2020-03-04 15:37

第11回 新学年、塾のカリキュラム全くついていけない問題

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進学塾では2月から新学年になり、カリキュラムについていけないご家庭も多くいるようです。今回はリスナーからのご質問を基に、どのように勉強方法を見直していけばよいのかについてお話します。
番組へのご意見・ご感想・ご質問はこちらのフォームにてお待ちしております。 
http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。 今回はですね、リスナー様からのご質問に答えたいと思います。
内容はですね、塾の新学年のカリキュラムへの対応の仕方というところの質問になるんですが、
現在、ちょうど今2020年の3月なんですが、 中学受験を目指すご家庭にとっては、一つ上の学年のカリキュラムが
2月頭ぐらいからですね、始まっていて、新何年生と言われて、ちょうど1ヶ月ぐらいが経つ頃ですかね。
その時期に合わせてご質問をいただきました。 ニックネーム、こうちゃんママさん。ご質問ありがとうございます。
まず、こちら質問の内容を読ませていただきます。 小川先生、こんにちは。こちらの番組、受験生を持つ親としては本当にありがたく、
何度も繰り返し聞かせていただいております。 ありがとうございます。
今回、我が家である問題に直面しており、ご質問させていただきました。 我が家には、某大手塾に通う小学校4年生の息子がおり、
今のところ都内の上位から中堅の新学校を目指しております。 春には5年生に上がり、この2月より5年生カリキュラムがスタートしましたが、
1週間でこなす単元の量や宿題の量が一気に増え、追いついておりません。 塾の保護者会ではゴールデンウィークくらいまでになれるようにしてくださいとのことですが、
まだ全くペースがつかめていない状況でして、まず何から見直していけば良いでしょうか、というご質問をいただきました。
結構切羽詰まった状況が読み取れるんですけれども、こういった塾の新学年の宿題量とかカリキュラムについていけないという悩みは結構あるようでして、
こういった時どう整理して進めていけば良いのか、ポイントを絞ってお話ししていただきました。
1月から2月の時に新4年5年と言っていて、3月になってまだ新をつけている場合じゃないんじゃないかという、ちょうど切り替えの時期ですね。
この悩みは多いですね、特にこの5年生に入ったという、この時期にまずいと気づかれているこのオチは、僕はよくお子さんを見ていらっしゃるオチだと思う。
6年生になってああって言うオチも多いんだけど、6年生でああって言っているオチは本当は僕らから見るともう5年の時点で予兆は見えているんですが、気づいていないことがよくありますね。
気づかれている段階で結構見込みがあります。
素晴らしいですね。
うまくこなせていない、ペースがつかめていないということなんですが、だいたいですね、4年生から5年生に入ると1.5倍ぐらいの学習ボリュームになるんですね。
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5年生が6年生になった時に負担感というか内容の質×量で言うと1.5から2倍の分量になる。
もちろん時間数が1.5倍2倍にしていけるはずもない。
塾の授業数も増えるから、お家で使える時間はむしろ減っていきますからね。
なのでそこで過ごし方というのを結構劇的に変えていかなきゃいけない。
だからこそ学年上がった時にペースをつかめないという悩みが出るわけですけども、大事なことはですね、
勉強の仕組み、組み立てがどのようになされているかのまずは全体点検をしなきゃいけないんですね。
勉強がうまく回らないとおっしゃってるご家庭って、家で宿題をこなすことにしか目が行ってないことが多いんですよ。
で、去年までと同じような宿題のこなさせ方とやり直しのさせ方をしようとすると、なかなか進まなくて終わらなくて困るという発想になるんですが、
僕が学習コンサルティングでこういうケース相談を受けた場合、真っ先にやるのは塾の授業をどう受けていますかなんですね。
学年が上がるにつれて、塾の授業内でいかに理解をして、頭に残してくるものを増やして、
で、家庭での学習すべきものの優先順位を決めて帰ってくる、それを目指していきたいわけですよ。
帰ってきてからさあ何から始めましょうでは。
塾の授業を受けている最中に、そして終わった時点で帰ってからまず何をやるかが大体見える状態を作る。これが第一歩目です。
で、第二歩目として帰ってきて、子供の感覚でいきなり宿題に取り掛かるというのは絶対ダメで、
今日何を習ったのか、どういうことが身についたはずなのかの点検ですね。
習ってきたことを確認し、子供の中に使える力としてのぶどまりがどの程度あるのかを一緒に見てあげる。これを復習と呼ぶわけです。
で、習ったものを使うことでじゃあ残りの宿題をやって、使いこなす力を伸ばしていこうね、知識の記憶量を増やそうねということだよねと。
宿題というものは授業と振り返り復習をした上で行うものですね。
そうすると4年生であれば身についたものからこなしていけば宿題はできたでしょう。
5年生も比較的多くの子は夏ぐらいまではなんとなくやってもなんとかなるかもしれません。
でもいずれ苦しくなる。なぜかといえば塾の授業時の理解度でバッチリ分かっているものは宿題時にさっさと終わらせてもいいし、半分ぐらいやらなくたって困らないわけですよ。
バッチリ分かっている。分かったつもりだけどいざ解こうとした怪しいものは手抜きせずに正確にやる練習をしなきゃいけない。
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しかもダラダラではなく時間を区切って集中して取り組むということが望まれる。
なぜなら気分としては分かったつもりになっているから難易度としては難しくない。でも再現するところまでは身についていない。
ということは訓練が必要ということですね。訓練ですからダラダラやればできてしまいます。
でもダラダラやるペースでただできたとしてもそれはテストにおいてその時間より短く正確に仕上げることが難しい。
分かっているからこそ早く正確に回答する。そういう力をそこはつけておきたい。
そうすると宿題の予想時間が例えば10問あったとしてもバッチリ分かっている2問があり、中身は分かっているけどやや怪しいものが4問あったとしたら本当の意味でやばい問題は4問だけなわけですね。2と4引いてですから。
じゃあその4問についてどれくらい時間をかけようか。チラッと見てどう見てもこの最後の2問は今のうちどこには手が出るなという問題もきっとあるでしょう。
自己のテキストでランク分けをされていて目指す学校を考えたときに必須問題とは言えない。
もしくは将来的にできてほしいけど今ここまで求めるにはここだなという問題があればそこに時間を1時間使ったりしたら大変ですね。
そうですね。
もったいないですね。置いとけばいい。
なるほど。
やらない。もしくは最初から解説を見てから自分で解説をもとに解いてみてそういうことかと納得する。
このようにするだけでこれまでの宿題のかけてきた時間が全然変わってくるわけですね。
確かにそうですね。
その塾授業を生かすように関わりを持って工夫をしていくと6年生になると全体の勉強量が増えるんですけども授業でやる量も増えるんですよ。
こなす授業が多くなるので。
4年生というのはまずは学び方を身につけ知識を取り入れたりとか授業を通して分かるものを増やすという練習をする学年なんですね。
だから理科なんかでも季節の動植物という形で動物とか植物を分けずに効団的にやる。
春の野山でモンシロチョウが出てきたりそこに植物が出てきたり気温の上昇の話も絡んでいたりそういう勉強をする。
でも5年生になると今度は単元ごとのやや専門性のある勉強を深掘りしていく学年に入ります。
そうすると一つ一つは深いことをやるんだけど横のつながりというのはちょっと分断されるような社会なんかでも工業とか農業とかそれぞれにあるから、
例えば同じ愛知県における話なんだけども工業を勉強したときと土地の地形の話を勉強したときと農産物等の話をしたときの単元が違うから子供によって頭の中で愛知県でつながらないということが出てくるというのが5年生なわけですね。
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算数なんかは中学受験で必要な単元だいたい5年生で終わっちゃうので結構いろんなことを頑張って取り込まなきゃいけない。
6年生は5年生までで知ってきたことを理解してきたことを使いこなしていく訓練の学年になりますし、問題を見たことのない形の問題を自分なりに読み解いて、すでに持っている知識をどう使えば考えられるかなというのを試行錯誤する、そういう学年になります。
全科目読解力が必要になってくる。国語の物語が読める読解力ということではなくて、与えられた問題の条件であるとか題材を正確に理解して、それを映像イメージに置き換えたり、要素を整理して論理的な順番に並べ直すことで解を導いていくというそういう力を鍛える学年なんですよね。
そうすると、5年生にどれだけ分かっているかによって6年生の使い方が全く変わってくる。
で、良い5年生を過ごした子は、6年生、やることはすっごく大人の目には増えるんだけども、塾の授業中に知っていることをどんどんこなすから、意外に積み残して家でやらなきゃいけないものは減ってくる。
これも大丈夫だから、見とくだけでいいなんてものがたくさん出てくる。
ただ、忘れるものも出てくるから、完全に忘れる前にうまく復習しようという、3ヶ月単位の復習計画のようなものはとても大事になってくる。
というのが6年生。
こういうふうに、4年、5年、6年と、伸ばしたい力も違うし、望ましい過ごし方も違ってくるので、勉強の繋がりを今点検して、どこが間違っているか。
まずは塾の授業がうまく使えてないからこそ、今5年で回らない気がしてきたという気持ちを感じているんでしょうから、授業の受け方を改善いただいて、復習のお手伝いを1日のどこでできるかを考えてあげた上で、宿題の優先順位、勉強の優先順位を決める。
はい、いかがだったでしょうか。
こういった新学年になって大きく、例えば塾などで勉強量が増えるタイミングで、その対応方法、どうこなしていくかといったところに困ってしまったときですね、確認ポイントとしましては、塾の授業をどう受けているのかというところで、
まず最初に考えるところは、授業を受けているときですとか、授業が終わって帰ってくるときに、その後、家で何をやるのかっていうのが具体的に見えている状態を作るというところを考えてみるっていうところでした。
具体的にはですね、塾の授業で習ってきたっていうことを一緒に点検をして、その後、家で何をやるのか、趣旨選択をしていくと、理解度の高いものっていうのは、ちょっとさっさと終わらせる、あるいはやらなくても良いというような判断をしたりですね、逆に非常に難しくて理解をするにはかなり遠いなというようなものは、一旦、例えば諦めるとか。
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逆に、理解はしているっぽいけれども、具体的に再現性を持って、いわゆる分かってはいるけれどもできない状態になっているものについて、厚めに時間をとっていく、そして解く力をつけていくというような、復習や宿題内容に強弱をつけていくということになるかなと思います。
その対応をすることによって、その後も、疲弊せずにお子様の力を伸ばしていくやり方になるということでした。
とは言いつつもですね、この辺り結構見極めというところ、経験がないと難しいかなとは思います。
先生がですね、収録後におっしゃってたところとしては、その辺りもし見極めが非常に難しいということであれば、まずは塾の先生を頼ってみてはということもおっしゃってました。
普通にですね、何をやったらいいですかって聞くと、全部やってくださいっていうふうに言われてしまうことが多いので。
逆に、時間がないので最低限どれをやるべきかっていうちょっと限定したような聞き方が塾の方に聞くのがいいのかなというふうにもおっしゃってました。
またですね、ちょっと料金はかかってしまいますが、どうしてもという場合、時間がないとかですね、そういった場合には、
中学受験がわかっている個別指導塾ですとか、家庭教師などもお金の兼ね合いものあったりするんですが、検討していかれるというのではないかなということも言ってました。
確かにですね、普通の小学生では到底考えられないような大量の学習をこなすというところで、それをですね、機械のようにどんどん処理していくっていうのはちょっと違うのかなというふうには思います。
一方で、現在のこの中学受験というのは、そのくらいの知識量を必要としているというのは事実であります。
受験する学校にもよりますが、その学校から求められているというのも、単純にこの膨大な知識を覚えていくということだけではなくてですね、やっぱりこの情報化社会というんですかね、今インターネットも普及してですね、
情報があふれ返っているこの世の中で、それを全部覚えるということはさすがに不可能だと思いますし、本質的にはそのあらゆる情報の中から効率的に自分に必要なものを選び出して、それを組み立てて解決していくという能力が必要かなと思い、そういった適応能力というのも見ているのではないかなと思います。
こういったですね、その勉強もそうなんですけれども、取捨選択をしていくという能力も、これからの社会の中では非常に重要になるかと思い、ぜひ今のうちに身につけていくのがいいのかなというふうに、この話を聞いていて思いました。
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さて、この子育て受験ラジオでは、今回のようにリスナー様からのご意見ご要望、また小川先生への子育てや受験についてのご質問などをお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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