなというふうに思います。
面白い。多分他の会社がやってるやり方と随分違うんだろうなと思うんですけど、多分いくつもの波があったと思うんですけど、特に影響が大きかった。
マーケット施策だったりとかすごいめちゃくちゃバズったよねとかなんかいろんなエピソードがあると思うんですけど、なんかあったら聞いてみたいです。
でもやっぱり一番インパクトとして大きかったかなと思ってるのはコロナぐらいの2021年とかかな。
全社でがっつり注力したTikTokの施策は本当に会社自体をすごい急成長させたきっかけだったかなと思ってて、
一気に売り上げが十数億とかまでバンでのったし、やっぱり一番大きかったきっかけがTikTokだったかなと思ってて、
その時は本当に当時インスタを運用してたメンバーも20人近くいたインターン生が全員TikTokやろうみたいな感じで、
全員TikTok稼働させてもうこの価値構図できたみたいなことを毎週毎週作り出していくみたいな動きがあって、
その時はTikTokハックみたいなのをブランド立ち上げ時にもうTikTok先行で動かして立ち上げ時にもうすでにフォロワー3000人いるみたいな状況がその時は結構作れていて、
やっぱりTikTokをベースにブランドも増えていったみたいなところがあったとし、一番試作としてインパクトがあったかなというふうに思います。
いや今の話すごい面白いなと思っていて、多分インスタから始まってでTikTok重力する時期あってみたいな、
でプラットフォームの伸びる時期と伸びない時期というか、
すごい色々このマーケティングも時代によって効果があることがコロコロ変わるし、
同じプラットフォームとでもやり方変わるなみたいなところがすごいあるかなと思っています。
でその中でゆとりさんの各フェーズごと、創業期であったりコロナ禍みたいなところでいろんなフェーズがあると思うんですけど、
それぞれどんな領域に力を入れてどういうふうに伸びてきたかをちょっと時系列で教えてもらえると嬉しいなと思いました。
コミュニティの重要性
はい、これまでの編成みたいなことですね。
そうですね、私が入社した2019年頃は本当にインスタの時代だったかなと思うんですけど、
インスタがやっぱメディア化されてた時代かなと思ってて、
当時私は古着女子の中の人の運営やってたんですけど、
基本発見欄に流れてくる画像も全部文字がびっしり入っていて、
どれだけ情報量を詰め込むかみたいなこと、雑誌を作ってるんじゃないかみたいな感覚に近いような運用をしていて、
インスタ映えから切り替わった時期でしたよね、その辺が。
そうですね、ただやっぱり文字をバーって出す、メディア化させた時に情報量が多すぎて、
そのメディアの世界観とか可愛さみたいなのが消し去られちゃうみたいなところがあって、
古着女子の時には基本文字を手書きにしてたんですよ、全部中に入れるの。
それは我ながら古着女子発信で結構出した文化だったのかなと思ってて、
ギシギシにみんな手書き文字を入れて、
なんか雑誌っぽいんだけどぬくもり感があるみたいな、
社内では絵文字、カタカナの絵文字で絵文字って呼んでて、
手書きだから情報量がめちゃくちゃある内容なんだけど、
なんかちょっとぬくもり感、人気があるっていうか、
とはいえブランドの色を出すみたいな、ブランドというかメディアを一個その世界観を保つみたいなことを、
当時はやってたかなっていうふうに思いますね。
で、たぶんその1、2年後かな、
2021年とか2022年とか、
TikTokを中心にショート動画時代みたいなのがやってきて、
私の記憶もちょっと曖昧なんですけど、
インスタは当時、IGTVみたいな、あれではない、なんかだったでしたね。
なんかいるみたいな。
で、なんかあんまりインスタ側でも発見欄に動画が回ってくるみたいなアルゴリズムに、
当時あんまなってなかった気がしてて、
なんかIGTVっていうの開かないと動画出てこないみたいな、
インスタ側もちょっと動画をどう組み込んでいいのやろうみたいな感じになってたのかなっていう記憶ですね。
やっぱりTikTokがフォロー外のおすすめが基本出てくる。
世の中の流れがわかるみたいな、
いち早いショート動画のプロトフォームになってたので、
そこに一気に参入していった年。
やっぱTikTokっていうのが結構インスタと違って、
エンタメが求められるというか、
オシャレで綺麗で憧れるものってよりかは、
やっぱりエンタメチックなもの。
なので当時は結構カップルで着られる、
ちょっとサーフっぽい、ちょっとような感じのブランドだったりとか、
ゴリゴリの平成ギャルリバイバルみたいなブランドができて、
なんかルック写真とかも、
昔のああいうとか、
プロちゃんとか、
パフィーとか、
ああいうのを彷彿させるような、
結構エンタメっぽい見せ方で、
当時はブランドを作ったりっていうので、
ブランドの作り方もエンタメっぽく見せる、
それに合ったニッチな領域を探していくみたいなことを、
当時はやってたかなっていう感じですかね。
今はどうなんですかね。
結構今は何の時代なのかというと、
なんかこう答えにくいんですけど、
分散化しているかなと思ってるんで、
今自分たちも結構ブランドによって、
攻めてるプラットフォームが違ったりとかしていて、
TikTokをずっと今もやってるブランドもあれば、
Xとかちょっと文字を含めた、
ストーリー性のあるブランドみたいなことだったりとか、
今はどうなんですかね。
何の時代なのか、
まだなんとも言葉にできないんですけど。
いや、すごい分かります。
僕もクライアントさんと話してても、
分かりやすくこれやれば伸びますよねっていうのが、
なくなっちゃっていて、
各ブランドごと合うプラットフォームを見つけて、
そこに愚直にやって、
それでも成長率がめちゃくちゃいいわけではないという形で、
D2Cの初期とかって本当にインスタやってれば、
ちゃんとやってれば本当に伸びていたみたいな。
で、TikTokも早かったですけど、
伸びてる時すごい伸びていて、
TikTokコマースで起業しますみたいな起業家もいたりしたんですけど、
ちょっとその大きな流れっていうのはなくなって、
すごい濱田さんおっしゃった通り、分散化していて、
より難しいなっていうのを感じてますね。
本当そうですね。
ターゲットのコミュニティの子たちが、
どこのプラットフォームに生存していて、
それがはたまたオフラインだと、
どこにいるのかみたいな。
結構そのリアルの方も混ぜながら、
コミュニティをどんどん濃くしていくみたいなことが、
今大事なのかなっていうのは、
感覚として思いますね。
ちなみに今ちょっとリアルの話が出たんで、
挟んじゃうんですけど、
リアル結構力入れてるかなと思っていて、ゆとりさん。
リアルが入ってきたことによって、
マーケット変わったところとか、変わらない部分とか、
そういったところ、このリアルとこのマーケティングが、
リアル入ることによってどう変わったか、
もしくは変わってないか、みたいなところって聞けますか?
そうですね。
リアルが入ったことによって、
圧倒的に認知が広がってるなと思ってて、
結構自分たちは、
ストリートブランドが今まで多かったって、
このロゴ、シプリームで言うボックスロゴみたいな、
このブランドの推してるロゴみたいなのがあって、
結構そのロゴをどれだけ見たことあるっていう認知を取りに行くかっていうのは大事で、
それがTikTokをガンガンやってた時は、
1回見ると類似した動画がどんどん出てくるような動画じゃないですか。
なので多分、近いターゲットには何回も何回も、
自分たちのブランドのロゴを着てる子たちがバーって出てきて、
リアル店舗の役割
やっぱりバイラルしてる感みたいなのが見せられたかなって思ってるんですけど、
今多分それが取りにくくなってるっていうのもある気がしてて、
やっぱりそれがリアルテンポであるっていうのは、
やっぱりそれが取りやすい、
取りやすいなっていうのはすごい感じてますかね。
なるほど。
ブランドの世界観、ブランドの奥行きというか、
インスタ上だと表面的にしかそのブランドの雰囲気っていうのが見れないけども、
やっぱ店舗だとオンラインではそんなに売れないけど、
やっぱり店舗だとめちゃくちゃ売れるみたいなものとかもあって、
そういう意味では店舗用に商品を広げたりみたいなことがブランドでもできるから、
ブランド自体の奥行きが出るというか、
お客さんもやっぱりオンラインで表面的に見るよりも、
店舗に行ったほうがやっぱり深くそのブランドの雰囲気を知れるっていうのがあると思うんで、
そういう意味ではすごいリアルの位置づけっていうのは結構重要なのかなっていう風に。
ちなみに数字面とかって変わったりしますよ。
リアルを出したこの店舗がある地域のフォロワーがちょっと増えるよねとか、
そういったリアルのこの店舗を出していることが、
マーケット上の数字に反映されたりってその辺で実感されたりしてますか?
そうですね。地域ごとのとかまでは実際のところそんなに追えてないんですけど、
でも確かに影響はありそうな感覚としてはあります。
僕自身一社目の起業をしている時に、大学生向けのウェブサービスで、
初期は草の根活動じゃないですけど、大学とか行ってたんですよね。
九州大学とか熊本大学とか特に地方の大学生もウェブの力であれば、
同じような情報が得られるよねみたいな形で広めに行ったんですけど、
1回行くと優位にそこのユーザーが増えるっていう形で、
もちろん聞きに来てくれた人は登録してもらえるし、
そこから口コミ的にこんなの聞いたよみたいなので増えたので、
リアルとの絡みというかリアルとの接点っていうのがやっぱりウェブサービスでも
結構大事だよねっていうのは話をしながらやっていたので、
ちょっとその辺僕自身はネット専業でやってきたので、
ディレクターの熱量とマーケティング
リアル出るとどうなるんだろうなっていうのを思いながら
ちょっと聞いてみたっていう感じです。ありがとうございました。
またちょっとガラッと変わっちゃうんですけれども、
先ほどコミュニティビジネスというかコミュニティを見つけて
そこにマーケティングしていくみたいな話があったと思うんですけれども、
まさに僕自身も結構ゆとりさんのブランドの立ち上げとか読み込んでいて、
アプリマーケティング研究所の内容とかでいくと、
結構マーケットインで発想してるんだなっていうふうに思ってますと。
初期からこういうコミュニティの人はこういうプラットフォームにいて、
こういうコンテンツ、服ですね、こういう服だったらいけるんじゃないかみたいな形を
結構戦略立てて参入しているかなと思っているんですけれども、
立ち上げ時のマーケティングで意識していることってあったりしますか?
そうですね。しかに結構マーケットインの部分ももちろんあるんですけど、
自分たちでやってて思うのは、やっぱ結局はそのディレクター自身の熱量っていうのが
いろいろやってみての範囲かなと思っていて、
なんでゆとりでも今、プロデュース101っていう韓国にあるオーディション番組があるんですけど、
視聴者が投票権を一人一票ずつ持っていて、
シンプルに視聴者の投票で選ばれた人がデビューできるっていう番組なんです。
その形式を取り入れて、プロデュースゆとりっていうオーディション番組みたいなことをやっているんですけど、
そういうディレクターのこれが、こういうブランドをやりたいんだっていう熱量に対して、
刑事が決めるんじゃなくて、社内にいるメンバーたちが同様の権利を持っていて、
投票制で選ばれる、その人に託されるみたいな感じですよね。
その人がもう本当にディレクター自身の熱量でやり切るみたいな、
ブランドの立ち上げ方を去年から始めているんですけど、
やっぱりなんかそれはそれで、やっぱ上手くいく?
ディレクターの熱量が全然違うなっていうふうに思って、
なので結構マーケットインの部分もあるし、
そもそもこう、ディレクターの熱量から始まるブランドっていうのもあるんですよ。
なるほど。
なんかその上でも、最初結構重要視しているので言うと、
最初どこのコミュニティを巻き込むのかみたいな、
ディレクター自身がインフルエンス力があって、自分にコミュニティがあってみたいなことももちろんあるし、
最初どっかのアーティストさんだったりとか、ブランドさんだったりとか、
会話になる子たちを最初どう集めてくるか、
ブランド半年後、数年後っていう時系列の中で、
最終的にはどこと一緒にやるようなイメージなのかとか、
結構最初の段階でどこのコミュニティに対して狙っていくのか、
どこを巻き込むのかみたいなところは、
ブランド立ち上げ地の段階から考えているかなというふうに思います。
なるほど。ありがとうございます。
熱量あるからやり切るみたいなところが強いのかなと思ったんですけど、
熱量だけ持っていて何していいかわからないじゃなくて、
それ故にやり切るんだろうなみたいな感じがします。
そうですね。本人の熱量と本人が持っている得意な分野を掛け合わせた時に、
どこのコミュニティを狙うべきなのかみたいなのを、
マネージャー陣とかはプロデュースするみたいなのが、
役割としての役割なのかなと思いました。
上の人もその解像度が、コミュニティに対する解像度が高いから、
そこも支援できるというかサポートできるのかなというふうに思いました。
もう1つはブランドの熱量みたいなので苦労しているクライアントさんというか、
多いなと思っていて、特に大企業系でブランドをやっていますだと、
立ち上げたのは別の人だし、今は仕事としてやっていてみたいな形になると、
なかなか苦労するな、上の人も苦労していますし、
担当の方も苦労しているなというのは、結構現場見てて思うので、
そこはやっぱり一番最初の作る人の熱量を大事にしながら、
ちゃんと走り切っているというのはすごい大事なのかなと思いました。
本当そうですね。それが若いからこそ、熱量がすごい。
自分でも本当にすごいなと思うぐらい、やっぱりみんなブランドへの愛とか熱量がすごいので、
ブランド立ち上げの責任範囲
本当にそれも若者企業ならではというか、やり方なのかなというふうに思いました。
そしたらまたちょっと経路の違う質問をしてしまうんですけれども、
濱田さんのマーケティング担当者の責任に入って、
どこまでどういうふうに置いているかみたいな話を聞きたいです。
というのも、結構ブランドビジネスってマーケティングと商品が一体となっていて、
ブランドを作るプロデューサーの人たちがマーケティングもやるっていうのが
ほぼイコールかなというところがあると思うので、
マーケティングの責任者みたいなところがどこまで範囲を設定していて、
ブランドを作っている人からどこまで結果を追っていてみたいな、
その責任範囲とか役回りみたいなところって教えてもらってもいいですか?
本当はマーケティングと商品が一体は本当にそうだなと思って、
私も結構他社のプロダクトを作っている方から相談されて、
どういうふうにマーケティングしたらいいと思うかみたいな相談を受けることは結構あるんですけど、
そもそも商品自体にそれを設計されていないと、
商品だけあってどう売ったらいいですかって言われても結構難しいなっていうのが結構正直なところで、
本当にそれはすごいブランドやってても思うんですよね。
やっぱり以前はSNSを運用するマーケティングの担当者と企画をするクリエイティブディレクターっていうのは、
分かれてやってた部分もあったんですけど、
やっぱり本来はディレクター自身がSNSのマーケティングまで遂行して、
それを商品企画に身を付けてやるっていうのが本来のベストな形だなと思ってるんで、
ブランド立ち上げ時は基本マーケティング担当というのをつけなくて、
ディレクター自身がマーケティングする。
で、いって読み上げ、いって次のフェーズになるってなった時に、
ディレクター自身が自分の考えを共有できるような、
SNS担当者、自分の相方をディレクターが見つけてくるみたいな感じになってますね。
マーケティング担当は、とはいえ分かりやすく目標のリーチ数みたいなものが設けられて、
それを達成するためにどういう、動画などであれば、
どういう動画を週何本ぐらいのページで上げていったら、
この目標を達成できるのかみたいなことに結構近くて、
けど、クリエイティブディレクターもマーケ担当と連携を取りながら、
この商品はこういうふうにプロモーションしたいんだ、みたいなことを
ディレクター自身も発信していくみたいな体制になってますね。
マーケティング担当はどっちかというと、こう、仕組みづくりじゃないですけれども、
この目標を達成するんだったらこういうことをしなきゃいけないよね、
みたいな設計をしながら、みたいな、そんなイメージなんですかね。
そうですね。それが近いのかな。
SNSの担当者の子って、ゆくゆくは自分でブランドをやりたいっていう子が結構多いんで、
ディレクター見習いじゃないですけど、
もともとこのブランド、この商品って、
どういうプロモーションをすべきものとして作られてるんだっけ、みたいなことを
こう、ディレクターから学びながらやっていくみたいな
つかみ方というか、やり方なのかなって思ってて、
その中で私は横串でマーケティングの担当として見てるんですけど、
どっちかっていうと、私がルール設計というか、
1ブランドでうまくいったことを他のブランドにも横転するためには、
どういう仕組みがあればいいんだっけ、みたいなことを
号令をかけるみたいな、今これだぞ、みたいなのを
号令をかけていくみたいな方が強くて、
基本的にはブランドごとに自由にやってもらってて、
特に私からこれを捨て、みたいなことはあまり言うことないんですけど、
勝手にブランドがどんどん自創してやってて、
その中でうまくいってることを他のブランドにも
号令をかけていくみたいな動きなのかなと思いますね。
ありがとうございます。
ちなみに、有料広告もちょっとずつ始めてるみたいな話を
御本社の中で聞いたりするんですけれども、
その有料の広告の運用ってどんなふうにされていて、
それもブランドの担当者さんがやってるような形ですか?
広告配信自体の意思決定は今私が持っていると、
各ブランドでブランドの売上の中の大半を占める
Sランクって呼ばれてる主力商品が
大体各ブランドに存在してるので、
基本的にはSランクの売上を取りに行くために
これぐらい配信を回さないといけないみたいなことで
今私の方で意思決定を持ってやってるんですけど、
全社でCTR3.5倍以上のクリエイティブを作ってくれってことは
みんなに号令をかけてるみたいな感じなので、
各ブランドではとにかくCTRが高い紙素材って
会社では呼んでるんですけど、
紙素材を生み出すために日々クリエイティブ磨いていく
みたいなことをやってもらってるみたいな感じです。
なるほど、そこからいい広告を濱田さんの方で
これはかけようかみたいな形で意思決定されてるって感じですね。
なるほど、ありがとうございます。
濱田さん、多分全体ずっといろんなブランド見られてきたと思うんですけど、
たぶんモクロミショップだったかな?
ブランド戦略と撤退基準
ブランドの撤退基準みたいなのも持たれてるみたいなのも見ていて、
今まで成功してるブランドもあるのと同時に
失敗したブランドさんだったり施策とかも
いろいろあるのかなと思うんですけど、
どんなのが失敗だったとか、
何かあったら聞いてみたいなと思ってました。
そうですね、やっぱりその
ディレクターの熱量が大事みたいなところは1個あって、
本人の意思がそこまでこれっていうのじゃないけど、
やらせるみたいなスタンスだと
結構そもそも難しいなっていうことが1つと、
あともう1つは、
詳細の選定は結構重要だなと思ったことがあって、
2年前くらいかな?
あのちゃんとかのサブカルの流れで
猫耳帽子のブランドを作ったんですけど、
帽子、小物から最初バーってバイラルさせて、
当時結構立ち上げ時はバーンって売り上げがいって、
本当ヒット商品みたいな感じになったんですけど、
小物で最初ヒット出したはいいものの、
そこから商材を広げていくみたいなのがめっちゃむずくて、
そうですよね。
季節性みたいなところもあるし、
小物を人は年に何個も何個も買ったりしないので、
最初小物のブランドとしてやろうみたいなので、
結構帽子をいっぱい作りまくったんですけど、
それで戦おうとしたら結構むずくて、
戦略に入れないかなと思って、
それは結構個人の話にもなっちゃうんですけど、
結構ゼロイチの思考は結構強いんですけど、
立ち上げは自分の構想がうまくいくみたいなことがあるんですけど、
やっぱそこから広げていくみたいな感覚が、
めっちゃ自分は弱いなと思って、
結構ああ、やっちまったって思ったんですけど、
それを逆に活かして、
結構今は社内で新規の立ち上げの部分をメインに携わっていて、
逆にもっと伸ばしていくみたいなところは、
やっぱそれが得意なメンバーがいるので、
ある意味分業してやっていくというか、
フェーズコーヒーの担当者を責任範囲を作って、
運用するような体制になったので、
結果今はすごいいい体制にはなったんですけど、
得意な人が。
当時はすごい、それは一個失敗したことというか、
新規事業とコスメ領域
最初からやっぱり商材選定をミスってしまうと、
そこからどうにもできないみたいなのがありましたね。
小物のブランドだと、細く長く、ずっとあるブランドとしてやっていくことは、
一定できそうなのかなと思いつつ、
アプリさんとのマッチは確かにあまり感じられないなと思いました。
ちょっと前の記事で、ECサイトとアプリを各ブランドに分かれていたのを、
ガッと統合されたみたいなのを見たんですけど、
そこで変わったことっていうか、
その後どうなってますかみたいなのを、
一番私は聞きたかったです、今回。
ありがとうございます。
YGストアという一個、
ヤングストリートのブランドに関しては、
YGストアというモールみたいなものに
主役されていてっていう感じなんですけど、
もともとの意図としては、
各ブランドでサイトが分かれていることによって、
やっぱり運用がすごい大変で、
一個何かを取り入れるのにも、
10ブランドぐらいサイトを全部設定しないといけないとか、
もちろんサイトを管理する上でも、
やっぱりそこまで見切れないってところがあったので、
主役した方がそもそも運用がしやすくなるっていう、
ちょっと効率っていう部分と、
あと狙いとしては、
ターゲットがちょっと近いブランドが、
ヤングのストリートブランドっていうのは多かったので、
そういうブランドを回遊していくみたいな、
AのブランドとBのブランドを買い合わせてくれるような
お客さんを増やしていくっていうようなことを
最初構想してやってたんですけど、
実際のところはやっぱりブランドごとの熱量がすごい高いので、
今はそんなにYGストア内での回遊っていうのを、
何かすごい力を入れてるっていうわけではないんですけど、
でもやっぱり運用のしやすさは圧倒的に変わるし、
新しいブランドを立ち上げるハードルも低くなるので、
その中で出店ブランドを増やせばいいだけなんで、
そういう意味では結構トライしやすくなった、
っていう部分はすごい良かったかなというふうに思いますね。
ありがとうございます。
今はメインコスメ領域だっておっしゃってましたけど、
これってやっぱりヤバレルと全然違うんですか?
そうですね。コスメに関しては、
D2Cオンラインでよりかは、
ドラッグストア中心とした卸しの業態でやっているので、
結構攻め方がやっぱり違うなと思って、
やっぱりSNSも重要ではあるんですけど、
ドラッグストアの店頭で知ってくれるみたいなのが大半になるので、
店頭での反則がすごい重要だし、
やっぱりそこと連携しないと売れないっていうので、
結構また全然違う攻め方というか。
棚の取り方とかそういうのにもありますもんね。
目線にあるのと下の方にあるのと全然違いますもんね。
本当です。
ウェブ上でやることとかも全然違ってくるんですか?
そうですね。
SNSの反則っていうのはもちろんあるんですけど、
D2Cとの違いだとやっぱり、
SNS経由でどれぐらい売れたのかとか、
やっぱりそこの売り上げの直結に関して、
結構分析が難しいみたいなところが1個あるなとは思っている。
半年ぐらい今、コスメのブランドを始めてみて、
お客さんにとってもニーズがあって、
法売り側にとってもニーズがあるみたいなものを提案できれば、
シンプルに売れるんじゃないかなと思っているので、
法売りの方との連携がすごい重要なのかなとも思いますね。
本当に新しい領域なので、新規の事業っていう感じで、
楽しくやっております。
めっちゃ挑戦されててすごいなと思います。
ありがとうございます。
今日は株式会社イトリの濱田しおりさんにお越しいただきました。
ありがとうございました。
リテールトーク、ここまでお聞きいただきありがとうございます。
番組の詳細欄にGoogleフォームのURLがあるので、
質問やメッセージはこちらからお送りいただけると嬉しいです。
番組内でご紹介させていただくかもしれません。
次回もぜひよろしくお願いします。
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