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2021-05-03 08:08

#25 ポッドキャスト翻訳プロジェクト第3話

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

シリーズでお届けしている「ポッドキャスト翻訳プロジェクト」第3話、吹替についてのエピソードです。

次回のエピソードは5月10日配信予定。

本編の書き起こしはこちら

https://note.com/rinaarailevia/n/ne0cfcfea2817

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Twitter @RinaAraiLevia または note:https://note.com/rinaarailevia

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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、自称ポッドキャストアンバサダーことあらいりなが、
音声は音声のまま、コンテンツをボーダレスに楽しめる世界を目指して、
国境を越える番組作りに向けて日々リサーチしている業界情報を、
様々な視点でお伝えしています。
さて、3週にわたってお送りをしている、
ポッドキャスト翻訳プロジェクト、今回が第3話です。
前回までのエピソードでは、
素朴な思いで始まったこのプロジェクトの誕生、
そして選んだポッドキャストの翻訳で出てきた、
様々な難関についてお話をしていきました。
そして今回の第3話は、
吹き替えのプロセスについてお話をしていきます。
やっとできた翻訳をどうやって吹き替えをするのか、
誰に呼んでもらうのか、というまたまた難関がやってきます。
それでは早速お楽しみください。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、
概要欄にリンクを貼っておりますので、
そちらからご覧ください。
今回はポッドキャスト翻訳プロジェクトの
吹き替えについてのお話です。
この英語ポッドキャストを翻訳・吹き替えして
日本語版として配信するというプロジェクト、
前回のエピソードで、
なんとか翻訳まで完成させることができました。
ここでまたまた大きな問題です。
吹き替えどうするの?ということ。
ちなみに今回私が選んだポッドキャストというのは、
登場人物が3名います。
男性2人、女性1人。
この時点で私1人だけでは手に負えないということは
明らかなんですが、
私それでも1人で最初、
なんとかしようと思っていたんです。
他の人に迷惑をかけずに
細々とこのプロジェクトを進めていこうと。
そこでまず思いついたのは、
ボイスチェンジャーというアプリ。
遊びでやりますよね。
男性の声を女性に変えたりできるアプリ。
これを使えば私1人で
翻訳できるんじゃないかと踏みました。
そして早速いろんなアプリを使ってみたんです。
途中で宇宙人みたいな声になったり、
動物みたいな声になったり、
実際に女性から男性の声に変える機能を
使ってみたんですが、
それでも結局しっくりくる結果には
なりませんでした。
そして次に試してみたのは、
オーダーシティという音声編集ソフトウェアです。
音声配信をされている方はご存知の方も多いと思います。
アプリとは違って、
自分で細かく音声を編集したり、
効果を変えたりすることができる
無料のソフトウェアなんですが、
これを使って自分の声を低くするということも
やってみたんですね。
これも駄目でした。
何が駄目かって、
結局不自然に聞こえてしまうんです。
単に女性の声を低くしたからといって、
男性の声に聞こえるわけではないんですね。
結局女性の声を低くしたからといって、
男性の声に聞こえるわけではないんですね。
結局声の低い女性の声にしか聞こえなかったんです。
そして最後に頼ったのが、
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AI。
Resemble AIという素晴らしいAIが
実は存在をします。
これ何をしてくれるかというと、
自分の声のクローンを作ってくれるんです。
自分の声で指定された文章を50個くらい読むと、
そこから声のクローンを作ってくれます。
そのクローンを使えば、
自分が今までに言ったことのない文章でも、
そのクローンがあたかも自分が読んだかのように
言ってくれるんです。
それこそオバマ大統領の声で
トランプさん大好きとか言えちゃうんですね。
極端な話。
倫理的な問題はもちろん意識した上で
開発されているAIではあるんですけれども、
この技術、使えるんではないかなと思いました。
さらにもう一歩踏み込めば、
元となる英語ポッドキャストの登場人物はみんなアメリカ人。
ただこの声のクローンを使えば、
英語版の本人の声のクローンから
日本語版のクローンも作れるんじゃないかと。
それこそ夢みたいな話ですよね。
喋れる言語は英語だけでも、
自分の声をそのまま使って
日本語でも同じポッドキャストを配信できる
という夢のような話。
そこで当時2017年、
このAIを見つけてすぐにカナダにあるという
スタートアップの会社に問い合わせをしてみました。
英語から日本語のクローンも作れますか?
答えはまだでした。
当時、そもそも英語を元に開発をされた
このAIの技術、
英語話者の英語のクローンは開発されていたものの、
日本語を含む他の言語についてはまだ開発中だったんです。
ましてや、英語から日本語というような
言語をまたいだAIの活用というところは、
音声学的なデータもまだ足りていないと
いうような回答でした。
この当時、私がもしお金持ちだったら
絶対ここに投資していると思います。
ただ、今この翻訳プロジェクトには間に合わない。
結局、アプリの活用、ソフトウェアの活用、
そしてAIの活用と3段階にわたって
自分で一人でできる方法を探っていったものの
結果、すべてダメに終わりました。
さて、二の足を踏んでいた
生の人間に頼むという選択肢になっていた
わけなんです。
これ、頼むのもプロに頼むのと
素人に頼むのと両方あるんですが、実は
プロに頼むのは当初、気が進まなかったんです。
その大きな理由は、元となる英語ポッドキャストの
登場人物は声優とかではないんですね。
登場人物の本業は
投資家だったり、ジャーナリストだったり、
それから妻だったりするんです。
演技を生業としている人ではなくて
声優さんです。
それこそ、ドラマの吹き替えだったり
映画の吹き替えをする声優さんというのは
特に海外の作品だとオーバーな演技の印象が
強いんですね。これが実際の元となる作品に対して
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合っているのかどうかというのを考えたときに
違うなぁと直感で最初から思っていたところでした。
それこそ私がお願いできる予算範囲の形となると
映画やドラマで吹き替えをされている方には
到底手が届きません。
宅録ができる方やセミプロの方にお願いしても
やはり10万円ぐらいはかかってきます。
そこで私もスタートアップ的に周囲の仲間から
力を借りようと動き出しました。
ただ、私は当時も現在も香港に住んでいるんです。
香港に住んでいる日本人でしかも
吹き替えをしてくれるような人となると
相当確率は低くなります。
周りにそんな人いないしと思っていたとき
一通のメールが来たんです。
リンクトインから
転職活動してますかという
よくあるリクルート系の会社から来ました。
そこから実は偶然の出会いがあったんです。
その出会いとは、次回に続きます。
さて、今回は
ポッドキャスト翻訳プロジェクト第3話と対して
吹き替えのプロセス前半戦をお送りしました。
もともと一人で何とか仕上げようと思って
アプリからAIまで試したところ答えが出なかった。
結局、生の人間に頼まなきゃいけない
というところまでお話をしていきました。
ここでお知らせです。
当初3週にわたってと予告をしていたこのシリーズなんですが
現在進行中のプロジェクトということもあって
来週以降も続けて
このポッドキャスト翻訳プロジェクトシリーズを
引き続きお送りしたいと思います。
今回の続き、吹き替えの後半戦は
来週月曜日5月10日にお送りしたいと思います。
ご質問や感想、書き起こし配信をしているノートのコメント欄か
ツイッターでぜひお寄せください。お待ちしております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーの新井里奈がお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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