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2023-07-30 01:51

電気代がマルチホップになってる!?

ようやく体も暑さに慣れてくるこの梅雨明けの時期ですが、まぁ今年の猛暑はひどいですね。
はい、もちろん我が家もクーラー24時間稼働の日々となっておりまして、電気料金高騰の折ビクビクしながらも、思考停止でつけっぱ生活です。

ウクライナ情勢などなどなどなど、、、、、により電気料金は高騰していますが、ウチが契約してる楽天でんきの場合、公表されている料金表をみてみると、

楽天でんきの従量料金表

電力会社: 2023年3月まで: 2023年4月より: 値上げ率:

北海道: 34円20銭 46円30銭 35.4%
東北: 28円80銭 40円90銭 42.0%
東京: 29円45銭 41円55銭 41.1%
中部: 29円30銭 41円40銭 41.3%
北陸: 24円80銭 39円10銭 57.7%
関西: 25円50銭 37円60銭 47.5%
中国: 26円60銭 40円90銭 53.8%
四国: 26円90銭 41円20銭 53.2%
九州: 26円37銭 41円77銭 58.3%

基本的に月々の電気料金は、基本料金と、利用した電力量(kWh=キロワット時)に比例した利用料金の合計金額です。
実は発電を行う各会社(≒電力会社)によって、大きな単価の差が存在していました。

そして、各地域で電気料金は大幅に上昇しています。
最も値上げ率が高いのは九州エリアで、6割近い上昇ですからたまりません。
各地域での発電コスト、たとえば再生可能エネルギーへの取り組み度合いなどが、電気料金の単価に直接響いています。

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そしてここからは例によってオタクな話。(といっても、アニメやゲームではないやつです。)

家に来ている電気の使用量を測る電力量計、おそらく皆さんの家のメーターはスマートメーターに替わってるんじゃないでしょうか。
従来型のアナログメーターは、検針員によって月に一回目視でメーターの数字を読み取り、前回との差で電力量が決まる方式でした。
参考サイト:【必見】スマートメーターとアナログメーターの違いをカンタン解説
https://enetoku-navi.com/column?id=1509092234-902824

そしてこの電力量計は、「スマートメーター」に順次国策により替えられているのです。
これは人間ではなくネット通信により、30分に1回のデータレポートを自動で行うスグレモノですね。
なんでそんな事が可能?ってことですが、インターネット技術と無線技術の融合で実現しているのです。


スマートメーターシステムの仕組み by東京電力
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/jisedai_smart_meter/shiyo_kento_wg/pdf/002_03_01.pdf

電力スマートメーターの通信方式解説 by三菱電機
https://www.soumu.go.jp/main_content/000374413.pdf

インターネット側の話で言うと、IPv6のアドレス付与により、事実上無制限のユニークな識別番号を各メーターに持たせることができることが大きなインパクトです。
日本国内に何千万台あろうとも、IPアドレスの重複が起こらないなんて、いい時代です!

そして私の興味の本丸、通信の方式です。
素人目には当然携帯電話会社の基地局に3Gか4Gで通信を行うんだろうくらいに思ってましたが、実はとっても賢い方式が考案されています。
それは無線マルチホップ方式という、低価格で柔軟性の有る方式です。

これはどうやら920MHz帯(920メガヘルツたい)の特定小電力トランシーバーとのことです。
どうやらバンド(950MHz(950~958MHz)帯)から920MHz帯に引っ越しさせられた時に、高周波出力が10mW(ミリワット)に制限されていた出力が20mWまで許可になったことで実用性が大きく高まったとのことです。今回個人的に一番おもしろかった記事が参考です↓

920 MHz帯を知る by藤田昇
http://www.kumikomi.net/archives/2014/06/rohm_920_mhz.php
表1 通信距離の比較 と、表A 通信距離を伸ばしたいときのヒント は秀逸!

この仕組みが各スマートメーターに内蔵されていて、勝手に連携して(マルチホップ)、最終的にはどうにかしてインターネットにデータが集められて各ユーザにもデータが2時間遅れくらいで共有できるようになってるわけです。検針員の方に30分に一回目視で報告してってお願いしても到底無理ですからね。


また上記PDFに書いてありますが、この無線マルチホップ方式が無理な場合、1:N(いったいエヌ)方式や、PLC(Power Line Communications)方式があります。

1:N方式は1Nとか携帯方式とも言われ、スマホなどの携帯キャリアのインフラを用いた方式で、簡単に言えば高級な方式です。
買い物行くのにヘリコプター飛ばす的な?

PLC(電力線通信)方式は無線を使わず有線の方式で、電力線(銅製の電線)を通信ケーブルとしても同時に利用する技術です。
電気エネルギーを供給する電力線に高周波の通信用信号を重畳して伝送させる方式で、まぁ言ってみればアマチュア無線界隈からは嫌われてるヤツです。電波もれちゃうので。
参考:
https://www.m-system.co.jp/mstoday/backnum/2007/03/iandn2/index.html

電気代が気になることから、横道に10回くらいそれると本題がわからなくなるというハナシでした。
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https://stand.fm/channels/62c0f5551459d9dde06c0f41
00:05
皆さん、おはようございまーす。
こう暑いと気になってくるのが、クーラーの電気代じゃないですか。
去年に比べてどれぐらい高くなったのかなーなんて、しまっていた領収書を探している皆さん。
最近皆さんが契約している多くの電気会社、そのウェブサイトから30分ごとの電気使用料だとか、
昨日とか先月とか、去年の同じ日の比較とかですね、かなり詳しいデータが見れるようになってるんですね。
やはやテクノロジーの進化っていうので、随分便利になったなーなんて思いますけども、
どうしてうちの電気の使用料が30分ごとのグラフになって分かっちゃうの?って思いませんか?
これ実は電力会社にもよるんですけども、自宅に引かれてきている電気の使用量を測る電力メーターってあるじゃないですか。
これがスマートメーターっていうこの通信方式の計測器にしれっと変わってるんですね。
おーっと携帯電話とかパソコンのようにインターネットにつながってるのかっていう感じですけども、つながってるんですよ。
これ普通の携帯電話の基地局に1台ずつつながってるってわけじゃなくて、非常に頭のいい方式を使ってるんですけども、
基本は非常に弱い電波で非常にお安い値段で通信ができるように考えられてるんですね。
参考になりそうな資料貼っときますのでちょっと読んでみてください。
インターネットと無線通信の技術が進歩すると電気メーターを検診する人の仕事がなくなっちゃいましたね。
っていう話でした。パーロでした。ではまた明日。
01:51

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