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2024-11-23 05:02

【0904】2024/11/23 カステラの福砂屋は400歳

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2024/11/23

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。 昨日が良い夫婦の日、そして今日は良い夫妻の日です。
それは語呂合わせなんですけどね。 この日に婚姻届を提出する方々もたくさんいたんですが、今年はどうなんでしょうかね?皆さんの周りはどうですか?
さて先日、お土産で副作屋のカステラをあるところに持って行ったら、お礼のお手紙が届きました。
美味しいお菓子をありがとうございますって書かれていました。 私は副作屋のカステラが大好きで、カステラの底に敷かれたざらめがまたいいんですよね。
秋田では、秋田西部で求めることができます。 で、お店に行った時にびっくりしたんですよ。
今年は400年なんです、とお店の方が記念ステッカーをくれたんですね。 400年ってお店が400歳ってことですか?って本当にびっくりしました。
400年前ってことは1624年ってことですよ。長崎で創業されました。 鎖国時代の長崎は唯一外国との貿易の窓口だったところなので、そこで材料が手に入りやすいということで、
カステラは長崎の名物となって広がっていきました。 日本で最も古い花火屋は鍵屋なんですけど、副作屋の1624年から35年後の1659年に創業されていますから、
いやその前なんだと思って、すごい歴史だなと思いました。 私はもう副作屋のカステラがもう大好きなので、秋田西部で現在は手に入るんですが、
そこに店舗が入る前までは一番近いところで仙台まで行かなきゃいけなかったんですね。 でも食べたくて仙台に行ったこともあるぐらい本当に大好きなんです。
でまずそのおいしさのポイントってザラメですよね。 副作屋では生地にザラメを加えて攪拌することで角を丸くして、そして焼き上げる際にそこに沈殿させているそうなんですね。
食べるときにジャリっていう感じがね、おいしいんですよね。 あと副作屋では卵にこだわっているんです。
卵を手作業で割っているそうです。割って白身と黄身を分けて使用しているそうです。 手作業ですよ。
白身を十分に泡立てた後に黄身や砂糖、小麦粉を加えています。 これがしっとりとした食感を実現しているんですね。
そしてこれがすごいんですよ。すべての工程を一人の職人が担当しているんです。 これを一人一貫主義と言っていて、卵を手で割るところから混ぜて攪拌して焼き上げるまで一人でやっているんですね。
卵のかかりとか混ぜるかかりとかっていうことじゃなくて、一人で一本作り上げるっていうことなんですね。
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すごい職人技だと思いませんか。そして花火もまたこうなんですよ。 火薬の調合から玉を込めていったりとか、あとそれ半球ずつ作るんですけど、半球ずつをパーンと一つの大きな球にすることだったりとか、
あと最後に皮を張っていくんですけど、それを全部一つの花火屋がやるんですね。 どこかに注文して下請け業者があるわけじゃないんですよ。
なんか一人一貫主義っていうのはなんか通じるものがあるなと思って、それはもうかっこいいなって思います。
こうやって創業以来変わらない製法と品質を守り続けているっていうところが、もうファンをつかんで離さないっていうところかもしれないなって思いました。
あとちょっと面白いのは、現在カステラを買うと、副作屋のカステラを買うと切れ目が入っているんですね。 この切れ目が入ったのが21世紀に入ってからだそうです。
切れ目が入るまでに350年以上かかってるわけですよ。それだけ伝統にこだわってきて買えないっていう感じだったんですよね。
切れ目を入れるってほんのちょっとの変化な気がしますけども、副作屋にとっては大改革だったみたいですね。
あと副作屋にとって5月22日っていうのは特別な日なんです。 これはどういう日かと言いますと、1年に一度卵に感謝する日なんですね。
明治以降から年に一度カステラの材料として使われる卵に感謝して供養する行事を行っています。
こうやって食材や伝統への敬意を持ちつけているっていうことを知りますと、さらに美味しく感じられますね。
今キューブタイプも売られていて、キューブタイプって立方体なんですけど、そこに2切れのカステラが入っているタイプが売られているんですね。
良い夫妻の日、それもお勧めですね。 この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。 それではまた明日。
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