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三島由紀夫は言った、「若さが幸福を求めるなどというのは衰退である。」
始まりました。大人の近代史、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
まあ、三島由紀夫が出てきましたか。
ねえ、長まろがやったね。
ねえ、金閣寺懐かしいね。
そうそうそうそう。
なんか、この言葉ってさ、若い人間が幸福の実態など把握しているはずがないとも言ってるんだよね。
うん。
みたいよ。
なんだよ、そのみたいよって。
いやいや、三島通の長まろだったらわかるのかなと思って。
いや別に、通かって言われると俺は通ではないな、きっと。
あ、そう。
まあ、今日は長まろがどんな若さを爆発してくれるのか楽しみです。
もう俺ら若くないよね。
いや、なんかね、そう、ちょっと話それちゃうけどさ、
こう、会社でさ、俺結構年長な方なんだよ。
ああ、そうなんだ。
そうそう。で、こう、若いね、新人が入ってくんだけどさ、もうフレッシュさが違うんだよ、やっぱ。
ああ、それはわかるよ。
ね、残念ながらやっぱこの年老いた人間、もう年老いたっつったらちょっとアレなんだけどさ、
まだもっと頑張れよって感じなんだけど、ちょっとくたびれてる感が出ちゃってんだよね。
ははははは、なるほど。
日系人の強制収容の経緯
まあ、てなわけで、今日は日系人の強制収容についてやりたいと思います。
ああ、はいはい。戦争中の話ってこと?
そうそうそう。これリクエストいただいてて、ちょっと今日はそれを扱いたいなっていうところでね、やりたいなっていうところですね。
えー、ぜひお願いします。
はい。まず、ちょっと概要のところなんだけれども、1942年から1949年にかけて、この日系人の強制収容は行われてたって言われるんだよね。
はいはい。
まあ、戦争が終わったのは1945年じゃん。ただやっぱ、その終わったからピシャッつってさ、すぐこう、解放されたわけでもなくて、ちょっとこう、ダラダラ期間みたいなのもあったわけよ。
はいはい。
そう、だから1949年まではこう、ちょっと後で触れるけど、国もいろいろあるんだけれども、まああの、一国であったわけじゃないから、こうちょっとダラダラと続いて、だいたい1949年ぐらいまでにかけて、こう、行われてたって言われるんだよね。
はい。
で、第二次世界大戦で、その、いわゆる連合国の影響下にあった国、まあ要は日本とは敵対していた国が、日系人の強制収容が行われた国なんだけれども、
はいはい。
まあ主にアメリカで、まあそれはもちろんアメリカだよね。やっぱり一番敵対してたのはアメリカだから。
うんうん。
で、他にもペルーとか、ブラジル、メキシコ、まあカナダとかオーストラリアみたいなところでも行われてて、
うんうん。
で、日系人がまず対象になるし、あと、もちろん日本人の移民がさ、例えばさ、ブラジルとかさ、南米の方って結構日本人の移民が多いっていうのはちょっと有名な話だけど、そういった日本人移民に対しても、あの強制収容所へ集団政策が行われてたっていうところなんだよね。
だから、日本人が対象だし、そこで生まれた日系人、2世とか3世とか、そういった人たちも対象になったっていうところなんだよね。
あー、はいはい。
そう。で、なんでじゃあそんなことが行われたのかっていうと、まあちょっとここからは経緯の話になるんだけど、
うん。
ちょっと戦争に触れるところはそんなざっくり言っちゃうけど、まずさ、まあ世界恐慌が起きて、満州事変が起きます。で、日本は国連から脱退するよね。それがきっかけで。
うん。
で、この頃から、やっぱ国際関係っていうのは日本はすごく悪くなってたんだよね。対アメリカもそうだし、対イギリスもそうだし、まあいろんな国と。
はいはい。
そんな中、日中戦争が起こるんだよね。
うん。
で、これによって、もう一気にアメリカっていうのは、こう日本を警戒するようになるわけよ。
はいはい。
で、そんな警戒されてる中、まあこの放送でもやったけど、日独三国軍事同盟を日本が結ぶんだよね。
うん。
これはほら、ナチス・ヒトラーとイタリアのムッソリーニ、もうなんだろ、ファシズムの象徴的なこう人間たちとさ、日本はそんな国と手を組んだみたいな感じで、もうこれが完全にアメリカの堪忍袋の方が切れちゃうというか。
はいはい。
そう。で、このことからアメリカでは反日干渉っていうのはこう高まっていくんだよね。
はいはい。
これは別にアメリカっていう国がっていうところじゃなくて、もうアメリカの世論的な部分で反日干渉が高まってたわけよ。
うん。
だから、日本と海戦、まあ戦争っていうのはいつか起こるんじゃないかっていうのはもう誰しもがこう感じていたところなんだよね。
うん。
だからそんな状況だったから、もしもの時っていうところを考えるじゃん。
はい。
もし戦争が起きたらって話ね。
はいはい。
で、徐々に日系人危なくないみたいな話が出てくるんだよ。
おー、はいはい。
まあ、いつか日本と戦争が起きるんじゃないか、その時に、じゃあ日本が攻めてきた時に、今アメリカに住んでいる日本人、日系人はどっちの味方するの?とかそんな感じだよね、イメージ的には。
はいはい。
まあ怖いじゃん、普通にそういうのって。
うん。
そう、だから日系人を強制収容した方がいいんじゃないかみたいなこう声が出てくるんだよね、ちらほらと。
はいはい。
まあ別にそれが出てきたからっていうことではないんだろうけど、アメリカの政府としては、そのアメリカに住んでいる日系アメリカ人とか、まあもちろん移民の日本人ね、あの日本人の名簿を作成したりしてちょっと準備整えてたんだよね。
はい。
アメリカにおける反日感情の高まり
これはもちろん強制収容しましょうって決めてそういうの作ってたわけじゃなくて、一応調査っていう名目で作ってたわけよ。
うんうん。
で、そんな中、1941年の12月8日に真珠湾攻撃が起きるんだよね。
はいはい。
で、あの真珠湾攻撃と同時にイギリス領マレー半島に日本が侵攻したことによって、太平洋戦争、大東亜戦争に突入するわけよ。
うん。
これによって完全に、まあ世論は日本人はもう敵になるわけじゃん、完全に。
はい。
だからアメリカ国内にいる日系人とか日本人っていうのは、いわゆる敵性市民、敵ってことね、味方とか敵の敵性市民として監視の対象になっちゃうんだよね。
うんうん。
ただ、みんながみんな敵したわけじゃなくて、例えば日米海戦の前に日系人の忠誠度、アメリカへの忠誠度っていうのをこう調査していたカーティス・マンソンっていう人がいるんだけど、
この人の調査記録なんかだと、まあほとんどの日系アメリカ人っていうのは、合衆国に対して忠誠を示していますよみたいな報告も上げてたりして、こう要望する声はあったんだよ。
はい。
ただ、戦争がこうどんどん進むにつれて、やっぱり日本って前半戦、アメリカに連戦連勝だったわけよ。アメリカ、イギリスとかにね。
はい。
だから、どんどんどんどんこう日本人に対する恐怖っていうのはアメリカ国内で高まっていくことになるんだよね。
うんうん。
やっぱりさ、新中安にまで攻撃されて、その後どんどん日本っていうのはさ、南の島をこう占領していったわけよ。
はいはい。
だから、いつかアメリカ本土に攻撃されるんじゃないかみたいな不安がどんどん強まっていったわけね。
うん。
だから、その不安が結局日系人に対する恐怖とか憎しみに変わるわけよ。
はいはい。
あと、ちょっとここで触れときたいのが、アメリカ本土をもし日本が攻撃するとしたらさ、これはもう地図を見てもらえばわかるんだけど、西海岸を攻撃するよね。
はいはい。
わざわざ東は攻撃しないじゃん。
うんうん。
そう、ニューヨークを攻撃したいとかって言ってさ、結構日本からしたらそんなね、戦略もないような攻撃はできないわけよ。
普通に考えたらやっぱり西からどんどん攻めていって、西海岸、サンフランシスコとかロサンゼルスみたいな、そういう都市を攻撃するようなイメージになるんだよね。
はいはい。
だから、アメリカ人はもちろんそれがわかってたから、その日本に攻撃されるとしたら西海岸からだっていうのは思ってたわけよ。
うん。
で、そんな中、ロサンゼルスの戦いっていうのが起きちゃうんだよね。
はいはい。
これはね、ロサンゼルスの戦いって言ったけど、実際は戦いは起きてないのよ。
うん。
日本軍が襲来してきたっていう誤報が流れちゃうのよ。
あ、そうなんだ。
誤報っていうか、アメリカ軍が勘違いするのよ。何かと日本軍の飛行機を。
はいはい。
で、誤射するわけ。とにかくもう撃ちまくっちゃうって感じ?襲来だと思って。
はいはい。
で、この日本軍が襲来したっていう騒ぎによって、死者も実際出ちゃうんだよね。その混乱によって死者が出ちゃったわけよ。
あーはいはい。
つまりそれだけアメリカっていうのは日本軍に対して恐怖というか、怖いっていう、日本怖いっていう感情がすごくあったわけよ。
はいはい。
実際日本はアメリカ本土っていうのはほぼ攻撃できてないのよ。
うん。
だからこれは完全に日本軍の襲来はなかったんだけれども、この時は。
はいはい。
で、こんな状態の世論がまず形成されているっていうのが、ちょっと長くなったけど経緯なわけよ。
はい。
大統領令9066号と強制収容
で、そんな経緯があって、アメリカは大統領令9066号、まあ9066号を発布するのよ。
はいはい。
で、これどんなものかっていうと、まあ、世論的にはさ、日本軍の襲来がいつあるかわからない、もう日本は怖い、恐怖。で、やっぱり反日感情っていうのももうピークだったわけよ。
うんうん。
そんな中、日系人の存在、日本人の存在っていうのは、アメリカ国内にいる日系人および日本人っていうものの存在は、脅威になり得るのではないかっていうところから、軍が国防上必要である場合に、強制的に外国人を隔離することができるっていうのが、まあさっき言った大統領令9066号なんだけれども、そういったものを作るんだよね。
はいはい。
で、これを根拠に日系人たちは強制収容されることになるんだよね。
あーそうなんだ。
そう。別に日系人が何かこう事件を起こしたとか、もちろんなんかスパイをやって日本軍を招き入れたとかさ、そんな事実はないわけよ。
うんうん。
ないけど、国防上必要である場合にっていうさ、もうなんか何にでもこじつけられそうな理由じゃんこれって。
はいはい。
もうなんか、要はとにかく強制的に法律の下隔離できるっていうものを作り出して、実際にこれで日系人を隔離することになるんだよね。
はい。
まあ隔離って言うとまだ言葉になるんだけど、これは完全に強制収容なんだよね。
はいはい。
で、強制収容の対象者、どんな人が対象になったかっていうと、もちろん日系人とかはそうなんだけれども、もうちょっと細かく言うと、具体的にはアメリカの西海岸側に住んでる人がメインになったわけよ。
あーそうなんだ。
そう。さっき言ったけど、やっぱ攻撃してくるとしたら西からなわけじゃん。
うんうん。
だから、主に西にいる日系人たちが対象になったのよね。
まあこれは正確に言うともっと広くやってるんだけど、メインはそっちだったってことね。
はい。
強制収容の対象
まあカリフォルニアとかワシントンとかオレゴンとかアリゾナっていうのが西海岸に面してるというかの州なんだけれども、ここが結構メインに強制収容を行った州で、
はいはい。
市民権のないまず日本人が対象になったわけね。アメリカに住んでいるけど市民権は持っていませんっていう日本人。
あーはいはい。
で、プラスアメリカ国籍を持っているけれども日本人の移民、まあ要は日本人、純潔の日本人。
はいはい。
で、その子孫で日本人の血が16分の1以上混ざっているものも対象になったの。
えー。
これさ、16分の1ってさ、ピンとこないかもしれないけどさ、ちょっとこれ想像してほしいんだ。
自分が1じゃん。
はい。
自分基準で考えると自分が1。で、自分の親は2じゃん。親はだと2になるわけよ。
親だと2になる?
親が日本人だったとしたら、自分は半分でしょ。親が片っぽ日本人だったら。
あー、ハーフってことね。
あ、そうそう。だから2でしょ。2分の1ってこと。
はい。
じゃあその親の親が、の片っぽが日本人だったら4分の1でしょ。
あ、今、下に行ってんじゃなくて上に行ってるんだ。
あ、だから自分基準で考えてるってこと?
自分は日本人なの。
だから自分が強制収容されると思って。
はいはい。
自分が強制収容されますって時にさ、親の片っぽが日本人だったら自分は日系2世なわけじゃん。
はいはい。
で、親の親が日本人だったら日系3世なわけよ。4分の1なわけよ。血の繋がり的には。
はい。
で、その親の親の親、まあひいおじいちゃんひいおばあちゃんだね。だったら8分の1になるわけよ。血の繋がりは。
はいはい。
全部、その片方は。
片方だけが日本人だった場合だよ。
うんうん。
片方が日本人だった場合。だから今ちょっと今の話で言うとひいおじいちゃんが日本人でした。
はい。
ひいおばあちゃんはアメリカ人です。
うん。
他のひいじいちゃんひいばあちゃんもアメリカ人です。
1人だけ日本人が混じってましたっていう場合は8分の1違う混じった日本人なわけでしょ。自分は。日本人というか日系人でしょ。
はいはい。
要するに16分の1っていうのはひいおじいちゃんのさらに親なわけよ。
はいはい。
ひいおじいちゃんのさらに親が日本人だった場合なんだよ。片方がね。
あとは全部、例えばアメリカ人でも。
アメリカ人でもダメ。
ダメなんだ。
ダメ。16分の1だから。
はいはい。
これって感覚的にどう?
それは結構な人が入っちゃうんじゃないって思った。
そうなんだよ。結構な人が入るし、そもそももうそれアメリカ人でしょっていう。
そうだね。
だって、おが太郎ひいおじいちゃんとかひいおばあちゃんってさ、会ったことある?その記憶の限りで。
ないね。
の、さらに親だよ。
うん。
もうあれでしょ。正直どうでもいいでしょ。
ははは。
言っちゃ悪いけど。正直俺は関心ないもん。本当にそんな、もう自分会ったこともないしさ。
何なら俺もひいおじいちゃんひいおばあちゃんって知らないからさ。
何してたかも分かんないね。
そうそう。何してたかどんな顔か写真も残ってないしさ、もちろんね、名前すら知らないよ。
はいはい。
そんな人の血がね、混じってただけで、え、強制収容?みたいなさ。
はいはい。
これはね、結構衝撃的だと思うよ。やっぱり。
そうだね。
うん。で、これね、結局総数で言うとだいたい12万人ぐらいが対象になったって言われてんのね。
あーそうなんだ。
そう。この12万人が強制的に立ち抜きとか強制収容をさせられた。
ま、立ち抜きさせられて強制収容されたっていう方が正しいか。
はいはい。
しかもこの収容者たちっていうのは、あの、準備期間ももう満足に与えられないで、
じゃあ1ヶ月後に行ってくださいとかほんとそんな感じ?
はい。
だから、持っている土地とか家屋とかさ、まああの財産とかあったわけじゃん。
うん。
あ、ま財産っていうかお金だったらお金は持ってけたんだけど、ただ、土地とかさ、家とかって持ってけないじゃん。
はいはい。
で、立ち抜きだからさ、もう手放すしかないっていう状況だったから、もう二足三門で売るしかなかったんだよね。
うんうん。
だからこれはかなり安値で買い叩かれちゃったっていうところがあって。
はいはい。
そう。ま、そういう感じでちょっと、なかなか結構シビアな感じで強制収容。
もちろん強制収容っていう形では強制収容されてないんだけど、隔離っていう形であくまでも隔離されてるわけよね。
うん。
ま、こんな感じで日系人っていうのは収容されたんだよね。
はいはい。
共生収容所の生活
じゃあ実際その収容所内の生活っていうのはどんなものだったかっていうところに触れたいんだけど、
うん。
強制収容っていうとさ、どうしてもちょっとアウシュビッツとかさ、そういうさ、ユダヤ人のさ強制収容所みたいなのを思い浮かべちゃうじゃん。
はいはい。
正直そんなにひどくはないんだよ。もうそんなね、あんな、なんだろ、奴隷のように働かされて、死ぬまで働かされて、だから目的が違うからさ、殺すために収容してたんじゃなくてさ、あくまでも隔離が目的だったから。
もちろん日系人を根絶やしにしようとかそんなことは一切なかったわけよ。そんなのアメリカの世論的にも全然なかったわけよ。
はいはい。
そこはちょっと勘違いしないでほしいんだけど、強制収容っていうとなんかどうしてもそういうさ悪いイメージがつきまとっちゃうから、そこまではひどくはなかったっていうのがまず大前提にあるんだけど、とはいえ結構まあひどい生活だったんだよね。
はいはい。
まあ例えば家とかに関してなんだけれども、救護次第のもうこう粗末なバラック小屋みたいなのにまあ住まわされて、もちろん共同生活ね。
はいはい。
で、暖房とか冷房っていうのはもちろんなくて、あとね、これはやっぱり現代人の感覚だとうえってなっちゃうと思うんだけど、トイレに仕切りがないんだよ。
はいはい。
これね写真見たんだけどね、俺仕切りがないってどういうことなんだろうなって思ったんだけど、本当に仕切りがないんだよ。
うんうん。
今例えばさ、どこでもいいや、なんかトイレ入ってさ、まあ個室トイレがさ、5個ぐらいあるとするじゃん。
うんうん。
個室トイレはさ、こう壁っていうかさ、まあ何かしら見えないように囲まれてるわけじゃん。
はいはい。
でさ、小便機の方はさ、まあ別に囲まれてはないじゃん。
はいはい。
まあ変な話、俺とおが太郎がさ、一緒に小便してたらさ、まあおが太郎は見えるわけじゃん。
はいはい。
まあ要はそれが、あの個室トイレもその状態だったってことなんだよ。一切壁ないのよ。
はいはい。
でやっぱりね、これはね、恥ずかしいとかそういうのもあるけど、そもそも衛生的に良くないんだよね。
ああ、はいはい。
そう、やっぱりこういう環境だと、あの衛生管理がずさんになるし、汚くもなってっちゃうっていうところがあって、
集団食中毒とか、まあ集団下痢っていうのはすごい多く発生したらしい、共生収容所の中では。
はいはい。
共生収容所の機能
で、まあ共生収容所って言うけど、まあなんか一個の町みたいな感じではあったんだよね。
はいはい。
だから例えば工場があったり農場があったり、まあ農場で農家の農場ね。
あとは病院だったり学校もあったし、教会とかまあ劇場なんかもあったりしたのよ。
うんうん。
そう、であとなんか物を買ったりっていう商店なんかもあったから、町としては機能してたわけよ。
はいはい。
で、こういうさ、あのなんだ工場とか農場とかそういったところで働く人には、ちゃんと給料も与えられたの、ちゃんとお金ももらえたわけよ。
はいはい。
まあだからさ、ぱっと見普通の町なわけじゃん。
うん。
そう。で、共生収容所の中ではもう移動は自由、別にここの区域は入っちゃいけませんよとかさ、あのそういうのは一切なかったわけ。外部とは遮断されてたけど。
はいはい。
ただ、あのやっぱりこうでっかい病気にならない限りは外の病院に連れてってもらえるってこともなかったから、ちょっとした風邪をこじらせて亡くなっちゃうとかそういう事例もまあ全然あったはずなんだよね。
はいはい。
まあそんな感じで、まあとはいえやっぱ隔離されてるし、そこからは出られないから、まあ結構不自由な生活は送っていたっていうところもある。
うんうん。
あとは食事面。
はい。
電気とか水道っていうのはあったのよ。
うんうん。
だから料理しようと思えば料理はできたんだけど、ただあの食材の部分で、まあ日系人が好むような食べ物っていうもの、まあ端的に言うと米とかなんだけど、そういったものの食料調達っていうのは、戦時化っていうこともあったからちょっと難しかったんだよね。
はいはい。
だから基本的に、まあ農場があったから、自給自足で生活を送ってたんだよね。
あーそうなんだ。
そう。で、これね、しかもね日系一斉、日本から直で来た日本人の移民一斉は、もともとは農民だっていう人が多かったのよ。
はいはい。
だから、そういう野菜作りとかはまあ得意だったっていうのもあって、その辺は自給自足がこうちゃんと遅れてたんだよね。
うんうん。
で、野菜作るだけじゃなくて、まあ例えば豚飼ったり鶏飼ったりとかで、まあその卵食べたり、まあその肉を食べたりっていうこともしてたし、あとは日本人だったからさ、なんか豆腐作ったり醤油作ったりみたいなこともしてたんだよね。
へー。
そう。で、あとはね、なんと蜜蔵酒作ってたりしたんだよね。
あ、お酒?
そう、お酒も作ってた。
うんうん。
だからそんな感じでなんだろう、もう本当にちょっとコミュニティというかさ、日系人の共生収容所の収容所タウンみたいな感じでこう機能はしてたわけよ。
ああ、そんな場所があったんだね。
うん?場所があったっていうのは?
結構な土地がさ、用意したってことでしょ?
ああ、そうそうそう。あのもうこの区域にもう建物とか建てて、ここに共生収容しますっていう感じ。
ああ、まあアメリカだからできるっていうのもあるね。土地があるからっていう。
まあまあまあ、そうだね。いやでも日本だってできるよ。山とかでいいんだから。別に隔離すればいいわけだから。
ああ、そうなんだ。
そうそう。まあ本当そういう感じ。どこでもいいんだよ場所は。なんなら砂漠の真ん中だってよかったわけだし。
いやでも育たないでしょ?作物。
そうそうそうそう。だからもちろん水とかそういう部分はあるけどインフラの部分が。
だからインフラがある程度あるんだったらまあ別に、あのどこでもよかったんだとは思うよ。
ああ、はいはい。
隔離がしたかったのが目的だからね。
うんうん。
そう。で、あとはその外部と連絡っていうのは基本的には取れなかったわけよ。
はいはい。
ただラジオはあったから外からの情報は手に入ったの。
うんうん。
日系人の強制収容
ただ中から外にはやっぱりこう検閲がかかっちゃってなかなか情報を持ち出せなかったわけ。
はいはい。
だから収容されてない日系人もいたんだけど、さっきほら言ったじゃん。中心なのは西海岸だからさ。
もうちょっと東の方行くと州によってはこう緩やかだったりしたから。
はいはい。
だから日系人は強制収容ってそもそも勘違いしてる人も多くって。
うん。
日系人はなんか年金もらって遊んで暮らせてるんだみたいなそんななんかさ、よくわかんない噂が立つのよ。
はいはい。
だからわざわざ収容されに行く日系人がいたらしいんだよね。
すごいね。
そう。で、これはやっぱりその中の情報が一切外に出ないからさ、実際行ってみたら結構不自由なわけじゃん。
はいはい。
まあ暮らしとしては成り立ってるけど、あのいろいろ自由党的にはさ、やっぱり言い方悪いけどちょっと家畜みたいな感じにはなっちゃうわけじゃんどうしたって。
ちゃんとこう仕切られた中でさ、もうお前の人生はここの中で過ごすんだみたいな感じで決められちゃってるわけでしょ。
はいはい。
だから絶対不自由はあったんだけど、でもなんかその不自由さが外に伝わらないから、逆に何もしなくてもあそこにいれば暮らせるんだって働かなくていいんだみたいなさ、そんな感じの噂とかが立っちゃって、そんな全然根も葉もない噂なんだけどね。
はいはい。
まあそんなこともあったらしいんだよね。
うんうん。
忠誠心の調査
えっとあともう一個触れておきたいのが、忠誠心を途中で調査したのよ。
はいはい。
アメリカに対するその日系人たちの忠誠心はどんなものかっていうのを、これ1943年の初頭にその忠誠度によって収容者をもう解放するかそのまま残すかとかなんかいろいろこうね、どうしようかっていうのを決めようとしたときに忠誠心調査っていうのを行ったんだよね。
はいはい。
でこれ全33問あって、その中でまあいろいろまあ33問つったって名前は何ですかとかさ、あのそんな感じの質問もあるんだけど、その中で2問日系人日本人としてはちょっと答えづらい質問があったんでちょっと紹介するんだけど。
はい。
1個目がもし機械が来て資格があるとわかったら進んで合衆国軍隊の戦闘任務に服しますかっていう質問。
はいはい。
これさ、NOって答えたらさ、なんか強制収容続きそうじゃん。
うんうん。
でもさ、じゃあYESって答えたらさ、戦争に駆り出されそうじゃない。
あーはいはい。
だから、例えばさ、まあ若い男、男性人っていうのは別にYESでもよかったのかもしれないけど、女性とかあのお年寄りとかは戦えないじゃん。戦うだけが戦争じゃないんだけど、あの従軍看護婦みたいなのとかも募集してたから。
はいはい。
そう、戦闘補助業務もこれ含めるから、戦闘任務っていうのは。だから、まあそういうのもあるんだけど、ただとはいえやっぱりさ、女性とか老人がさ、じゃあ戦争に参加するにYESをつけられるかっていうとやっぱりなかなかつけられないんだよね。
確かに。
そう、だからやっぱりこれはあの多くの人が回答に苦慮するんだよ、この質問は。
はいはい。
で、もう一個。こっちがね、結構特に日本人にとっては厳しかったんだけど、
あなたは合衆国に忠誠を誓い、国内外におけるいかなる攻撃に対しても合衆国を守り、かつ日本国天皇外国政府団体への忠誠従順を誓って否定しますか?っていう。
はいはい。
これさ、天皇を否定しなきゃいけないんだよ。
はいはい。
天皇を否定するっていうことは、もう日本人じゃないっていうことと同義なわけよ、この頃の時代っていうのは。
うんうん。
まあ、もちろんアイデンティティ的な部分もあるんだけど、ただ、この質問をYESと答えてしまったことで、別にアメリカ人にちゃんとしてもらえるかっていう保証もないわけよ、そもそもだけど。
はいはい。
でもYESって言ってしまったことによって、日本からも追い出されてしまう。
うん。
日経一斉の話ね。要は日本人でアメリカに国籍がない人。
はいはい。
まあさ、自分が帰る場所が一切なくなっちゃうじゃん、これをYESにすることで。
うん。
だから、これはもうこういう人たちはNOって言うしかなかったって言われてんだよね。
はいはい。
で、当たり前だけどこっちの質問NOなんつったらさ、もう強制収容されるわけよ、そのまま続くの。こいつは危険だって言うんで。
はいはい。
で、この質問さ、そもそも、この強制収容が続く続かないだけの問題じゃなくて、
うん。
この質問の返答次第で、アメリカ人からは礼遇、まあもちろんさ、例えばさ、日本の天皇を否定しますか、NOつったらさ、アメリカ人から礼遇されるじゃん。
はいはい。
そう。たださ、同じ日経人の中からは、いやお前日本人のくせに天皇否定すんのかよ、みたいなさ、こういう、なんだろう、どっちにしろ誰かしらからか礼遇されるみたいなさ、そういう質問になっちゃったわけよ。
はいはい。
だからものすごくこれは、あの、自分が答えた質問っていうのをずっと生涯恥じている人も多かったんだよね。
うんうん。
特にYESって答えちゃった人は、もうNOって答えて強制収容された、され続けた人からもうすごいひい難されて、もうずっとこう、片身の狭い、戦争終わった後も片身が狭かったなんていうことも言われてんだよね。
はいはい。
強制収容の終焉とその後
で、ちょっと最後の方になるけれども、じゃあこんな強制収容っていうのはどういう感じで終わってったのかっていうと、
うん。
1945年の8月15日にまあ日本は降伏して、同年の9月2日にあの降伏文書に調印して、まあ戦争は終わるわけだよね。きちんとした形で。
はいはい。
で、ここからだんだんだんだん強制収容所っていうのはもういらないよねっていうんで、こうどんどんどんどん廃止されていくわけ。
うん。
で、閉鎖された時に、もちろんそこに住んでいた強制収容されてた人たちっていうのは、帰っていいよっつって、パッてNOに放たれるわけよ。
はいはい。
これがまたひどい話なんだけど、本当にただNOに放たれただけで、人によってはさ、家とか財産とか土地とかそういったものも全部売っ払ってここに来てる人もいるわけじゃん。
はいはい。
で、人によってはさ、アメリカ人がさ、ちょっと仲の良かったアメリカ人が家とかもしっかり管理して残しといてくれたなんていうちょっと温まるエピソードなんかもあったりするんだけど、
うん。
みんながみんなそうじゃないからさ、ここでやっぱりさ、急に強制収容された日系人たちっていうのは路頭に迷ったりもしちゃうわけよ。
はいはい。
だからそんな中損害補償っていうのもこう行っていくんだけれども、損害補償の対象になったのは不動産だったりとか私有財産の一部だけだったんだよね。
はい。
だから強制収容によってこう受けた精神的苦痛とか、あとはその期間の逸出利益、だから本来は得られたはずの利益、働いてたらこれだけのお金が稼げたとかさ、そういう逸出利益っていうのは完全に否定されて、
補償の上限も2500ドルで時効はもう1年半しかないみたいな、請求権は1年半しかないみたいな、損害補償自体ももうこんな感じで厳しいものになったんだよね。
はいはい。
で、その収容された日系人たちっていうのはここから結構苦難の道を歩んでいくんだけれども、
はいはい。
もちろんさ、自分たちがこう受けた苦痛とか、まあ辛い思いとかそういったものっていうのをこういろいろアメリカっていう国に対してぶつけていくわけよ。
はいはい。
だからまあこういろいろ裁判とかさ、まあ何だろう、騒動っていう騒動じゃないけどさ、まあ結構こう問題として扱ってくれっていう感じで声を大きくしていこうっていう活動を頑張って続けていくわけね。
はいはい。
でさ、1960年代ぐらいにさ、そのいわゆる公民権運動って呼ばれるさ、キング牧師とかが有名だけどさ、人種差別に対するさ、ちょっとこう運動っていうのが盛んになるんだよね、アメリカ。
はいはい。
で、やっぱここでさ、日系人っていうのもさ、同僚にさ、まあ人種差別なわけじゃん、この話って結局のところは。
はいはい。
だからもうそこで結構こう勢いづいて、やっぱりアメリカの世論的にもさ、収容は間違っていたんじゃないかみたいなさ、そういう感じにこうだんだん変わっていくんだよ、やっぱり。
はいはい。
で、1976年に当時のフォード大統領が大統領令9066号、あの要は強制収容を決めた時のあの法律ね。
はいはい。
これの正式な収容を布告するんだよ。
うんうん。
で、かつ日系人の収容が誤りであったことを公式に認めた。
はい。
で、国としてだからここで一旦はアメリカの政府としてごめんなさいをしたわけよ。
はいはい。
で、まあそっからはもうあの日系人のこう名誉っていうかっていうのはどんどんこう回復されていくんだけど、つい最近だと2021年に、まあ2021年の大統領、バイデン大統領だけど、
この日系人の収容のことをアメリカで最もはずべき歴史の一つだっていうことを言うんだよね。
はいはい。
で、ちょっと続けて、日系アメリカ人は羊のみによって標的とされ収容された。
連邦政府の行いは不道徳で憲法にも反していたっていう形で、もう完全にアメリカが悪かったですっていうことを認めて謝罪をして、
そのアメリカの国内におけるこう人種差別問題っていうものとはしっかりと向き合っていきますよっていうのを宣言したっていうところで結構有名なんだけれども。
はいはい。
こんな感じで日系人っていうのはさ、不遇のこともあったけれども最終的には今はアメリカではもう今日系人だからって言ってさ、
一部ではもちろん差別はされるけど、国からじゃあこういうふうに日系人だからっていうことで差別されたりっていうことはもう一切なくなったわけだね。
はいはい。
こんな感じで今日ちょっと日系人の収容について、特にアメリカでの収容については話したんだけれども、
ここまで聞いたおが太郎の感想っていうのを聞きたいなって思います。
はい。この日系人の収容っていうのは本当に知らなかったから、教科書とかでもやんのかなこれ。
こういうのはやんないよ。
そうだよね。なんか聞いたことなかったし、そんなことが行われてたんだって初めて聞いた。
そう。これはやっぱり勝った側の歴史を学ぶ教科書では学べないものなんだよね。
はいはい。
そういうことなんだよ。
確かに。なんかさ、その16分の1か、1で言うと、
え、俺も収容なの?とか多分ね、当時の人、びっくりした人も多いんじゃないかなって思って。
そう。名前とかが日系の名前で受け継がれてたんだったらわかるけどさ、
なんならもうマイケルとかで全然アメリカなのにさ、みよじもアメリカなのにさ、
なんか16分の1ですとかって言われてさ、っていう人も絶対いたんだよね。
うんうん。
16分の1だからさ、正直さ、もう見た目もほぼ多分そうだと思うんだよ。
はいはいはい。
どこが日本人なの?ぐらいになってると思うんだけど、でも16分の1が対象なんだよね。
あーそうなんだ。
うん。
そう、あとは今はアメリカとかそのブラジルとかのその日本人の被害のさ話でさ、
逆も日本ではどうだったのかっていうのもすごいちょっと気になるとこだね。
アメリカ人とかイギリス人に対してとかさ、それもなんか後でまた長まろから聞きたいなと思って。
あーおが太郎がぜひね、やってくれるっていうことなんで、ちょっと皆さん楽しみにしててください。
いやいや、ね。
えーとじゃあここで今回のリクエストをいただいたコメントを読みたいと思います。
はい。
あけやんさん、あけ、あけやんさん、ちょっと発音はわかりませんけど、あけやんさんからいただきました。
はい。
長丸さんおが太郎さんこんにちは。いつも楽しく拝聴しております。
弱い31ですがこういうお便りを送るのは人生初なのでちょっと緊張します。
太平洋戦争中の日系人の収容
太平洋戦争中、アメリカにおいて日系人が収容されたということは知っているのですが、
その背景や収容所内の生活などは詳しく知らないので、ぜひお二人に取り上げていただきたいです。
日本のテレビ番組などでは日系人収容の話をよく聞きますが、
同様に敵国であったドイツやイタリア系の人が収容されたという話はあまり聞かないような気がして、
なんとなく不思議に思っていました。
っていただきました。
はい。
あ、そうかドイツとかもなんかそっちも確かに気になるね。
ドイツとかイタリアの人っていうのは収容されてないんだよ。
あ、そうなんだ。
そう。
へぇー。
ほらね、人種差別でしょ。
確かにね。
うん、まあそういうことなんだよ。
うーん、いやーそっか。
これ、かなり良いところのなんかテーマを提供してくれたというかね。
そう、本当にありがたいところですね。
リクエストの多さとテーマ選びの苦労
あの多分ね、こういうやっぱリクエストがないとなかなかこう、やっぱさテーマを決めるときにさ、
まあおが太郎はわかると思うんだけどさ、
なんかヒントがないとなかなかこうさテーマって決まんないじゃん。
あ、確かにね。
なんかやりたいものが明確にあったらこれってなるけどさ、
なんかさ、こうちょっときっかけとかさ、
まあ最近俺リクエストばっかやってるからさ、
なんか逆にさテーマ選びをしなくていいちょっと楽さはあるんだよね、そういう意味で。
あ、確かに。
あともう最近ね、すごいありがたいことにいっぱいリクエストもらうからさ、
こう、そんな中からさ、
あ、これもいいなとか思うのいっぱいあるからね。
そう、あのもう正直追いつかない。
まあ追いつかない。
やってる以上に。
もう追いつかない。
そうそう、1個やったら2個来ちゃうみたいな感じだからさ、あらへって。
でもまあそんだけ多いからこそ、
ね、いいテーマがね、あるなと思って。
そうそうそう。
ありがたいですね。
そう、ちょっとまあ、
あのまあ、紹介できる限りはちょっとやっていきたいと思いますので、
ぜひともあの、
応援の方よろしくお願いします。
はい。
じゃあということで、
今回のテーマは、
日経人の矯正収容でした。
はい。
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それではまた来週。
なんだよそれ。
