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2020年入試問題傾向分析、実際に取材された2020年の入試問題を小川先生が分析をしてですね、例を取りながらそれぞれの学校でですね、どういった傾向があったり、また来年以降その学校をもし受ける場合にどういう対策をしていったらよいのかというのを解説していこうと思います。
第1回はナダ中、第2回は応因中を解説していきましたが、今回は東京都の私学、最高校開成中学ということで、今年の開成中学についてお聞きしたいなと思います。
今年の開成はですね、算数がとにかく難しくてえげつなかったんですね。60分の試験時間内で解き切るなんてほとんどができなかった。非常にハードな説問が出た。
去年、開成の算数というのは部分的に難しいものもあったけども、かなり簡単だった。その前はもっと簡単だった。
開成という学校は、これは算数に限らないんですけど、入試傾向が毎年バラバラなんですね。難易度も一定していない。半分わざとやっていて。
大手塾がどうしても競争の中で難関校の合格者が欲しいから、問題パターンを分類して子どもたちに教え込んで、解き切る訓練を重ねて、
決まりきった難問であれば素早く正確に解き上げる子たちがたくさん輩出されるんですね。
現にその学校の先生方は、中学受験の得点を取れるように鍛え上げられてきた子が、入学してどのように力を発揮してくれているかというと、
こなす力は高い。課題を渡すとできる。でも自分で面白そうなことに首突っ込んで、自分で考える、自分で動くという力がどうも足りない。
とりあえず医者になるか、みたいな。医学部受験、なんで?って言ったら、食いパグレがない。どうなの?みたいな。
どうしてもそういう子たちが多くて、ひ弱だと。鍛えられてるけどひ弱だという問題意識が結構あるんですよ。現におっしゃってると。
そうした時に改正の出題というのは、大手塾の対策授業をできるだけ意味がないものにしてやろうと。
素朴な、それこそもう4年とかもっと言ったら3年とかから必死で塾に通ってきた子でなくても、5年6年やる気になって受験勉強を始めていって、
それまでは自分なりに小学校の勉強を深めてきた子であれば、届くような入試であろうと。そういう意図があるんですね。
なので算数はトータル非常に難しかったんだけども、とにかく食い下がって書き出して、計算嫌がらずにやりきり続ける、数え上げ続ける。
図の中に線を引いてみて、ああだこうだやってみる、手を止めない力が効かれていたという根性ですね。
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なるほど。
っていうのは算数が出てきて、どういう状況を聞かれていて何を答えろと言われているかが理解できるかで結構差がつくような問題でした。
トレーニング段階で大量演習ではなくてじっくり考えて、そうかわかったぞって思えるような勉強を大事にできたかどうかっていうのが算数は問われたでしょうね。
国語は物語は少女が主人公で、いわゆる男子校の出題とした少女を出すと難しくなるとよく昔は言われたんです。
ここ数年結構トレンドで自分と違う人の存在の気持ち理解も大事だという意図もおそらくあるんですけど、
そうなると大文理の方では説明的な文章を読み取らせながら、記述としてちょっと皮肉混じりの部分を説明させる記述。
一つ一つはレベル高いんですけども、持ち時間としては十分あるんですよ。
なるほど。
大正の国語はいつもの傾向で、時間切れになってどうしようもないってことはない。
程よい頑張り続けられる時間と量なんです。
ということは内容を正確に読むだけじゃなくて、組み合わせで考えるところまでそれを書き上げる際に文章の材料を単につなぎ合わせただけの継ぎはぎ文で終わらすんじゃなくて、
意味として通ってるかを書き上げていく力が問われている。
こちらもですね、前回大尉等で話もしたことと繋がるんですが、
塾の五年生、六年生の日々の勉強を一つ一つ丁寧に自分自身の言葉を選びながら書いて、書いたものは大人に添削アドバイスを受けて伸ばしてきた。
そういう子が合格を取りやすいようにっていうのが言えますね。
社会はもう本当に知識レベルは簡単なんですよ。
でも地図を日頃から開いてない。
公民も単語を暗記するので終わるんじゃなくて、それってどういうメカニズムなんですか。
例えば三権分立という状態がなぜ生まれたんですか。
一回この意味をイメージしながら考えた勉強をしていく。
だからご家庭がお母さんとよく喋っているかどうか。
もしくは本人が何でだろうな、気になるな、調べてみようという能動的な学びをさせてきてもらったか。
いうところが差が出るのかなということを思いますね。
理科は、理科も気を照らしてはないんですよ。
難関中受験生であれば知っておこうねという知識を満遍なく聞いてきて。
与えられた材料を正確に処理する力がいるので、手を動かして勉強すると僕ら言いますけれども。
実験問題なんかでも順を追って主役がどういうふうに反応しているのかというのを途中途中書き込みながら進めていったりとか。
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一つ一つ順に点検していくような。
そういう訓練なので、程よい難易度の問題をじっくりと解いてきた経験のある子は対応しやすい。
塾から与えられるのがどちらかというと、情報だけなので、それを情報をどう理解していくかというのを、
家庭の方とかで親関わるのか、自分で解いていくのかというところをしっかりやっているかどうかというところで。
そうなんですよ。本人にこれって意味わかっているってハッと聞いたときに説明できるかどうかというのを時々挟むことによって。
やっぱり子供も疲れてくるので、たくさん渡されたら丸暗記したくなるんですよ。考えるというエネルギーがいるから。
それを放置すると、組み合わせて考えて作業して見つけていくという力を伸ばすチャンスを失う。
少々テスト下がってもいい。プラス下がっても構わんから意味のある勉強をしなさいと言えるかどうか。
そして睡眠は絶対取りなさいと。出ないと頭動かないと。そういう様々な成長に必要な要素を整えてあげながら、
周りの受験ママ友達の様々なもっとやらなきゃ飛び交ってくる噂。
何たら刑事版においていろいろ書かれている真理不明な噂を目にしてもいいけども惑わされずに、
自分の子供をちゃんと見て、今日1日よく頑張りましたと思って寝させられるか。
親の力ですね。
そうですね。そこは確かに。
親の力です。
分かりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
次回はこちらも女子五三家の一つ、女子学院について取り上げたいと思います。
今日もありがとうございました。
ありがとうございました。