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おはようございます。鶴岡慶子と花火と天気と、6月27日月曜日、日本の秋田県から発信しています。
今日は気になる書き言葉について3つほどお話しします。3つといってもそのうちの2つは、もしかしたら親戚のような形なので、それを1つにまとめるとすると大きく2つということになるかもしれません。
1つは、〇〇にて、このにてについて。もう1つは、〇〇してください、〇〇していただきます、の書き方です。
まず1つ目の〇〇にてというのは、いわば古語なんですね。
非常に古い言い方です。現代語で言うと、〇〇で、このでに相当するのがにてです。
平家物語の静かならんところにてという使い方をします。〇〇し候みたいな言い方をしているっていうことなんですね。
2階のロビーにてお待ちくださいっていう司会者がいますけれども、ちょっと勉強不足かなっていうふうに思ったりします。
ラジオで放送するときには〇〇にてって書いてあっても、それをでと読み替えてくださいとアナウンス部からは指導を受けていました。
例えば写真の説明として、その撮った場所を表すのに〇〇にてという説明書きがあると思うんですけれども、それは文章になってなくて〇〇においてという意味なので、まだ違和感がないんですけれども、
それを文章で、しかも公の場でアナウンスをしてしまうということになると、勉強不足かなって思っちゃいます。
もう一つのください、いただきますの漢字表記かひらがな表記か、漢字の表記になっていることで違和感を感じるなということが非常に多くあります。
漢字を使う場合はどういうときかというと、飲み物をください、バナナをくださいというような、実質的にそのものをください、欲しいよっていう、そういうときには漢字を使います。
それをくれっていう、それのていねい語として使うときには漢字を用います。
それいただきますも同じですね。漢字で書く場合は、実質的にものがある場合。
一方でひらがな書きをする場合っていうのはどういうときかっていうと、くださいそのものが動詞になってないときです。
いわゆる補助動詞になっているときなんですね。
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お飲みください、何々してくださいというようなする、それが何かをお願いするときとか、敬意を表したりするとき、それのていねい表現のときのくださいという場合にはひらがなです。
なかなか私も最初は不に落ちなかったんですけど、この説明でなるほどって思ったのは、
パンツを脱いでくださいという例文があったとします。いずれもひらがな、漢字、どちらの文章でも意味は通じます。
ただ、ひらがなである場合は、脱いでくださいなんですね。
一方で漢字の場合は、パンツをくださいという意味になります。
わかりますか?この違い。
漢字の場合は、ものをくださいということなので、パンツを脱いで、そのパンツをくださいっていうことなんですよ。
なので、漢字で書く、パンツを脱いでくださいっていう方が、より変態度が増すっていう感じなんですね。
この説明を聞いて、なるほどって言って、もう間違わなくなりました。
いただきますも同じですね。
いろんな方が、いろんな文章で、SNSで発信していますけれども、その時にどうも気になっちゃうんですよ。
気になっちゃうし、メールのやりとりをしている時にも、何々してくださいっていう時の漢字が書かれていると、ちょっと気持ちがざわざわしてしまいます。
正しい日本語を使うっていうのは、難しくて、そして奥が深いので、まだまだ知らないこともたくさんあるし、
私も間違って使っていることってたくさんあると思うんですね。
ですが、まずはこのよく使う言葉で基本的なことをお話ししてみました。
特に私なんかはしゃべり手なので、表現するものの一人として、これからも正しい日本語を勉強していこうと思いますし、アップデートしていこうと思います。
ご存知の方も多いかもしれませんが、今日は言葉のミニミニ講座をしてみました。
それではまた明日。鶴岡恵子でした。