2021-08-04 13:55

第82回 夜型の子供は問題あり?お子様を見るポイント

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第57回の朝学習についてのお話からのリスナーさんからの質問で、夜型になりがちなお子様についての見るべきポイントについて、質問に回答する形でお話して頂きました。
番組へのご意見・ご感想・ご質問はこちらのフォームにてお待ちしております。 
http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。
今回は、夜型のお子様について質問が来ております。
まずは、こちらを読ませていただきたいと思います。
ニックネーム、いもいもさん。
小学校5年生の息子さんと、小一の娘さん、
あと、保育園に通われている娘さんの 3人兄弟のご家庭からの質問です。
第57回の朝学習のお話の中で、朝が弱い子もいるので、
その子に合わせた学習スタイルが良いでしょう、とお話されておりますが、
夜型の小学生について質問させてください。
我が家の小学校5年生の息子は、中学受験をする予定なのですが、
勉強に集中できるのが夜なので、
いつも11時、日によっては12時頃まで、塾の宿題や予習復習をしていたりします。
その代わり、朝は寝起きが悪く、学校に行くギリギリまで寝ており、
気持ち悪くなるからと朝ごはんを食べない日もあったり…。
妹たちが小さいので、寝静まる夜の9時や10時ぐらいか一番集中できると言っており、
成績に関しても親の私の目線ですが、今のところは順調に伸びております。
本人のやる気が出ているので邪魔したくはないのですが、成長期のホルモンの関係や、
そうは言ってもテストは朝から始まるところが多いとは思いますので、
徐々に朝型に変えていった方が良いのか、悩んでおります。
実際に我が学校の場合は、このまま夜型で進んでいっても良いのか、
先生のご意見いただけませんでしょうか。
ということで、いもいもさんありがとうございます。
今回のケースについては、朝型が良いとか夜型が良いという単純な構造ではなくて、
別の問題もあるというふうに先生の方ではおっしゃっておりました。
今回、いもいもさんからいただいたこの質問について、小川先生の方に回答を聞いてきました。
そうですね。なぜなら、試験が朝からだから朝型生活の方が望ましいと、
あまり強くそこは考えなくていいというのは僕の考えで、やっぱりいろんな事情がありますからね、それぞれに。
だから無理のない範囲でということなんですが、日付を超えて寝てしまうのは、
このご相談者さんも理解されているとおり、
子どもの成長ホルモンの分泌損耗も考えても、あまり望ましくはないです。
できれば11時、12時のあたりでは寝てしまいたいなと。
そういうところで、その前の起きている時間の使い方、そこの調整はいるなと。
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まず、小学校1年生と保育園の妹さんたちがいるということで、
お家の中も賑やかだったり、寝かしつけの時間があったりということで、
生活のタイムラインがなかなか気づきにくいだろうと思うんですけど、
この正午の男の子自体がですね、
集中できる環境というものをもうちょっと柔軟にしていくということが必要だと思うんですね。
寝静まって周りがシーンとなったときは一番集中できる。
それはそうかもしれないんですが、
だからシーンとなっていないと集中できないと話が違うわけですね。
ザーザーしてもある程度集中はできるんだけど、
特に寝静まった9時、10時あたりはすごくやりやすいんだ。
このように考えたときには、学習したい内容の中でも特に頭を使うもの、
重たい内容は9時のところの静まりタイムで使う。
それ以外の暗記していったりとか、計算訓練であるとか、
一度やったものの直しであるとか、
そういうその他学習メニューでそこまで頭を全力でフル回転するわけではないものについては、
妹たちの声が聞こえててもまあ大丈夫ということで勉強しましょう。
もしくはそのやるときにですね、妹たちはリビングで遊んでるんであれば、
その時間そのリビングから音や視界の部分で、
ちょっと確実されたような家の中の空間を見つける。
もしかしたらお父さんの部屋があったとしてそこは勉強しやすいかもしれませんね。
それぞれの空間がするほどなくても、
リビングでソファーとかパーティションとか置き方によって、
声はするけど視界に入ってこないような配置上の工夫をすることで、
一定のパーソナルスペースを作ってあげて、
集中させてあげるということもできるかもしれません。
さらにですね、本人と親御さんとで、
集中できている時となかなか集中できない時ってどう違うのかな、
何が起きているのかな、そんな話をしながらですね、
少々のことがあっても一定の集中ができるにはどうしたらいいか、
という意識づけを本人とも話し合って、
60%ぐらいなら集中できるよとかね、妥協案を示しながら、
お子さん自身に学習、知能、集中についての自分自身の考え方、感覚、
セルフイメージというのを作らせてあげるのは有益なんじゃないかなと思うんです。
もう一回言いますけど、静かでないと集中できないというふうに、
限定の思考にいくとどんどんと取り組めなくなって、
夜しかないとなっちゃって、健康上も問題が起きるから、
他の家族が活動している中でもある程度学習成果を上げられる、
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そういった力を育てることが重要なんじゃないかなと思います。
あと、たまにですね、朝、自分で起きてくるまで寝させておく、
という日を設けてみるのをお勧めします。
というのは、本人にとって必要な睡眠時間数がどれぐらいなのか、
実はちょっとつかめていないと思うんですよね。
成長期だったと、子どもの体質によっても、
本当に長く寝ないとしんどい子って家にいますからね。
晩御飯の時間帯と寝る時間帯、夜の間食とかによっては、
お腹に物が入っていることで、寝つきが悪く、睡眠が浅くなって、
寝起きの時にムカムパするとか、気持ち悪いということに
つながっていることもあったりするわけだから、
実際本人自身がぐっすり寝る、
あー気持ちよく寝た、何時間ぐらい放っておいたら、
もしかしたら15時間ぐらい寝るかもしれません。
そうすると、日々の睡眠の時間幅が30分ほど足りないかもしれないな、
とか気づいていったりもしますよね。
本人が実際放している睡眠時間を見てあげたり、
睡眠が浅いんだなということが感じられたら、
入浴時間を調整したり、
アロマオイルでの軽いマッサージをしてあげて、
リラックスさせてあげたりといった工夫も取り入れられるんじゃないかな。
その結果、自然と朝起きる分にはある程度起きれますよ、
というベースを作っておけば、
入試が近づいた時に朝起きる、
その日だけ早く起きるとしたところでも、
全然頭は動くと思うので、
ここで睡眠の話のように見えて、
実は学習集中というものの本人の理解と
そのご家庭での時間の組み立て方について
考えられたらいいんじゃないかという相談でしたね。
なるほどですね。
分かりました。
今日もありがとうございました。
ありがとうございます。
朝型、夜型という、
このよくある言葉で分類して考えるというわけではなく、
本質的には、
この睡眠時間と勉強とかですね、
その行動する時間について考える視点としては、
一つは健康的な睡眠時間が確保できているか。
もう一つは、
集中して物事に取り組む時間の配分という、
この2点に着目する必要があるということでした。
1点目の睡眠時間に関しては、
ホルモンの関係もあるので、
あまり日をまたがないのがいいのではないか、
ということと、
実験的に思い切り寝させたときにですね、
どのくらいの睡眠時間が必要か。
子どもがですね、
よく寝た、すっきりした、
これからもう全然眠くないよというような時間、
どれくらい寝れば確保できるのかというのを見てみるのが
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いいのではないかということをおっしゃってました。
そういったところでですね、
自分の我が子に必要な睡眠時間というものを測りながら
スケジュールを組むというのが
良いのではないかなというふうに思われます。
このあたりはですね、
その一部専門的な、
医学的な知識も必要になってくるかなと思いますので、
ちょっとあくまでも一般的な観点からのアドバイスという
お話になるかなとは思います。
もう一つ、2点目の
集中して物事を取り組めるかというところに関しては、
静かな時間だとより集中して取り組めるのか、
なのか、静かな時間だけしか勉強できないというところで
対応が変わってくると。
前者の静かな時間だとより集中して取り組める
ということであれば、
その時間帯によって集中できる学習メニュー、
ちょっとざわついててもできる学習メニュー
みたいなものがありますので、
より効率の良い形の学習のスケジュールを
組んだらいいのかなというふうには思います。
問題が大きいのは、
校舎の静かな時間だけしか
勉強ができないという意識の場合でして、
こちらについてはですね、
集中できない、
勉強できないという理屈が成り立ってしまうとですね、
いわゆるそのできない、できないという
できない理由だけを前面に押し出して、
負のスパイラルに入る可能性があるため、
できないというよりは何だったらできる、
○○だったらできる、
例えばその○○だったらできるとかですね、
何分ぐらいだったらできるかもという、
今まで集中できないと言っていた時間帯であっても、
少しでも何かしらできるという方向に
意識を向ける部分を
お子さんと話し合いながらですね、
見つけてあげるというような
サポートをしてあげる必要があるのではないかなと
いうふうにもおっしゃっていました。
まとめますとですね、
この○○さんからのご質問、
夜型で進んでいっても良いのかということに
直接回答するとですね、
健康面に問題がなさそうであれば
夜型でも問題はない。
ただ一方で中学受験を目指すということであれば、
いずれみんなが寝静まって
夜だけの勉強時間というものでは
間に合わない、勉強量が足りない可能性も出てきますので、
今まで集中できなかった時間でも
学習ができる環境づくりとか、
意識づけをしていくのが良いのではないか
という回答になるかなと思います。
確かにですね、この小さい子供がいて
周りが騒がしいという状況は、
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勉強するということに関しては
あまり好ましい環境ではないんですけれども、
よく世の中に出ていって、社会に出ていった時にですね、
言われるようなことでもあるんですが、
できないという理由を挙げることは簡単でして、
ただそれを言っていても始まらないかな
という、こういう関係にちょっと似ているのかな
というふうに聞いてて思いました。
若干大げさな言い方になってしまうかもですが、
こういった経験、できないというところを
できるという意識に変えていく経験を通してですね、
何かを乗り越えることができる、
対応力があるっていうんですかね。
そういった意識を持てる子供に成長させることができれば、
本当に強い人間になっていくのではないかなというふうに思います。
ということで、夜型、朝型というところの話でありましたが、
結論としては、今回はそういった健康面の話と
集中力の話というところが主になってくるのかなというふうに思われます。
ご参考になりましたでしょうか。
さて、今回ご紹介しましたように、
この子育て受験ラジオでは、リスナー様からのテーマのリクエストや、
また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
なお、次回はお盆のため一週お休みとさせていただきます。
次の更新は8月18日水曜日になります。よろしくお願いいたします。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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