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おはようございます。鶴岡慶子と花火と天気と、日本の秋田県から発信しています。
今日は気象予報士試験の実技、どんな勉強をしたのかというお話をします。
前回が前編だとすると、今回は後編ということになります。
第54回の気象予報士試験で、学科の一般と専門、揃えて合格をしました。
あと残るは実技といったところなんですが、学科の試験が免除になるのが1年間だけですので、
チャンスは残り2回、第55回と第56回、このうちどちらかで受からなければ、また学科が復活してしまうということで、
この1年の間に実技をどうしても合格しなければならないと思ってました。
第55回は冬の試験、第56回は夏の試験ということでした。
実は第55回の時は、それなりに時間内に解けるようにはなっていたんですけれども、
過去問のやりすぎで、過去問はもう7割以上が合格なんですけど、
割と解けるっていうか、ほぼほぼ8割9割取れてしまうぐらい、その過去問の天気図にはもう慣れちゃってたんですよ。
回答の導き方にはとても慣れていたんですね。
ただ当然なんですけれども、試験当日というのは全く新しい天気図に出会えますから、
それを読み解いていくという力はついていなかった。
いわゆる応用力がなかったっていうことなんですよね。
第55回を受ける時には、実技試験そのものも第51回の時に受けて以来だったので、
久しぶりにその実技試験を受けるっていうことでもありました。
雰囲気はもう知ってたんですけれども、とても緊張したんですね。
その緊張する一つの要因としては、これはもう言い訳にならないんですが、
当日朝出かけて行きました。
GOからの試験だったので、当日朝秋田県から仙台の試験場に向かったんですけど、
なんと新幹線に遅れたんです。
その新幹線の秋田駅に行くまでの在来線が踏切の事故で止まったんですよ。
一本遅い新幹線で行くしかなかったんです。
1時ぐらいから確か始まったんですけど、試験場に着いたのが12時半でした。
もう本当にギリギリで息切れしながら席に着いて、
あっという間に始まってあっという間に終わってしまったっていうのが第55回の試験でした。
これはダメだと思って、第56回の時はGOからの試験だったんですが、
前日から入って、そして当日は午前中ゆっくりとスタバのコーヒーを飲みながら試験が始まるのを待っていたという感じでした。
学科と勉強法が全く違うんだっていうことを前回配信の中でお話ししたと思うんですけど、
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それやっぱり学科の方は基礎的な知識なんですよね。
でもそれが基礎となっているのはもちろんそうなんですけれども、
実技っていうのはいわゆる予報をするんですよ、天気図を見ながら。
だからすっごいこれをやりたかったっていう人たちが多いと思うんですけど、
だから実技の勉強ってすっごく楽しかったんです。
楽しかったんだけれど、予報をするっていうのは難しい。
いろんな要素が入ってきて、それで予報をしていくっていうことなので、
それを今この大気の状態はどうなっているのか、
そしてなぜこういうことが起きているのかっていうことを文章で答えていくっていうのが、
ざっくり言うとそんなことなんですけど、
考えられる災害としてはどんなことがあるか、
それを文章で答えていくっていうのが実技試験の主な内容なんですけど、
それってやっぱり基礎がないとダメなので、
学科をしっかりと理解してないと実技の勉強ってなかなか効率的には進まないというのは本当にそう思いました。
だから一緒に並行して勉強していける人はいいと思うんですけど、
私の場合はやっぱりこうやって分けて受験してよかったなって思っています。
第51回の初めて受験するまでは独学で、市販の本でパラパラッとその内容を詰め込む形でやりました。
もう本当に詰め込んだので、ちゃんと理解していたかっていうとそうではなくて、
あの本にはこう書いてあったなっていうぐらいの感じで進めました。
振り返るとあやふやな知識だけで初めての受験は受けたなと思います。
これはちゃんと基礎からちゃんとやらなきゃいけないなと思って通信講座を受けるっていうことにしました。
そして受けた講座というのが奈良県の藤田慎二先生、関西弁のお兄ちゃんがお話しするのでそれだけでも面白いっていう気がしました。
すごくわかりやすい講座だったし、過去問を解いていても解き方が上手になっていく自分をすごく感じられたので、
試験に対する実力っていうのはすごくついたなと思っています。
それでもそっから3回目でやっと受かるわけなので、もう毎回先生にまた10問でした、また10問でしたって言って、
もう泣きながらメールを試験の後の自己採点で、また1問足りなかったっていうメールを出したりしてました。
実技の解き方も先生の講座の中ではとってもよくわかったんですけど、新しい天気図と出会いたいという気持ちがすっごく強くなって、
どこかで模擬試験がないかなって探したところ、これは横浜に本社があるチームサボテンというところにお世話になりました。
チームサボテンの佐々木京子さんと尾崎里奈さんのYouTubeでもたくさんいろんな天気図のことを見ていたっていうのがあって、
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それを多分私はもう1.5倍ぐらいの速度で3週ぐらいとにかく見まくりました。
そしてこの先生たちの講座があるのかもしれないと思って、またまた検索をしたら模擬試験を作っているということでした。
だから模擬試験を受けてみようと思ったんですよ。
模擬試験がまあ難しいし、量が多いのでこれは大変だと思って、あやふやな知識だとか洗い出すきっかけにもなったりして、すごくよかったんですよね。
このチームサボテンに出会ったことで藤田先生で基礎固めをできていたっていうこともOKだったし、
天気図とグッと友達になれる感じっていうか、そこをチームサボテンに助けてもらったと思っています。
そして当日やっぱり新しい問題が出てくるんですけど、すごくクリアなんです、印刷が。
で、大きな字で書いてあるっていう感覚になりました。
すごく拡大コピーしてるみたいな、そんな感じがして、なんて見やすい天気図なんだろうって思いました。
試験が始まる時から楽しくてしょうがなかったんですよね。
で、この56回を落とすと学科は復活してしまうんですけれども、でもそんなことよりも今この天気図を見るのが楽しいっていう感じで、第56回は受けました。
なので終わった後、なんかこれは合格したかもしれないと思ったんですけど、
でもやっぱりなんか答え合わせをするのは怖くて、回答速報とかもほぼほぼ見てなくて、だから合格通知が来た時っていうのは嬉しかったですね。
さて、じゃあこの3年間でどのぐらいお金がかかったのかということですけど、
私は試験を6回受けてるんですが、そのうちの最初の2回は東京で受けています。
あとの4回は仙台で受けています。
なぜ東京で受けたのかっていうと、私大学が関東だったので、仙台の地理がよくわからないということで、あんまり親しみがないんですよ。
近いんですけど。だから東京で受けてました。
最初の2回っていうのは2019年なので、まだコロナじゃなかったんですよね。
その後、2020年からは仙台の方がいいだろうっていうことで、仙台で受け始めました。
東京への交通費、宿泊費、仙台への交通費、宿泊費、全6回分あるわけですよね。
仙台の場合は止まらなかった時もあるんですけれども、ざっくり6回分ですよね。
そして通信講座が2社、奈良の先生と、それから横浜の先生と2つ受けているので、その分ですよね。
それから各種参考書、一般気象学をはじめ、いろんなのを買いました。
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そして当たり前なんですけれども、受験申請にかかるお金、これも6回分かかっています。
そういうことも含めて、締めて70万ぐらいかかりました。
そのうち交通費、宿泊費だけで20万です。
そう考えると、本当に韓国気象台がある場所で試験が行われるので、もう東北から受ける人ってすごいお金かかると思いませんか?
振り返って全部お金を足した結果、70万のうち20万が実に交通費、宿泊費だったんだと思ったら、
それに食事代とかっていう外食代っていうのは含まれていないので、
いや、これ大変なことだったなというふうに振り返って思います。
取得をした今は、それに買いがたいものを手にしたと思っています。
一気に70万払ったわけじゃなくて、その都度その都度その都度払っているので、
そんなに大きなお金を払ったっていう感じは全くしていません。
その時、自分に必要なものをしっかりと揃えながらやってきたなっていうふうに思っています。
一つの後悔もありません。
少し前にお話ししたように、本当に大きな武器を得たと思っています。
それと同時に強く思ったのは、気象予報士になったからこそ出会える人たちが本当にたくさんいるんですよね。
気象予報士だからこそ聞ける話もあるし、だからこそ入れる場所もあるということ。
これは何にも買いがたいと思っています。
今はさらに防災のことをもっと勉強して、皆さんの役に立てるように、さらに精進したいと思っています。
いつもの倍以上のお話をしてしまいました。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
鶴賀恵子でした。また明日。