ゲスト紹介とマイクロソフト365
スピーカー 1
はい、うちあわせCast第百六十六回ということで、今回はゲストに高橋さんにお聞きいただいております。よろしくお願いします。
スピーカー 2
はい、よろしくお願いいたします。
スピーカー 1
高橋さんって誰というか、第三十回を拝聴していただいているということで、簡単にLiveHack Newsなんですけど、ほんとここ短くいきますが、マイクロソフト365というのにコーパイロットっていうのが統合されて、30から40%値上げというニュースが入ってきましてですね、
僕、マイクロソフト365とか全然使ってないんですけど、高橋さん、仕事とかでお使いになられてますかね、これ。
スピーカー 2
全然使ってなくて、せいせいAIであれば、チャットGPTはめちゃめちゃ使いまくってます。
スピーカー 1
確かチャットGPTは最近めっちゃ高いモデルが出ましたけど、そっちじゃなくて普通の方。
スピーカー 2
そうですね、プラスっていう月半千円の。
スピーカー 1
それでも高いな。
それでも高いですけどね。
マイクロソフトの各種製品、いわゆるマイクロソフトスイーツにコーパイロットが統合されていろいろ使えるけど、値上げしたよということらしいです。
これ細かい話なんですけど、BlueSkyを使ったZettelkastenをやっていますという人を見かけたんですけど、Zettelkastenってご存知ですかね。
スピーカー 2
名前しか知らなくて、本を読んだんですけれども、全然わからなくてそのまんまです。
スピーカー 1
本家っていうか、もともとはアナログのカードを使った情報整理というか思考術というか、梅沢忠夫がやってたようなことをもっと体系的に統計的にやっていくというような感じで、
それが現在のデジタルツールのリンクを使って実現するという話があるんですけど、
そういうのってリンクベースで、ネットワークで、イーゼーイェーイっていうのになんですね、デジタルツールの場合は。
でもアナログのカードってどうしたってしまうときに一列に並べるじゃないですか。
その一列感っていうのがデジタルツールではないんですけど、
例えばブルースカイとかツイッターでもいいんですけど、ツイートしたものが一つのタイムラインに並べますよね。
しかも例えば少し前の自分のツイートに遡ってセルフリプライすることによって、
言ったら過去のタイムラインに自分の新しいものを挿入することができるんですよね。
これって結構ゼッテルカステムなんですよ。
スピーカー 2
なんか新しいカードを前のカードの間に。
スピーカー 1
そうそう。
入れていくっていうのがルーマンがやった方法をやったんですけど、それをデジタル的にもしくは再現すると、
もちろんタイムラインじゃないのかというのが最近僕が思ってることなんですけど、
実際そのブルースカイでやっておられるってことで、これ結構面白い話だなとちょっと思ったとこですね。
タスク管理に関する著書
スピーカー 1
ということで本編なんですが、タスク関連について前回165回たくさんお話したんですけど、
今回それに反応していただいたということで、タスク関連の専門家というわけではありませんが、
タスク関連について様々な著作をお持ちの高谷さんをお迎えして、今回お話していきたいなということで、
2024年の9月に新刊を出されておられるということで、長いので僕が読みますけども、
発達障害、鬱を乗り越え、高梨がとどり着いた生きづらいが楽になるメンタルを守る仕事術&暮らし方という本と、
発達障害の僕らが生き抜くための紙一枚仕事術という2冊の本を出版されたわけですか。
それぞれ簡単にどんな本なんでしょうね。
スピーカー 2
はい、そうですね。最初におっしゃっていただいた、すっごく長いです。
メンタルを守る仕事術&暮らし方っていうのは、前半がタスク管理の話、後半がタスク管理とは離れて生活術みたいな感じで、
私が特性として持っている発達障害、ADHDの特性とどう付き合っているかっていうのを、
仕事面、あと生活面で、こんなやり方ありますよっていうのを80個ぐらい紹介した本がそれになりますね。
2つ目におっしゃっていただいた紙一枚仕事術というのは、私がやっているタスク管理を無理やり紙一枚に紙一枚に収めて、
フォーマットとして提供することもできるのではないかなということで、
それがどのようにやるのか、そしてそれがどんな効果があるのかというのを一冊の本にまとめたというのが、その内容になります。
スピーカー 1
なるほど。一応僕両方とも配読させていただいたんですが、
一冊目の本に関して言うと、やっぱり扱われてる内容は、いわゆるライフハックっていうジャンルが扱ってきたものと共通する部分があるかなと思うんですけど、
広がりと言うと結局、程度の差はあれ、僕らも発達障害の方が持っておられる傾向の共通して持っている部分は絶対あるんだろうなというのと、
だからこそライフハック的なものの有用性は広く持っているんだろうし、
それが結局、万人に使えるものとして捉えたときに、やっぱり簡単でないといけないなと思うわけですよね。
すごいゴリゴリのマニアックな方法っていうのは一部の人には役立つかもしれへんけど、
ある種の非常に使われてるときとかスペックが落ちちゃってるときにでもできる方法として提示されたもので、
読んだときに、なんだこんなの簡単じゃんって思うようなことに見えるんですけど、
やっぱりそれが役に立つんだなっていうことを一冊目の本から確認したのと、
あと二冊目の本は紙一枚で、つまりアナログでいきましょうという提案はどこから生まれたんでしょうかね。
スピーカー 2
これはですね、もう本当にぶっちゃけて言いますと、
もともとこのコンセプトは出版社の方からいただきまして、
もう紙一枚なんとかっていう、仕事を進めるのかタスク管理なのかっていうのは、
もともと最初から決まっていて、
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
厳密に言うと私、紙二枚なんですよ。
スピーカー 1
ほうほうほう。
スピーカー 2
なんですけれども、紙二枚だとインパクトがなくなるということで、
スピーカー 1
確かに、はい。
スピーカー 2
えい、紙一枚!っていうふうに勢いでガチッとやって、
スピーカー 1
紙一枚っていう印象付けができるような流れにして作ったっていう感じですね。
紙一枚、でも実際本当に紙一枚だけで完結するかどうかは別として、
自分が持っている手持ちの作業とかを一覧できるフォーマットに落とし込んで整えましょうということで、
これもいわゆるLifehackのリスト作りと同じコンセプトで、
かつ紙一枚という、コピー用紙とかノートがあれば誰でもできるという意味で、
開かれた方法論ではありますよね。
スピーカー 2
そうですね。
ツールがあんまり多くならないように、よく次元化みたいなことはあるかなと思うんですけれども、
倉下さんのおっしゃるとおり、それがわりとLifehack界隈ではよく言われることだと思うので、
そこに通手するのかなという感じですね。
スピーカー 1
なるほど。でも紙一枚仕事と言ったら、本用に仕立て上げられた方法論というわけで、
今実際に高谷さんがリアルでやっている方法を、
簡略化ないしアナログ変換したものだと思うんですけれども、
タスク管理の方法論
スピーカー 1
どうやっているのか、今実際どのようにしているのかという話に移れたらいいかなと思うんですけど、
先に私の方から話をしておくと、
基本的にはまず、デイリータスクリスト、何でしょう、デイリーノート、
その時によって呼び方は違うんですけれども、
一枚のテキストファイルとかなんかに、今日やることを朝一リストアップして、
そのリストの下に実際にやったことの作業記録を書き続けていくということで、
上部がタスクリスト、中部から下部が作業日誌みたいな形で、
これは僕は最近ログイング仕事をずっと呼んでますけど、
それがほとんどペース、8割ぐらいがそれで回ってて、
そういうデイリーの視点では、さすがにちょっと扱い切れないような長期的なスパンに関しては、
いわゆるプロジェクトノートと呼ばれるようなものを別途作り、
作る場所はもうそのシーズンにホットなツールになるんです。
ここっていうのは決まってないんですけど、
何かしらのデジタルノートツールに、プロジェクト単位の視点でやりたいこととか、
アイディアとかをまとめていくというこの2軸、
プラスGoogleカレンダーとかデジタルカレンダー、
この3点セットで、いわゆるタスク管理というのが回っている感じですけども、
高梨さんは現状どんな感じですかね。
スピーカー 2
そうですね。まず常用している、常に使っているもので言うと、
私は2点セットになりまして、プロジェクトリストとカレンダー、この2つを使っています。
デイリータスクリストみたいなのは、私決まったものは使ってなくて、
それはタスク管理的にどうなのって話ではあるんですけれども、
管理してないんですよ。
スピーカー 1
1日の行動記録とか日報みたいなのはない?
スピーカー 2
ないです。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
全部プロジェクトに必要なものは落とし込み、
必要でないものは落とし込まないと。
つまり、タスク管理してないんですね。
スピーカー 1
必要でないものについては管理はしていない。
そうです。
でも、必要なものはプロジェクトで管理してるわけですから、
全体で見たら管理はしてるわけですよね。
スピーカー 2
一応、そうですね。
スピーカー 1
プロジェクトに関するものはプロジェクト的なものに入っているけど、
スピーカー 2
そうでない細かい雑談ものはどこにもないということですか。
厳密に言うと、雑談ものの中で、
これはちょっと期限があって忘れちゃいけないぞというものに関しては、
プロジェクトリストの中にサブタスク一つのプロジェクトみたいな感じで入れてます。
スピーカー 1
プロジェクト化して入れるということですね。
スピーカー 2
そうです。
スピーカー 1
ちなみにプロジェクトを扱っているツールというのは何なんでしょうね。
スピーカー 2
それは私が原作で作ったタスクペディアというものを使っております。
スピーカー 1
タスクペディアというツールはローカルベースなんですかね、クラウドベースなんですかね。
クラウドベースです。
別に手元のファイルがどうこうというのではなくて、
いわゆるタスクシュートクラウド2みたいな感じでネットワーク越しに使えるツールと。
そうですね。
プロジェクト管理ツールとしてデザインされているということですね。
そうですね。
それはプロジェクトリストになっているってことは、一番最上位画面はプロジェクトのリストが表示されて、
それをクリックしたらプロジェクトの内部の情報が見れるみたいな感じですか。
スピーカー 2
おっしゃる通りです。
スピーカー 1
そのプロジェクトはどんなメタ情報、ないしはプロパティを持っているんですかね。
スピーカー 2
プロジェクトが一覧化されているところに表示されているものでいうと、
プロジェクトの名前とプロジェクトというか、私はそれをタスクと呼んでるんですけど。
タスクと、あとはネクストサブタスクが閉域されておりまして。
スピーカー 1
一般的な通名でいうとプロジェクト名があって、プロジェクトのネクストアクションが隣に書いてある。
そうです。隣というか厳密に言うと下にちょこっと書いてあるみたいな感じで。
スピーカー 2
そのネクストアクションの着手予定日と締め切り予定日もそこに閉域されていて。
さらにそのプロジェクトが今、自分がボールを持っているのか、
他人がボールを持っているのか、単なるスケジュールなのか、
いつかやれればいいのかっていう4つのステータスのいずれかが表示できるようになっていて。
タスク管理の基本
スピーカー 2
最終的なタスク、タスクというかここでいうプロジェクトの最終的な締め切りと発生日が書いてあるという要素が
一つのプロジェクトの要素で、それがずらっと並んでいるという感じですね。
スピーカー 1
結構データベース的な雰囲気がしますね、話を聞いていると。
スピーカー 2
そんな感じはしますね。
スピーカー 1
例えばですけど、一つのタスク、タスクっていうと略してプロジェクトって呼ばれてますけど、
プロジェクトにノートとかメモとかを直接書き込んだりはできるんですかね。
スピーカー 2
プロジェクト自体をクリックしても、何か微暴録みたいなメモ画面が開くことはなくて、
プロジェクトをクリックすると、そのプロジェクトの中身が表示されていて、
そこのネクストアクションなりの、セカンドアクションなりの各アクションをクリックすると、
そこにメモ欄というのが。
スピーカー 1
そういうことか、なるほど。
スピーカー 2
アクションに紐づく形でメモをすることができます。
スピーカー 1
でも世の中には、プロジェクトについて何か考えたいなとか、
考えたことを書き留めたいなという欲求があるとは思うんですけど、
そういう場合はどうなるんですかね。
そういう場合は、もう無理やりアクションを押し込むか、
スピーカー 2
あとはプロジェクトの名前に何かしらちょっと書いておくかぐらいしかなくて、
スピーカー 1
基本的にタスクペディアその機能はないですね。
それでも別に混乱なく回ってるってことですよね。
スピーカー 2
そうですね。
プロジェクトの進行管理
スピーカー 1
そうか、面白いなと思うのは、
例えばプロジェクトスラッシュタスクベースでデータベースを扱って、
性質というかプロパティとかによって状況を分けていくという考えがあった。
今自分がパスを持ってるか持ってないかっていうのは、
いわゆるGTDでいうとWaiting For なのかNext Action なのかっていうことだと思うんですね。
GTDはリストを移し替えるわけですね。
そうです。
でもタスクペディア内はタスクがそのままあって、
性質そのものがスイッチしていくという感じになってるわけですけど、
でも日本の仕事の場合って非常に行ったり来たりしますよね、
こっちのパスとこのパスが。
そう考えるとWaitingにリストを入れ替えるよりは、
その性質をそのままタスクに反映させた方がいいよなという話を聞いてて思いましたね。
スピーカー 2
はい、そうだと思います。
スピーカー 1
そうか。
デイリーベース、
だからタスクの実行日、終了日みたいなデータが日付にひもついているけども、
今日何やったかみたいなビューはないってことですか?
スピーカー 2
そうですね。
厳密に言うと、
スピーカー 1
終わらせたものリストみたいなのを表示する画面っていうのはあります。
スピーカー 2
日付ごとに呼び出すこともできますけれども、あんまり使ってないですね。
スピーカー 1
ちなみにプロジェクトが達成されたら終了ということになると思うんですけど、
それは画面的にとデータ的にどうなるのかが気になってて、
消えてしまうのか、データとしては残っているけど、
スピーカー 2
非表示になっているだけで呼び出すことができるのかみたいな選択があると思うんですけど。
スピーカー 1
はい、データはアーカイブされて画面は非表示になります。
スピーカー 2
参照しようと思えば参照はできる。
スピーカー 1
はい、そうですね。
スピーカー 2
やっぱりそうですよね。
スピーカー 1
そうですね。
僕の身の回りでデイリーベースで進めている方が結構多くて、
そうじゃない事例を聞くのが久しぶりだったので、
結構新鮮な気持ちになっているんですけど。
例えば仕事するときに当然タスクペディアが相方になるというか相棒になると思うんですけど、
朝一、今日何しようかっていうのをタスクペディアを開いて、
何かしらの判断要素でタスクを選んで実行して終了するっていうのを、
タスクペディアを相方にしながら進めていくっていうことになりますよね、ということは。
そうですね。
ということは難しいのは、
ネクストアクションの設定とかがうまくできるかどうかが鍵ということになりますかね、その場合は。
スピーカー 2
そうですね、ネクストアクションは非常に重要になりますね。
スピーカー 1
例えばアウトライナーを使ってタスク管理とかをしていると、
例えばタスクを書き出していったときにいろいろ組み替えたりして、
タスクに合ったものがプロジェクトに上がったりとか、上下の移動とかが起こったりするんですけど、
話を聞くよりタスクペディアでそういう操作がやりやすいという感じではないですよね、きっと。
スピーカー 2
それはリスト上で2番目と3番目を入れ替えるとかそういうイメージですか?
スピーカー 1
どっちかというと子供が親になるイメージですね。
スピーカー 2
そうですね、それはそんなにパッとはする。
スピーカー 1
できないですね。
でもそれでも問題なく回っているということは、そういうのはあんまり発生しないということだと思うんですけど。
スピーカー 2
あんまりしないですね。
ただ時々ありますけれども、そんなに手間というイメージはないですね。
スピーカー 1
ということは初めからプロジェクトの流度がだいたいわかっていて、
その通りに入力したらあとは分解していくだけというような進み方がある程度成立しているっていうことでしょうね。
スピーカー 2
そうだと思います。
スピーカー 1
多分そこが鍵。
結局タスクリストとかプロジェクトリストを使っていて一番難しいのは流度の設定なんですよね、結局。
これはどう書いたらいいのかっていうことを誰も教えてくれないんですよね。
タスクを書きなさいって言いますけど、タスクって何って言われたら答えられないんですよ。
スピーカー 2
そうですね、そこはでもやっぱり試行錯誤は多分していて、
多分アウトライナーでサクッと移動するだけでできちゃうみたいなのに比べると操作性はやっぱり遅れをとるかなと思いますね。
スピーカー 1
ただ僕が思うのは操作性が流動性が高いことが必ずしもいいことではない場合も多分あって、
変わりやすすぎると認知的混乱が起きやすい場合もおそらくあるんですね、その場合によっては。
だからもう勝手に決まっててっていうところからスタートするほうが使いやすいという人とかシチュエーションっていうのも多分あると思うんで、
弱点というよりは長所が違うというような感じがしますね、なんとなく。
スピーカー 2
そうですね。今フリーランスとして仕事もしてますけれども、会社員時代は実は3点セットで実はやってまして、
デイリータスクリスト。
スピーカー 1
そこはあったんや。
スピーカー 2
それはありました。会社のときは重要なプロジェクトのみタスクペディアに入れるではなくて、もっともっと多かったんですね。
ちっちゃくて細かく入れていて、なおかつ今日やることも1日の初めに書き出して、それが終わったら、
それノートに自分で手書きで書いてたんですね。
なるほど、なるほど。
ネクストアクションベースで書いてたんですね。
それが終わりましたってなるとノートに取り消し線をバーって引いて、
スピーカー 1
タスクペディアでもそれを完了させてっていう感じでやっていました。
今フリーランスになってデイリーベースがなくても回るようになったということだと思うんですけど、
個人、自分自身の分析として何が変わったんでしょうね。
スピーカー 2
そうですね、やらなきゃいけないことをやりたいことの比重が変わったっていう感じですね。
スピーカー 1
なるほど、なるほど。
スピーカー 2
会社のときは私にとって仕事はやっぱりやらなきゃいけないことだったので、
スピーカー 1
自分の意思がどうこうとかではなくて、
設定された業務をいかに遂行するかが最重要であったと。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
なので、そうすると書いておかないと、記録しておかないと気がかりなことがそれだけ多くなるという。
スピーカー 2
なので、タスクペディアにもたくさん細かく書きますし、
またその日どれくらいやるのかっていうのも書き出さないとちょっと心配な面があったんですけれども、
これが実際ですね、フリーランスになってからはやりたいことばかりみたいな感じで、
今ありがたいことにやらせていただいているので、
書き出しておかないとちょっと不安みたいなっていうよりかは、
もちろん書き出さないでおいても大丈夫。
頭の中に積極的に置いておきたいみたいな。
スピーカー 1
なるほど、なるほど、なるほど。
スピーカー 2
それで忘れたとしても大丈夫だろうみたいなそういう不安感がないんですよね。
スピーカー 1
結構クリティカルな話だとは思うのですけども、
不安感のケアっていうことがタスク管理というか記録の主要な目的であったけども、
それが解放されたら特段記録しておく必要性を感じなくなったから、別に管理しなくても済むようになったということで、
逆に言うとですよ、高谷さんの今のやり方が万人通用するってわけでもないってことですね、結局のところは。
スピーカー 2
そうですね、なのでここはやっぱりマストでやらなきゃいけない、
本当に上から降ってきたみたいな言われる仕事がどれぐらい多いのかっていうところは結構別れ道になるかなと思ってまして、
大体の会社員の方々はやらなきゃいけないことが多いと思うので、
それだと割ときっちりタスク管理した方が身のためなのかなっていう感じはしてます。
フリーランスとしての変化
スピーカー 1
ちなみにザッとでいいんですけど、現在タスクペディアに高谷さんが登録しているタスクスラッシュプロジェクト、
さっきの言い方を引き継ぐとプロジェクトの数っておおよそどれくらいですかね。
スピーカー 2
おおよそどれくらいかというとですね、たぶん30から40ぐらいで、自分の感覚では多くなくて、
この30から40の間につんどくリストも入ってるんですよ。
スピーカー 1
はいはいはい、なるほど。
スピーカー 2
つんどくリストが10個以上あるので、
スピーカー 1
それは1項目1冊の本ってことですよね。
はい、そうです。
なるほど、はい。
スピーカー 2
という感じなので、実際プロジェクトベースで数えると20から30ぐらいが今生きているものなのかなっていう感じです。
スピーカー 1
だからタスクとおっしゃられてるってことは、プロジェクトって呼ばれてる、
僕らが今通称で呼んでるプロジェクトの流度はだいぶ小さいものも混ざってるっていうイメージですね、ということは。
スピーカー 2
そうですね、混ざってます。大きいのから小さいのまで。
スピーカー 1
だからタスクさんが言われてるルーのオールに近いものがそこに並んでるってことなんでしょうね、きっとね。
ちなみにですけど、フリーランスになられて、今主な日常の業務というか業務内容というか、どんなことを日中されてるんですかね。
スピーカー 2
日中はですね、今も本の執筆がかなりメインになってきておりまして、
本の執筆を進めるというのが一番多いんですが、
あんまりですね、それに対して、編集者さんには申し訳ないんですけども、
時間をめちゃめちゃ費やしてるわけではないですね。
割とのんきな生活をしている感じですね。
例えば執筆の仕事があったとしたら、ほにゃららの本を書き上げるがプロジェクトにする場合はなんですかね。
そうですね、これが例えば今、これ羽元さんで、
なんて言うんでしょうね、
ちょっと言葉をどわせて、カテゴリーを分けているんですけど。
スピーカー 1
はいはいはい、なるほど。
スピーカー 2
例えば、去年の9月に出した紙一枚仕事術はSBクリエイティブさんから出したんですが、
SBクリエイティブさんみたいな感じで、カテゴリーを設定して、
タスク管理の基本
スピーカー 1
その中に発生するプロジェクトをボンボンボンボン入れておくっていう。
カテゴリーか。なるほど、手版元のカテゴリーがあって、その中にタスク。
当然本を書くっていう作業の中には、実際に原稿を書く作業もあれば、
資料とか、あるいは打ち合わせとか、あるいは販売後の反則とかっていうのがいろいろあるわけですけど、
それらがその版元ごとにカテゴライズされている。
スピーカー 2
そうですね、はい。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
でもこのカテゴリーって結構感覚的にやっているので、何かしらちゃんとした規則性があるわけではなくて、
例えば独立っていう。
昔に作ったカテゴリーをそのまま流用して、
例えば今独立っていうカテゴリーの中には、
月次請求書発行、2025年1月分っていうプロジェクトがあったりとか、
あとLP作成っていうプロジェクトがあったりとか、
そんな感じで、割と適当というか柔軟に使っている感じですね。
スピーカー 1
いくつか気になることがあるんですけど、
プロジェクトが新しく書き込まれるタイミングというのは都度なんですかね、
メールを読み終えたら書くとかそういうことなのか、
1日の終わりとかにまとめてやるとか、どういう感じで発生とか作成されるんですかね。
スピーカー 2
はい、都度ですね。
スピーカー 1
あー、都度か。
パッと作るんですか、それともしっかり考えてプロジェクト名を付けるみたいなことがありますかね。
スピーカー 2
パッと作るんですけれども、後で変えたりはします。
スピーカー 1
あー、なるほど、なるほど。
GTDでいうと何かしらのレビュー、つまりタップスペディアに並んでいるものを再検討する時間とかっていうのは定期的に設けられたりします?
スピーカー 2
意識的に何曜日の何時から何時とかは作っていなくて、むしろ常にそれをやっている感じですね。
スピーカー 1
あー、なるほど、なるほど。
それと関係するんですけど、一応全てのプロジェクトにはNext Actionが最低1個あります?
スピーカー 2
えーとですね、基本的にそうなんですけれども、今ある中では全部Next Actionはあるんですが、
たまに、あってないような、Next Actionがあってないようなプロジェクトもあって、
例えばこれはもう絶対忘れちゃいけないからタップスペディアに載せておこう、でもNext Actionが1つしかないみたいな。
ほうほうほう。
それこそ、誰誰で電話するみたいな、そんなのをタスクペディに入れたとして、
スピーカー 1
そうするとNext Actionをする、とかやる。
スピーカー 2
面白い。
優先順位と視覚的情報
スピーカー 2
して、タスクペディアの形に合わせて入れているっていうときは時々ありますね。
スピーカー 1
いやー面白いですね。そのデータベース形式なのに結構自由というか、
フォーマットをうまく使っている感じがしますね。
フォーマットに縛られているというよりは、フォーマットをうまく利用しているというような雰囲気を受けますが。
ちなみに、いわゆるタスク管理でよく言われる優先度みたいなのがあるじゃないですか。
優先順位とか優先度とか、それを例えば星1から5のパラメーター割り当てるみたいなのは全然なしですか?
スピーカー 2
ないですね。全くそういうのはなくて。
で、強いて言うとしたら、やっぱり締め切りとか着手日とかでちょっと見た目が変わるような工夫はしているので。
スピーカー 1
なるほど、なるほど、なるほど。
スピーカー 2
着手日が過ぎると、着手日当日以降になるとNext Actionの文字の色が変わるんですね。
スピーカー 1
多分赤っぽくなりますね。
スピーカー 2
赤っぽくなりますね。で、締め切り日になると日付に赤線のアンダーラインが入ります。
スピーカー 1
はい、なるほどね。
ということは朝一、例えばタスクメディアを開いたら、着手日が今日になっているものから優先しようというような心のメカニズムが働いていますかね。
スピーカー 2
そうですね。厳密に言うと、締め切り日が到達していて、赤線アンダーラインが入っているものから見て、着手日が入っているものを見るみたいな、そんな順番ですね。
スピーカー 1
ああ、そうか。だから何かしら選ぶヒントみたいなのが視覚的に表示されているわけですね。それは当然のようにね。
それがないと、例えば単純にプロジェクトがざらっとフラットに並んでいるだけだと、やっぱりどれから選んだらいいのか悩むというような認知資源の無駄遣いが発生してしまうと思うんですけど、
やっぱりそうやって日付のデータと視覚的な情報を持たせているというところは多分意味があって。
結局、レイリータスクリフトを作るのもそれに似たものがあって、色が変わっている自動的表示っていうのを手動でリストにしているようなところはあると思うんで、
本質的には一緒で、ツール的な違いがあるというような感じでしょうね、きっとね。
スピーカー 2
そうですね。タスクペディアの並べ替え機能というのがありまして、通常はカテゴリー順に並んでいるんですけれども、
Next Action 着手日順とか、Next Action 締め切り日順とかで並べ替えすることができるので、
多分、デイリーで着手日ベースで、この日着手日のものを集めろっていうふうにしたら、そういうふうにできますし、
今日までにNext Actionしなきゃいけないみたいなのがあるとしたら、それで並び方を変えることができるので、
そこら辺、時々使ってるんですけれども、若干デイリータスクリスト的な見た目というか、形になるのかなって気がしますね。
プライベートタスクの管理
スピーカー 1
確かに。いろんなビューを選べるというのはいいことだと思うんですけど、そのお話を聞くと、普段はカテゴリー順がベース、メインで使っている。
スピーカー 2
はい、そうです。
スピーカー 1
カテゴリーの順番はどう?アルファベット順なのか、カテゴリーを任意で並べているのか、どっちなんでしょう?
スピーカー 2
任意で並べてます。
スピーカー 1
そうでしょうね。
ということで、積んどくリストはたぶん下のほうに。
スピーカー 2
おっしゃる通りです。一番下にあります。一番上にはしたくないですね。
スピーカー 1
それは、やはり心理的に優先したいものから並べてるってことですね、きっと。
スピーカー 2
そうですね。言われてみておっしゃるとおりだなと思いますね。
例えば、上のほうには書籍の半本さんの名前が並んでるんですけれども、一番上は出版一般っていうカテゴリーで、
どこの出版社半本さんにひも付かないなんとなくのものがそこに入ってるんですけれども、
それ、要するにその他みたいな感じですね。
スピーカー 1
なるほど、はい。
一般その他みたいな感じなのが、私の中では一番大事にしたいところでもあるので、
スピーカー 2
ネタの大元みたいな感じなので、それを一番上にしたりしてますね。
スピーカー 1
一番上にしたいっていう自分の優先順位と、実際に着手している頻度は比例してます?
スピーカー 2
全然関連性ないです。
スピーカー 1
あくまで心意気をそこに表現してるってことですね、要するに。
今話を聞いて、出版社別にするカテゴリーで並べるっていうことは結構いいなと思って、
本の企画案、僕の場合はプロジェクトのタイトルを本のタイトルにしてプロジェクト名にしていることが多いんですけど、
例えば出版社名とか、あるいは編集者名っていうのを最上位項目に持ってくると、
それを見るとその人の顔が思い浮かんで、顔が思い浮くことを何となくやらなあかんという気持ちに、
なりそうな気がするんですよね。やっぱり人間って人の情報が一番強く感じると思うんで。
そうしたらやっぱりそのカテゴリーの付け方も人ベースにした方が面白いんじゃないかなって思いましたね。
スピーカー 2
そうですね。私も人起点で動く立ちなので、
もう知らず、今倉下さんにおっしゃっていただいて気がついたって感じですけど、
知らずにそういう並びになってましたね。
スピーカー 1
こういう話はあまりタスク管理では出てこない。
特にアメリカ式のタスク管理ではあまり出てこないと思うんですけど、
自分を動かす技術としては結構大切な話ですね、これはね。
スピーカー 2
そうですね。もともとタスク管理を勉強したことがないので。
スピーカー 1
タスク管理を勉強したことがある人っています?
スピーカー 2
何でしょうね。
具体的に言うと、例えばGTDの本とか、タスク管理に関する著籍を読んでからタスク管理を始めたっていう順番ではなくて、
タスク管理みたいなのが結果的に始まってしまったというのが最初に来たので、ということですね。
スピーカー 1
一番最初に、つまりタスクペディアがない状態でもタスク管理的なことは行われていたと思うんですけど、
その原型みたいなものはもうありましたかね。
そのタスクペディア的な様子はもう最初の頃からありましたかね。
それかどこかでそういうのが必要だと分かってきたみたいな。
スピーカー 2
最初からありまして、
エクセルを私、最初すごい苦手でエクセルのテクニックというか、ちょっと慣れるために、
じゃあもう自分の仕事を全部この中に入れようかなっていうところから始まって、
じゃあちょっと整理してみようかなとか締め切り入れようかなとか、そういうのを機能を少しずつ付け加えていって、
だいたい2週間ぐらいでタスクペディアとほぼ同じというようなものを作ったんですよ。
タスクペディアがそのエクセルを忠実にクラウド化したものと。
スピーカー 1
なるほど。それはほとんどタスクシュートと一緒というか、歴史でいうと。
スピーカー 2
そうですね。全く同じですね。
スピーカー 1
すごいな。だからある種、いわゆる一般巷のタスク管理を勉強しなかったからこそ、独自の方法がそこで確立されたというようなことなんでしょうね、きっと。
スピーカー 2
そうだと思います。
スピーカー 1
すごいし、面白いし、でも本当にエクセルってみんな仕事で当たり前のように使ってますけど、簡易データベースとして非常に優れたツールで、
関数とかVBAを覚えたら本当にツールとして昇進できるような存在なんで、
自分なりの方法論を組み立てるときにエクセルから始めるって結構悪くないなと個人的に思いますね。
そうだと思います。
今やったらたぶんノーションの方が人気かもしれないですが、でもどうなんかな。
おおよそ一般のサラリーマンはエクセルを持ってると思うんで。
そうですね。エクセルの方がまだ母数は多いと思います。
エクセルから始めてみるっていうところは良いんかな、良さそうな気はしますけども。
もう一個気になるのは、タスク管理っていうのは基本的にここまで話してると仕事の管理なわけじゃないですか、作業の管理。
仕事の分野以外のやることっていうのも日常にはあるわけじゃないですか。
はい。
どうされてますか、ノー管理なのか、なんかもっと別の管理があるのか。
スピーカー 2
ノー管理でございます。
スピーカー 1
ノー管理ですか。
はい。
Cって言うなら積読リストは若干プライベートの要素はありますよね、若干ね、若干ですけど。
でもそれ以外のものはほとんどない。
そうですね。
スピーカー 2
例えば買い物リストとか、あとは、これタスク管理に入るかどうかわからないんですけれども、
食事の記録をつけてまして、ダイエットのためになんですよ。
スピーカー 1
はいはいはい。
スピーカー 2
それで体重の推移とかもつけてとか、なんかそういうちょっとした工夫というか、
あとリマイン君とかLINEのリマインダーのアプリですね、っていうのを使ったりとかはしてるんですけれども、
プライベートのタスクをこれで一元管理していますというのはないです。
スピーカー 1
だから本当にある意味純粋なタスク管理っていうことですね。
タスク管理の認識
スピーカー 1
いわゆる一般的な仕事のタスク任務っていうものを、
しかもこの任務もだから自分大体やりたいことが並んでるから本当の意味では任務性はないけども、
業務に関する管理はしてるけど、それ以外はしてないで、
やること管理というよりはタスク管理と呼んだほうが適切な感じがしますね。
そうですね。
そうか。僕みたいに何でもかんでもリストで管理している人間からするとすごいなと思うので、
食事の記録を残すとか、ログを残しておくということで、
タスク管理のカテゴリーではないですが、一段階段上がると、
セルフマネジメントの一分野ではあると思うんですけど、そういうログのお越しいっていうのは。
それだけでも自分の行動を振り返ったりとか、次の行動が変化するとしたら十分価値はあると思います。
価値はあるでしょうし。だからやっぱり、いわゆるライフハッカーってリストを作るのが大好きなんですけど、
異常者なんですよね。たぶんね。おそらくは。
日常の台本は別にそれをなしでも、回ることは回ると思うんですけど。
これいろんな人が聞いてるんですけど、そういう日常のタスク管理はしないにしても、
欲しい本リストとか買いたい本リストとかって作られてます?
スピーカー 2
作ってないですね。
スピーカー 1
じゃあもう見たら買うっていう感じかな。
見たら買うか買わないかっていうところか。
ちなみに読書メモとかって残されてます?
スピーカー 2
読書メモ残してないです。
スピーカー 1
すごいな。読んだら終わり。
スピーカー 2
読んだら終わりで、記憶に残るものがあったら残ればいいし、残らないんだったらそれまでだろうっていう感じですね。
スピーカー 1
じゃあこの巷のPKM、パーソナルナレッジマネジメントみたいなのもほとんど何もしていない?
スピーカー 2
そうですね。それやればいいなと思いつつ、やってないっていうのが現状ですね。
専門職の知識管理
スピーカー 1
なるほどね。この前、図書館に行って、いろいろ情報整理のほうを読んでたんですね。
弁護士の方が、自分の業務に必要な知識。
彼らは法律の専門家とかですから、法律の新しい情報とか、こういう実例があってこうなったみたいなのを新聞とかで切り抜いて、スクラップブックに閉じていると。
いわゆるパーソナルナレッジマネジメントがそこに送られてるわけじゃないですか。
プッて考えたんですよね。物書にとってこれに当たるものは何だろうって考えたんですよ。
ないんですよね、別に。
業務に必要な専門知識って、例えばゲラの赤の入れ方とかあるかもしれないけど、知識というか技能ですから、ちょっと違ってて。
個々自分が書きたいことがあるわけですけど、それって自分のやってるノウハウじゃないですか。
スピーカー 2
だから、いらないんですね、そういうデータベースが。
スピーカー 1
同じ知識労働者と言っても、仕事のタイプ、仕業の人たちと僕らのような物書きって、ちょっとニファンス違うんだなっていうのをちょっと思ったんですけど。
スピーカー 2
そうですね、確かに。
おっしゃるとおりで今の、ただですね、私会社員時代はホームをやってたんですよ。
契約回りとかなんですけれども。
たぶんですね、そこら辺は顧問弁護士とうまくやりとりをすることで外注化していたと思うんですよ。
なるほど、なるほど。
知識の面においても。
だから、あんまり気になる法律を書き留めるとか、覚えておくべき判例を必死超えて読み込んでみたいな、そういったことはあんまりなくて、必要なときに必要な情報があればいいというスタンス。
そのときからそんな感じでしたね。
スピーカー 1
なるほどね。でも今もそれも変わっていないと。
まあでも、やっぱり著書を拝見していても、いろんな本から引用して知識の集大成という感じよりは、やっぱり実際に経験した体験から導かれるノウハウっていうのが提案されているなという感じで。
僕と似ているというか、ある派閥があるとしたら同じグループに似ているなという感じはするんですけども。
でもやっぱり最近思うんですけど、仕事術っていう分野の場合、ある程度確立された方法、ないしは共通的なやり方、もっと言うと方程式みたいな、ある程度考えられると思うんですよ。
特に昔はもっと仕事のやり方が均一的だったので、場の雰囲気を壊さずに言われたことをそれなりにやってる風にこなせばいいという言い方をすると、ちょっとあれですけど。
そういうふうな仕事において、達成すべき成果とか上げる数字っていうのが規定があって、それをいかにこなすっていう一つのゲームだと思うんですけども。
労働状況とか労働環境がさっきも変わってきてて、みんながそれぞれプレイしてるゲームが違う。達成したい目標が違うっていう状況にあって、その均一的なノウハウってどこまで言えるのかなっていうのはずっと思ってまして。
最近書いた僕のノート術の本って、ほにゃららノート術じゃなくて、ノート術ってこんな部品がありますよっていうパーツを紹介してる本なんですよね。
あとはパーツを紹介するから自分で組み立ててくださいという形が多分一番開かれた方法論かなと思うんですけど。
タスク管理はどうですかね。タスク管理もある程度共通的なこと言えそうですかね。
スピーカー 2
そうですね。今の倉下さんのお話すごい共感したんですけど、まさに今一冊進行中の本と、あともう一冊企画段階の本がありまして、
両方とも、いわゆる1から10まで、ここをこうやればこうなって最後にこうなりますっていうシステムを紹介するっていうような体裁ではないんです。
スピーカー 1
なるほどなるほど。
スピーカー 2
まさに分解して、こういうやり方、こういう機能がありますよ、こういう段階がありますよ、こういう段階がありますよっていうのを4つ5つとかにばらして、それをあなたの使いやすいように選んで組み合わせてくださいというような、そんな感じのやつをですね考えてるんですね。
なので、そこをちょっとノート術のお話と共通するなと思ってまして、やっぱりですね、これはですね、昔も今もある種の多様性っていうんですかね、タスク管理の多様性っていうのはあったと思うんですけれども、それに対して、例えばGTDが覇権を握っていた時代があったじゃないですか。
ありましたね。
タスク管理における心理的要因
スピーカー 2
今もあるかもしれないですけど、それに、いやでもそれってそんな簡単じゃないんじゃないかって、みんな気が付き始めてるんじゃないかって思ってまして。
スピーカー 1
そうですね、はい。
スピーカー 2
そういうタスク管理というよりかは、むしろ細まっちょというか、マイナスしていく、これもいらないよね、これもいらないよねって過ぎ落とした先にある、自分ならではのこれだけやればいいっていうタスク管理でいいんじゃないかっていう方が、なんかしっくりくるような気がするんですね。
スピーカー 1
そうですよね、これだけやればいいタスク管理図ってタイトルとしていいと思うんですけど、結局思うのはですよ、あれもやる、これもやるっていうのは確かにまっちょな感じなんですけど、そのまっちょ性の裏には何があるかっていうと、捨てたくない、捨てられない、選べない、切り捨てられないという、何もかもやるというスタンスのいる限り、何かを捨てるって反応しなくていいんですよね、心の中で。
でも実際は全部できないわけですけど、でも例えば優先順位とか自分のやりたいことを決めて何かをしないって決めることって結構難しいというか、心理的なハードルがあるんですね、特にやりたくないことをやらないには別に簡単ですけど、これちょっとやりたいけど、やっぱり優先することがこれがあるから、これをやらないでおこうっていうある種の取り味ってそんな簡単ではないんですよね、現実と向き合う必要があるので。
今までやっぱりそのね、ある種のタスク管理とか仕事術ってファンタジーを提供してくれてたもんですね、物語としてのファンタジーっていう。でもまあそろそろそのファンタジーも剥がれてきて、みんながリアルに直面していく時代になっているっていうことと、あとGTD難しすぎる問題はもちろん昔からあったわけですけど、漢字で言うとGTDがうまくできないときにGTDが難しすぎるっていう判断よりは、
うまくできない自分が悪いという感じ、劣っている感じっていうことで決着されることが多くて、それはもう基本的に全然良くないことなんですよね。だってタスク管理って人を助けるものじゃなくて、人に罪悪感とか劣等感を与えるものではないわけで。
やっぱりそこで、いや、あれは難しすぎたんだよってようやく言えるようになったというか、やっぱり人間の弱さに合わせた方法論が必要だねっていう当たり前の主張ができるようになった。だからまあ思想としてマッチョが抜けてきて、ホストマッチョなのかどうかは知りませんけども、マッチョ性が抜けてきて、そこから自分なりにしましょうって話だった。
でもやっぱりさっき言ったように、自分なりにしようっていうのって、まず他の人と同じじゃないっていう不安感もありますし、選ばなあかんっていう選択肢に直面することもあるので、そっちが楽かって言ったら別に楽でも、そっちはそっちでやっぱりしんどい。あるというところが多分今、転換点とか切り替えてるんで、だからノウハウ提供者としてはそういう選択とか、自分なりの選択をするっていうことをどう背中を押せるとか、手を引けるかっていうところに鍵があるんじゃないかなと。
最近考えてますね。
スピーカー 2
そうだと思いますね。
タスク管理についての相談を受けることも結構多いんですけれども、みんな自分はタスク管理全然できていなくて、どうやったらいいですかっていうふうに言うんですけど、できてるんですよ。
スピーカー 1
できてるよね。
できているのに、ちょっとうまくいかないところがある。でも、それって原因はタスク管理になってなくて、もう振られすぎるタスクが多いとか、そういうことだったりもしますし、あとは他人に振るっていうのが本当に苦手なんですって思いがちだって。
わかります。
スピーカー 2
そういうのって、やっぱりタスク管理って他人にフローはいいんですけど、こういうふうにしたら絶対に他人は受け入れてくれるっていうところまでは提供しないじゃないですか。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
そこ別の問題ですよね、みたいなところも結構あるので。なので、タスク管理の相談に乗ってると究極的に人生相談になる。
スピーカー 1
まあそうでしょうね。そうやと思います。それはそうやと思います。
スピーカー 2
自分どうしたらこういう性格いけるんでしょうかって。みたいな感じになっちゃうんですけど。
スピーカー 1
タスク管理って全然万能でもなんでもなくて、やることの細分を考えて段取りするというだけの話であって、それでありとあらゆる問題が解決できるわけではないんですけど、仕事中とかライフハックって個人主義的なんですね。
個人主義的っていうのは逆に言うと自分の力で問題を解決するってことなんですけど、それは結局他人を頼れないっていう自己責任論の裏返しなんで基本的には。だからやっぱりその点のノウハウはあんまりチームプレイを意識しないというか、むしろ僕らのような、特に僕のような一匹狼大好き母のための考え方であって。
あれ組織の中の仕事術とはちょっと違うんですよね。ライフハックっていうものの特にマッチョな方はほとんどそうなので。そこは改めて考える必要があるし、人に頼るライフハックとかっていうのも、タスク管理とかっていうのも普通にあってしかるべきなんですけど、やっぱり自己実現としての仕事術っていうの、歴史が長かったのでどうしても。
それは結局、自分で自分を作れる人ってビルディングマンみたいなアメリカ自己啓発的なものをそのまま引き受けてしまってるんですけど、日本でそういうことをする人って逆に嫌われますし。
タスク管理の現代的アプローチ
スピーカー 1
だから、やっぱり現代の日本に合わせたノウハウとか考え方とか姿勢っていうのを踏まえてタスク管理をどうするのかっていうことと、やっぱりタスク管理期待しすぎないというようなことはすごい重要なことだと思うんですけどね。でもやっぱりノウハウを売る人ってこれがすごいですとアピールするわけですから、そこになんかジレンマがありますよね、ちょっと。
スピーカー 2
そうですね。そのジレンマってすごい大事というか、どっちかしかないなと思っていて、それでもこれっていうのは自分にとってこういうメリットがあったから、再現性あるかどうかわからないけどもできるだけ再現性あるように情報を整理しておいたので、どうかこれを使ってみてくださいと。
自分のノウハウをやっぱり提供するっていう方向に行くのか、あるいはもう先ほどおっしゃった通りにあらゆるタスク管理のいろんな機能を分解して並べて、どうぞ選んでくださいっていうふうにやるのか、という極端な話を言うとその2つの方向になるのかなっていう気がしてます。
スピーカー 1
確かにそれは多分そうなと思いますね。だからもう全社の方法、個人の方法を語るときに、もちろん再現性というか他の人にも使えるっていうことを検討することはもちろん必要ですけど、言っても一人称の語りというかサンプル数Nイコル1のものでしかないという語り、いわゆるエッセイですね、エッセイとして書くっていうことであれば全然成立でしょうし、
そのような語り方のほうが多分受け入れられると思うんですよね。だから生地、あるカテゴライズの人しか使えないものを一般的なここであるかのように語ることをやめれば、それさえやめれば、この人この方向でやってるんだ、すごいね、面白いね、ここは役立つねっていう受け取り方は多分可能だと思うんで、提示の仕方というかレトリックを変えればいいだけの話なんだよね、基本的にはね。
おっしゃるとおり個人この人のやり方面白いから見てみようっていうのと、もっと辞書的というか、ウィキ的な感じでノウハウを分解して提出するのかっていうことができれば、現代的なノウハウの受け入れ方だと思いますし、個人的に全く個人的な感じ方ですけど、ノウハウっていうのを何かしらの形で自分なりに作っていくというプロセスそのものが面白いと思うんですよね。
おそらくそのタスクペディアの元々の原型のExcelを作られたときって、すげー楽しかったと思うんですけど、そういうのを個人がやっていくのがいいと思ってて、ある種の修行のようにある提示された理想的な方法を身につけるぞ、おーっていうのって、
修行的な面白さももちろんあると思うんですけど、なんかちょっと違うよなーとずっと思ってますね、それは。
スピーカー 2
そうですね。ただ一つここで問題があるのが、ゼロからじゃあ作ってみてくださいって言われても作れない。
スピーカー 1
そうですね、確かに。
スピーカー 2
じゃあここに部品を置いておくのでそれを組み合わせてくださいっていう、その部品はどういうふうに選んでそこに置いておくのかっていうのも結局個人性が出てくると思うんですよね。
スピーカー 1
もちろん、そうですね。
スピーカー 2
だからそこをどうするかっていうところで、自分はちょっと割り切って、自分の分かる範囲での部品を5つ出しました。
この5つを上手い具合に組み合わせてくださいねっていうふうにするのが、ベストではないんですけれども、今のところのちょうどいいぐらいなのかなと思ってます。
スピーカー 1
その話で言うと、部品の切り出しとか総数とかっていうのって単純に膨大になるわけですけど、一人の人間では多分ケアできるものではなくて、僕が思うにはそういう同じような仕事をいろんな人がたくさんして、その結果をもっとメタ的にまとめる別の仕事が多分あって、それが多分最終的に本当のウィキとして多分存在するという形でないと、
やっぱり一人の人生の中でその仕事をやりきるのは多分無理だと思うんで、それこそ後世の人に任せるという先送りで、今の自分は自分だけの切り出しの形をするということが多分いいんじゃないですかね。
スピーカー 2
そうですね。後世の人に任せる先送り。もう遠来な先送りですね。
スピーカー 1
いやでも人類の歴史ってそういう先送りで成立しているものですかね、文化っていうのは。だからそこは割り切って、完璧な仕事っていうのを自分なりのできる完璧な仕事はいいし、本当の完璧さを求めると結局何もできなくなってしまうわけですから、ほどほどでいいんじゃないですかね。だから僕のノート技術の切り口もこんなんじゃないよっていう反論は全然あり得るでしょうし、それはそれでまた別の形も。
ノート技術はノートっていう物質があるから、かなり切り口は客観的になりますけど、タスク管理は想像以上に難しい。一体そのものがないわけですからね、そもそも。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
だからノウハウを今書く人にとって、多分2010年代の書き方では通用しないんだろうなというのはちょっと肌感覚としてはありますね。
スピーカー 2
そうですね。まさに今収録をしている今日の午前中に、今午後ですけれども、午前中に新刊の打ち合わせを編集者の方とやってきたんですけれども、そこでの企画をちょっと言える範囲で言うとすると、
タスク管理についての本ではあるんですけれども、タスク管理のノウハウをできるだけ紹介しないタスク管理本。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
で、以前のタスク管理こういうふうに思ってるけど、いや実はそうじゃないんだよみたいなメンタルブロックを外すというのがすごい大事だなっていうふうに思っていて、
さらに、Cって言うとしたらこういうやり方を私はしていますけれども、それって分解するとこういうふうな5つのパートに分かれるんですけど、それらはこういうふうな感じで、それぞれ独立しているから好きなのだけ取って組み合わせて使ってくださいねっていう。
まさに先ほど倉下さんがおっしゃったような、そういうような内容にしようかなみたいな話をしているところなんですよ。
スピーカー 1
なるほど。まあそうですね、それはだからやっぱりどれぐらいの人気になるかは毎日として、僕個人的な好ましいスタイルやなとは。いやだからウケるウケない話、本能良し悪しとは別のチームとしてあるので。
タスク管理の本の企画
スピーカー 2
これが絶対的なノウハウだ、これをみんなやりましょうみたいなのは、そういうのもめちゃめちゃあっていいと思いますし、私もそういう本作りましたけれども、今の気持ちとしては、
それよりかはまた別方向の本を作りたいというか、情報発信というか、何人の知られ方をしていきたいなっていう感じがしてますね。
スピーカー 1
なるほどね、楽しみ、非常に楽しみ。僕も実はタスク管理とかセルフマネジメントの本を今書いておりまして、全然書けてないんですよ。全然書けてない、本当にビックリするぐらい書けてないんですけど。
スピーカー 2
それはなんで書けないんですか?
スピーカー 1
それが分かったらいいんですよ。やっぱり書き方が自分の引き出しにないということだと思うんですね、きっと。
今までの書いてきた書き方では多分整理しないものを書こうとしてて、なかなか書けないということで。
まあその難しい、だからこそ面白いんですけども、どう書くのかを考えながらノウハウ本を、だからノウハウって何なのかみたいなことを考えだしてるんですけど。
いやそれは難しい問題で答えは出ないんですけどね、人にあるやり方を本能を通して伝えるって、そもそも無理なんじゃないかなと思うんですけど。
スピーカー 2
いや、そりゃ本書けなくなりますね、そこまで考えると。
スピーカー 1
だからそれぞれの人のノウハウを確立させるためにね、実際その例えばzoomとかで30分しゃべるとか、そんなことをするしかないと思うんですよ、本当のところを言うと。
スピーカー 2
分かります、すごい分かります。
スピーカー 1
だから本でできる仕事は何なのかっていうのをちょっと再度考えて、読んで面白くて役立つ本にするっていうことをしているんですけど、だから今年中には書き上げないんですけども。
スピーカー 2
結構長期的なプロジェクトですね、それは。
スピーカー 1
そうですね、たぶん今後僕が書くノウハウ使用が変わるとしたらこの点で変わっていくんだろうなと思いますけども。
スピーカー 2
はい、今後の高谷さんの本も楽しみなんですが、最後にタスク管理って何ですかって言われたらどう答えます?
スピーカー 1
いやー、全く同じ質問を今日の午前中の編集者さんとの打ち合わせでされて、答えられなかったんです。
わかんないですね。
スピーカー 2
ここでスパッと何々ですって言えればかっこいいんでしょうけど、かっこよさはちょっとしてなきゃいけないなと思ってるので。
スピーカー 1
じゃあ、タスク管理をなぜしてるんですかって言われたらどう答えます?
スピーカー 2
それはですね、不安ですね。
私にとってはタスク管理って自分の特性、発達障害などによる人なら誰にでもある弱みっていうのをカバーするためのものなので、
自分に寄り添ってくれるマラソンの伴奏者みたいな、そんな感じがありますね。
スピーカー 1
だからプラスをどんどん伸ばしていくというよりは、そこに仕方なくあるマイナスをケアしてくれる存在みたいな。
スピーカー 2
そうですね、おっしゃる通りです。
それを何と呼ぶかですね、マッチョじゃないとしたら何と呼ぶかということですね。
そうですね。
スピーカー 1
でも寄り添うというのは多分いい言葉だと思いますけどね。
スピーカー 2
そうですね、添うとしか出てこなくて、本のタイトル考えるのにタスク管理っていう言葉を使わずにタイトルをつけるとしたら何がいいですかみたいな話になって。
スピーカー 1
でもそれは逆に本質を問われているということですからね、それはまさにそれは何なのかを言い換えろということですからね。
スピーカー 2
そうですね、寄り添ってくれるマイナスをゼロにしてくれる何かみたいな感じですかね。
スピーカー 1
イメージとしてはそういう感じですよね。
そこである限り多分苦しくはない。だからプラスを求めていくとどっかで苦しくなるんですよね、あれは。
苦しくならないための方法っていうと、本当はもともとしんどさをケアするために始めたのにいつの間にかプラスを求めてまた別のベクトルが逆の苦しさが生まれてくるというところがあって、それをなくせる方法との付き合い方とか考え方っていうのがあれば多分いいですよね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
それが多分真のライフ発揮だと思うんですけども。
スピーカー 2
いやー道は遠いですね。
スピーカー 1
遠いですね。でもやっぱりやる価値はあるというか、これって学術的な人たちはあんまりやらないことだと思うんで、ノウハウ畑にいる人たちの仕事ではあると思いますけども。
はい。
というとこで、何かお知らせしたいこととか告知したいこととかあれば。
スピーカー 2
お知らせ、告知。
Xでいろいろやってるので言うだけですかね。
あとはもともと出している本がありますので、そちら読んでいただければ嬉しいですって感じですね。
スピーカー 1
本の情報は概要をページに書いておきますのでチェックしてください。
というわけで、今回の話でタスク管理とはそもそも何なのかという定義をお持ちの方はハッシュタグ、打ち合わせ、キャスト、ひらがな、アルファベット、キャストまでいただければと思います。
今回はこれまでにしたいと思います。お疲れ様でした。
スピーカー 2
お疲れ様でした。