2023-01-10 15:07

#012 総集編:John C Jayさん&John Maedaさん名言集

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第12回は、これまで番組に登場した豪華ゲストの名言を振り返る “Creative Voice” 総集編 。クリエイティブ業界のレジェンド的存在であり、レイ・イナモトの長年の友人であるJohn C Jayさん(ファーストリテイリング グローバルクリエイティブ統括)と、デザイン、テクノロジー、ビジネスの融合を追求するジョン・マエダさん(MITメディアラボ 元副所長)の名言から、クリエイティブ思考で自分らしい人生を歩むヒントを探ります。


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This is Reina Moro's Podcast 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is Reina Moro.
みなさんこんにちは、クリエイティブディレクターのReina Moroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーに、これまでのキャリアを振り返っていただき、
クリエイティブ思考で自分らしい人生を歩むヒントを探ります。
番組を一緒にナビゲートしてくれるのは、滝口ゆなさんです。
ゆなさん、今回もよろしくお願いします。
はい、レイさん、今回もよろしくお願いします。
ジョン・Jさんに始まって、ジョン・マエダさん、そしてパオラ・アントネリさん、イアン・スパルザさん、
この4人とお話をして、数々の名言が出てきたので、この総集編をやろうということになりました。
はい、本当に濃いお話、毎回伺うことができましたので、早速振り返っていきましょう。
So, let's get started.
Creative Voice
まず、第1回、第2回のゲスト、ジョン・Jさんの名言を振り返りましょう。
ジョン・Jさんは最初のゲストとしてお呼びした方なんですが、
日本、アメリカ、そしてヨーロッパを行き来して、もう本当にグローバルに働いている方で、
クリエイティブ業界の神様のような存在なんですが、僕がもう十何年以上とても尊敬をしていて、
そして、あんだけすごい人なのにすごく謙虚で、まだまだこれからだぞという意気込みがもう目の奥に輝いて見えている感じ、
そんな感じの人だったので、そういうところが印象に残ったので、
はい、そういうちょっといくつか名言を、僕とユレナさんで選んだのを紹介したいと思います。
はい。
自分の周りを見渡してみて、彼はやっぱりその移民の子であり、マイノリティであるため、自分が明らかに不利な立場にいることも知っていたそうです。
自分より頭がいい人も、高い教育を受けた人も、そしてお金持ちも、明らかに才能がある人も、私に何もないものを持つ人がたくさんいた。
ただ、彼はここでこう言います。
私には僕の手があった。
それは、みんなより私は人一倍働くんだ。
この言葉には僕もしびれました。
自分を信じる、そういった力が自分にはあるって、そういう話にも聞こえますね。
誰よりも頑張る、誰よりも働くことが私にはできるんだ、そういうことをするんだっていう、自分の素質のところを奥の手っていうふうに使ってるのは、ちょっと意外でしたし、ある意味新鮮な言い方ではありましたね。
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一番最後に何かを思ったか、何かを思い出したかのようにこの言葉を言ってくださったんですね。
一番最後だったってこともあって、もうゾクゾクした感じは聞いてて、その場でもゾクゾクした感じはありましたし、何回聞いてもすごくシンプルな言葉で、特に新しい技術とかそういうことではなくて、
どの人でも、どの時代でも、どの世代でも通用する言葉だなっていうふうに思いました。
彼は、彼自身がまだブロードウェイの舞台には立っていない、いまだにオフブロードウェイだと、華々しい舞台の幕が開くのを準備して待っている。
その舞台に立とうと今でも奮闘しているんだ。まだまだチャンスはこれからだというのを目を輝かせでおっしゃっていました。
今まですごく輝かしいキャリアを築いてこられて、それがまだリハーサルだというのはどういうことなんだろうっていう、この謙虚さとそして溢れるエネルギーですよね。ここからまだまだやりたいことがたくさんあるんだっていうそのエネルギーとですね、すごく驚いた一言でした。
続いて第4回第5回のゲスト、ジョン・マエダさんの名言を振り返ってみたいと思います。
ジョン・マエダさんは元々エンジニア、そしてそこからデザインという業界に入ってこられて、もう本当そのデザイン業界の中でテクノロジーをどう使っていこうかということを90年代に始めた方なんですけども、そこの話ではなくて、もっとその人間の権利とかそういうところに話が行ったのが意外でした。ではこちらの言葉を聞いてみましょう。
クリエイティブでいるっていうのは、豊かな人の特権だってことなんだよ。まずはお金がないとクリエイティブになれない。ジョン・マエダさんは身も蓋もない話ですよね。でもクリエイティブっていうのは、みんながなれるものじゃなくて、自分たちが自分たちの特権を持っている。
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クリエイティブというのは、みんながなれるものじゃなくて、住む家があって、食べ物があって、ようやくクリエイティブになれるんだ。だって、食うにも困る状態だったら、まずは生きるために稼がなきゃならないし、クリエイティブどころじゃないでしょう。というふうにジョンさんはおっしゃっていました。
このジョン・マエダさんとの対談のときの、結構最初のときに出てきたことで、このクリエイティブっていうのはお金がないとなれない。クリエイティブっていうのは豊かなお金持ちの特権だっていう言葉を聞いたときに、僕はこれすごく驚いたんですよね。
クリエイティブ思考だったりとかクリエイティビティっていうのは誰もが手に入れることができることだし、誰でも発揮できることっていう前提でこの番組を始めたわけでもありますし、そういう前提で彼に話してたんですけども、そこで鼻をくじかれるじゃないですけども、いきなりクリエイティブっていうのはお金持ちの特権なんだよねっていう、正直つらい現実というか厳しい現実でもあるわけですよね。
だからやっぱりある程度お金ができない、お金を持ってないと楽しいことができなかったりとか、今ないものを作るっていうことが仕事もしくは趣味として持てないので、このジョン・マエダさんのお言葉はなかなか人が言わないところをズバッと言っていただき、これはある意味非常にありがたく、僕も今まで考えてなかったこと、今までに気づいてなかったことを気づかされて非常に有意義な言葉だと思いました。
やっぱりこのジョン・マエダさん、いろいろな業界にまたがっていらっしゃる方なので、クリエイティブ業界がどういう状況に置かれているかっていうのを、すごく客観的な目線で見ていらっしゃるんだなっていうところを思いましたね。
はい、私のジョン・マエダさんの気になった名言、こちらです。聞いてください。
このブリッジパーソン。
違う業界同士をつなぐ橋渡し役には苦労も多く、刺激的な仕事ではないとしながらも必要不可欠な存在と話していました。
どっかに繋げるドアでもあり、なおかつ人に踏まれちゃうドアマットでもある悲しいところでもあるんですが、そういう役をやっていこうと思うっていうのは、僕もなんかちょっと考えさせられるところがありました。
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ドアだけじゃなくて、ドアマットのような存在という、すごく謙虚で、自分は踏まれて他の人たちがその上を通っていくような存在だっていう、そういった表現がすごく心に残りました。
こういった発想だからこそ、いろんな方とコラボレーションしてやってらっしゃるんだろうなと思いましたけど、レイさんいかがですかね。
そうですね、ブリッジパーソンっていうと綺麗にかっこよく聞こえる部分もあると思うんですけど、人に踏まれて、そしてそれを右から左に連れていく役割っていうその痛々しいところも、彼は受け入れてやってらっしゃるんだなっていうのがすごい意外でしたね。
はい、でこのジョン前田さん特徴としてはクリエイティブとテクノロジーをつないだ存在だと思うんですけれども、今でこそクリエイティブかけるテクノロジーってあまり珍しいものではなくなってますよね。
日本ではオチアイオイチさんが注目されたりしてますけれども、その遥か前にジョン前田さんがいたっていうこのクリエイティブかけるテクノロジーの流れの源流の方なんだなっていうところとかもですね。
逆に私は今のこのクリエイティブかけるテクノロジーだったりアートっていうところを同時代で見てるので、ジョン前田さんにその源流があったんだっていうところがちょっと感動的だったんですけれども、改めてこのジョン前田さんの初期の代表作を見てみたいと思います。
これは12 o'clockっていう作品なんですけれども、デジタルの数字で時間が刻まれているのが12個のバージョンで四角でマス目になって表示されているんですね。
時計って二つ大きな形があって、一つは針の時計が円形でくるくる回っていくバージョンとデジタル時計で数字が出ているバージョンなんですが、これは後者のデジタルの数字が表示されているものなんですが、その表示のされ方が非常にクリエイティブにそして遊び心を持っていろんな形で出ているわけです。
例えば、今ここ画面に出ているのは5時57分みたいな数字が出ているんです。午後5時57分で出ているんですけれども、その数字とPMが振り子のように右左揺れながら出ていて、あたかも物理的な振り子時計をデジタルっていうところで新しく表現し直したりだったりとか、
またもう一つ別なのは、5時58分今なんですけれども、その二つの数字が風船のように膨らんだり縮んだり膨らんだり縮んだり秒ごとになっている、そういうデジタルなものでフィジカルなものを起こさせるような表現をほぼ白黒、色もちょこっとは使われているんですが、これ90年代の作品なのでまだコンピューターは非常に原始的で、
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フロッピーディスクっていうものにこれを保存して、それをコンピューターに差し込んでこの作品が見れたっていうものなんですね。
だからその初期の、その時のコンピューター、マッキン・トシとかって非常に原始的なツールだったんですが、そういう限られたところでこんなにワクワクさせるもの、そして時計という非常に機能的なものですよね。
そこにその有能的な遊びを含むっていう考え方が、見てしまえばなるほどねっていうふうに思われる方もいらっしゃると思うんですが、それをデザイン、そしてテクノロジーという観点から作って、時計というものなんですけどもアート作品っぽく見せているっていうのは非常に新鮮でした。
そうですね。このデジタル×アナログっていうところの表現がすごくこれ、一周回って今すごく新鮮に感じられる部分だなっていうふうに思いますね。
リアルタイムの今の時間が映ってるっていう、そういった作品で、今じゃなきゃ見れないものっていうところでもあるんだなっていうのが面白いですね。
ここまでお送りしてきましたレイナモトの世界のクリエイティブ思考。今回はクリエイティブボイスの総集編をお届けしました。
番組の中に出てきた作品は番組の概要欄にリンクが貼ってありますので、ぜひ皆さんそちらで見てみてください。
この番組ではリスナーの皆さんからのお便り募集しています。番組で取り上げてほしいテーマ、レイさんに相談したいことなど番組の詳細欄にあるリンクからお寄せください。
リスナーの皆さんに番組に出演していただき、僕が直接ご質問に答えるコーナーにしていきたいと思っています。
ぜひドシドシレイさんいただきたいですね。
よろしくお願いします。この番組ではクリエイティビティを武器に21世紀を生き抜くヒントをお伝えできればと思いますので、ぜひご質問やお便りをお寄せください。
出演をご希望の方は連絡のつくメールアドレスなどのご記入もお忘れなく、また番組への感想はツイッターでもお待ちしています。
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僕に紹介したいあなたの注目のクリエイティブ作品があれば、ぜひハッシュタグ注目のクリエイティブとつけてツイッターで教えてください。
デザイン、アート、テクノロジー、建築やビジネス、映画など何でもOKです。
今後番組でも取り上げていこうと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
それでは次回もお楽しみに。お相手は滝口由里奈とレイナオトでした。
デジタルガレージは危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
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