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スピーカー 1
KNOWフードラジオ、農学ガチ勢TTです。農学ビギナーゆとです。農業経営ガチ勢青T竹本です。よろしくお願いします。お願いします。
スピーカー 2
前回引き続きですね。引き続き。KNOWフードラジオ専属顧問、じゃなくて、顧問のじゃなくて、米農家の竹本さんにお越しいただいてます。よろしくお願いします。
前回は、令和の米騒動のお話から値段が上がった話になって、最後、やっとこれで適正価格なんじゃないの?っていうようなお話で終わったところでした。
後半は?後半はですね、やっぱりその収入みたいなところでお話で聞ければなと思っていて。収入?
竹本さんの米農家の、米を生産してるっていうところとはもう一つのお顔がありまして。もう一つのお顔?
農家の事業生計の本を出されてたりしていて、後継者問題についてもいろいろお詳しいと思ってます。
僕も全然知らないなりに想像すると、前回みたいな米農家がずっと赤字でやってますとか、あるいはプラマイゼロですって言った時に、そこを継ぐっていうところって結構難しい判断なんだろうなと思ってたりするので。
簡単に言っちゃうと、田舎の父親からUターンして次に来いって言われた時に、あまり経緯状態が良くないと、いやそれはちょっとってなったりするんだろうなっていうところが思ってたりします。
なので米の値段が上がって赤字が減ったり黒字が増えたりすると後継者も増えていくんだろうなと思ってます。
逆に後継者増えないと本当に令和のとかじゃなくて、総道とかじゃなくて米が日本からなくなるみたいな話になっちゃいますよね。
なので、その観点でいくと一番最初に気になるのは、お米の価格が上がって収入が上がるってことは、一応聞くんですけど、これは後継にとってはポジティブなんですかね。
スピーカー 1
めちゃくちゃポジティブな話だね。
後継にもそうやし、もしかしたら後継候補に後継いでくれっていう親の心理にとってもめちゃくちゃ良かったんですよ。
スピーカー 2
気持ちが。なるほどな。
ついでと言えないみたいな。
スピーカー 1
そうそうそう、こんな状態で値段も低いし、米の消費もどんどん毎年減ってるって言われてるし、そんな状況で後継って言っていいものだろうかみたいな、そういう迷いを持ってる人はおそらくかなり多かったと思うね。
スピーカー 2
めちゃくちゃリアルな原点が。そこは盲点というか全然考えたこともなかったですね。
ちなみに後継の候補さんって都会に出たぞっていう人が多いんですかね。
スピーカー 1
都会に出たぞっていう人もどうやらね、半々ぐらいかな。
都会に行って働いて、子供も生まれて生活環境も変わりそうで田舎に戻ってくるっていうような、そういう判断するところが割と多い。
スピーカー 2
だからその育児のキリの良いタイミングで田舎に戻るパターンですかね。
そうそうそう、継ぐ場合はですね。
あとは一緒に住んでるけど別の仕事してるって人もいるんですかね。
スピーカー 1
そういう人もやっぱおるね。
スピーカー 2
じゃあもうこれは値段が上がったら後継問題はもうこれでだいぶ改善されて、もうちゃんちゃんって感じなんですかね。
スピーカー 1
そうやね、この値段がどう続くかっていう予測で変わってくるっていう感じはあって。
今年はバーンと上がって、来年も下がることはないだろうっていうような業界予測としてあるっていう感じなんで。
僕らのこの生産コスト感に見合った値段設定がこのまま続くようであれば、お米どんどん作りたいという、そういう人は増えてくるやろうなという感じはあるね。
スピーカー 2
なるほどですね。
ちなみに新規収納の人っているんですか。
スピーカー 1
新規収納でお米ってかなり少ないね。
スピーカー 2
なるほどなるほど。
スピーカー 1
Xとか見せても、新しく農業を始めますっていう人ってフルーツとか、トマトとか高単価なやつ、手間はかかるけど高単価なやつにチャレンジしている方って結構イメージがあって。
米とかトウモロコシとか小麦とかあんまり聞かないですよね。
そういう穀物系っていうのは面積たくさんやってなんぼ。
面積たくさんやってなんぼなんで、機械投資っていうのが大きいっていうのがあるんで、それがやっぱ参入障壁になってるかなっていうのはあるね。
スピーカー 2
しかも田んぼだったら平らなところの方がいいですよね。
スピーカー 1
圧倒的にいいね。
スピーカー 2
そんな東京ドーム何十個分の土地をいきなり新規収納で買いますみたいな。
しかもこれから耕しますみたいな。水路も作りますみたいな。
めっちゃハードル高そう。
機械も買いますみたいなね。
スピーカー 1
それはかなりハードルが高いね。
スピーカー 2
ちなみにコンバインとかっていくらくらいかかるんですか?
コンバインとは。
スピーカー 1
コンバイン、今もう一番大きいやつやと2000万近くするっていう。
スピーカー 2
2000万!?
ゆうとさんコンバインピンときてない?
スピーカー 1
わかんない。きてない。英単語としかわかんない。
稲を刈る機械やね。刈り取りをする機械。
スピーカー 2
あ、稲刈り機。
手で釜で刈ってるわけじゃなくて、竹本さんとかは。
金色になった頃の稲のところにトラクターっていうか機械の乗り物の前に釜みたいなのがついてて、刈り取って後ろに積んでいくみたいな感じですかね。
スピーカー 1
そうそう。ハーベスターの刈り取る部分と。
スピーカー 2
ハーベスター。
スピーカー 1
収穫のハーベスターね。
で、刈り取りをしつつ脱穀っていう作業もそうやってね。
稲刈りからモミを切り離す脱穀っていう作業。
スピーカー 2
もともとブドウみたいにふさっていうか、一本の枝に米がいっぱいついてるわけですもんね。
スピーカー 1
で、モミを取り除いた後の藁を裁断するカッターと、その3つを組み合わせたっていう意味でコンバインっていう。
スピーカー 2
あ、そういうことなのか。
だからコンバインですね。
スピーカー 1
そうそう。組み合わせのコンバインっていう英語が使われてるって感じだね。
スピーカー 2
なるほど。じゃあめちゃくちゃ狭い言い方すると収穫機かい、収穫機っていう。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
スピーカー 2
ただいろいろ機能がついてると。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
なるほど。ちょっと話しとれちゃいましたね。教えてもらってありがとうございます。
それはやっぱり新規収納は買えないですね。
まあ借りたりはするとかできるんでしょうけど。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
じゃあやっぱり、消費者的には自分が死ぬおじいちゃんになる頃までお米は食べたいなって思ってるんですけど。
食べたい。
そのお米を守ってくれるキープレイヤーっていうのはやっぱり後継者の皆さんなのかなっていうことですね。
スピーカー 1
うん、そうやね。
スピーカー 2
そうすると後継者の皆さんが継ぎたくなるような経緯。
まあもちろん個々の職場っていうか環境もあるでしょうけど、そういう市場の流れというか、業界の潮流が良いっていうのがとても大事ということですね。
スピーカー 1
そうそうそう。やっぱり今まではお米が儲からんっていう感じで言われとったし、
なんというか、おじいちゃんおばあちゃんで稲作をしとって、息子が定年になったら田んぼを引き続き守ってほしいから継いでほしいみたいな、
そういう80歳から65歳へのバトンタッチみたいな、そういうのがなんかこれから増えていくのではっていう感じになっとったけど、
この値段がちゃんと継続されてくると30代40代とか、そういう若い人が米作ろうっていう風になってくれるんじゃないかなと思うね。
スピーカー 2
うん、なるほどですね。やっぱそれぐらいのね、たぶん竹本さんの年齢ぐらいの方っていうイメージだったんですけど、
やっぱり子供が高校に行くとか大学に行くとかなってくる年齢だと思うんで、やっぱり収入に対する考え方ってシビアですよね。
そうやね。
農業やってみたいとかでつぐつがないっていうそういう軸じゃないですよね。
スピーカー 1
そういう軸じゃないですね。
スピーカー 2
そこを聞くと、やっぱりお米の値段が2024年の秋で1.5倍とか2倍になってますけど、そこまで思いを巡らすと、
やっぱ適正価格、もっと高いかもしれないですけど、やっぱり上がって叱るべきものなんだなっていうのがこうつくづく感じましたね。
スピーカー 1
バブリーになる必要はないけど、やっぱり低いままっていうのは見直すべきだったっていうところがあって、
で、値段を上げるべきだとかって農家が言ってもどうしようもできない問題っていうところがあるんで、
そこは今回の米騒動でいい風向きに急になったって感じはあるね。
スピーカー 2
なるほどですね。社会問題的な感じですもんね。
スピーカー 1
それはあると思う。
スピーカー 2
後継者不足とか、その原因になっているその価格の部分とかですね。
スピーカー 1
うん。落農とかも乳化を上げたいとかって言うけども、落農家が乳化を上げたいって言ってもどうしようもできないみたいな、
そういう現状があるのと、やっぱ構造は似てると思うね。
スピーカー 2
いやー、そうですよね。牛乳もちょうど気になってました。
だから逆にね、農業、農給っていうか生産者の団体もそうでしょうけど、そういう牛乳側も、やっぱり米で一つ例を見たっていう感じになるんですかね。
本当に供給がなくなるとこうなるんだっていう。
スピーカー 1
うん、それはあると思う。
スピーカー 2
米がなくなったらこうなるとか、牛乳がなくなったらこうなるって言われても、
いや、なくなってないしっていうふうに価格を支払う側の人は思っちゃいますよね。
じゃあもうこれで安泰なんですかね。
なんか後継者問題って、収入以外の部分にも何か課題はあるんですか。
スピーカー 1
そうだね。やっぱり事業承継で言ったら、これで傾きがどう変わるのかって興味があるので言うと、
今までで言ったらお米が儲からないっていう大前提で話が進んでるから、後継者が入った時にお米以外のものを作るとか。
スピーカー 2
ああ、なるほど。
スピーカー 1
お米でもなんか変わったらイタリア米とか作りたいとか、そういうのって通常のお米が儲からないっていうベースでものを考えるっていうような話で、
そこら辺で意見が違うわけ。
親としてはエキセントリックなことをせずに今までのことをやっといてくれたらいいのになと思う反面、
このまま米の消費も減って値段も上がらないっていうこの状況も懸念点だしとかっていう、
そういう葛藤っていうのが今からお米がちゃんとした値段で流通されるっていう風になってくると、
なんか円満な方向に行くのかみたいな、そういう期待はあったですよね。
今まで通りのものをきちんとした品質で作れば、ちゃんと僕らは食っていけるんだなっていう、
そういう共通認識になるっていう可能性は結構あるよね。
逆に今までそこの壁みたいのはあったんだろうなと思って。
スピーカー 2
僕が継がれるじゃなくて継ぐ側の立場だったらめちゃくちゃ教えたいことあると思うんですよね。
田んぼに連れてって、これは今これからこういう病気が出そうだとか、いつ水の管理をこうした方がいいんだぞとか、
めちゃくちゃテクニックのことを教えたくなりそうですけど、受けてからするとね、
そこそこお米は作っといて、もっと儲かる作物を作るんだみたいになってるとね、
先生教えても聞いてもらえないとかね、ありそうですよね。
竹本さんも継いでますもんね、代々のお米農家として。
スピーカー 1
そうそう、代々お米作りしてるって。
スピーカー 2
そこの竹本さんが継ぐ頃の事情って、この取引の価格とかその他諸々の事情ってどんな状況だったんですか。
その当時のタイミング。
スピーカー 1
僕が農業に入ったのが18年ぐらい前かな。
っていうので言ったら、割とお米の値段が下がった年に僕が就農して、
周りからはよくこんな時代に農業、こんな若いのに農業やろうと思ったねみたいなこと言われるんだけど。
そんなタイミング。
うちはその頃から農協さんにあんまり出さずに自分で販路を見つけるってことをやってたんで、
将来の可能性みたいな、そういうのを感じ取ったっていうのはあったから大丈夫だったんだけど、
やっぱりその頃で言ったら値段下がる、消費も下がるよねみたいな、そういうところがあったんで、
就農当時からこのままじゃヤバいんじゃないかっていう感覚はあったし、
ネット販売とか、イタリア米作るっていうところに頭がそういったっていうところがあるね。
スピーカー 2
なるほど。じゃあ結構竹本さんのご自身の考え方もそうだし、
もともとの竹本農場の方針みたいなのも結構フットワークが軽くなるような方向にあったっていうことなんですね。
スピーカー 1
もともとそうなっとったって感じだね。
スピーカー 2
なるほど。そうなるともう、米農家の個々の事情っていうのも当たり前ですけどめちゃくちゃ大きいですね。
スピーカー 1
それも大きいと思うね。確かに。
スピーカー 2
同じ館内でもこの先儲かりそうな光があるのかみたいな。
だからこれが本当に作って農協に売って赤字で帰ってきたっていうだけだと難しいですよね。
スピーカー 1
だと思うね。
スピーカー 2
ちなみにそういう収入を上げるための工夫って、
お米農家の場合って今言ったネット販売、あとはタリア米はなかなかイレギュアっていうか、
スピーカー 1
まあエキセントリックではあるね。
そうですよね。
スピーカー 2
エキセントリック。
他にはあるんですか?なんか実例みたいなの。
スピーカー 1
そうだね。銘柄によってで言ったら越し光よりも良食味と言われてるような新しい品種を作ってみて、
高い単価で卸すところを見つけるっていうような方法だったりとか、
スピーカー 2
なんかみんなハッピーですね。
スピーカー 1
なんかだとイタリア米とかだと地域密着とも相性良さそうですね。
スピーカー 2
そうやね。
イタリア料理だからイタリアから米仕入れてますっていうのも、
それはそれで何か価値にはなりそうじゃないですか。
スピーカー 1
確かにブランドっちゃうから。
スピーカー 2
で、石川県の竹本産地のご近所のイタリアレストランとかが、
竹本産地の米使ってますとか、石川県内のイタリア米使ってますとかっていうのもすごく価値に感じるなと思っていて。
でもこれレストランとまた縁のないところのイタリア米だとどうなるんだろうなっていうのは今なんかちょっと思いました。
スピーカー 1
今のところは国内産っていう感じで面白がってくれてるっていうのはあるけどね。
あーそうなんですね。
スピーカー 2
ちなみに品質的にどうなんですか。
同じとか逆に日本国産が美味しいとか。
品質の基準もなんかよくわかんないですけど。
スピーカー 1
えっとね、イタリアは高水で日本が軟水っていうことが影響してるのかわからんけど、
米粒が少し柔らかいって言われるね。
スピーカー 2
あーそうなんですね。
スピーカー 1
同じ品種でも。
うんうんうん。
スピーカー 2
なるほど。
大米とかもなんでもそうですけど、日本の方が柔らかくしっとりしてるっていうのはありますよね。
スピーカー 1
うんうんうん。
そうそうそう。
スピーカー 2
品種の問題もあるんですけど。
今なんかあとは竹本さん他にチャレンジしようとしてることあるんですか。
スピーカー 1
チャレンジね。今はね、あちこち手を広げすぎたので、今風呂敷を畳むことをいくつやったっていうのは。
スピーカー 2
畳む方が。
フェイス。
スピーカー 1
フェイスっていうことはやっとるんやけども、それでもネットもこれで顕著に伸びてくれとるし、
イタリア米、スペイン米っていうのも。
スピーカー 2
スペイン米。
スピーカー 1
こう、そうそうそう。スペイン米もイタリア米作った後に作っとって、
イタリア米作っとるっていうのが少し知れ渡り始めた時に、
うちはパエリアで大米使う。
スペイン料理。
スペイン料理やし、なんかイタリア米よりスペイン米のほうがいいんやけど、
イタリア米作れるんだったらスペイン米も作れるよねみたいな。
そういった問い合わせが来て、で作ることになったって感じやけど。
スピーカー 2
なるほど。それは2024年からですか。
スピーカー 1
いや、スペイン米も今で7年ぐらい経つかな。
スピーカー 2
結構経ってますね。
イタリア米自体はどれぐらい経つんでしたっけ。
スピーカー 1
イタリア米は12、3年って感じ。
スピーカー 2
すごいな、歴史が。
スピーカー 1
なんで、ロマンとしてはなんか世界各国の米をいろいろ作るみたいな農家も面白いなと思うけれども、
あんまりいろんな品種作ってたら大変になっちゃうんで、
まだ今のところロマンで止まってるって感じだよね。
スピーカー 2
なんかたぶん稲刈りのスケジュールとか田植えのスケジュールとか、
途中の作業のスケジュールとか、もうすごい大変そうだし。
スピーカー 1
大変そうだよね。
スピーカー 2
バッティングしちゃったりとか、
あと米と米を混じらないようにしなきゃいけないとかもありますよね、きっと。
スピーカー 1
そうだよね、それはある限ってね。
スピーカー 2
あー、管理が。
そうそう。
今なんか、事業生計の方は何か新しい動きあるんですか。
事業生計の本とか、その辺りについて。
スピーカー 1
本は2冊出して、
思いとしては、僕だったり教長でやってる伊藤くんなんかの、
その2人のスタンドプレイばっかりやっててもしょうがなくって、
なんか業界全体の広がりっていうものが欲しいんで、
今は人を育てるというか、
実際に事業生計頑張ってるよみたいな、
そういう人たちの支援をしながら、
このうねりを大きくしようみたいなことをしようって感じだね。
なるほど。
スピーカー 2
竹本さんも事業生計をして、
ただね、たぶん酸いも甘いもっていうか、
いろんなご苦労されてるのは、たぶんそういう組織地みたいなのを作ろうとされてるんですかね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
共有できるところは共有してね。
スピーカー 2
なるほど。
それ、あれなんですね。
じゃあ、事業生計しますって田舎に帰ってきて終わりじゃないんですね。
やっぱり事業生計っていうのは。
スピーカー 1
やっぱりそうやね。
実際に継ぎ寄って決意してから継ぐまでのプロセスっていうところでも、
工夫はいろいろ必要やし。
あとはそう、事業生計っていうことを強く意識せんと、
息子が帰ってきて手伝ってくれてる状態でずっと10年とか経ってるみたいな、
そういうケースもあったりとか。
スピーカー 2
10年はやばいっすね。
スピーカー 1
そうそうそう。
スピーカー 2
なるほど。
そうすると序盤の話に戻りますけど、
お米の値段高くなったら事業生計がはかどるっていう、またその先がありますね。
スピーカー 1
そうやね。
なるほどなるほど。
スピーカー 2
じゃあそういう意味で言うと、
この値段の取引価格のアップの後にみんなが困ることを竹本さんは先んじて着手されてたっていう。
スピーカー 1
そうやね。
そういうことですよね。
スピーカー 2
ちなみにだんだん時間もいい時間になってきてますけど、
これからの米農家の収入っていうか、
米の取引価格ってどうなっていくんですかね。
最後のことなんですけど。
スピーカー 1
結構難しいところはあって、値段がめちゃくちゃいいんで、
みんながこぞってお米を作る量を増やしちゃって、
で、暴落するっていうシナリオがややあるっていうところがあるんやけど、
けどこれって30年前やったら、
それこそみんな次の年お米ばっかり作ってっていう話になるんやけど、
来年の見通しなんかで、来年秋の収穫が1.5倍の収穫量になるっていう見込みには今なってないんやでね。
っていうのは農家の数が減っちゃって、
もともとの計画通りに作らないと経営が回っていかないよっていうのは、
そういう経営が増えてきちゃってるので、そんなに1.5倍作れないっていう話やったりとかっていうのもあったりするんで、
スピーカー 2
結局のところよくわからんっていう話ではあるんやけど。
増やそうって思うと、新しく田んぼを開拓したりとか、
収量の取れる品種にするとか、
そういうのであって、あくまでマイナスにならないようにするっていうか、
マイナスにはならないって感じですもんね、後継ぎが増えても。
スピーカー 1
そうやね。
で、今やっぱりボリュームゾーンって日本の米農家の圧倒的多くが高齢者なんてね、
60代、70代っていうような人なんで、
米作りに関しても、量をもっと増やそうっていうモチベーションにそんなになってないんでね。
この体力でできる量みたいな。
意地。
そういうところがあるんで、30年前と全然違って、ガバッと増えることないんじゃないかっていう予測っていうのがあるんやけども。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
なので、それに関して後継者がどんどん、若い後継者がどんどん入ってきて、
お米の生産っていうところも安定してくれるっていうような、そういう未来になってほしいなっていう思いはあるね。
スピーカー 2
僕もそれはありますね。生産の安定ですね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
あと、もう1個は収入のとこで言うと、機械化とかが進んで、生産コストが抑えられていくっていうシナリオはあるんですかね。
技術の進歩で。
スピーカー 1
ある程度はあって、っていうのも、今、日本の米農家の平均工作面積っていうのが、今どれぐらいかな、3ヘクタールぐらいかな?
っていうようなところなんやけど、米農家からすると、1人で米作ろうと思っても、
10ヘクタールから15ヘクタールぐらいないと、そもそも食べてけないっていうような。
スピーカー 2
なるほどですね。ちなみに、10ヘクタールって言うと100メートルかける1キロぐらいですよね。
スピーカー 1
そうそうそう。
スピーカー 2
これよりも小さいと、さっき出てきたコンバインとかを買っても余しちゃって。
せっかく2000万円買ったけど、稼働率が低くて、ペイできないみたいな。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
っていうようなところやし、今から農家が少しずつ減っていって、1人の農家にどんどん集約されていって、
耕作面積っていうのが10ヘクタールを超えてくるっていうような感じになってくると、
機械化の効果が出やすいっていうところがあると思う。
スピーカー 2
なるほど、なるほど。3000万円の、あるいは5000万円の機械を買っても、それはペイできるし、
さらに、僕が見たのは結構、自動走行できるとか、そういうやつですかね。
そういうのも使うメリットが出てくるっていう。