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こんにちは、PitPa, Tomiyamaです。今回は、リスナーの方からのお便りが届いておりまして、
中学受験に関する夫婦間の温度差がある場合、というお悩みの質問でした。
この問題は、中学受験をする過程に非常によくある問題のようなのですが、
根本的な原因やその解決方法、その辺りについて詳しくお話をしていただきました。
本日は、リスナーより質問が来ておりまして、こちらをまず読みたいと思います。
小川先生、はじめまして。この春より小学3年生になる娘を持つ母親です。
娘は第一子のため、初めての子供のため、我が家では初めての中学受験を検討することになります。
今はいろいろと情報を集めている中で、このポッドキャストを知り聞き始めました。
生の声での情報ですので、書籍やネット情報に比べ、信頼感があり、すっと頭に入ってくるのが大変ありがたく思っております。
こう言ってもらえると、本当に声で情報を伝える我々にとっては非常に…
そうですね。ありがとうございます。
質問のところですと、今回は、我が家の受験事情についてアドバイスをいただきたく勇気を持って投稿いたしました。
はい。それは夫婦間での中学受験に対しての考え方の違いです。
私なりに調べたところ、首都圏の女子に行ける学校で勉強の環境が良いところが、高校からでは非常に間口が少ないので、
ぜひ選択肢の広い中学受験をさせたいと思っているのですが、夫は女の子なので、勉強一筋にはなってほしくないな。
旅行や土日に一緒に遊びに行けるのは小学生の間くらいなので、受験勉強にあまり時間を取られたくない。
平日は仕事が忙しいので、宿題を見たり送り迎えは協力できないといった理由で、大反対と言わないまでも賛成とは言い切れない状態です。
このような場合でも、夫の同意を得ずに中学受験に進んでしまっても良いものでしょうかと。
なるほど。
なかなか難しい問題もあるかなと思いますが、いかがですかね。
そうですね。大きく2つの話題ですよね。
首都圏の場合、特に女の子は高校受験を考えた時に私立を選べる学校がどんどん減っていっているので、中高一貫校が高校からの受験を取りやめていっている学校が多くて、
特に豊島が丘が辞めるというのが1つ大きなトピックになっていますね。
という意味で、高校受験を待つのではなくて、中学受験でお子さんにとってより良い環境を選んであげたい。これは1つ目の論点で。
2つ目の方が今回は重たいでしょうね。
2つ目の考えで、ご主人、旦那さんが中学受験について、お母さんほどには積極的でないというところで、お母さんの方を1人でリードしていいのかどうかというところだと思うんですが、
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1つ目の方、女子の学校事情というのは、公立進学を選ぶ場合のメリットデミリットとかいう話も混じってきてしまうので、
このご相談くださった方のように、近隣でお子さんが通いやすい、もしくは通わせてあげたいと思う学校候補というのは、小学校の時点で早めに調べ上げて、
つまり公立進学を考えていたとしても、小学校の時点でまずは選択肢をちゃんと調べた上で受験するか、それとも高校受験を選ぶのかというのを選ぶ方がいいと思うんですね。
これは特に首都圏事情としては、公立中学進学であったとしても、小学校の間に高校受験事情は知っておく。これはお勧めで、お母さんはこの点はよくされていると思います。
その上でこのお父さんなんですけど、特に女の子さんの場合、父親の方ができあいするというか、かわいがりたがるために手元に置きたがるという傾向があって、あまり頑張らなくていい、勉強しなくていいと言っちゃうお父さんがいまだにまだいるようです。
お母さん方の方は、より同性ということで、世の中の変化を冷静に見ていらっしゃると思いますけど、現実問題も、今小学生の子供たちが社会に出る時に、男子だ女子だと言っている場合があって、一人一人自立した社会人として生きていきながらパートナーシップを築いていける。
そういう力は必要になっているので、学ぶことを本人が嫌がっていないのであれば、チャンスは奪うべきではないんじゃないか。それはまず前提として僕の考えです。
その上で学びの選択肢が中学受験なのかどうかというのは、あくまで選択肢だということなわけですよ。
誰にとっての選択肢かというと、もちろん第一義的には子供を本人の人生の選択肢。
でも第二点として、小学生の場合、その選択肢というのは結局親がいくつか寄りすぐった中で子供に見せていくことになるので、これは家族の中で話し合いを経た上で提示していかないと非常にまずい。
なるほど。やっぱりこのリスナーさんのように夫婦間で意見がぶつかっていることだとなかなか大変ですね。
中学受験するのかしないのかというテーマで会話すると大体うまくいかないんですよ。
重要なのは子供の学習の環境をどう選ぶかというこの話し合いは、夫婦それぞれが自分がどう育ってきたかという自分自身の価値観の攻め合いなんですね。
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それぞれ違いますね。
今ちょっと口すべてぶつけ合いって言いたいけど、ぶつけ合っちゃいけない。理解の試合ですね。
例えば地方公立の環境から育ってきたお父さんがいたとして、奥さんは都心部で私立の環境で育ってきたとすると。
そうした場合、本人を取り巻いてきた学校や同級生、学校の先生たちの考え方も違いますし、その進路を見守って選んできたそれぞれの親御さん、今のこのお子さんからするとおじいちゃんおばあちゃんの考え方も絶対違うわけです。
人の育ち方及び子育てについて正解というものはないんですね。
選択でしかない。だからそれぞれの父親母親それぞれの育ち方はそれぞれの選択があって、その選択はそれぞれのおじいちゃんおばあちゃんの考えが反映されていて、そういう歴史のもとに今あるわけですよね。
だから子供の受験のする市内の話し合いというのは、まず夫婦のお互いが自分たちをどう育ててもらってきたかという、自分の歴史の交換から始めないと結局答えてないんですよ。
バックボーンがわからない状態で意見だけ言ってもということですね。
地方の環境で育った人が東京都に引っ越してきて、お子さんは東京の中での進学を選ぶ時に、地方の事情をいくら言っても意味ないですよね。環境が違いますから。
また、自分はこう育ってきた。だからうちの子もこれでいいんだという主張は、自分のパートナーの育ち方をはねつけている時には踏みにじってしまうということに繋がりかねる。繰り返しますが、どちらも選択であって間違ってはないわけです。
大事なことは双方の経験を持ち寄って、じゃあうちの家庭の子育てのビジョンでどうしましょうかというのを選び合いながら話し合っていく。このご相談ではお父さんは仕事で忙しいから送り迎えがどうこうという話になって。正直非常に狭い話ですね。送り迎えという手段の話ですから。
今はシッターサービスも進んできていますし、子ども携帯などの位置情報サービスである程度セキュリティをカバーしていくこともできる。手段は後で考えればいいんだけど、その大元となるどう育ってほしいかの考えを夫婦で交換する。ここを外してしまうと子育てにならない。
ですからこのご相談者には、持って行き方だけでなくお父さんの受験どうするって入るんじゃなくて、うちの子がどういうふうに育っていくのがいいか、うちのなりの育て方、ご育ての考えというのはあなたとすり合わせていきたいんだけど、ちょっと話の時間をもらえないかなと。
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そういえばあなたはおじいちゃんおばあちゃんどんなふうにいつも言ってこられたの?という話を聞くところから始めていくというのをお勧めします。もう一つは、そもそもお父さん方ですね、お母さん方に比べてやはり子どもの受験事情について疎いことが多いんですね。
確かにその世の中のお父さんの情報ってかなりお母さんネットワークに比べると少ないような気がしますね。
はい、平均値を取れば。これをお父さんが聞いていて、いやいや僕の周りはものすごくみんな詳しいよとおっしゃるコミュニティもあります。ものすごく調べていて、知識豊富なお父さんも今現に多いんですが、全体のご集団で考えたときにはお母さん方のコミュニティのほうがはるかに情報がある。事実があって。
その現実から考えたときに、このお父さん自身が現時点の首都圏の中学受験事情、小学生の進路事情について知識がないかもしれない。いうところはちょっと考えてあげたほうがいいかもしれません。
あとですね、知ってるんだけどご自身が中学受験で痛い目に遭った。もしくはご自身が子供のときにお母さんが教育ママタイプでかなり強制的な勉強をさせられて嫌な思いをした。受験というものにネガティブな思いを持ってらっしゃるケースもありますね。
あとは、地方公立でかつ地域最南韓国出身で、大学受験もバッチリ首都圏の南韓大学に進学したというタイプの方。強烈な成功体験のある方は、特に中学生高校生時代の自分の成功イメージ、勉強イメージが色濃く残っている結果、小学生から塾外をしての勉強ということにちょっと否定的な。
俺はできたぞという論理で考えてしまうというケースもあります。
いずれも子供の置かれている状況からはずれているわけですけれども、頭ごなしにやるやらないの話をすると、父さん自身の育ってき方に対しての批判という取られ方もして会話にならない場合があります。
それは一番喧嘩になりそうですね。
子育てで喧嘩になる理由って結局、親の側の自分の育ち方への批判というのが聞こえることなんですよ。
繰り返しになりますが、背景を聞きながら組み合わせて、自分たちの家庭の選択を進めていく。
遠回りに思えるけれど、そこをぜひ丁寧にしていただいて、されるとお子さんにとっても安心して、家庭が選んだ道を頑張っていけるんじゃないかなと思いますね。
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このリスナーさんからの質問の内容も、旦那さんは旦那さんで、どちらかというと自分たちで一緒に行く旅行の時間が取れないという、お父さん都合の話であって。
気持ちもありますよね。
お母さんも自分が持ってきた情報が正しいと思う感じの、お母さんなりの意見になってしまっているので、ぶつかっているようなイメージなので。
どっちもお子さんを大事にしている。
そうですよね。
どっちも家族を大事にしていることがよくわかる。
だからこそ、あと必要なのは夫婦の会話の技術と意識だと思います。
わかりました。では話し合った上で、お互いの考え方というのを理解を深めて、最終的にはやっぱり子さんが一番どういうふうに育ってほしいかというところを話し合うというような感じですかね。
そうですね。ちょうど僕の本で、親も子も幸せになれる初めての中学受験という本があるんですけど。
今回のようなご相談のケースにあたるような、夫婦でどう会話していけばいいか。
考えがずれている時にどう向き合えばいいかという事例やアプローチの仕方、いろいろ詳しく書いてある本があるので。
図書館でもその本屋さんの立ち読みでもいいので、ちょっと見ていただくと整理をしていく一つのきっかけになるんじゃないかなと思います。
なるほどですね。わかりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
今回は中学受験に対する夫婦間の温度差についてという質問でしたが、一つは中学受験をするかどうかという観点で話を切り出すと良くないという話でした。
大切な点は、夫婦の子供時代の学習に対する価値観が異なるので、双方の価値観や子供時代の過ごし方についてお互いをまずよく理解し合うこと。
2点目としては、特に首都圏の女子の場合、公立進学を目指す場合でも、しっかりと近隣の中学校のことを調べる、高校受験の状況を調べるといったことをした上で、
近くの公立中学に通うメリット・デメリット、中学受験をして別の中学を目指すことのメリット・デメリットの情報を集めること。
それをした上で、我が家の子供にはどういった学習環境を用意してあげるのが良いのかということを話し合う姿勢が大切というお話でした。
決して中学受験をするということが唯一の選択肢ではないということを念頭に置いてお話をされると良いのではないかなと思います。
さて、この番組では、子育てや中学受験を中心とした勉強について取り上げてほしいテーマや、今まさに悩まれている疑問などを募集しております。
番組説明欄にあるお問い合わせからお気軽にご投稿お待ちしております。
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今日も最後まで聞いていただきありがとうございました。