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  2. 部活動35 月と共に鳴く
2021-09-06 1:29:34

部活動35 月と共に鳴く

Podcastで繋がった仲間たちと初のエモクロアTPRGを遊んでみました!  

シナリオ:月と共に鳴く 

シナリオ製作者: 夏緋スピカ様 

シナリオ公開先↓ 

https://spica-natsuhi.booth.pm/items/3056537 


ディーラー↓ 

朔夜(@sakuya_naniwadu)  

プレイヤー↓ 

黒柳小鉄(@kurotetsu3

キャラクター:黒鐘 孝士 

(敬称略) 


PTRPG部では、主にクトゥルフ神話TRPGで遊んでいます。 

最近、エモクロアTPRGも始めました! 

やったことないけど、気になる方もお気軽にご連絡ください!  

メールアドレス podcast.trpg@gmail.com 

Twitter: @PodcastTrpg

ハッシュタグ:#PTRPG部

00:00
こんばんは。 よろしくお願いします。あっ、アルチさんが来てくれました。こんばんは。
こんばんは、いらっしゃいませ。 アイコンが元に戻ってよかったです。
では、早速やっていきましょうか。 よろしくお願いします。
今回は、月と共に鳴く2回目となります。
さくやさんがコペを踏ませるから、しょうがない。 私、警告しましたよ、アルチさん。
今回は、エモクロワーズTRPGのルールで遊びます。 今回のお客様は、黒柳小鉄さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
では早速、プレイヤーとキャラクターの紹介をお願いします。
プレイヤー、黒柳小鉄です。 ポッドキャスト、カルサボをやってます。
キャラクターがですね、黒金隆くん。 17歳、高校2年生の男の子です。
今回、キーになってくる祖父との関係は、 仲良く週1は家に行って、
いろいろ頭でっかちだったのを、 体を鍛えてもらった感じですね。
父が医者、母が事務インストラクターで、 割と父との仲は悪くて、
誰が医者になるかと思っているところで、妹が大きくなったら、 代わりにやってくれないかなと逃げている感じです。
好きなのは、おじいちゃんと母親と、 祖父の書庫で読む読書です。
嫌いなものは、大嫌いな父親と、 自分が頑張って勉強した課題を、
同級生が丸写しするやつです。
そんな感じで、家族の流れからはひねくれたいなって思っている、 高校2年生のキャラクターです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
エモグロワーティンRPGには、共鳴感情というものがありまして、 このキャラクターを作っている感情というものがあるんですが、
表が尊敬ですね。
どなたに関する尊敬でしょう。
祖父に対する尊敬ですね。
おじいちゃまは、お医者さんではないんですよね。
そうですね。
おじいちゃまは何をされているかはわからない。
03:00
そうですね。わからないです。
裏は不安。
将来に対する不安がやっぱり強いので、 父親に反発しながらも、
じゃあその先どうするのかっていう不安があります。
ルーツが定感。
いろいろ拒否はしてるけど、でも避けられないあれなのかなって言って、 ちょっと諦めがある感じです。
なるほど。じゃあもしかしたらお医者さんになるかな。
その準備の勉強はやめられずに、でも反抗しつつっていう感じです。
なるほど。
ありがとうございます。
持っている能力が鑑定、聞き察知、ディベート、スピード、ストレングス、 アクロバット、耐久、医術ということでディベートが重いんですね。
はい。
なかなか口が達者ですか。
そういうよりはもう何ですかね。
いろいろ自分の嫌なことにごねて逃げようとするところの。
なるほど。
わかりました。ありがとうございます。
はい。
では、ちょっとだけ私が口上を述べますので、少しお聞きください。
はい。
今回もこれはTRPGのルールです。
小鉄さんも2回目ということで、木更津駅の時にも来てくださいましたね。
はい。
ルールの説明などもしながら進めていきたいと思います。
このルールなんだな、どういう演技しようかな、など楽しみながら遊んでいただけると幸いです。
現在、ポッドキャストTRPG部のツイキャスで配信しています。
こちらはアーカイブも残りますし、後日ポッドキャストなどでも配信予定です。
小鉄さんには今はツイキャスを見ないでいただきますので、ツイキャスの方のコメントはぜひ楽しく反応していただけたらと思います。
また、私もまだ2回目のシナリオですので、ちょっともたつくことがあるかと思いますが、ご容赦ください。
何かお気づきの点があれば、コメントで教えていただけるととても助かります。
声のバランスとか大丈夫でしょうか。
足湯さんも来てくださってます。
いらっしゃいませ。
すごいタイトルだ。
そうなんです。ちょっと大器用な感じですけど、かっこいいですよ。
大丈夫です。ありがとうございます。
では始めたいと思います。
はい。
これは、会議とあなたが織りなす物語。
エモクロアTRPG、月とともに泣く。
06:01
始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
では、あなたはお家の人たちと一緒に暮らしていらっしゃるということで、
ちょっと良い話質を準備してみました。
はい。
お家ではどんな会話をされてるでしょう?
基本的には父とは目を合わさず、
母や妹が自分に対していろいろ言ってくる感じだと思います。
妹さんとは仲良しですか?
悪いわけではないんですが、
基本的に主人公は、医者の道は妹に譲ろうと思っているので、
その辺の圧力はあります。
妹さんはいくつくらいでしょう?
中学校2年生です。
3つ違い。
はい、3つ違いです。
じゃあ、でも可愛い感じですね。
そうですね。
お兄ちゃん、起きて!とか、そういうことはしない。
いや、それもありだと思います。
はい。
おじいちゃんとの関係もよろしいと週1ぐらいで会う感じですね。
そうですね。
はい。おじいちゃんとはどんな会話するでしょう?
割と祖父のほうからいろいろ話してきて、
これに応対する感じなんですけど、好ましく思っているみたいな。
例えばどんな話題でしょう?
そうですね。自分の知らない学校の勉強以外の雑学だったりとか、
割と体の動かし方みたいなのを知っているおじいちゃんなので、
そんなのじゃ人に突き飛ばされてこけるぞみたいなのとか、
こういうのはこう振るんだよみたいな、
木刀の振り方を教えてくれたりとか、
そういう感じだと思います。
木刀を何でしたっけ、おへそのあたりで止めてキュッとひねるみたいな。
そうですね。
おじいちゃん、私できますかね?
たかしって呼んでますか?
そうですね、はい。
たかし、そこの木刀持ってみろ。
わかったよ。
もっと振り下ろした瞬間、へそのところでピッと止める。
そうは言っても、僕素人だよ。
素人でも使わねばならぬこともあるんではないのか。
わかったよ。
09:00
まあまあだな。
次はいつ来る?
また来週、これぐらいの時間に来ようかなと思ってるよ。
また本でも読んでいくのか?
結構、じいちゃん家の本、面白いからね。
今日は何を見ていたんだ?
そうだね、なんでこんなのがあるかわからないんだけど、
中世メイドさんのこの衣装の本っていうのは、
偉く、僕の生活には何も役に立たないけど、
こういう生活だったんだなって、面白かったよ。
中世もな、なかなかメイドかヨーロッパだな。
そうだね。
そういう衣装もなかなか、今で言う萌えってやつか。
わざわざ若者に会わせなくていいよ、じいちゃん。
まあ、また来るんだな。母さんによろしく。
うん、わかった。またね。
はい、という感じでね、お話がしているかと思います。
では、しばらく、その3日後の朝のことです。
妹さんがあなたを起こしに来ました。
お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん。
なんだよ、朝から。
大変、大変、大変。お兄ちゃん、落ち着いて聞いて。落ち着いて聞いてね。
まずお前が落ち着けよ。
落ち着いてないかも。あのね、おじいちゃんが亡くなったって。
え?じいちゃんが?
うん。
いつの話なんだい?
なんかね、今朝、母さんが連絡ないからって見に行ったらね、もう亡くなってたって。
昨日まで元気だったのにって。
だって、こないだ会ったばっかりだし、元気だったし、なんも病気とか言ってなかったから。
慌ててお医者さん呼んだらね、なんか老衰って言われたって言ってんの。
老衰?あんな、僕が間違って木刀で叩いても木刀が折れたあのおじいちゃんが?
そんなわけないよ。
とにかく、早く早く、お母さん呼んでるからおじいちゃん家行こう。
分かった。すぐ支度するよ。
はい。ということで、おじいちゃまのお家に行きます。
おじいちゃんのお家は、こういうとても広いブケ屋敷のようなお家です。
はい。
中に入ってきますか?
はい。おそるおそる。
おそるおそる。はい。
すると、ちらほらと三列車というか、不法を受けて人が訪れてきているようです。
12:07
ここでですね、地殻を振ってください。
そうか、この中にないのか。
ないか、ないんですね。
なかったらそうですね。
んーとね、聞き察知でもいいです。
はい。
ちょっと練習がてら。
聞き察知で減ります。
お、成功。
成功です。
はい。
えーとですね、今まで祖父の家に来た時には、清涼な空気がいつも流れていたと感じていたのですが、
今はどこかどんよりとしたものを感じます。
なんか雰囲気がおかしいぞ。
どうしましょう、中に入っていきますか?
あーそうですね。
あの、おかしいなと思いながらも中に入っていきます。
はい。
あの、お母さんがあわてて呼びに来てますね。
はい。
えー、早く早くこっちよって呼んでます。
はい。
で、おじいちゃまと対面するとやはり亡くなっています。
はい。
おじいちゃん。
おじいちゃん。
返事はないですね。
うん。
はい。
特にはないですか?
そうですね。
なんか様子がうかがえるといいんですけど、亡くなった状態を。
あの、眠ったまま亡くなっていたという風に。
お父さんがね、お医者さんですので、
お父さんもそのように診断されていると思います。
はい。
あー、老衰って、じいちゃんに限ってそんな。
じゃあ、そのままお葬式にも行きますね。
はい。
はい。
とても信頼の厚かったおじいちゃまのようで、
たくさんのお花、たくさんの人が来ていますが、
誰一人見知った人はいません。
おー。
で、おじいちゃまとても謎の多い人物で、
おじいちゃまが何をして働いていたかとか、
はいはい。
どんな交流があったのかっていうのは、
おうちの人に聞いてもわかりません。
15:01
あー。
教えてくれないという感じですね。
はいはい。
はい。
で、見回してもたかしさんの知っている人っていうのはいません。
はい。
で、お葬式なので、
おじいちゃまの棺桶に近づくタイミングがあると思います。
はい。
何か話しかけられますか?
そうですね。
なんで、来週また会おうって言ったじゃんって言って、
はい。
少し涙を流します。
はい。ではその時、共鳴判定が入ります。
はい。
共鳴判定、強度2、上昇1。
共鳴感情は不安、常念です。
裏の感情にはまっていますけれども、裏は関係が今してないので、
はい。
そのまま平目で振ってください。
共鳴判定の式を出していただいて、
はい。
イコールの後に半角の2を入れて振ってください。
2で、えい。
失敗。
失敗。
はい。あまり悲しくはあっても、そんなに悲しすぎはしなかったという感じですかね。
はい。
多分突然のことすぎて、まだ悲しみにも到達してないのかもですね。
そうですね。
おじいちゃまに最後の一言をかけるとしたらどうしましょう。
別れの言葉も言えなかったけど、向こうでゆっくりしてくれよなって言って、送ります。
はい。
ではその日の夕方です。
あなたは祖父の家にある蔵の遺品整理を母に頼まれました。
はい。
はい、お母さんに呼ばれます。
たかしー。
なんだい、母さん。
おじいちゃんの蔵をさ、ちょっと遺品整理しなきゃいけないんだけどやってくれる?
別にいいけど、いつ?
今今。
あー、今からね。
うん。
わかった、行ってくるよ。
ちょっと、父さんまた病院に行っちゃったし、妹さん名前なんでしょうね。
あ、決めてなかった。
私はね、あの子と買い物に行ってくるから、ちょっとお願いするわね。
わかった。
はい、じゃあ素直に行きますか。
はい、素直に行きます。
重たい、ここはあまり来たことないですかね。
18:01
そうですね、こっちに書庫がなければ来たことないです。
あ、書庫はないですね。
はい、じゃあ来たことないです。
はい、じゃあ初めて入る感じですかね。
そうですね、あれやったらもうそっちには近づくなよって言われてた。
あー、なるほどなるほど。
はい、ではここに来て何か一言とかありますか。
じいちゃんからは近づくなって、そもそも扉も開けるなって言われてたから、いいのかなと思ったけど、
まあ、亡くなっちゃった後だしな。
早めに片付けろって言うなら、片付けるしかないかって言って入ろうとします。
はい、では中へ入ります。
重たい扉を開け、あなたは埃だらけの蔵へと足を踏み入れました。
ここは祖父以外6人人が入っておらず、その祖父によってすら最後に扉が開かれたのがいつなのかも不明です。
あなたは一つ、また一つと、心の整理とともに祖父の遺品を整理していくことになるでしょう。
調査または直感を振っていただきたいのですが、調査がありますね。
そうですね。
じゃあ調査で振ります。
失敗、残念。
特に何もわかりませんが、たくさんタンスとか物があるなという感じですね。
これをどこから片付けろって言うんだろう。物がありすぎて。
一つずつやっていくしかないかって言って手前の箱からゴソゴソします。
そうですね。長らく掃除を続けていまして、気がつけば日が暮れかけています。
あなたは奥の方にしまわれていたとある箱に手をつけました。
箱自体も立派なもので、紐でしっかりと結ばれています。
このような箱は今までに一度も見たことがありません。
なんだろう、こんな箱、全然じいちゃんからも話聞いてないし、何が入ってんだろうな。
ではですね、調査か鑑定、観察眼が振れます。
鑑定のが高いですね。
ですね、鑑定を振ります。
成功しました。
成功、素晴らしい。
21:02
えーとですね、箱にはもともと何かが書かれていたようですが、それがかすれてしまって読めなくなっています。
なんて書いてんだ、よく読めないな。
さあ、どうしましょう、箱開けますか。
うーん、まあその、鍵とかは特にかかってない感じですか。
そうですね、紐で結んであるだけです。
紐に何も特徴みたいなのはないですか。
そうですね、あのとてもみやみな美しい紐ですね。
大きさはどんなぐらいって言ってましたっけ。
大きさは長細い箱なんですね。
で、長さが1メートル弱ぐらいです。
はい、なんだろう、掛け軸かな。
まあとりあえず開けてみるかって紐に手をかけます。
はい、箱を開けると、そこには一振りの日本刀がしまわれていました。
それは柄から鞘まで真っ白で、刀を抜く前から美しいということがわかります。
鑑定を振ってください。
今度は失敗です。
失敗、残念。
綺麗だなあと思います。
はい。
じいちゃんこんな刀も持ってたんだ。
まさかこれで誰か人を追いかけましたりしてないだろうな。
追いかける?
いや、割と豪放雷落なじいちゃんだったので。
なるほど。
はい。
その刀を見ていたあなたは、目を離すことができなくなってきました。
ここであなたが振れるより先に共鳴判定が入ります。
共鳴判定、強度5、上昇1。
共鳴感情は自己堅持欲望です。
合致していないので平目で振ってください。
5を入れて振ってください。
はい。
あ、成功ですね。
成功してきた。
はい。
じゃあ共鳴感情が1、上昇します。
はい。
するとあなたの頭の中に、
我を手に取れ、
という言葉が響き、
自らの意思と関係なく刀に触れようとしてしまっています。
な、どういうことだ。
24:00
誰だよ喋りかけたの。
我を手に取れ。
なかなか、こらえられない。
この刀に触れたくなってしまう。
はい、そのまま刀に触れた瞬間、
同じ声が響いてきました。
辰久、ひさかたぶりではないか。
よくも我を長いことしまいこんでくれよって。
お?
お主、辰久ではないな。
僕はたかしだけど、
辰久ってじいちゃんの名前じゃん。
じいちゃん?
おー、お主辰久の孫か。
そうかそうか。
だったら何だったんだよ。
っていうか刀が喋ってる。
おー、喋るぞ。
尊女そこらの、
どこの玉鋼の骨とも知れぬ刀とは、
一緒にするでないわ。
比べようにも、
他に俺、刀見たことないんだけど。
あ、そうか。
主は刀に触れたことがないのか。
そうだね。
木刀ぐらいだよって、
ほんと誰に喋りかけてんだろこれ。
はははは。
我が人に与えられたのは月光。
ああ、月の光ではなく、
月に紅と書く。
どうやら血を浴びて赤く染まった
我の様を見て、
そう名付けたようだ。
人間風情にしては、
なかなか洒落ておるゆえ、
その名を我も受け入れておる。
なんだよ、
人を斬ったことある刀なのかよ。
もちろんじゃ、
人というか、
まあいろんなものを斬っておるの。
はははは。
でもさっきから、
この響く声は何だろう。
何で刀から声が。
ところで、
辰久の気配がないが、
奴はどこだ?
文句のひとつでも言ってやらねば、
気が済まんな。
じいちゃんなら、
こないだ亡くなったよ。
亡くなった?
死んだってことだよ。
そうか。
辰久は、
死んだのか。
人間というのは、
すぐに死ぬな。
なんだよ、
あんた、
友達だったのか。
おお、
そうだ。
我は辰久が、
あ、
辰久によくふるわれておったのだ。
お主がここへやってきたのは、
我を引き継ぐためか?
いや、
27:00
俺、
母さんに普通に
蔵を片付けてくれって言われて、
たまたま箱を開けちゃって。
おお。
まあ、
見たところ、
辰久に比べると、
ずいぶんひ弱そうだが、
見どころがないわけでもなさそうだ。
カイイとも戦っていけるはずだろう。
カイイってなんだよ。
おお?
なんだ、
お前辰久の孫であるにもかかわらず、
そんなことすら知らぬのか。
カイイとは、
お主が人間からすれば、
超常の存在だ。
世にはそれを認識できぬ人間も多いが、
お主は我の声が聞こえているという時点で、
わかる側の人間だろう。
いや、そんなこと誰からも言われたことないし、
なんでお前妖怪かよ。
妖怪と一緒にするでないか。
まあ、
気に食わぬが、
人間の尺度で考えるのであれば、
我もまた、
妖怪とか、
カイイの一種ということになるであろうな。
だが、
あんな下賤なものと、
一緒にしてほしくはないがな。
でも、
喋る刀なんて怖ぇな。
そうか?
だって、
喋る刀とかあったことないし、
包丁が喋ったら怖いだろう。
包丁は、
普通はカイイではないからの。
とにかく、
でも、
さっき話してたの、
じいちゃんがお前を振ってたって本当なのか。
そうだ。
奴は長年カイイと戦っておったのだ。
てっきりあやつの子も孫も、
同じ職に就くとばかり思っていたのだがな。
どことも聞いたことないよ。
そんなことやってたんだ、じいちゃん。
おお、そうだ。
ある期間に入っておってな。
あやつが我を振るっておったのだ。
奴と組んでいたときはよかったぞ。
あらゆるものを切り捨ててやったわ。
血を吸うのが好きって怖ぇな、この刀。
血を吸うのが好きというわけではない。
ただカイイを切っておっただけだ。
そうか。
え、あの、
お前はどうしたいんだ。
どうしたい?
そうだの。
まあ、これからまたカイイと戦っていければよいがの。
そんなこと言っても、俺、刀振ったことないよ。
いやいや、まあまあ、なんとか。
見どころがないわけではなさそうだし。
と、流暢に喋っていた月光が急に黙り込みました。
いか。
長年仕舞い込まれていたせいか、我の勘もだいぶ鈍っておる。
こんなに近づかれるまで気がつかなんだとは。
30:04
近く、もしくは利き耳を振ってください。
利き耳ないので近くでお願いします。
成功です。
すると、
おもやの方からキャーという二人分の悲鳴が聞こえてきます。
聞き覚えはありますか。
はい、あります。
母と妹です。
え、あの声は母さん?
それに妹も?
えっと、外に飛び出てっていいんですか。
いえ、その前に月光が引き止めます。
いいか、死にたくなければ割れを抜け。
なんだよ、何か来てるのかよ。
いいか、早く。急ぐのだ。割れを抜くのだ。
分かったよ。刀の抜き方なんてまだ習ったことなかったけど。
これでいいのかな。えいっと抜きます。
はい。
抜き耳になりました。
その時、ドンという何かがぶつかってきたような音とともに、
蔵の扉が揺れました。
ドン、ドンと何度かぶつかる音がした後、
蔵の扉は壊れ、そこにそれが姿を見せました。
そこにいたのは怪物としか形容できない何かです。
頭部らしきものから腕とも爪とも束のものが生えています。
そしてその手は血に濡れていました。
共鳴判定を行います。
強度3、上昇1。
共鳴感情は本の欲望です。
きらめで触れます。
えっと、3?
3です。
3ですね。えい。
失敗。
はい。特に怖いとかあまり感情がなかったようですね。
なんだよこいつっていうぐらいですかね。
はい、そうですね。びっくりしすぎましたかね。
感情の動きの少ないやつだ。
いえいえ。
すると月光がはははと笑います。
まあ雑魚も雑魚だが、
偽人のお主にはちょうどよいだろう。
さあ、解体時の時間だ。
ということで先頭です。
はい。
イニシアチブがですね、入ってないんでしたっけ。
33:02
入ってませんね。ちょっとお待ちください。
スピード足す身体なので、6足す1、7になります。
はい。
今順番が入れ替わりましたね。
はい。
月光、たかしさん、そして怪物の順番になります。
はい。
まずですね、月光が提案をしてきます。
我と我を憑依させて我の技で戦うのだ。
お主がお主に憑依して我の力の一部を貸してやろう。
受け入れるも入れぬもお主次第だが、
生き残りたくば我の力を受け入れよ。
と言っています。
なんかいつもじいちゃんみたいに強引なやつだけど、
なんか倒さないといけないなら手伝ってやるよ。
って言って受け入れます。
はい。
成功。
じゃあ憑依に成功しましたので、
あなたの、
ここでもたつくんですね、いつもね。
あなたの、
じゃあ憑依されたので、
技が使えるようになります。
はい。
はい。
必殺技、奥義ですね。
奥義。
奥義、月光が使えるようになりました。
ジャパレの2番目に入っています。
これを振って戦ってください。
はい。
5、5入ってますね。
はい。
あ、4か。
奥義月光が使えます。
ちょっとやってみてください。
振っていいんですか。
はい、振ってください。
はい。
えい。
あ、失敗。
失敗。
刀になかなか慣れていないんですかね、なかなかね。
そうですね。
重さに振り回されてて、あった。
何をしておる、と月光が怒っています。
だって木刀より重いじゃん、お前。
はい。
では、会議の番です。
また開かない。
ちょっとお待ちくださいね。
たまに起きます。
はい、切り裂き。
失敗。
あ、こちらもヘボですね。
はい。
はい、では月光がさらに提案をしてきます。
もっと深く共鳴するのだ。
もう一度脅威してもよいか。
36:00
今回はですね、
共鳴者の許可がないと脅威2が使えないんですけど、
受け入れるか受け入れないかはたかしさん次第です。
なんかさっきから協力はしてくれてるけど、
ちりちゃんが封じてたんだよな、この刀。
なんだろうな。
どうするのだ、来るぞ。
うるさいな。
なんかまだ信用しきれないんだよ、お前のこと。
このまま行くぞ、と言って脅威をやめます。
はい、ではそのまま振ってください。
はい。
お、成功。
成功。
はい、一つ成功ですので、
チャパレの3つ目、神刀1対1が使えます。
式を出して、Dの前に1を付けて振ってください。
あ、1D3。
そうですね。
プラス1D6で。
はい。
はい。
お、6。6点が入ります。
だいぶ痛そうですね。
お。
月光がさらに吠えます。
我を脅威させるのだ。
なるほど。
うるさいな、しつこいんだよ。このまま行くぞ。
はい、じゃあどうぞ。
えー、えい。
よ。
あ、失敗した。
失敗。
我の言うことを聞かぬから。
月光プリプリしてますね。
あ、こっちも失敗。
へぼ。
へぼ同士か。
うるさいな、素人に無理させといて何言ってんだよ。
もう一段階我を脅威させればダメージは大きくなるぞ。
あー、わかったよ。と言って受けれます。
はい。
もう嫌がってるみたいですね。
あらま、困りましたね。
脅威させろって言ってて何だよ。
お主が受け入れののではないか。
そっちが上手くできないんだろ。
はい、じゃあお願いします。
はーい。
じゃあ、また奥義を奮います。
あ、あんのよ。
39:00
もう仲悪すぎますね。
大丈夫ですか?刀すっぽ抜けていってないですか?
まだ大丈夫です。
成功してしまいました。
ダブルなので、2D3。4点。
4点怪我します。
ええな。
我の言うことを聞かぬから。
さっき脅威してたら上手くいってただろ。
どうする?
もう一段捨ておくか。
だから早く脅威しろって言ってたろ。
お願いします。
あ、成功しました。
陣と1対2が使えるようになります。
奥義はそのまま振ってください。
共鳴が1上がります。
なるほど。そことトレードオフなんですね。
そうですね。
いきます。
はい、成功です。
D6の方で成功だったので、1D6たす1D6ですね。
9、素晴らしい。
ということで、怪異が吹っ飛んでいきました。
戦闘終了です。
肩で息をしながら。
はい、怪異はあなたに倒されると後方もなく姿を消しました。
後に残されたのはあなたと月光、そしてめちゃめちゃになった蔵だけです。
めちゃくちゃだよ。
ていうかあれ何だったんだよ。
あれが怪異だ。低級も低級。生まれたばかりのまだ名もないようなやからだがな。
その割にはうまく当たらなかったじゃないか。
お前がヘボなのだ。まあどちらもヘボだったかな。
そういえばさっき母さんたちの声がしたと思うんだけど、と言って辺りを見回します。
多分今の奴に襲われたのであろう。割れを持って行くがよい。
鞘には収めずに。
それは収めてもいいぞ。ぬき身で歩くと危ないからの。
じゃあ鞘に収めて持って行きます。
はい。では割れを手放すでないぞと一言言うでしょう。
42:06
はい。
ではお家の方へ行きますか。
はい、行きます。
家族は先ほどの怪異に襲われ、怪我を負っています。
命に別状はないものの、お母さんだいぶ怪我が深くて動くことができません。
妹さんは気絶をしております。
はい。
お母さんは意識があって話せる状態です。
はい。
母さん、母さん、大丈夫?
あ、あ、たかし、あなたは大丈夫だったの?
なんとかね、ちょっと怪我しちゃったけど。
あ、あなたも怪我を。
じゃあ何か見たのね。
なんか変な化け物みたいなのが。
あ、やっぱりそっちに行ったのねと言いつつ、お母さんは月光を持っているあなたを見て、何かを察したような顔をしました。
何かこの刀のこと知ってるの?
いえ、なんでもないわ。
じゃあまあ特に深く追求せずに妹の方を気絶しているんだったら、大丈夫か?
全く目を覚ます様子がありません。
たかし、救急車呼んでくれない?
わかったって言って、スマホか何か持ってるんですかね。
はい、そうですね。
はい、じゃあ救急車を呼びます。
はい。
救急車を持っている間に何か会話をしたりしますか?
そうですね。
母さんにもうちょっと突っ込んで聞きたいんですけど様子があれだったんで、でもそれを尋ねるような技術が。
リベート。
ベートっていうのはちょっと違いますね。
違いますよね。
なので、まあそのまま救急車待ちますかね。
そうですか。月光とも話はしないですか?
月光とは話をしましょう。
はい。
もしかしてお前のこと母さん知ってんの?
そうかもしれんな。奴はたつひざの孫であろう?孫じゃないね。娘であろう?
うん、そうだよ。
であればまあ、もしかしたら知っておるかもしれんの。
45:00
そんなに何かじいちゃんって有名な家のあれだったの?
いや、有名な家というよりは、機関では力のある有名人であったからの。
その機関っていうのは何なんだよ、さっきから。
会と戦う機関に勤めておったのだ。
そんなものがあるんだ。
おお、そうだ。
なかなか。
ってこと、僕もそうやって戦わなきゃいけないの?
まあ、やるかやらぬかはお主次第ではあるがの。
ていうか、お前救急車来た時に見せてたら危ないよな。どっか置いてなくて大丈夫なのか。話すなって言ったけど。
救急車?
医者が結局来るんだよ。
まあ、なんとかなるであろう。
じゃあ、変に思われないように後ろで隠して目立たないようにしておきます。ただでさえ真っ白なんで。
そうすると、近くもしくは聞き耳を振ってください。
近くでいきます。
失敗しました。
では、ピンポーンと玄関チャイムが鳴ります。
お母さんが出ていこうとしています。
じゃあ、ちょっと怪我してるんだから母さん無理しないでと自分が先に出ていきます。
すみません、こっちです。
玄関開けますか?
ここでうんって思うのもおかしいもんな。そのままガラッと開けます。
そうするとですね、玄関に立っていたのは一人の少女でした。
救急車を呼んだはずなんだけど救命士さんですか?
そういうあなたを見て彼女がびっくりしています。
あなたその血はまさか怪異に襲われたの?
え、あの怪異のこと知ってるの?
ええ、知ってます。私その用事で来たんです。
まず手当てを。
と言ってあなたとお母さんの手当てをしてくれようとするでしょう。
じゃあとりあえず任せて治療してもらいます。
はい、じゃあパパパッと簡単な応急処置をしてくれました。
48:01
そして薬が入った瓶を差し出し、これを飲んでおいてくださいと言います。
お母さんにも飲ませています。
飲んだ母さんの様子を先に見ます。
どうやら彼女と顔見知りのようでありがとうと言いながら飲んでいます。
じゃあ大丈夫かなと思ってそのまま飲みます。
位置を回復しておきます。
パパッと手当てが終わったあたりで救急車が来るでしょう。
やっぱり君は救急車は関係なかったんだね。
君どこから来たの?
それよりもまずお母さんと妹さんを救急車へ。
分かったよと言って救急車対応します。
ではお母さんと妹さんだけで行かせますか?
玄関の車に救急車に乗るまで付き合います。
乗らない感じで。
家族だから一緒に乗っていきます。
彼女が引き止めます。
また回しになってしまっていたんですけれど、一刻を争う大事な話があるんです。
ご家族の怪我が心配なのは分かりますが、どうか残っていただけないでしょうか。
さっきからいろんなことがあって頭ぐちゃぐちゃだけど、分かったよ残れよって言って話を聞こうとします。
ありがとうございますと言って彼女は救急車を見送ります。
お母さんの方も大丈夫だからと言って行ってしまいました。
名乗るのが遅れました。
私は久賀一華と申します。
実は私、辰久さんの遺品であるとある物品を回収しに来たんです。
今回あなたやご家族が襲われた件とも関係があるかと思います。
ちなみにその物って何なんだい?
それは刀です。一振りの刀。真っ白で美しい。
太刀と呼ばれるものです。
もしかしてこれ?と見せます。
あ、そう、その刀のことです。
51:01
あの、その刀とても危ないものなんです。だから私が回収にやってきました。
危ない?
え?
さっきは話しかけて助けてくれたんだけど。
え?話しかけた?
なんかまずかった。
いえ、もしかしてその貝を倒したりしましたか?
うん、なんとか素人療法だったけど、なんとかやっつけたよ。
え?使えるのですか?
変えるっていうか、必死になって振ってただけだけど、なんかごちゃごちゃ喋りかけられて、なんとか対応できたと思う。
そうだったのですね。
あの、その貝、おそらく月光の持つ力に引き寄せられてきたものです。
あなたがそれを守持している限り、また同じようなことが繰り返されるかもしれません。
私が所属しているアネモネは貝と戦うための専門機関です。
こちらであれば月光を適切に管理することが可能です。
また、それを手放せばあなたが今後襲われることはないかと思います。
その保証はあるのか?
保証?そうですね。私はアネモネという貝と戦うための組織に所属していますけれど、
辰久さんもかつてそこに所属していました。
ですから、他にもそのような武器とか道具がたくさんあるのです。ちゃんと管理できますので。
そうなのか。
じゃあ、月光に対してそうなのか、預けていいのか、この人たちに言って聞きます。
そうすると、ふんと鼻を鳴らします。
うぞうむぞうがいるところに連れて行かれて節付けに触られるくらいならば、
お主のもとにいる方がましというものよ。我は断固拒否させていただく。
なんかこいつは嫌だって言ってるんだけど。
ええ、困ったわ。他の刀であればまだしも、月光ほどの刀であれば本人や本刀の同意が得られないまま連れて行くのはかえって危険ですよね。
じゃあ、あれだ、僕が一緒に行ったらいいのかな。
一緒に来てくださるのですか?でもとても危ないのですよ。
とりあえずはこいつが俺と一緒じゃなきゃ嫌だって言うから、母さんたちも助けてもらったようなもんだし。
54:09
とりあえず乗りかかった船だからついてくよ。
いや、確かに私たち姉も姉は万年人員不足。月光扱って所詮で会を倒せるような人なんて、喉から手が出るくらい欲しいは欲しいんですけど。
すごく危険なんですよ。
じいちゃんの塊をそのまま人に預けてっていうのも何かな。
辰久さんの遺言なんです。ここに書類もあります。
と言って一通の文章を取り出します。確かに祖父の字で、死後は所有している刀、月光の改修を任せると書いてあります。
じいちゃんの字で書いてあるし、偽物には思えないんだけど、じいちゃんはそう言ってたのかって刀に聞きます。
我はそんなものは知らんのな。
そうか、書いたところを知らなければ知らないよな。
いちかが懇願してきます。
月光様、どうか我々のもとへ来ていただけないでしょうか。この方は無関係な一般の方です。危険にさらすことはできかねます。
断る。それにどこが無関係な一般人だ。現にこやつはすでに一匹貝を払っておる。まだ荒いところはあるが、なかなか見どころのあるやつよ。
と言っていると、いちかがあなたを見回してひどく驚き、うーんと唸り、上から下までまじまじと見ています。
そんなに見られると恥ずかしいけど、確かに一般人は一般人かもしれないけど、何とかさっきは対応できたんだ。
一緒に、この刀と一緒に、月光と一緒に行くことはできないのかな。
それを聞くと、いちかはその場に座り込んで頭を抱えてしまいました。
どうすればいいって言うのよ。こんな風になるなんて聞いてない。
すると月光がほそりと言いました。
ならばここで、お主の実力を見せてやればいい。どうせこやつも人では喉から手が出るほど欲しかろう。
それに、お主、祖父の仇を討ちたくはないのか?と聞いてきます。
たき?もしかして、じいちゃん、貝に殺されたのか。
57:01
ん?ドアホールどもめ、気づかんのか。たつひさは死んだのではない。貝に殺されたのだ。
くらにいたときはわからなんだが、この部屋にもまだわずかに気配が残っておる。
あれが老いぼれ寝こけていたとはいえ、そんじょそこらのものにやられる魂ではない。
しかも、ここからそう遠くないところに一匹、いる。同じ気配だ。
われが完全に目覚めた今、このままここにとどまれば、やつの注意を引くことは必須。
であれば、それを帰り討ちにしてやればよい。
簡単に言うけど、んー、でもやるしかないのか。
じゃないと、こいつを手放して、とりっきりじいちゃんがなんで死んだのかもよくわからないまんまだ。
待ってください。そんな危ないことはさせられません。退治でしたら、私がやります。
これしきのこと対応できなければ、姉もねの直れです。私があなたをお守りします。
と言っている彼女の手は震えているようです。
今まで甲斐を払ったことはあるのか?
う、うーと、実はまだ実戦経験は浅いのですけれど、戦闘を行うための訓練は幼い頃から積んでいます。
おっと、俺と大差なしか。
だ、大差?
だって、じいちゃんからずーっと手ほどきは受けてたからさ。訓練を続けてたのは俺も同じだろ?
ええ、でも、甲斐の存在をあなたは今日初めて知ったのでしょう?
そうだな。でも、まあなんとかなるというか、やるしかないんだろう。
わかりました。では、私があなたを守ります。ここに一緒にいさせてください。
わかった。一緒に迎えると。
甲斐がより活発に動き出すのは夜、夜、夜中であるため、あなたといちかは夜が更けるまで待機することになるでしょう。
ここにいてもよろしいのですか?
はまらないよ。
では、一緒にお願いいたします。と言って時間を待っています。
はい。
どうも、あの居心地が悪いようでいちかがいろいろ話しかけてきます。
はい。
えっと、少しだけお話ししてもいいですか?
1:00:03
かまわないけど。
辰久さんってあなたにとってどんなおじいさんでしたか?
そうだな。得体は知れない人だったけど、すごく目は優しかったし、いろいろ親切にしてくれたし、いろんなことを教えてくれたんだ。
そうなんですか。そんな方だったんですね。私が知っている辰久さんと全然違いますね。
一緒に退治とかしに行ってたのかい?
いえ、私はまだ高校生で訓練中ですので一緒には。
でも私にとって辰久さんは非常に厳しい方でした。私は辰久さんに手ほどきを受けて弟子という存在であると思います。
でもいつも怒られてばかりで、小さい頃なんか怖い怖いって泣いていたくらいです。
おじいちゃんにずっと訓練受けさせてもらっているときは、ずっと怒られてたし、たぶん親切に教えてくれてたからこそ厳しかったんだと思う。気にしなくていいと思うよ。
そうなのですか。私、いつも臆病で辰久さんに注意されてばかりでした。そのままでは感情に飲まれてしまうぞって。
でも簡易に退治しないといけないんだろう?そしたら慎重なくらいが自分の命も失わずに済むんじゃないかなって。怪我とかもしなくていいんじゃないかなって思ってるよ。
あの、あ、お名前伺ってもよろしいですか。
そうだった、名乗ってなかった。えー、俺は黒金たかし。
黒金さん、あの、私とそんなに変わらないようにお見受けしますけれど。
僕は十七だ。ここ二年生だよ。
あ、私より一つ年上でいらっしゃるのですね。でも、とても立派。
そんな立派なんてもんじゃないよ。あの、家も何か継がない継がないって言っちゃってるし、医者になれるまで勉強やり通せるとは思われないしね。
お医者様?
父が医者なんだよ。
ああ、それはすごいですね。でも、継がれないのですか?
そこまでできた人間じゃないから。妹の方が頭いいし、あっちがついてくれたらいいと思うよ。
1:03:06
そう、なのですか。では、あなたには何かやりたいことが?
何だろうな。じいちゃんと体を動かしてるのが一番楽しかったんだけど、いきなりなくなっちゃったし、日々のやりたいことみたいなのなくなっちゃったな。
そう、なのですか。あの、私こんなことを言うと、あなたに不安を与えてしまうかもしれないのですけど、私、怖くてたまらないんです。
カイと戦うときはいつも早く無事に帰りたくって仕方ない。でも、辰久さんが教えてくれたんです。
カイに脅かされない安全で平和な世界を、カイのことを知らない人々のためにも私たちが守らなきゃいけないということを、自分たちはもう知っている側の人間だから。
辰久さんはあなたに決してこの世界のことを伝えようとしませんでした。巻き込みたくはないって。それは、あなたに平穏な世界で生きていてほしかったからだと思います。
そうか、じいちゃん、そんなことを考えてくれてたのか。でも、結局足を突っ込んじゃったな。
そうですね、辰久さんの願いに背く形になりますが、私はあなたにも一緒に戦ってほしい。もちろん、あなたには戦う義務なんてありません。
でも、月光に認められたあなたに助けてもらえたら、カイを倒すことができる可能性が上がる。だから、改めてお願いします。
カイ大使を手伝っていただけませんか。そう言って彼女は頭をぺこりと下げました。
じゃあ、それに対して、もうここまで乗りかかった船だし、やるしかないな。一緒にこちらこそよろしく頼むって言って頭を下げます。
ありがとうございます。そんな会話、はいはいどうぞ。
ただ、どこまでできるかわかんないからな。
はい、私も一生懸命頑張りますので。これからよろしく。
と、ニコッと笑います。
夜が更けてきました。
彼女が提案を一つしてきます。
1:06:01
あの、夜が遅くなってきてしまいましたし、相手がいつ来るかもわかりませんので、交代で眠りにつくというのはどうでしょう。
そうだな。ずっと起きていようとしても、結局朝からずっと動きっぱなしだからな。
じゃあ、交代でそうしようか。どっちが先に寝る?
どちらでもいいですけど、黒金さん先に休みますか?
先に寝なよ。僕はちゃんと見張ってるから。
あ、すみません。ありがとうございます。では、一時間ほどで起こしてくださいね。
わかった。
はい、と言って彼女は疲れてしまったのか、スーッと眠ってしまいました。
じゃあ、刀に対して、まあこんなことになっちゃったわけだけど、ちょっと変な奴が近づいてきそうなら教えてくれよなって言います。
ほう、わしを用心棒代わりにするということか?
でも、刀だってそのままそこにあったって、振るやつがいなきゃどうしようもないんだろう。手伝ってくれよ。
なかなか勇ではないか。平安の時代からある我をセコム代わりにするとは。
セコムなんて知ってんだな。
フンッと笑っています。
30分ほど経った頃です。
ほーら、おいでなすったぞー。
という月光の声が聞こえました。
近く、もしくは利き耳を振ってください。近くですね。
近く、はい、えい。
失敗。失敗。
失敗すんな。
はい、すると、おーごめんなさい、ちょっと待ってくださいね。
部屋の中に現れたものがあります。
最初は猿と見守うような存在でした。しかし明らかに猿とは異なります。
一目見て異様な存在だということがわかるのです。
そして猿に似たその顔の口先が尖っています。
そのカイはイチカの方に近づいていこうとしました。
まだ寝てるんですよね。
寝てます。
1:09:00
部下さん、起きれって声かけます。
もう時間、え、なにこれ。
カイが来たんだよ。
はい、ここで共鳴判定を行います。
強度5、上昇1、共鳴感情は所有欲望です。
そのままでいいんですかね。
はい、いいです。
えい、ダブル。
はい、1上がりますね。
はい。
そうすると、今この敵が持っていた共鳴感情、所有欲望があなたのものになります。
低級カイと異なり、なにやら知性も感じます。
それでは、戦闘です。
終了条件をお伝えします。
敵、ヤマチチのヒットポイントをゼロにしてください。
はい。
では、戦闘です。
はい、まずは、え、月光ですね。
先ほど、憑依していたのは、もう溶けていたのですが、もう一度憑依をする必要がありますが、どうしますか。
憑依してもらいます。
はい。
割れると、割れと一体になるのだ、と言って憑依します。
ダブル。はい、めっちゃ憑依しました。
はい、では、たかしさんの番です。
はい。
はい。
じゃあ、また奥義を振るっていきます。
はい、使います。
はい。
じゃあ、えい。
失敗?
うっそー。
はい、では、いちかの番ですが、いちかはブルブルと震えています。
動けないようです。
自我に成功しないと、彼女は動くことができません。
あ、成功した。
お。
では、戦います。
よかった、前回オルガさんの時は一回も戦ってなかった。
ブルブルしっぱなしだったんだ。
そうなんです。
あららら。
はい、刀。
あ、まだちょっとブルブルしているようですね。
ですね。
はい、ではヤマチチの番です。
成功、すいとりですが、どっちかな。
ちょっと待ってくださいね、1、2で決めます。
1:12:02
1、あなたに対して、すいとり、息を吸い取ろうとしてきます。
回避を行う場合、運動、アクロバット、利きさちなどで判定を行います。
はい、じゃあ回避をします。
はい。
じゃあアクロバットですかね。
そうですね。
はい、いきます。えい。
失敗かい。
なんでー。
はい、そうするとですね、急に息を吸い込んでくるだけですね。
特にダメージはありません。
はい。
はい。
何をしてきたんだ今。
この化け物はヤマチチと言います。寝ているものの寝息を吸い取るものです。
吸い取られるとどうなるの。
寝ているところで息を吸い取られて、その姿を見られると寿命が延びるのですが、姿を見られないと次の日には死んでしまいます。
もしかしてじいちゃん、それで。
そうかもしれません。
はい、では月光の番です。月光がさらに深く憑依するようにと提案してきます。
共鳴が4か。
はい。
でも戦わないとな。
じゃあお願いします。
はい。
陣頭一帯、2。
お、成功。
はい、憑依さらにできました。
共鳴が1上がります。
はい。
はい、奥義振ってください。
はい。
こっちは。
えい。
ミラクル。
おー。では陣頭一帯、2のほうのダメージの前に4を入れてください。
4。4d6たす1d6。
はい、5d6。
えー。さあ、これで。あ、いいんか。いいんだいいんだ。じゃあ一撃決めてやる。えい。
20。
20。
素晴らしいダメージです。もうヘロヘロですね。
はい。では一家の番です。一家がんばれ。役に立つんだ。
そうだそうだ。
ダメだ。
いいとこなーい。
いいとこなーい。
まあ、所詮。
いいとこなーい。
というか、ね。
まあね、まだ16歳の女の子ですからね。
いいからね。
はい、吸い取り。
なんでまた。
またジャパリが開かなくなっちゃった。
1:15:03
なんなんだろうな。
はい。成功。
今度は一家のほうに近寄ってきます。一家がキャーキャー逃げます。
はい。
はい。では、もう月光はこれ以上の表意ができませんので黒金さんの番です。
はい。じゃあ、そろそろ。
ダブル。
はい。では2を入れて振ってください。
はい。
2D6、1D6。
メルA。
5。
ということは、会議が消えていきました。戦闘終了です。
やったか。やったかって言うとやってないみたいな感じになる。
一家がぺたりとその場に座り込み、やった、やったと言っています。
そしてあなたのほうに熱いまなざしを向けて、すごい、すごいですと言っています。
いや、さすがにたまたまだよ。これでまだ2回目だし。
でも、あの山土をすぐに倒せるなんて本当にすごいです。
たぶん刀が良かったってことなんだろうな月光。
と鼻を鳴らしています。
大丈夫?立てる?
ありがとうございます。
で、にっこりとあなたのほうに笑顔を向けるでしょう。
とりあえずこれで会議をすべて払ったのかな。
そうだの。このあたりにもう今は会議の機はないように思う。
まだ朝まで時間がある感じですかね。
そうですね。今そうですね。一時ごろといったところでしょうかね。
とりあえず一段落着いたなら、母さんたちは大丈夫だったのかなとメールを気にしたり着信がないか見てみます。
メールが来ていて、一晩検査入院をするから一人で過ごしていてねとありました。
1:18:12
妹の方からメールも来てますね。
なんかいい子がいるらしいけど手を出しちゃダメだよって書いてあります。
誰から何聞いたんだよ。母さんか。
とりあえず家に戻ろうと思うんだけど、どこに帰るの?
そうですね。私は全寮生の姉も姉の学校に通っていますので、そちらに戻らなければいけないのですけれど。バスとかもうないですよね。
時間この辺はもうないと思うよ。
どうしましょう。
タクシーを呼ぶか、その寮はどのあたりにあるの?
死が違いますね。
黒金さんはお家に帰られるのですか?
とりあえずここにいてもしょうがないし、一旦閉じまりして家に帰るしかないかなって思ってるけど。
どうやってお帰りですか?
離れてる。近くは近くの設定でしたよね?
そうですね。
いや、もう歩いて帰れる距離だから、とことこ帰ろうと思うよ。
そ、そうですか。じゃあ私も歩いて帰ろうかな。
いっても違うしなんだよね。むちゃくちゃ時間かかるし。
ええ。まあ、夜が明ける前には帰れるかなって。
明日も学校があるの?
いえ、明日は休みです。
ああ、あれだったら朝まで家でゆっくりしてもらってもいいけど。
いや、別に変な意味じゃないよ。
いいんですか?
うん、あの、せっかくだから。今歩いて帰ったら危ないよ。夜中だし。
ありがとうございます。ご好意に甘えさせてください。
じゃあ帰ろうって言って、家に向かおうとします。
はい、じゃあ黒金さんのお家の方ですね。
はい。
まあでもさすがにね、一緒の部屋では。
はい。妹がいないんですよね。
はい、いません。
病院に行ってるんで、あれだったらこの部屋使ってくれていいからって言って、
1:21:05
妹の部屋で過ごしてもらいますかね。
はい、わかりました。
では、ありがとうございました。おやすみなさい。
あ、あの。
何だい?
あの、とても危険なこととは思うのですけれど。
でも、あなたほどの力の持ち主がいてくれたら、きっとより多くの人を救うことができると思うのです。
どうか私たちと一緒に会議退治をしてくれませんか。
さっきも言ったけど、もうここまで乗りかかったんだから、
とりあえずは君たちの組織がどういうものなのか、一回顔出してもいいよ。
ありがとうございます。
じゃあ、今度黒金さんのお時間のあるときに一緒に行きましょう。
うん、わかった。
では、お部屋お借りします。おやすみなさい。
おやすみ。
はい、ではあなたも眠りにつくことでしょう。
あなたが眠りにつく前、夜のカーテンの隙間からは月明かりが差し込み、あなたを照らしています。
知ってしまったあなたはもう今まで通りの日常に帰ることはできません。
その象徴家のように肩柄には月光がいます。
そしてその夜、寝ようとしていたあなたに対し月光が突如話しかけてきました。
たつひさは実に気持ちのいい奴だった。
ちと手汗はひどかったがな、歴代のわれの使い手の中でも良い立ち筋をしておった。
そんなにすごい使い手だったんだな、じいちゃんは。
そうだ、すごかったぞ。
でも、手汗って、そういうのも感じるのか、おまえは。
そりゃあそうだ、つかまきがびっちゃびちゃだ。
あ、遺伝的に僕もわりと手しっとりするんだけど。
しっとり程度なら良いのではないか。
すべらんしな。
こんなことになっちゃったけど、長い付き合いになっていくのかな。
そうだの、まあそれもお主次第ではあるがな。
途中で死んだら意味ないってかよ。
そりゃあそうだ。
1:24:01
そういえばお主、祖父が死んで泣いたか。
ちょっとね。
そうか、泣くことができるうちにたくさん泣いておけ。
刀は泣けぬからな。
ここで無様に泣いたとて、他に聞いているものなぞ、われ以外誰もおらん。
そんなこと言われたら、なんかこらえきれなくなってきて、静かに語越をあげ始めます。
はい。
そんなあなたに月光は静かに寄り添います。
しかし一言だけぽつりとつぶやきます。
たついさはもうおらんのか。
先ほど刀は泣けないと月光自身が言っていました。
けれども、気のせいかもしれないけれど、あなたはなんだか月光も泣いているような気がしました。
エモクロワ TRPG 月とともに泣く。
これにて終了となります。
おつかれさまでした。
おつかれさまでした。
気のびたぞ。
気のびました。よかったよかった。
いかがですか。
そもそも台本演技もしたことない人が、アドリブ演技っていうこのハードルの高さですよね。
でも慣れてらっしゃるのでは。
慣れてるって割とぐじゃぐじゃだったので。
自分のこれぐらいやりたいなっていうのに、別の番組でさせていただいた時とかも、あれができたらこれができたらあれを忘れてたみたいなのが。
なんか手汗をかきながらそれこそ頑張りました。
コメントヘビリオさんがパチパチパチパチってしてくれてます。
ありがとうございます。
やったよヘビリオさんがとか。
途中でオルバさんもお嬢ちゃん復活したとかコメントをくださって。
おてつさんまた刀とお話ししてるって言われてますけど。
そうですね。前のゴブスレでも刀がしゃべりかけてきてたので。
そうなんですか。
何かの運命かなと思いながら参加させてもらいました。
前の刀は生意気ではなかったですか。
前の刀は血を欲していました。
1:27:04
そうなんですね。月光もね、血ぬれた絵があります。こんな感じです。
前の刀も鋼節三文字って言って赤い。
え、赤い?鋼節の鋼の字が赤だったんですか。
ベニーなんですよ。
そうなんですね。実際の鋼節三文字とは違うんですね。
そうですね。あくまでフィクションの別の刀っていう扱いになってます。
あれはベニーじゃなくて江戸の絵ですからね。
そうですね。
面白そうです。
多分僕が九州福岡出身だっていうので地域性も合わせて多分刀を選んでくれたんだと思います。
なるほど。鋼節は九州だったかな。鞘は九州にいた気がしますが。
多分それ由来だった話だったような気がします。
素晴らしい。合わせてくれるってすごいですね。
すごいですね。
そうそうってヘビレオさんもおっしゃってます。
ありがとうございました。では感想をいただいて配信を終わりにしたいと思いますがいかがでしたか。
基本的には汗をかきながら何とか話が途切れないように言って言葉を紡いだつもりですが、
似たようなことを言ったことがあったので何とかそれらしい話をできたんじゃないかなと思います。
なんかセッションのやってる感じではこれ思いっきり後音トライアンとか少し思いながらやってたんですけど。
確かに。
家族が自宅で襲われて遠くで声がしてバリンってなんかこれ知ってるって思いながら刀を手に駆けつけましたんで。
そっちの議事体験もできた感じがして楽しかったです。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。楽しかったと言っていただけると私も嬉しいです。
ではこれで配信の方は終了にしたいと思います。ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
01:29:34

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