1. 世界のクリエイティブ思考
  2. #068 注目のクリエイティブ 〜..
2024-03-05 32:25

#068 注目のクリエイティブ 〜21世紀ならではのリアルな体験の復活〜

第68回は、レイ・イナモトがコロナ後のリアルな体験の復活に注目。昨年、アメリカで社会現象にもなったテイラー・スウィフトのワールドツアー「エラズ・ツアー」に秘められたクリエイティブ思考とは?について解説します。また、昨年9月にラスベガスで新たに建設された巨大な球体施設「スフィア」の魅力も徹底解剖。クリエイティブ思考を武器に21世紀を生き抜くヒントを紹介します。


◆テイラー・スウィフト「エラズ・ツアー」

https://www.taylorswift.com/


◆球体施設「スフィア」でのU2のコンサート

https://www.thespherevegas.com/shows/u2


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This is ReinaMoro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考。
Hi everyone. This is ReinaMoro.
みなさんこんにちは。ニューヨークと東京を拠点にするグローバルインベーションファーム I&CO 共同創業パートナーのReinaMoroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回は、僕が気になったクリエイティブ作品を紹介する、注目のクリエイティブをお届けします。
みなさんもお気づきかもしれないんですが、僕が先日風邪をひいてしまいまして、こんな声なんですが、お付き合いお願いします。
ということで、今日は本番組のプロデューサー、たかむらゆきさんと一緒にお届けしたいと思います。
はい、レイさんよろしくお願いします。
すごいハスキーボイスですね。
いや、なんか久々に風邪をひいて、今年の冬はニューヨークが暖かいなと思ってた矢先にごっかんになって油断してたのか、ちょっと風邪をひいてしまいました。
どうぞお大事になさってください。
ありがとうございます。
今回は、21世紀ならではのリアルな体験の復活をテーマに、レイさんのお話を伺っていこうと思います。
そうですね、アメリカでは特にコロナ後、コンサートなどのリアルなイベントの人気が高まっているんですよね。
コロナが流行っていた時とかは、日本でも観客を入れずにコンサートをやって、その模様をオンラインで配信するアーティストとかいたんですけど、
今となってみては、なんか懐かしいというか、なんか定着しなかったな、そんなこともあったな、みたいな印象があります。
やっぱりイベントのオンライン配信とかは、アメリカでも主流にはなりませんでしたか?
そうですね、アメリカでは、それこそ2020年コロナに入ってから、実験的なんですけども、何人か特にミュージシャンがオンラインでコンサートをするっていうのが始まったんですね。
2020年の4月なので、それこそコロナが始まって、全世界がシャットダウンしたのが3月ぐらいなんですけども、アメリカは3月9日って結構はっきり覚えてるんですけども、
その1ヶ月半後にフォートナイトっていうオンラインゲームがあるんですが、その環境の中で、Travis Scottというラッパーがコンサートをやったんですね。
で、僕も見たんですけど、結構シュールというか、アーティストも本当に何十メートルぐらいあるような3Dモデルなんですけど、実際の人ではなくて、
そこにアバターとしてアーティストがいて、観客もそこにアバターとして参加すると。
自分でコントロールしながらアーティストのステージの上に乗ったりとか、そういう実際では全然できないようなことを体験できるんですね。
で、もう何千万人という人が見て、あ、これって今後こういうコンサートの楽しみ方が主流になっていくんじゃないかなっていうことが言われてたんですよ。
で、日本でもRadwimpsっていう、それこそ君の名はとかのサウンドトラックを作っているバンドがあって、結構あのバンドって海外でもすごく人気があって、僕も見に行ったんですけど、
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彼らもなんかそういうオンラインのバーチャル空間で、メタバースでコンサートをやったりとかはしてはいたんですね。
ただそれがなんか2020年から始まって、2021年から22年くらいちょっとピークになった感じで、逆にその2023年は一気にリアルの強みっていうのが再認識された年だなと思いました。
やっぱりメタバースで見ていても、いやーリアル見に行きたいなーっていう思いが募ったのかもしれないですね。
リアル回帰みたいな風潮はあるんでしょうか。
そうですね、まあ程よいバランスというか、オンラインで済ませることは済ましてはいるんですけど、やっぱりその会った方が全然こう密度が高いというか、
あと会話の質だったりとか、あと余白、そして雑談っていうことが新しいことにつながっていく。
今までなんかそういう可能性がオンラインで効率化はできたんですけども、逆にその余白がなくなったことで、どんどんどんどん、それこそクリエイティブって余白が必要なことだと思うんですよね。
いやー本当そうかもしれないですね。ぼんやりした時に思いつくとか、味わうとかあるかもしれないですね。
うん、だからそういうところでやっぱりそのリアルの復讐というか、復活みたいのが2023年すごく騒がれているのかなとは思います。
では早速聞きましょう。
まず僕が注目したのが、昨年アメリカで社会現象にもなったテーラースウィフトのワールドツアー、エラズツアーです。
テーラースウィフトのツアーはチケットが平均240ドル、およそ3万4千円と高額なんですが、飛ぶように売れていまして、なかなか買えないほどの人気ぶり。
そして一つの公演でおよそ25億円の興行収入を稼ぎ出すなど、ビジネス的にも大成功しているんですね。
おー、コンサートは大体2時間とか3時間だと思うんですけど、その短い時間で一つの公演で25億円ってすごい数字ですね。
そうですね、この話をオンラインとかで検索していただくと、テーラースウィフト個人的な彼女のやっている音楽にも話はあるんですが、
ビジネスでお金がこんだけ動いたとか、そういう話が多いと思うんですね。
でもですね、今日ちょっと僕が注目したのは、そこもそこでそれは大事ですし、やっぱりビジネスの裏側にはクリエイティビティが必要だっていうところが、この番組の一つ伝えたいメッセージもあるんですが、
いくつか今日これ話そうと思った理由がありまして、まずは一つはですね、プラットフォームから個人アーティストへっていうことがここ4,5年すごく強調されて、そしてコロナの時にこれがすごく進んだと思うんですね。
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これはですね、日本でも起きていると思うんですけども、どういうことかっていうと、今までは個人個人がある組織に所属していたことが必要で、そこから世の中に出るっていうことがある意味の道だったわけじゃないですか。
やっぱりそのコロナのおかげでだいぶそのオンラインでエンターテイメントを体験するだったりとか、こう人をつながるっていうことがまた加速することによって、個人個人がそれこそ専門用語で言うとD2Cと言うんですけども、ディレクトコンスマという概念で直接消費者、人々とつなぐことが可能になって、それ自体がビジネスになるっていうのがかなり主流になってきたと思うんですね。
で、その究極なやり方がテイラーシフトのやり方で、今まではそのレコードレーベルとか、今でも彼女が所属をしていると思うんですけども、そうじゃなくて、彼女もここ数年、自分の今まで収録したレコードの権利を全部買おうと思ったんですけど、できなくて、じゃあゼロから収録し直すといって、アルバムを全部収録し直したんでしょうね。
それを自分のものとして売るっていう、今まではプラットフォームだったりとか、そういう組織がパワーを持ったのが個人に動いてきたっていうのをすごく象徴しているのがテイラーシフトなんだなっていうのを、特に去年強く感じました。それが一つ目ですね。
で、二つ目は、世代を超えた魅力、世代を超えた繋がりっていうことなんですけども、僕の周りですごく多いのがですね、親と子供、特にお父さんでもお母さんでもあるんですけども、娘さんと言ってる人たちがすごく多いんですね。
で、その世代を超えて、例えば30代40代の人にアピールするアーティストが10代の人にアピールするって意外とあんまなくて、去年だったか一年だったか、僕はアメリカでコールドプレイのコンサート行ったんですよ。
で、彼らもビッグアーティストでもう20年ぐらいずっと活動をしてるんですけども、なんか自分でショックだったのが、もうおじさんおばさんばっかなんですよ、っていうのが。で、若い人が全然いない。
あ、そうなんですか。 圧倒的に。だからやっぱり、あそこまでビッグアーティストでも、僕の40代の世代の人たちはファンだけども、もう20代の人とかは全然、見置きもしないって言うと語弊があるかもしれないんですけども、高いお金を払ってまでもっていうところじゃないと思うんですよね。
おー、なるほど。
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特に去年の社会現象になったテーラースウィフトのコンサートで強く思いました。で、それもやっぱり今の時代だからこんだけ人がオンラインでつながっていて、ほぼリアルタイムでいろんな情報が飛び交うじゃないですか。だから社会現象になったんだなっていうのも一面あると思います。
はい、そして最後に注目した理由3つ目なんですけども、感情に訴えることの大切さ。ここ20年ぐらいもう本当にデジタルの社会になって、どれだけこう利便性を追求することがビジネスにつながるかっていうことが結構重要視されたと思うんですね。
で、そのいい例が例えばグーグルだったりとかアマゾンなんですけど、どれだけこう便利に物が買えるか、どれだけ簡単に情報が手に取れるかっていう。で、チャットGBDもそうですよね。どれだけ簡単に今までできなかったことができるかっていうところもあるんですけども、
テイラースフィフトはその利便性とかツールっていうところじゃなくて、もう完全に自分の感情、自分のその中にある思いをさらけ出して、それで感情のレベルでつながって、その強さっていうのが去年の、今も結構まだかなり人気はあるんですけども、その社会現象になっている理由でその右脳に訴えているところ、感情に訴えているところがこんなに力強いのかっていうのはやっぱりそこでクリエイティビティの真髄でもあるんですが、
そこが再認識されて、またそれが証明されたっていうのが、このエラー術はテイラースフィフトの活動だと思います。
この番組でもよくテクノロジーは便利にすることで人々の生活が良くなるって信じすぎてるみたいな話何度かしてますけど、テイラースフィフトは別に全然そこには意識してなくて、フレンドシップブレスレットというものらしいんですけれども、そういうものでファンの熱狂を捕まえたりとかですね、すごくアナログなことで人々の心を捉えてますよね。
もちろんね、冒頭にも言ったメタバースだったりとかバーチャルの世界のイベントも何千万人と集めて、リアルだったらなかなか集められない、少なくとも同時に集められないニュースではあるんですけども、でもやっぱりここまで話題にはなってないですよね。
それ一時的にニュースになって話題にはなったんですけども、続かなかったんですよ。
確かにそういう印象ありますね。
それでフェイスブック社もメタ社に変えましたけども、我々の周りにメタバースで何かやってる人いるって言うと思いつかないじゃないですか。
いない。
いないですよね。
っていうところでやっぱりそのリアルの強さっていうのはどんだけデジタルとかAIの力が強くなっても、もちろんそれはそれでそういうことがあることで今までにできなかったことが可能になる部分も多々あるんですけども、やっぱりその人のつながりっていうリアルのつながり、そういうアナログなものを通じてつながってるリアルのイベントに行ったっていうことがやっぱりその精神的なつながりにはなってるんじゃないかなと思います。
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レイさんがおっしゃっていた一つ目、プラットフォームから個人アーティストへっていうのは本当にテーラースウィフトレコード会社を超えた個人事業主としての強さみたいなの印象としてもありますし、世代を超えたつながり魅力っていう二つ目のここについても、
うちの番組にデイビット・リーさんがゲストとして来ていただいたときに、娘さんがすごいテーラースウィフトのツアー行きたがっていて、でも高いからなーなんておっしゃっていて、確かに一人3万4千円とかだったら、もう二人で行ったらそれだけで7万円ぐらいお金が飛んでいっちゃうので、なかなかお手軽ではないですけど、
やっぱり子供にどうしてもねだられたらちょっといいかなって思っちゃう。ギリギリのラインで攻めてるっていうのもすごいあるのかなーなんて、テーラー商売上手ってやっぱ思っちゃいますね。
彼も結局行ってて、娘さんを連れて。
そうなんですか。
行ってたんですよ、収録の後に。
でもすごいいい席だったんで、3万4万の話です。たぶんその10倍ぐらい払ってると思います。
聞いた話によると他の人なんですけども知り合いじゃないんですけど、ある人はアメリカからポーランドに飛んでコンサート見に行って、その方が安いっていう。
そうなんですか。
チケットが手に入らないから入るチケットは高すぎるんですよ。
じゃあ3万4千円のチケットなんてほとんどの人買えないわけですね。
買えない。
プラチナチケットになっちゃって。
だからもう海外、ヨーロッパとか行って見てる人もいるっていう。
すごいな。旅の理由がテーラースウィフトってすごいですね。
しかもそれが3つ目、レイさんがおっしゃっていたように、テーラースウィフトが内面をさらけ出すことでファンとアナログにつながるっていう。
すごい21世紀のデジタルの要素とかじゃなくて、人と人としてつながってるっていう。
なんか逆説的ですよね、ここはね。
そうですね。だからアナログの大切さっていうのはAIがどれだけ進化しても残るんじゃないかなと思いますし、たださっき言ったブレスレットってあるじゃないですか。
確かにアナログなものなんですけど、あれってちゃんとテクノロジーがあって、コンサート会場で光るんですよ。
僕も行ったことあるコンサートにもそういうのがあったんですけど、色が揃ったりとか音楽と合わせて出たりとかで、
今までにやっぱりなかった、僕がその10代20代の頃に行ってたコンサートにはなかった新しい体験っていうのが、やっぱりその魔法みたいな感じなのがテクノロジーによって可能になっているっていうのがあるので、
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アナログアナログってテクノロジーがないっていうよりかは、テクノロジーを使ってそのテクノロジーらしさを消すところっていうのもあると思うんですよね。
コンサート行ったら絶対そのフレンドシップブレスレット欲しくなっちゃうじゃないですか。
すごいな、一体感出ますね。
そういうイヌメーションもあんまり前には出してないんですけども、そういうところでファンとの繋がりだったりとか、その体験、そこに行かないとできない体験。
それをオンラインで見てもすごいと思うかもしれないですけど、やっぱり実際に行った方が感動の度合いが全然違うじゃないですか。
テイラースウィフトのこのコンサートは調べたら、今年の年末までの間に延べ150公演ぐらいやるっていうことで。
日本にも来るんですよね。
そうなんですよ、日本でもやってます。
この模様は映画化されたことでも結構話題になりましたよね。
そうですね、それもビジネスの上手さというか、ビジネスの上手なところが出てると思うんですけども。
去年の10月に公開されて、それこそハリウッドが去年だいたい作家の人たちのストライクで揺れていたときに、
彼女は数ヶ月の映像をドキュメンタリー化して、そしてそれを映画にして、それもビジネスになるっていう。
そういうところもビジネスだけが大事だとは思わないんですけども、自分のクリエイティビティをいろんな人にいろんな形で届けるっていうのはすごく上手にやってるなと思います。
そうですね、去年は本当ライターのストライクもありましたし、全米映画俳優組合のストライクもあって、
映画館では、のきなみ俳優さんたちが映画のプロモーションができないから、新作の公開はやめておこうみたいな、映画館に行っても流すものないなぁみたいな時期だったんですよね。
そこの上手いところに目をつけて、この映画が上映されたというニュースを見て、テイラーすごいなぁなんて私も思っていました。
そうですね、そのビジネスチャンスを見逃さないっていうのは、ただ音楽を作ってるだけじゃなくて、そういうところもトータルに、なんか新しい形のアーティストなどはあんまりいないですよね。
いやー本当に新しさありますね、あと実業家感が半端ない。
だからまだね彼女は若いですけども、今後がどうなるのかは楽しみですけども、あとこの面白いなと思ったのがその映画にしたんですけど、
普通映画館ではおしゃべり禁止だったりとか、スマホ禁止だったりとか、もちろん録画禁止っていうのがあるんですけども、この映画は歌ってもいいし、踊ってもいいし、スクリーンを映さなければ動画を撮ってもいいという特別なルールで上映されていたので、
やっぱりその辺も今の時代だからこそ、そういうコンテンツを証拠として残して、ファンをうまく巻き込んでまた拡散するっていうのはすごく上手だと思いますし、
あと他にはなくて、このやり方で多分初めてだと思うんですけども、やっぱりそのライブに来てほしいから上映日を木曜日から日曜日までに限定するっていうのは、
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普通そのね映画の公開だったらできるだけ見てほしいので、そういう限定ってのはないと思うんですけども、そういう風にするっていうのもやっぱりそのリアルの体験を作ってるからできることで彼女だからできることだなと思いました。
コンサートの現場での連帯感を映画館でも味わってほしいっていうことですよね。ガラガラでお客さんが自分しかいなかったらなかなか連帯感どころじゃないと思うので、それを作るたびに曜日を限定するとかすごい発想ですよね。
その曜日を限定するっていうのは聞いて、なるほどだと思いました。
しかも絶対みんなで盛り上がってたら踊ってる様子とか動画撮る人いると思うので、それがインスタグラムでまた広がって、行きたいな映画みたいに思う人きっと多かったんじゃないかなと思います。
あとさっきコンサートのチケットが高いっていう話を聞いて、なかなか行けないよなんて思ったんですけど、映画だったらきっと数千円だと思うのでお財布にも優しいですよね。
映画館でみんなで盛り上がることができたら、家でオンラインで見るのとは全然違うと思うので、リアルじゃないんだけどリアルに近いっていうか、コンサート会場に行かなくても家で見るのとは全然違う体験ができるって、なんか新しいなあなんて思います。
そうなんですよね。やっぱりそこに行って体験をするっていうことがいかに大事かっていうのが、皆さん再認識されて、そしてコロナの部分に行けなかったところを今改めて体験されてるんじゃないかなと思います。
さて、続いてレイさんが注目したリアルな体験はどんなものですか?
続いてご紹介するのは、昨年9月にラスベガスで新たに検査された巨大な球体施設スフィアーです。この施設は球体の壁がLEDの画面で覆われていて、内部は2万人を収容できるコンサート会場になっているんです。
オープンに先駆けてYouTubeのコンサートが行われたんですが、それがすごく大きな話題となりました。
僕は小学生、中学生の頃からYouTubeのファンでして、80年代に友達からカセットをもらって聞いたのがYouTubeとの出会いの始まりで、何回もYouTubeのコンサートは行けるときは行けるようにしてるんですね。
彼がやってるのですごいのは、ツアーは5〜6年、もうちょっと時間の軸は長くなるかもしれないんですけども、結構巨大なコンサートツアーを90年代から何回か繰り返してきて、僕はその都度見に行くようにしてたんですけども、今回はその何倍も上に行くような驚きというか、施設ごとが彼らが作ったものではないんですが、
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でもやっぱりああいう空間でドギモを抜くようなイベントをするっていうのはYouTubeらしいなと思いました。
なんか球体の会場って行ったことないから、どんな感じなんだろうって思いますけど、YouTubeとかで動画見てるとすごいですよね。
いやもう本当すごくて、だからその仮想現実っていうのは、なんか今まではVRのゴーグルみたいな顔につけて、そしてそこに入り込むっていうのが仮想現実っていうふうに思われてはいたと思うんですが、あれはもう本当に新しい仮想現実で、そこに踏み込むと建物の中なのに外にいたりとか、砂漠の中のところでコンサートが繰り広げられていたりとか、
あともう本当にそのマトリックスに入ったような空間になったりとかで、もちろんそのVRのゴーグルみたいなのに似たような体験はできると思うんですけども、なんかあれが僕すごくいいなと思ったのは、すごいテクノロジーなんですけど、テクノロジー臭さを出してないっていうところが一番のキーなんじゃないかなと思います。
なんか遊園地のアトラクションみたいな感じですね、ちょっと。
一人でバーチャル空間に入って見渡すと、確かに人は横にいるかもしれないんだけど、ゴーグル外すと自分の家だったみたいなことよりかは、やっぱり何もつけずに空間に入ってテクノロジーを忘れてテクノロジーの凄さを体験できるっていうのが、ある意味あれはスフィアは一つ新しい答えになったんじゃないかなと思います。
ただ、あれって何個も作れるわけじゃないんで、ものすごい金額で作られているものなので、なかなか希少性があって、ラスベガスにとってすごくいい子だとは思います。
なんか今の話を聞いて、自分がスフィアに行った時、どんな反応するのかななんてちょっと想像してみたんですけど、きっともう圧倒されると思うんですよね。
初めてのことだから。圧倒されたら、やっぱりすごいねとか、もうこれ何なのとかそういう気持ちを一緒にいた友達とかと共有したいし、全然知らない人ともあれもすごいね、これもすごいねってちょっと表情とか身振り手振りとかでコミュニケーション取りたいと思うんですよね。
なので、そういうところがやっぱり人間が持っている人とつながりたい気持ちっていうか、結構本質的な部分なのかななんて思っていて。
そこで2時間3時間コンサート見たら、もしかしたらこう、あまりにも注意を払う要素が多すぎて疲れちゃうのかななんてちょっと想像するんですけど、疲れちゃったら疲れちゃったで、その疲れちゃったを誰かと共有したいと思うんですよね。
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疲れちゃったね、でもすごかったね、また行きたいねとか、そういう感情のやりとりって、家で一人でただ思っているだけとやっぱり現場で誰かと共有するの全然違うので、人間っていうのはそういうのをやっぱり求めるのかななんて思いました。
やっぱりコンサートに行くとかちょっと面倒じゃないですか。
面倒。
さっきおっしゃるとおり疲れたりとかするんですけども、でも意外とそれが心に残っていく体験につながるんだと思います。
やっぱりなんか楽にできちゃうことってあんまり印象に残らなかったり、体験としての価値はちょっと低いのかもしれないですね。
そう、だから効率がいいことが効果があるっていうことでもないっていうことですよね。
実は僕の元同僚があのプロジェクトに関わっていて。
そうなんですよ。
その人はですね、建築とかのプロジェクトの管理をする、プロジェクト振興の管理をする人なんですけど、ちょっとごめんなさいこれ専門的なことになるんですがちょっと説明すると、
YouTubeのステージ、コンサートのクリエイティブディレクションをしてる人ってもう90年代からずっと一緒の人なんですね。
ウィリー・ウィリアムスっていう人なんですけど、ずっとYouTubeの演出監督として付き添っていて、今回のプロジェクトの映像の、彼らが全部作ったわけじゃない。
いろんなところに発注はしてるんですが、それをディレクションした人がウィリアムスっていうイギリスベースの舞台監督なんですね。
そこの会社にプロジェクトマネージャーとして雇われたのが僕の友達のジュリア・ゴールバーグさんっていう元同僚なんですけど、
それこそプロジェクトが始まる時に話す機会があって、人生で一番やりたい仕事が来たって言ってて、
コンサートが始まった時にメッセージやり取りしたんですけど、今までこんな仕事を両したことがなかったっていうぐらいすごい仕事だったらしいんですけど、
でもやっぱりその達成感はすごかったですし、今までにないものを作り上げられたっていうのは、僕もあれはもう本当に羨ましい仕事の一つですね。やりたかったなっていう。
いや、めちゃくちゃ大変そうですけど、やっぱりそれを経た後の、「いや、とんでもないものを作っちゃった!」みたいな感覚はすごいんでしょうね、きっとね。
そうですね。だからあれは僕もまだ行ってなくて、どっかで機会を見つけていきたいなとは思ってるんですが、
もう本当にコンサートとかって、いろんなところに行って、数年かけてアメリカでいろんなとこツアーをして、ヨーロッパ行って、アジアに行って、南米に行ってみたいなことで数年かかる子だと思うんですけども、
あれってもう数年の話じゃなくて、10年、20年と続いてもおかしくないですし、それぐらい寿命の長い発明だと思うんですよね。
いやー、なんか10年、20年スパンの仕事って、このデジタルのサイクルの早い時代に真逆なので、そんな仕事もあるんだなぁなんて思わず思っちゃいました。
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そうですね。だから、もちろん新しいことをしたりとか、新しいことができるようになるのは非常に大切で欠かせないところではあるんですが、リアルの重要さを再認識させられましたし、
やっぱりデジタルだけではなくて、どうやってそのデジタルの力を使ってリアルにつなげていくか、そしてリアルのことをどうやってデジタルのところに世界に持ってくるのかっていうのが、
今後自分の仕事でも一つ考えなきゃいけないことだなっていうのを、この話をしてても思い直しました。
レイさんは最近何かご自身の生活の中で、アナログな体験久しぶりにしたなぁとか、これ良かったなぁとか、そういうものってありますか?
リアルの話で言うと、去年もう一つすごく話題になったのがバービーの映画なんですけども、僕、映画は劇場で見に行ったのはこれがもう多分5年ぶりとか、下手したら7、8年ぶりくらいで、唯一劇場で見た映画がバービーの映画でしたね。
どうでした?バービー。
いや、思った以上に良かったです。あれは。
どんなところが?
僕は子供の頃バビニーゴとか使ってはなかったんで、全くその審議がなかったんですけど、
そうですね、作品としてその映像作品、映画作品として、すごいフェミニズムのことを思うことをすごく深く語ってはいるんですが、でも子供でも大人でも分かる、ちゃんと聞いて理解できるレベルの伝え方をしてるんですよね。
だからストリーテリングっていうか、コミュニケーションがすごく難しいことを難しくない言葉で、そして誰もが分かる、男性も女性も分かる言葉で言葉にして映像にしてるっていうのがすごいなと思ったのと、あともう一つはこれもちょっと専門的なことにはなるんですが、その映画のアートディレクション、どうやって見せるか。
そのバーミーというおもちゃの世界のことを人間の俳優が演じて、そしてその偽の世界から本当の世界に入り込むんですけども、そこの絶妙な見せ方、演出の仕方、アートディレクションっていうのが、あれは僕も映像を作ることはあるんですけども、あれはすごいなと思いました。
久しぶりに映画館足を運んでみて、やっぱり配信で家で映画とか見るのとは違いましたか?
家とかだとやっぱりどうしても他のことに気を取られちゃったりとかして集中できないと思うんですよね。
でもやっぱり映画館で見たことによって思った以上に楽しめました。
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妻は例の方が楽しんでたじゃんっていうふうにバカにされるぐらい楽しんでました。
確かに家で見てると一時停止とかもできちゃうし、他のこともできちゃうから、あんまりすごい集中してみるっていう感じにはならないかもしれないですね。
やっぱりリアルな体験、改めてこの時代だからこそ見直されてるっていうところはありますね。
だからその映像でもやっぱりその劇場で見るっていうことは、相対的に見て劇場で見る機会っていうのはもう絶対少なくなってると思うんですけども、
チャンスを見つけてたまに行かれてみると思った以上に楽しめると思います。
さてここまでお送りしてきました。レイナウトの世界のクリエイティブ思考。
今回は注目のクリエイティブで21世紀などではのリアルな体験の復活をテーマにお送りしました。
リアルな体験って正直ちょっと面倒だと思うんですよね。
どっかに行かなきゃいけないとかコンサートに行かなきゃいけないとかお金もかかったりとかあるんですけども、
やっぱり感動っていうところを考えると、もう記憶に刻まれる感動が受けられる。
そして作られるので貴重な体験ですし、もちろん今後オンラインとかデジタルで利便性が高く便利にできることはたくさんありますし、
いけないところでのこともオンラインで見れることはそれはそれで貴重なことだと思うんですけども、
やっぱり面倒なことちょっと手間のかかることをやると意味が深い体験ができると思うので、
ぜひぜひ皆さん面倒だと思われてもぜひやってみてください。
では次回もお楽しみに。世界のクリエイティブ思考、お相手はレイナウトと竹村由紀子でした。
デジタルガレージは危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを創業以来大事にし続けています。
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番組詳細欄にあるリンクよりぜひご覧ください。
ニューコンテクストデザイナー デジタルガレージ
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