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2022-12-11 13:42

#13: 僕はいつから「この世界が変わってほしくない」と願うようになったのだろうか

すずめの戸締りについてネタバレありで語る回ですがあんまり関係のない話をしました。

映画『すずめの戸締まり』公式サイト
https://suzume-tojimari-movie.jp/

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00:00
どうも、たいじゅです。
横山です。
スズメのとじまりを見てきました。
おー、ついに見ましたね。
はい、昨日…
タイムリーですね。
はい、そうですね。
はい。
前に横山さんが、ネタバレなしの、スズメのとじまりどころか、新海誠作品のネタバレなしの、スズメのとじまり解説会っていうのをやってもらったと思うんですけど。
はい。
2人で見たら、ネタバレありきのやつを話したいよねっていう話をしていて、とうとう僕が見てきたので、今回はそれができたらなと思います。
拝見ですね。
はい。で、今日は僕が珍しく、がっつり喋りたいこといろいろあって、喋らせてもらおうかなっていう。
それはあれですか、スズメのとじまりの感想に対する喋りですかね。
まあ、実際聞いてもらえばって感じなんですけど、スズメのとじまりについては正直そんなに語ることはなくて、
はい。
スズメのとじまりを見ていた自分に対する気づきみたいなところです。
すげー、めっちゃメタ認知なやつだ。
はい、そうですね。
で、とはいえ、スズメのとじまりが自分にとってどうだったのかっていう、全体的な感想みたいなのをちょっと言おうと思うんですけど。
はい。
これまで僕は新海誠監督の作品に対する印象としては、直近のやつだと君の名はエンタメとしてすごい面白かったなっていうイメージがあります。
映画館本当に楽しかったーって思って帰った感じですね。
同意見です。
そうですね。それ以降、そんなに思い出に残るとか他人にすごいオススメするとかってほどじゃないですけど、まあ普通に楽しかったかなと思ってます。
はい。
はい。で、天気の子は当時の横山さんと同じ感想かもしれないですけど、なんかこれ全然よくわかんないなって思って楽しめなかった記憶です。
はい。
で、横山さんはその後、はるきと同じ楽しみ方に気づいて楽しめたのかもしれないですけど、僕はまだそこまで天気の子に関しては全然わからなかったなっていう印象で止まっています。
はい。
じゃあ今回、スズメの閉じまり見てどうだったのかっていうと、ちょうど君の名はと天気の子の中間かなっていうのが自分の印象です。
はい。
訳のわからないところも多かったけど、エンタメとしてよくわかんないけど、まあなんとなく楽しかったかなっていうふうに思える作品でした。
訳のわからないところに関して、横山さんの話を事前に聞いてたんで、まあわかんないこと多いけど、そんなもんだなっていうのを思えたから、結構気楽に見れたっていうのもあるかもしれないなってまあ思っています。
はい。
で、
こっからだ。
そうですね、こっから。これはもうずっとこれ一人で喋るのはこれって感じなんですけど、横山さんの愛の手を求めるかがちょっと難しいところですけど。
いや、俺も今それを思ってて、あれ聞き手結構ムズくねってなって。
はい。もう基本的に聞いててもらっても大丈夫ですよ。
はい。
疲れたら助けを求めるんで。
はい。
あと普通にわけわかんないことあったら言ってくださいって感じですね。
それはもちろん。
はい。で、じゃあちょっとこっから語らせてもらいたいんですけど、僕にとってこのスズメの閉じまりっていうのは一言で言うと、わけのわからないことをする若者に向き合う大人っていうのがテーマの映画でした。
へー、俺と全然違うっすね。
これは別に、新海誠監督はきっとそれを描きたかったんじゃないかとか、世の中の人たちはこういう楽しみ方をしてるんじゃないかって言うつもりは全然なくて、
はい。
たまたま僕にとってはそういう映画だったっていう感じですね。
あ、でもそれは新海誠監督メソッドとしては正しい新海誠監督からのメッセージを受け取ってると思うんで。
なるほど、これがメタ的には新海誠監督から提供された楽しみ方だ。
03:02
はい、たぶん。
じゃあちょっとそれの内容について詳しく聞きたいっすね。
ありがとうございます。
で、これ語ることが2つぐらいあって、
はい。
まず1つ、僕がこの映画、冒頭のあるシーンを見て思ったこととしては、
はい。
僕はいつからこの世界が変わってほしくないって願うようになったんだろうか。
っていうことを見て思いました。
この世界が変わってほしくない。
そうなんすよ。
うんうん。
この世界が変わってほしくないなって僕は思ってるんですけど、
はい。
思っているっていう自分に気づいたっていうことですね。
スズメの閉じまりを見ることで。
うーん。
これ本当にスズメの閉じまりとあんま関係ない話なんですけど、
はい。
あ、こっから一応、
ネタバレ。
そうですね、ネタバレがあるので、
はい。
ネタバレにする人は見てからお聞きくださいという感じですね。
はい。
で、一番最初にスズメが廃墟に行って、
ソウタさんを追いかけてなのかな。
廃墟に行って、なんか扉見つけちゃうじゃないですか。
はい。
扉見つけちゃって、扉開けて、
はい。
トコヨのやばい景色あるぞみたいな。
はい。
感じで扉の中入って、
あ、入ったけどあれ違うじゃんみたいな。
はい。
入って戻って、また入ってみたいな。
うんうん。
そんな感じなことをあれあれってするシーンあったじゃないですか。
うんうんうん。
で、僕これ完全に勘違いだったんですけど、
最初それを見た時に、
あ、扉の向こうに入ったら、
ぱっと見変わってないけど、
異世界、または並行世界に入ってしまって、
はい。
そっからまた、あれって思って戻ったら、
うん。
元の世界に帰ってこれるみたいな。
うんうん。
そういう扉なんじゃないのかなって。
まあ、どこでもドア的なやつですよね。
あ、そうですね。
はい。
まさに。
うん。
で、えっと、なので、
スズメがその動きを見てて入って、
あれって思って出て、
うんうん。
また入って、その場から立ち去ってしまったんで、
うんうん。
あ、スズメは異世界に行ってしまったんじゃないかって思ったんですね。
はい。
あの、完全に結果的にミスリードだったんですけど、
はい。
で、僕はそこで、異世界に行ったかもなスズメを見て、
うんうん。
いや、スズメ、元の世界に帰ってくれって、
うん。
で、願ってる自分に気づいたんですよ。
おお。
まさかの、そっから自分が入ってくるんですね。
そうなんですよ。
運命戦。
自分が入ってくるんですよ。
はい。
もう、スズメの歳もり関係ないんですけどね、この話。
はい。
でも、異世界ってどういうことかっていうと、
うん。
子供の頃って、僕結構、世界が変わってほしいとか、
うん。
異世界に行きたいなとかっていうのを思ってたんですよ。
うん。
今で言う、異世界転生かもしれないですね、もしかしたら。
はい。
例えば、当時ゲームとか、ドラクエやってたんで、
ドラクエの世界に入りたい。
そうですね。
小学生とか、そのぐらいの頃だったと思うんですけど、
はい。
よくわかんない、生活してないで、魔王討伐みたいな使命を与えられて、
うん。
それ目指して旅するって、すごい楽しそうだなとか、
うん。
ポケモンの世界で、ポケモン捕まえてバトルしたいなとか、
はいはい。
そうじゃなくても、たまたま江戸時代とかに、なんかタイムスリップしちゃって、
うん。
武士になったりすると、楽しそうだなみたいな、
うんうん。
そういうことを考えていたんですね。
まあ、この歳でそれをやってたら、確かに妄想癖っぽいなってなるけど、
うん。
幼少期だったら、そんな日常三半地ですよね。
そうだと思いますね。
ちなみに横山さんは、昔そういう記憶とかってありますか?
いや、いっぱいありますよ。
うん。
コナン読んでて、
はい。
俺も早く17歳になって、薬飲まされて小さくならないかなとかを、
小学生の頃思ったりとか。
はい、ああ、そうっすね。
ははは。
そういうことっすね、まさに。
そう、そういうそう。
今はどうっすか、ちなみに。
いや、今は慣れないしなって感じで、
06:00
うん。
長い棒を持っても振り回さなくなっちゃったし、
いやいやいや、わかりやすい。
うんうん。
まあ、大人になりましたね。
そうっすよね。
はい。
僕はその、自分が大人になったってことはあんまり自覚してなくて、
うんうん。
僕はっていうか、みんなそうだと思うんですけど、
うんうん。
あんまりこう、老害になりたくないというか、
うんうん。
若者を応援する立場でありたいみたいな。
はい。
で、一応これ関連して語っておくと、昔なんかで見た記事で、
うん。
あの、ジブリ作品は異世界に行って、最後に帰ってくる作品が多いみたいな、
そんな感じなのを聞いたことがあって。
千と千尋も帰ってきますね。
あ、そうっすね、まさに。
はい。
人間の世界から、神様が暮らす世界に行って、
結構、その神様が暮らす世界でうまくやって楽しい仲間もできたのに、
最終的にお父さんお母さんと一緒に人間の世界に帰るみたいな感じだったりとか、
はい。
もののけ姫とか、ラピュタとか、
千と千尋ほどわかりやすい、それではないですけども、
ラピュタとかは、古代文明のラピュタを呼び起こして、
息子が新たな世界作ろうぜっていう感じで、
うんうん。
世界変えるかってやってたけど、結局その野望を阻止して、
元の世界が続くようになったりとか、
はい。
もののけ姫ちょっとよく知らないんですけど、
三島か森でいろいろしてて、
まあちょっとよく知らなすぎるな。
あ、でも結局最終的に、明日から元の鳥人の里で暮らすっていうエンドになった。
そうっすね。
なんかちょっと、世界が変わるかって思いつつ、
はい。
結果、元の世界になりましたねみたいな話が結構、
ジブリ作品多いみたいな。
うんうん。
ちなみにその記事か何かの趣旨としては、
ポニョは例外で、その変わった世界がエンドっていう話があるんですけども、
あんまり知らないんで、語れませんっていう感じです。
はい。
で、僕ジブリ作品のその記事を見たときなのか話聞いたとき、
いやちょっといつも、毎回いろんな作品で元の世界に帰ってしまうなんて、
やたら保守的で嫌だなって思ったんですよね。
ほうほうほう。
フィクションなんだから、元の世界よりもっと最高に行きましたっていう、
すごい夢のある感じな作品して欲しいなって考えてたんですよ。
はい。
で、自分はずっとその立場でいると勝手に思ってたんですけど、
うん。
今回、スズメのトジマリのそのシーンを見たことで、
はい。
元の世界のままで続いてくれって思っている自分に気づいて、結構なんかショックを受けたっていう。
はあ、それはあれか。
だから、スズメが、
あ、これ新しい世界入ったと思ったら別に普通の世界だったっていうのに、
はい。
安心してる自分に気づいてしまって、
はい。
今までは子供の頃とかは、
うん。
世界は変わるべきみたいな、その革新的な思想の持ち主だったにも関わらず、今は、
まあ、そこまではちょっと、
はい。
革新的な思想かはわかんないですけどね。
はい。
はい。
世界が変わらないっていう保守的な方に偏ってしまっている、
偏ってっていうか、まあ、より振っちゃってるって感じになって、
ショックを受けたってことなんですかね。
まあ、そうなんですよね。
自分も、もしかしたらなりたくなかった大人になったのかもしれない。
ちょっとそれに対して似たような経験がありますわ。
あ、そうなんですね。
はい。
社会人になりたての頃、そんなに面白くない職場で働いてたんですね。
はい。
で、趣味の一環として、登山やってたんですよ。
はい。
で、登山って結構危ないスポーツっていうか、レジャーだと思うんで、
うん。
まあ、命の危険とかをちゃんと意識した上で出かけなきゃダメなところを、結構無鉄砲な感じで登りに行ってたんですね。
はい。
で、行く先々で出会う、その腐り場とかって呼ばれる、登んの大変だったりとか、壁をよじ登るみたいな感じの場所をウキウキで行ってたんですよ。
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楽しい、スリル満点みたいな感じで。
で、そのつまらなかったっていう職場を転職して、次の会社に行ったら、つまらないっていう状態から解放されて、
視覚的にその仕事も楽しいし、なんか未来が見えるっていう感じ。
自分のキャリアに対する未来が見えるっていう感じになったんですよ。
うん。
で、その後に同様の登山経験をしたら、
あれ?なんで俺こんなめちゃくちゃ怖いとこ登ってんだ?これ死んだらダメなやつじゃんっていう風になったんですよ。
うん。
だから、つまんない職場に行った時は、別に死んでもいいやみたいな感じで、オラオラどんどん行けみたいな感じで山登りしちゃったところ、
うん。
急に未来が見えたりとか、自分が仕事でも活躍できそうみたいなことを思い始めると、
うんうんうん。
死ぬのが怖くなるっていうのを体験して、
なるほど。
これ保守的になっちゃったなっていうのを思った体験がありましたね。
まさにそれですね、同じだと思います。
うん。
僕はそういう意味だと何がきっかけだったのかわかんないですけど、本当に同じ感じだと思っていて、
はい。
今考えると、
はい。
だって世界が変わっちゃったら、
はい。
今と同じように楽しいインターネットとか、
はい。
いろんな漫画とか映画とかコンテンツはあるのだろうかっていうことをなんか考えちゃいますし、
はい。
今プログラマーみたいな話で働いてますけど、新しい世界に行った時に仕事全然なくなったりとか役に立たなくなったりとか、
めっちゃきつい肉体労働しかなかったら、
はい。
嫌だなみたいな感じで思うし、
食べ物が美味しいものを簡単にやっぱアクセス今できますけど、
はい。
それができるのかなとか、そもそも安定して食料を得られるような毎日なのかなとか、
うんうん。
敵が攻めてきて命がそれこそさっきの横山さんと同じように脅かされることってないのかなみたいな、
はい。
医療が充実してるのかなとか、
うん。
あと僕が大丈夫だとしても、両親も同じように幸せに生きれるのかなその世界でみたいな。
心配事がどんどん増えましたね。
いやそうなんですよ本当に。
そんなの考えたら、え、世界なんて変わってほしくないに決まってんじゃんみたいな感じに今マジで思っちゃってますっていう自分に気づいたっていう。
辛いですね。世界変わってほしいって思う側だったはずなのに、実は本心ではそうじゃなかったみたいな。
そうですね。昔は気づいてなかったのか、
はい。
本当に状況が変わったのか。
はい。ちょっと今のその心境の状態で、シンゴジラ見たらどう思うかはちょっと考えたいっすね。
あー。
大樹さんシンゴジラって見ました?
見ましたね。劇場で公開当時見ました。
あれも確か2016年とか結構前のやつなんですけど、
うん。
あれ僕見たときは、
はい。
爽快感あったんすよ。
内閣総理大臣みんな、
ぼこぼこになって、東京もぐちゃぐちゃになって、ここから建て直すぞみたいな感じの。
で、その建て直しを図ろうとしたのって結構若いメンバーだったじゃないですか。
そうですね。
だからその老人たちがどんどん引退していくきっかけになったのが、シンゴジラみたいな感じだったんですけど、
果たして我々がその老人世代になった時にシンゴジラを見て、
お、これで日本が建て直しになるな、希望があるなみたいな感じに思えるかどうかってちょっと怖いですよね。
あー確かに。そうですね。
わーやべえ、日本ボロボロになってくわ、困る困るっていう風になって、シンゴジラを見て終わるのかもしれないですよね。
うんうんうん。
そこが結構、老害って言ったら失礼だけど、
12:00
年をとっていろいろ抱えてしまったかどうかの指標になるかもしれないですね。
うん。
それがあんまり悪いと思えないというか、
そうなってるのがどうなんだろうなっていうのが、
まだあんまり判断できないですね。
いやー。
横山さんがさっきの仕事の例と同じように、
今、自分の未来が見えたとか、
ある意味、今の世界が好きになったから、今の世界が続いてほしいと思うようになったっていう意味では、
まあいいことかもしれないなとは、なんか思ったりもしますよね。
まあでも、そのいいことを維持するためにシステムを作ってるのが、
大人とか老人とかだと思うんで、
そっちのメンバーに入ってしまうっていうのは、少なくとも個人的な心情としては、
避けたいなとは思ってしまいますね。
まあ老人が悪ではないですかね。
そうですね。
でも、生きすぎたシステムを維持するだけに注力するような世の中っていうのは、
やっぱ歪みを生み出すっていうのが世の常だと思うんで。
確かにその結果、未来の世代が被害を被るみたいな話になると、確かに良くはないかなっていう気がしますね。
ここまで話してきたこととしては、
スズメの閉じまりを見て、僕はいつからこの世界変わってほしくないって願うようになったのかなっていうことを考えましたっていう話でした。
すげえ、冒頭、多分スズメがドア開けたとこだけなのにこんなに喋るっていう。
関係ない。
だからぜひ、これを聞いてる皆さんは、
世界が変わってほしいと思っているのか、
いや、それともこの世界が続いてほしいのが当たり前だって思っているのかっていうのを考えてみてほしいなって思いました。
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