経済やビジネスとか、共用分野でのポドキャストを主に制作しています。
ニュースコネクトというニュース番組ですとか、この番組のプロデューサーの竹村さんもニュース解説をしていただいてますけど、
その番組ですとか、あとは経営中毒という、とにかく社長は辛いよってことを喋るという、そういう番組ですとか、
あとは愉快な知性っていう番組なんですけど、それなんかは書籍化もされまして、そんなようにビジネス経済共用分野でポドキャストを制作しています。
今回、私が配信するニュースコネクトとレイさんの世界のクリエイティブ思考のコラボ企画ということでお邪魔させていただきました。
ありがとうございます。よろしくお願いします。
お話ししたいテーマ、伺いたいテーマなんですけど、これ大変恐縮だからということを前提に伺ってしまうと、
レイさんの目からブランディング手段としてのポドキャストっていうのは一体どういうふうに見えてるのかっていうことですね。
伺いたいなと思いまして、背景としては、私がやっているクロニクルっていう会社がいくつかビジネスの形態があるんですけど、
そのうちの一つがクライアント企業さんと契約を結ばせていただいて、その会社さんのイメージとかメッセージがより伝わっていくようなポドキャストを制作するっていうのをやってるんですね。
なので本当にオウンドメディアのポドキャスト版と言いますか、まさしくブランドポドキャストなんですけど、
レイさんって本当にありとあらゆるいろんなキャンペーンであるとか、クリエイティブをされてきたと思うんですけど、
ポドキャストの特徴、逆に言うと課題みたいなものをどうご覧になっているか、そのあたりを今日は率直にお話ししたいなと思いまして。
分かりました。お願いします。
ポドキャストっていうのも流れというか、媒体としてはもう10年以上あるものだと思うんですけども、
ここ7,8年くらい特にアメリカでグワッと伸びてきて、そしてまた最近ここ2,3年くらい日本でもだんだん伸びてきている領域かなと思うんですが、
企業と付き合いをしている身として、我々がポドキャストを企業の方たちにやった方がいいですよということはまだあまりないんですね。
でも逆に、僕も会社としてもポドキャストはこの番組としてやらせていただいて、
難しいのがどこまで会社のものとして会社の色を出していくのか、
もしくは特にポドキャストの場合やっぱりパーソナリティとか出る出演者の人たちがいらっしゃって、
特に司会者というかずっとレギュラーで出ていく人たちがメインとなって、
リスナーの人たちはその人の考え方が好きだからとか、その人の声が好きだからとか、その人のユーモアが好きだとかっていう、
個人に属する感覚で聞かれる人たちが少なくないんじゃないかなとは思うんですね。
だからそれで言うと、もちろん個人のブランディングって話になると思うんですけど、
企業としてのブランディングとしてどこまで良くて、どういうふうに使うのがいいのかっていうのは、まだ多分未知の場面もかなり多々あると思うんですね。
僕も個人的にやってる身として、まず広く広めるっていうのはなかなか難しいメディアじゃないですか、いわゆるソーシャルメディアではないので、
ポドキャスト自体も、ポドキャストの中だけではなかなか拡散される機能がないじゃないですか。
そうですね、現状は。
だから旧ツイッターXとか他のものと掛け合わせて呼ばしていくってことをしないと、
なかなか何千何万何十万っていうところに持っていくにはかなり難しい媒体ではありますと。
ただ、これもちょっと野村さんの経験とかも聞きたいところではあるんですが、刺さる人には刺さる。
例えばリスナーの数が少ないとしても、ずっとついてきてくれるリスナーの方たちだったりとかファンだったりとか、そういうところではすごく濃いかなっていうのはあるので、
これもそのポドキャストだけではなくて、いわゆるインスタだったりTikTokのようなソーシャルメディアもあれば、
最近見直されているメディアとしてEメール、ニュースレターっていうのがすごく、僕も個人的にやっているところもあるんですが、
個人個人とつながるっていうところが、最近ここ2、3年でまた再認識されたというか、重要度が昔から比べると高くなっているのかなと思うんですね。
なので、ちょっとまとめて最初のところで言うと、いかに数を狙わずに深いつながりを持って、そしてそれがどこまでその企業にとって大事かっていうのはあると思いますし、
あと大企業だからこそやらない方がいいとか、大企業だからこそやる方がいいっていうことでもないと思いますし、
だからアメリカとかで見ていても、すごい大企業がやっているところもあれば、全然聞いたことがない企業がやっているところもあるので、
何をしたいのかっていうこと、何を伝えたいのかっていうところをちゃんと明確にする必要があるのかなと思いますね。
そうですね。今多分いただいたお話のポイント2つで、1つは企業としてのメッセージ、顔ではなくて、やはりパーソナリティ、個人の話っていうのがより重視される、それがダイレクトに伝わるっていうところで、
多分それって企業さんとっては一長一短だと思うんですよね。会社として誰が出てきてもブレが少ないメッセージをしたいというと、結構ポッドキャストってブレが大きいんでってことなんですけど、
一方で何か例えば創業経営者なのか、強烈な名物社員なのかわからないんですけど、その人を押し出したい場合はひょっとしたら向いている可能性はあるってことですよね。
で、もう一方の広くはないんだけど、強烈に深く刺さる可能性があるっていうのも確かに本当にその通りだなっていうふうに思いまして、
そういう状態が企業さんとして求められるシーンって何なんだろうなっていうのは、結構私としては分かっているようで分からない。もちろん個別具体的には、この事例がうまくいきましたよっていうのは自分の中で日出しはあるつもりではいるんですけど、
要はどういうことなんだろうなっていうのはちょっと考えている最中なんですよね。
例えばどういうご相談で依頼されることが多いんですか?ブランディングとかその企業としてポッドキャスト作りたいみたいなときは。
例えば、さっきの深いっていうところで言うと、別にマスに広げるものではないとアピールしたいものが。
なんですけど、例えば数十人から百人ぐらいが割と高単価のものっていうのをそこで買ってほしかったり、継続的にそういったお客さんと関係を結びたいっていうような企業さんがあったとすると、
そうするとポッドキャストが向いてると思うんでやっていきたいと思いますっていうような話をされましたね。
ポッドキャストで講座的にその方のノウハウっていうのを発信していって、さらに深いことを知りたかったらこちら側にどうぞっていうような、そういう動線っていうのは作ったりしました。
あともうちょっと広く採用力を上げたいみたいな、そういうのもあって、
ダイレクトにポッドキャストのリスナーがどれくらい採用のプールとして入ってるかっていう、ダイレクトに取れたわけじゃないんですけど、
やっぱり知名度がそこで上がって、自分の会社を好きになってくださる方が増えていって、そこからここで働きたいですって方が増えていくっていう、そういう流れを期待されている方もいらっしゃいましたね。
なので、何か勾配行動に直接流入させたいっていう場合もあれば、もうちょっと広くイメージを上げていきたいっていうような場合もあるっていうようなところですかね。
だからなんかこれもちょっと感覚でしかないので、こういう時計がある、パッと今時計があるかっていうとそういうわけでもないんですけど、
海外で僕が聞いてたりとか、あと触れてるようなポッドキャスト、それこそ企業がスポンサーしているので見ると、まずB2Bが多いじゃないですか。
それこそ採用とかそうだと思うんですけど、B2Bが多いのと、スポンサーは大企業なんだけど、聞いてもらいたい人は中小企業だったりとか、もう個人経営レベルの人たちとかで、
B2Cのちょっと手前というか、そういう、例えば具体的なところで言うと、アメリカンエクスプレスみたいな、いわゆるマスブランドが一般のカードユーザーに対してじゃなくて、お店を経営してる人でアメックスを入れようみたいな。
で、その時に結構私が難しいというか、壁に当たっているのが、どんだけ購買行動をしましたかとか、どんだけそのビューが出ましたかに比べて、費用対効果がすごく測りづらいなっていうことを実感していて。
これくらい制作費かかりますよっていうふうに言って、ああそうですかっていうふうに納得する方と、多分向こう側で倫理を通さなきゃいけないんで、説明をしなきゃいけない方々に分かれる感じがするんですよ。
で、音声って結構、その価値が分かっている人は強烈に分かっているんだけど、会社内で客観的に説明しようとすると難しいっていうのが。
通信にしにくいですね。特に売上とかにしにくい。
そうなんですよ。例えばまだ動画とか分かりやすくて、こんだけインプレッションが出ます、インプレッション単価がいくらなんで、なんぼですみたいな言い方がしやすいというか、なんとなく業界標準があるんですけど、音声ってそこがすごいブレてるので、
むしろ動画と同じようなインプレッション単価の勝負にしちゃうと安すぎてしまうので、そこをちょっとどうしたらいいかなっていう、その費用対効果の説明のせずらしさっていうのがあるなと思ってるんですけど、そのあたりでいかがでしょうか。
確かそうだと思います。やっぱりその何らかの形で数字にした方が分かりやすいですし、それを今おっしゃられたみたいにその内部で投資やすいみたいなこともありますし、ただ特にポドキャストだと一つ切り離さなきゃいけないなっていうのが、そのプロモーション的なことでやっちゃうとなかなか正直効果が出ないと思うんですよね。
数稼ぐのも大変だし、じゃあこれを聞いたからこれ買ってくれたっていうその動線も、例えば動画広告とか動画ほにゃらとかだったりとか画像とかだとここを見ててここをクリックしてここを買ってくれたからみたいなその動線がある程度つなげられるかなと思うんですが、ポドキャストだともうそもそものアプリが違ったりとかするんで、
リンクも切れますからね。
切れちゃうから測れないじゃないですか、だと思うんですよね。だから正直答えはないんですが、そこってどうやって測っていったらいいのかっていうのは新しく基準を作っていらっしゃる方もいると思うんですが、どういう効果になったのかとかどういうことに良かったのかっていうのを数値化するっていうのが一つ課題かなって今ちょっと聞いてて思いましたと。
もう一つ思うのは今もそうなんですけど、今後そのいわゆるその企業だったりとかブランドっていうのがどんどんどんどんその人として見られると思うんですよね。
人として。
例えば見えるところで言うと、例えばそのインスタとかTikTokのフォロワーの数とかを見るとトップ50のフォロワー数の多いアカウントとかトップ100のアカウント見ると97%ぐらいが全部個人なんですよ。
組織っていうのはほとんどなくて、TikTokかインスタかちょっと覚えてないんですけど、いわゆるブランドがない。
もう一つ人気あるのはNASAがフォロワー数で言うとすごく多い。
その次に来るのがスポーツチーム。
マンチェスター・イナイテッドとかバルセロナとかそういうところが多くて、残りの95とか97アカウントぐらいは全部個人で。
そのうちの半分がいわゆる有名人。
メッシーとかロナウトとかそういう人で、残りは全く無名の人がここ5年ぐらいでグワって何百万人何億人ぐらいのフォロワーがいる人たちになってるんですけど、何やりたいかっていうと、いわゆる一般の人たちって組織にあんまり興味がない。
個人に共感を得る。
ちょっとポドキャストのところから話ずれるかとは思うんですが、ついこの間あるメディアで見た、ここ1年で一番採用数が多いスタートアップ5社っていうのが発表されてたんですね。
そのうちの4社はいわゆるテック企業。
だからエンジニアを採用しなきゃいけないとかっていうのがあるんですけども、そのうちの5社のうちの2番目に採用が多い会社っていうのがリクイッドですっていう。
死の液体っていうすごく過激な名前の会社なんですよ。
それ何かっていうとミネラルウォーターを売ってる会社でスイスのお水を売ってるんですけど、リクイッドですっていうすごい普通だったら通んないような名前なんですが、そこのコミュニケーションを見るとすごい癖があるんですね。
名前がそういう癖がある名前なので、やることとか言うこともすごい好き嫌いがすごくあってダメだっていう人も完全にこんなコミュニケーションダメだっていうふうに思われる人も多いと思うんですけど、
なんかハードロックみたいなパンクロック的なイメージをされていただくとわかりやすいと思うんですけど、パンクロックってやっぱりその趣味があるから聞く人もいれば全然聞かない人もいるじゃないですか。
そのノリでコミュニケーション全部やってるんですよね。
何が言いたいかっていうと、そのブランドの裏側には誰かがいるとかってはないんですけども、そのブランドの性格がキャラクターがめちゃくちゃはっきりしてるんですね。
だから全ての人に好かれようっていう思いはあんまり持ってなくて、もうこんだけでもいいからここの人たちにアピールしていこうっていうのをすごく気にしてるところなんですけど、何が言いたいかっていうと、
多分同じ法則っていうのはフォドキャストにもあって、多くの人を取っていこうっていうよりかは、どれだけ数が少ない人たちだけでも深く刺されるかっていうところを数値化していくのが大事なんじゃないかなっていうのは今聞いておりました。
そうですね、数値化するための指標であるとか、ひょっとしたらそれは定量的な数字というよりもリスナーのN1インタビューをして、こういうような印象の変化っていうのがありましたよっていう、その証拠の積み上げみたいなとこなのかもしれないなっていうのは今ちょっとお話を伺っていいと思ったのと、
後半に関してはやっぱりすごく興味深くて、どんなキャラで見られたいんですかっていうのも含めてそのフォドキャスト制作側が提案できると結構面白いんだろうなっていうのは思いましたね。
そう、だからある意味まだフォドキャストっていうメディアがそこそこ新しいじゃないですか、なのでどうしたらいいかっていうのがわからないっていう企業の人たちのほとんどだと思うんですけども、ある意味その企業がどういう人柄なのかとか、何を言おうとしてるかっていうところを結構しっかり考え、別にフォドキャストもデジタルのメディアなので、僕デジタルとかでいいなと思うのは作りながら考えることができると思うんですよね。
だからそこのところ最初にあんまり詰めなくても、やっぱり出してみて反応を見て変化させていくっていうのが全然ありだとは思うんで、でも何をベースにしてやってるのかっていうのと、あとどういうキャラでやっていきたいかっていうのはブランディングとして持っておかないと、なんか当たり障りのないものになっちゃうなっていうのは。
それでいうと、今のキャラを作るっていう上では他に手段として動画とかSNSとかイベントとかあると思うんですけど、同じ方法論が使えるのか、それともそれぞれの媒体特有の何か戦い方っていうのがあるのか、そのあたりっていかがでしょうか。
一昔前のいわゆるマーケティングのやり方として、360度のマーケティングみたいなのが10年ぐらい前までは結構盛んに言われてましたと。
特に広告とかで言うと、テレビ広告をやって、オグライ広告をやって、新聞広告をやって、いろんなイベントとかプロモーションをやって、対象になるお客さんを360度囲んでいろんなところから同じメッセージなんだけど違う方法で攻めていくみたいなところはあったんですね。
それがここ10年ぐらいで結構ガタガタと崩れて、テレビ広告が効かなくなったって言われてるのもそこに通じることなんですけど、今逆にオンラインだけでも360度とは言わないかもしれないんですが、結構いろんな側面で一つのブランドと接する場っていうのができてるわけじゃないですか。
だから野村さんの場合だとポドキャストっていうものもあれば、例えばツイッターもあったりとか、あと記事になったりとか動画になったりとかイベントになったりするんですけど、基本、これもちょっとまだ新しい領域ではあるので、これが絶対的なやり方なのかっていうとそうじゃないと思うんですが、
根本的にどういう人格で何を言ってるのかっていうのは、媒体が違ったとしてもポドキャストでも音声だとしても動画だとしても文章だとしても共通点をあったほうがいいとは思うんですよね。そうじゃないと全体的なブランディングとして弱まっちゃうんじゃない。1たす1が1.5くらいしかないみたいな。
確かに。それで言うと最近私が感じることの一つに、その媒体、動画なのか音声なのかテキストなのかによって受けるキャラが微妙に違うなっていう感じがすごくしてまして、一番わかりやすいのはショート動画と音声が真逆だなっていう感じがするんですよ。
ショート動画っておそらくはいどうもみたいなそういう感じののりなんですよね。音声ってどっちかっていうと30分1時間聞いていただくことを前提として、割とじっくり深めていくっていうことだなと思っていて。ちょっと雑談になってしまうんですけど、私ある会社さんから依頼されてショート動画に出演したんですよ。
出演したところ全然ハマんないなっていう感じがしていて、なんかその私の喋り方があんまショート動画に向いてないかもしれないなということを結構思ったんですよね。そういうように自分のキャラクターをぶれないようにするためには、あえてここはやらないっていうような、そういうような判断っていうのも求められたりするんでしょうか。
それはすごく大事だと思っていて、どうしてもインスタグラムとかTikTokとか、今ショート動画がすごく流行ってるので、そっちの方が数としては取りやすいじゃないですか。なんかこれがバズって10万とか20万とか100万とか見られたみたいな、その数を取るという手段としてはあると思うんですけども、かといって我々のようなどっちかっていうとBtoB向けのメッセージだったりとかことを話している人間だったりとか。
僕もこれ、この年になって気づいたところもあるんですけど、ソーシャルメディアとかだとどうしてもフォロワーを稼ごうとかニュースを稼ごうっていうふうに言っちゃうと思うんですけど、でも何百人レベルでも数千人レベルでも、例えばニュースレターとか発信したときに深く読まれてた人たちのほうがそのつながりのほうが意味があるわけで、
例えば15秒の動画が10万人見られたとしても、もしくは5ページぐらい長くあるニュースレターが5000人に見られるのかっていうことになると、こうしたのほうが価値があると思うんですね。
ちょっとこれ関連しているところで、ある知り合いから聞いた話なんですけど、いわゆるプチインフルエンサーでインスタとかで10億7、8万人からほぼ10万人ぐらいフォロワーがいる人がいますと。
もう一人はインスタでそれこそ多分5、6千人ぐらいのフォロワーがいる人がいるんですけど、提供しているビジネスとしてはコンサル的なことをどっちもやっている人たちなんですね。
ただ後者の数千人のフォロワーをいる人はちゃんと稼げていて、でも前者のその10万人、7、8万人ぐらいいる人は全然稼げてないんですよ。
つまり届いている人たちの脚層が合ってないっていうことなんですよね。
だからソーシャルメディアで一番厄介なのは数字にごまかされちゃう。
10万人いるからといってマネタイズできるかっていうとそうでもないですし、逆にその数千人でも刺さっているところがあっていればそっちのほうが全く価値があるわけなんで、おっしゃられるところに戻すと結構大切なのは自分でやっていることと使うべき媒体が何なのかっていうのを選ぶのはすごく大事だと思います。
どういうお客さんに届けたいかっていうので、おそらくその媒体ごとにいらっしゃる方々の属性が違うと思うんで、そこをちゃんと見極めるっていうのはありますし、あとちょっと古い媒体だとしても実はそっちのほうがその人だったりとかその会社の立ち位置として、例えばガチガチのB2Bの企業が15秒のTikTokやって若い子たちに刺さってすごいバズってかといってそれがビジネスとして成り立っているのかって微妙じゃないですか。
そうですね。そこからクライアントは増えなさそうな感じがしますね。
だからいくら10万人とか100万人に見られたからといって、刺さっているところが全然違うと結局意味がないっていうところだと思います。だから数千人の価値のほうが下手したら数万人数十万人よりも価値がある場合のほうが多いと思います。
そうですね。ありがとうございます。なんか今の結構気づきが私としては多くて、自分がやっていることの意外に多分効いてるのが書籍なんだろうなっていうふうに今思いました。
結構ポッドキャストを書籍化するっていうことをよくやってるんですけど、書籍って今もうマスメディアじゃ残念ながらなくなっていて、
初版が例えば5千部で、10版かかって1万とか2万いったらヒットですねっていう話なんで、拡散力がそんなにあるわけじゃないんですよね。
でも今のレイさんの見られ方っていうんですか、どういうお客さんに届けたいかっていうところで言うと、おそらくそこには良質な知的好奇心というか知的レベルの高い方々が本の読者には集まっているだろうなと思ったので、
確かそういった方々にアプローチする手段、チャンネルを大事にしていくっていうのはやるべきなんだろうなっていうふうにごめんなさい、私が勝手に気づき終えたっていう感じなんですけど。
今書籍の話ですけど、それって一番古いメディアじゃないですか。
そうですね、思いました。
でもやっぱりその書籍にするとか、この文章にするっていうのは考えなきゃいけない作業だから、そういう形まで持っていってるってことはこの人はすごく考えていて、そういう思考回路がある人だなっていう間接的なブランディングになると思うんで、そういう意味で言うと文章っていうのはすごく大事だなと思います。
わかりました。ありがとうございます。
このブランディングというテーマ、これまでこの番組でもすごい何度も話題に上がりまして、例えばミシュランで2つ星を獲得したレストラン成澤のオーナーシェフ、成澤よしひろさんはメディアの取材一切断って、
もう見つけられるもんなら見つけてみろみたいな自信があったっておっしゃってましたし、その結果2年お客さんが来なくても、いやでもちゃんとしたものを作っていれば味の分かる人だけに分かってもらえばいいという信念で続けてこられて、今は大成功されてますよね。
そして、シューズアパレルブランドのオールバーズのブランド立ち上げメンバーの1人、マーケティングのジュリーチャニングさんは、ビジネスの力で気候変動を逆転させる、気候変動を加速させない、気候変動と戦うぞといった信念でブランドを作っていったという重要性をお話しされていました。
このようにですね、ブランディングと一言で言ってもすっごいいろんな違いがあるんですけれども、今回ポッドキャストとブランディングというテーマでお話しされて、聞いている方たちの中にはブランディングどこから始めればいいんだろうとちょっと混乱しちゃった方もいるんじゃないかななんて思うんです。
レイさん、まず何をそういった混乱しちゃった場合決めたらいいですかね。
そうですね、ブランドだったりとか会社だったりとか組織だったりとか、あと個人レベルでもお一人でも何かをやるときって、まず何をするかっていうファットのところからが一番入りやすいと思うんですよね。
例えば何かを作るとか、例えば野村さんの場合だとポッドキャストという番組を制作をする会社を立ち上げて、基本野村さんがご自身でやっていらっしゃって、その周りにいろんな仲間の方がいらっしゃって、同じ方向を皆さんが見られて進んでいくっていうことなんですけども、
例えばフリーところで言うと車とか服とか何を作るっていうところから始まるのは全然普通で、それはそれで全く悪いことではないと、悪いことっていうかもう当たり前だと思うんですね。
ただやっぱり長続きしていくため、そして競争に勝っていくためにはフォアップのところではなくて、なぜYのところがすごく重要になってきて、それがどうしてかというといろんな競争相手が出てきたりとか、ずっと同じことをやっていても周りの人にお客さんだったりとか観客に飽きられてしまうことも多々あるので、
じゃあなぜこの会社が存在しているのか、なぜ私がこれをやっているのかっていうところ一つレイヤーを、資座を上げて考えるっていうことが重要にすごくなっていきます。
なのでスタート地点は何、フォアップのところから入ったとしても、そのなぜやっているのかっていうその存在意識だったりとか、英語だとそのpurposeっていうカタカナ言葉になってしまっていて、
日本語でも直訳すると目的っていうふうにはなるんですけど、これも目的っていう言葉だと少しちょっと軽い感じになっちゃうニュアンスじゃないですか。
なので目的っていう言葉がその意味的には、辞書を見るとそう書いてはあるんですけど、どっちかっていうと理念とかそれとか信念、その信じていることは何か、そしてなぜ存在しているのか、その存在意義が何かっていうところをなぜを常に意識しながら組織だったりとか会社だったりとか自分の仕事を進めていくのが大事なんじゃないかなと思います。
なぜがぶれなければ長く続けていくことができそうですよね。
そうですね。そこがあれば、その何が変わったとしても、なぜがはっきりしていれば長く続けるため、そして、例えばその会社に参加してもらうときにそこに共感を持ってもらえれば、その何が変わったとしても、それとか例えばどうやるかとか、その手法論だったりとか、物を作った場合だとその方法論だったり、製造方法とかあるわけじゃないですか。
そこが変わったとしても、なぜがぶれなければ組織、そして個人として事業、仕事をしていくときにはすごくそこが大事になってくるんじゃないかなと思いますし、あとやっぱりそこがはっきりしているとぶれずにいろんな周りが変わったとしても自分の軸はぶれないっていうのができるんじゃないかなと思います。