1. OKファームのノーテンキ農業(仮)
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2023-04-19 15:59

#41 親や師匠が人格者だと、結構ツラいよね。

親や師匠が立派なのってメリット?デメリット?というテーマでお話をしてみました。

#農業 #新規就農 #農家 #フリーランス #個人事業主 #経営者  #ポジティブ #人生をポジティブに #OKファーム #ノーテンキ農業
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こんにちは、OKファームです。このラジオでは、なつさらして農業歴11年を超えた私が、新規就農者やフリーランスの方向けに、マーケティング情報や、ちょっと気持ちが楽になる話をしております。
はい、今日はですね、自分の親や師匠が人格者だと、結構大変だよね、というお話をしようと思います。
今回の見出し、4つ付けるとしたら、メリット2つ、デメリット2つなんですけども、メリット1つ目が、良い情報が回ってきやすい。
メリット2つ目が、応援してもらいやすい。デメリットの方が、知らないうちにハードルが激上がりしている。
デメリット2つ目が、新しいチャレンジがしにくい場合がある、というお話でしていこうと思います。
特に農家の方に質問なんですけども、あなたのご両親や師匠という方は、どんな性格というかね、町というか集落の中で、どんなポジションの方でしょうか。
リーダー的なタイプの方もいれば、細々とみんなと足並みを合わせて、課目に作業をこなすタイプの方がいたりとか、逆にちょっとトラブルメーカー機質なところはあるけど、悪い人じゃないんだよ、みたいな、そういう人もいるかもしれないですね。
自分が農業、例えば別の自分の後をついて何か授業をするという立場になると、親の方が立派だととか、師匠の方が立派すぎる、人格者、今回は人格者とか立派という言葉を代表的なもので使わせてもらおうと思うんですけども、
そういうふうに周りから喜ばれる存在というか、俗に言う立派という存在だった方が楽なのか、かえってそこまできっちりしてない人の方が楽なのかみたいな話を、自分の体験談を踏まえてちょっとずつしていこうと思います。
まずメリット、やっぱり親が立派だったり、師匠が立派だったりすると、一番のメリットっていうのは、やはり良い情報が回ってきやすいということですね。
信頼されているということなので、何か困りごとがあったりとか、今後こういうことをしようと思うんだけどどうだろうという相談が、あなたの師匠とか親御さんの方に回ってくるとなると、これからの地域内での先が見通せたりとか、農家でいうとやっぱり農地とかですよね。
あこのまるまるさんが年を取ってきたから畑を後やる人がいないんだけど、誰かいい人いないねとか、場合によってはあんたのとこでやってくれんかみたいなお話が回ってきやすいというのが、やっぱり何よりの財産というか、今までの信頼があってこその相談が回ってくるみたいなのが、一番のメリットというか、他の方にはできないことができるよというチャンスのきっかけになったりします。
やっぱり土地問題とか、いらなくなった機械の引き取り先みたいな話になると、新規参入のどこの馬の骨かわからんぞみたいなやつのところには、一番最後に情報が回ってくるもんなんですね。
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なので、新規参入するのにお話が来るというところは、やっぱり条件が悪い、日当たりが悪いとか、水はけが悪いとか、車が入れないとか、わけやりの土地が余ってて、あいつやりたいって言ってたから一応声かけとこうかみたいな感じで、一番最後に条件の悪いものが来ちゃうみたいなことが新規参入だとあったりするんですけども、
その地域の中で信頼されているような人だったら、やっぱりおいしい情報というかね、新鮮な情報が先に回ってきやすいというお話が、これが一番のメリットかなと思います。
2つ目がそれに伴ってなんですが、あなたの行動もやはり応援してもらいやすいということで、政治家なんかも例えがちょっと変かもしれないですけども、やっぱりお父さんとかおじいちゃんにお世話になってるから、子供、孫であるあなたを応援してあげますよというね、後ろ盾というあまり良くない言葉で使われることもありますが、
おじいちゃんおばあちゃんとかお父さんお母さんにお世話になったから、孫のあなたも精一杯応援してあげるよみたいな感じで気にかけてもらったりとかね、困っていることがあったら率先して助けてくれるというポジションになりやすいというお話ですね。
僕もこの恩恵はめちゃくちゃ受けていて、後でデメリットでも話すんですけども、ちょっと怖いなと思うところでもあるんですけども、やっぱり自分も今も95歳になるんですけど、まだおじいちゃんが元気にしてまして、僕は11年前ですかね、おじいちゃんが82歳、83歳ぐらいの頃に脱サラして、農業教えてくれんかみたいな感じで、
弟子入りというかサラリーマンに戻れというか農家はやめとけみたいな感じで止められて続けてきたっていう経緯があるので、弟子入りしたという感じではないんですけども、それでもやっぱりおじいちゃんと一緒に農業をやってきたというのが僕のスタートですね。
【佐藤】だから地域の人も後継ぎがもういないと思ってたじいちゃんのところに僕が出入りするようになったので、良かったねというふうに言ってもらえたりとか、じいちゃんのために頑張れよみたいな感じで声をかけられることが日常的な会話として行われているみたいな感じなので、やっぱりどう言うんですかね、当時20代中盤ぐらいだったんですけども、
若いもんが田舎に帰ってくるからみたいな雰囲気で、さらにじいちゃんの孫だからという感じですごい可愛がってもらったりとか声をかけてもらったっていうのはあると思います。
自分自身も忘れがちというかね、気づいていないだけかもしれないんですけども、自分は地域の人にそんなにお世話になってないよと思っていても、実は知らないところですごいフォローしてくれていたりだとかですね。
こちらが活動しやすいように陰ながら応援してくれている。恩恵せがましく、これ、あんたが動きやすいようにこうしとってあげたけーねーみたいなことを言われるんじゃなくて、後になって、この何々さんがこういうところを知らないうちに協力してくれてたんだねみたいなことがあったりするっていうのも、やっぱり僕の場合はじいちゃんの恩恵があるというか、
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じいちゃんの今までの徳の積み重ねみたいな、人徳みたいなところがあって、自分が今助けられているというようなところもあったりしますね。なので僕の身近ではいないんですけども、やっぱり先代、自分のお父さんとかおじいちゃんが、場合によってはすごい地域に迷惑をかけたんだけど、
何の因果かやる気のあるとか、割とまともな息子さんが帰ってきたみたいな場合は、その人は悪いことをしてないのに、すいません、親父が迷惑をかけてこんなことになってしまってみたいな枕言葉をつけながら挨拶をするという人も中にはいたりというのを聞いたりすることはあるので、
なんというんですかね、田舎ならではの話とか、先祖代々の家業ならではのみたいなお話かもしれないんですけど、親の立ち振る舞いによって自分の行動が後押しされたり、逆に制限を受けたりみたいなこともあったりするのかなというふうに感じています。
メリットで回りデメリットみたいな中途半端な紹介になってしまったんですけど、とりあえずこれがメリット2つ目ですね。
ここからはネガティブな要素、デメリットみたいなところにお話ししていこうと思うんですけども、やっぱりこれ自分自身が一番感じるところなんですけど、知らないうちにハードルが激上がりしているっていうことが結構あります。
自分としてはちゃんとできたかなと思っているのに、遠回しに爺ちゃんに比べたらまだまだじゃねとか、爺ちゃんだったらもうちょっとちゃんとしてるからちゃんとしてろよという圧を感じる瞬間がどうしてもあります。
これはさっき言ったメリットの裏返しというか、爺ちゃんの人徳があって応援してるということは、たぶん爺ちゃんのところぐらいまでは当然超えてみせろよみたいな励ましでもあると思うんですけども、
爺ちゃんと僕で方針が違うところっていうのはどうしてもあるじゃないですか。野菜の育て方とかから言うのに始まり、田舎の地域の人との付き合い方というのも爺ちゃんと僕で誕生日、生まれ年で言ったらやっぱり60年ぐらい開きがあるわけなので、そこはもう爺ちゃん流ではできんよみたいなものも当然あったりします。
でも地域の人の希望としてはやっぱりなんとなくですけど、爺ちゃんと同じように立派になってほしいみたいな無意識のうちに感じるところがどうしてもあるんだと思います。
それが別に悪いことだとは思わないし、爺ちゃん流になれればいいのかなと思う。自分では気づかないというか、なれないだろうなと思っているものになれたら、すごい学びとか得るものがあるかなとは思うんですけども、
やっぱり野菜の売り方一つにしても、例えば爺ちゃんで言うと野菜の値段は安くせんには行けんっていう時代の人間なんですよ。隣の生産者よりもなるべく10円でも50円でも高く野菜を売りたいと僕は思ってるんですけども、
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爺ちゃんは食料に困ってた時代の人なので、食料の安定供給のために高くしたらいけんっていう考えでずっと思ってる人間なので、お前は根付けがいつも厳しいよの、きついよのみたいな感じのことを、最近は言われないんですけどね、農業始めたての頃はすごい言われてたのを今でも時々思い出すんですけども、
多分地域の人も同じようなことを思ってらっしゃるんじゃないかなというふうに思います。なのでどうですかね、創業社長の方の息子さんで2代目になったとか3代目になったという社長も、やっぱり先代が偉大っていう看板をセットで背負ってるので、すごい辛い思いをしている、辛いというかね、しんどいみたいな呪縛みたいなものを感じている方も結構いるんじゃないかなと思います。
これに付随してなんですけども、やっぱり新しいチャレンジが、僕たちの代替わりしたとか、その下にいる人の思い一つではあるんですけども、新しいチャレンジがしにくいというのはどうしても見えない弊害としてあると思います。
これから今まで全然血縁関係者で農業をしてる人がいなかったのに、自分で思い立ってお金を用意してとか借金をして新規で農業をスタートしますっていう人だったら、本当に何の作物を育ててもいいし、どこで農業をしてもいいみたいな、本当に縛りがない状態でスタートすることができると思います。
当然、農業に限って言えば集落の雰囲気とかどんぐらいルールを守らないといけないのかみたいなのとかの厳しさが違ったりするので、完全に自由というわけにはいかないと思うんですけども、とはいえ一番最初の方針みたいなのは自分で決めることができると思います。
ただこれがやっぱり世襲制みたいなものとかね、自分の親族がやってる状態のものに乗っかるというような形をとると、どうしてもやっぱり今やってることの延長をやっていこうじゃないかみたいな瞬間が多いんじゃないかなと思います。
僕の場合ラッキーなのは、じいちゃんと歳が60離れているので、もうはっきり言って農業始める時から引退モードだったんですよ。自分も年金をもらってるから、そんな稼がなくていいよとか、面積も増やさなくていいし、機械も今あるものを大事に使えばいいよぐらいのスタンスの人だったので、栽培そのものがこの作物を絶対やらないといけないとか、
今までの付き合いがあるから絶対にここに出荷しないといけないみたいな縛りはほとんどありませんでした。その点はラッキーだったかなと思うんですけども、やっぱり町工場みたいなところとか、自営業で何か事業を継承されたという方だと、先代との付き合いがあるので、何が何でもまずはこれをやらないといけないという、自分の見えないノルマみたいなものですよね。
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去年もやってたから、10年前もやってたから、これを引き続きやっていかないといけないという。それはもちろん信頼とかそういうのを積み重ねるのとしてはとても大事なことだと思いますし、それを伸ばすことによって自分の未来が開かれるみたいなこともあると思うんですけども、そうじゃなくてこれはもうやめてもいいでしょうっていうものも中にはあると思います。
お世話になっているのはわかるんだけど、このままだとそれに時間を取られすぎて自分の思っている経営ができないとか、新商品の開発ができないみたいなこともあったりすると思うので、やっぱりここら辺は新しいことにチャレンジしにくいという雰囲気ですね。
もうとりあえずご先祖さんは関係ねえから、俺はもう一回会社ぶっ倒すつもりでやるぜって言うんだったら、お話は早いし、そんなメンタル強い人だったらね、そんなにそういうところをデメリットとも感じないかなと思うんですけども、やっぱりなんとなく親とも円満にやりたいとか、地域とも円満にやりたいっていうふうに思っていると、そういうところがね、やっぱり強く出たいんだけど、もう少し親が自分に任せてくれるまで待とうかみたいな感じで知らず知らずのうちに回って、
今だったら伸びていたアイデアが10年後だったらもう時代遅れのアイデアになっているみたいなこともあるかなと思いますので、デメリットとして挙げさせてもらいました。新しい挑戦がしにくくなるということですね。
最後になりますけどね、じいちゃんがさっき言った通り95歳になるんですけども、町内というか地域の中で、じいちゃんが死んだ後の人間関係ってどうなるんだろうっていうね、漠然としたというか、漠然としたでもないな、結構リアルな心配としてあるんですよね。
僕がはっきり言ってズボラなところもあったりとか、すごい正面な性格ではないので、じいちゃんもどっちかっていうときっちりしたっていう感じの人ではないんですけども、ここもうちょっとちゃんとせいやっていうものがみんな思ってるんだけど、じいちゃんがいるから仕方ないかみたいなふうに思ってるところもあると思うんですよ。
その分僕がきっちりすればもちろんいいっていう話なので、もっときっちりせいやという話なんですけども、さっき言ったふうにね、どんどん面積を増やせという方針でもないし、できることなら畑に出る時間をなるべく減らしたいとかいうふうに思ってる部類の人間なので、作物の単価をドーンと上げて、面積をどんどん狭くしていきたいぐらいで考えてる人間なので、そういったところが今後やっぱり、今はじいちゃんの後ろ盾があるので、
すんなり波風が立っていないところに向けて、じいちゃんがもし亡くなったりとか農業できなくなったときに、皆さんがどういう反応をされるのかなというのはなんとなく不安としてね、最近特に感じるようになってますね。
いい関係を築いた上で、地域にいたいというのはもちろんあるんですけども、その自分のキャパと皆さんの思ってらっしゃる限度みたいなのがね、どれぐらい開きがあるのかというのがちょっと気になっているところですね。
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ということでね、全国の2代目社長とかね、師匠の下でやっていらっしゃる方の悩みでこんなのあるあるじゃないかなと思って、今回はお話をしてみました。
別に会社員とかでも同じかもしれないですけどね、先輩社員がすごかったのに、自分はその先輩社員ほどではないので比べられてしまうとか、人事異動があって突然自分が上に行くことになったみたいなことがある方も似たような悩みを持っているかなとか思ったりするんですけども、
農業ではね、やっぱり地域とかね、土地とかいうものがセットで絡まってくるので、そういう要素が特に強いんじゃないかなということでお話しさせてもらいました。
はい、こんな感じでマーケティング情報とか田舎あるあるみたいな話とかもしておりますので、面白かったな、勉強になったなと思う方はぜひSNSとか音声配信のフォローをよろしくお願いいたします。
以上、OKファームでした。
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