オタクのパソコン選び
たまにはね、仕事の話でもしようかと思って、
なんで今の仕事やってんのっていうのを、
ちょっとこのタイミングで棚下ししときたいなっていうふうに思いました。
いきなり社員インタビューみたいな感じですね。
そうですね。社員インタビューで言うほどじゃねーけど、実際こうだよっていう話です。
本音みたいなところを話せたらと思います。
僕自身今、ITエンジニアっていう大きな副理として仕事をしてるんですけれども、
これになる導線というかきっかけというのが結構人生に散りばめられてたなと思っていて、
一つがですね、缶これ。もう一つがポリエーモン。これでいきましょう。
この二つなの?そのカードで戦えるのかっていう気持ちがしちゃうけど。
実際こんなもんっていうのを、なんかよく言うじゃないですか。
なぜあなたエンジニアになりたいんですかっていうふうに面接で、
いやーそれはね、このソフトウェアのどうのこうのがやっぱ魅力を感じたんでとか、
昔から物を作るのが好きだったんでとか。
僕はそれを振り返って、じゃあ実際俺なんでエンジニアになったんだと思ったら、
缶これとポリエーモン。これですね。多分これに尽きると思ってるんで、
話していきたいと思います。
まず缶これなんですけど、今が10年前ぐらい。
缶これっていう謎のゲームが流行りましたと。
マジ謎でしたよね。
ゲームなんですね。缶これ、なんかよくわかんないけど流行ってんなキャラクターが
なんかたくさんいてみたいのはありましたけど、全然僕はやったりとか関わってないですね。
カンムスっていう擬人化した船ですよね。
でも缶これって艦隊コレクションなんですか?
はい。
なんかいろんなこう戦艦とかが擬人化されて女の子になってるみたいな。
うん。
っていうのがDMMGAMESから出て、ブラウザ上でポチポチしながら遊ぶっていう、
まあ、そし上げがあったんですよ。
まあ、オタクとしてアイデンティティを確立していた当時大学生横山。
オタクがどうやら缶これにハマってるらしいぞってことで、
俺もやらなきゃってなるじゃないですか。
当時うちパソコン持ってたんですけど、
父親が使ってた大昔の謎のデルの納祖パソコンしかなかったんですね。
それで缶これをやろうとするとカクカクなんですよ。
動かねえ。
缶これをやるためにはどうやらスペックの良いPCが必要だっていうことを学ぶんですね。
これぞオタク本領発揮の場所じゃないですか。
どのパソコンを選ぶかっていうフィールドに立たされるんですね。
パソコンっていうその、なんだ、筐体そのものがオタク心をくすぐるわけじゃないですか、このギークの。
それをさらに自分で選ぶってなると、
さらにその周辺の知識とか、メモリをこれを選ぶんだとか、OSをこれを選ぶんだとか、
HDDとSSDの違いはなんだとか、
そういうのを周辺知識としてゴリゴリ身につけていくのがオタクの初作としてあったんですよね。
実際周りのギーク系の奴らっていうのもこんなスペックなんだぜっていうのを自慢し合うっていうのがありました。
もうこれに参加しない手はないってことで、
カンコレをきっかけにパソコンっていうものの周辺知識を収集すると。
自作PCがオタクの頂点
実際自分でヨドバシカメラ行ってノートパソコン、当時5万円ぐらいのエイサーの普通のPC買ったんですよ。
これならカンコレができるって言って。
持って帰ってカンコレを始めるじゃないですか。
パソコン買ってまずカンコレやるのがなんか微妙なアレですけど。
普通なんか学生で授業に必要だからとか社会人であれに使うからとかで買いますよね、パソコン。
授業で使うレベルだったらうちにあるポンコツノートPCで良かったんですよね。
パソコン手くくりしか見てなかったんですよ、今まで。
父親からもらった古いパソコン。
これで別に十分に何事でもできるっていう感覚で持ってたから、
まさか新しいパソコンっていうのは必要なんだってことを知らずに、
カンコレができないってことをきっかけにパソコンを買おうっていう決意に行くと。
アタック知識を発揮してそのエイサーのパソコンを買ったもののカクカクだったんですよ。
あーそうなんですね。
あれこれ失敗したわって言って。
一回でも調べはしたんですよ。
ある程度調べてこれだったらいけるだろうみたいなのを調べた上で買ったやつがカクカクだったと。
けど他の作業自体はできるんですよ。
せっかくパソコン買ったんだったら何かやろうってことで、
パソコンに触れるっていう時間が増えたんですね。
その時はプログラムとか全然やってないんですけれども、
パソコンでいろんなソフトを落としたりとか、それでツール入れて便利に何かしたりとかっていう。
そういうのはその頃から始まったんですね。
いよいよでもカンコレ動かないっていう負け試合のまま終わらせるっていうわけにはいかず、
そのPC売り払って、その金で自作PCを作るっていうのに走ったんですね。
これがね、やっぱオタクの頂点じゃないですか。
わかんないですけど。
よくオタクって言われてイメージする人パソコン得意そうみたいなのがありますよね。
それに参加できたっていうのがあって。
嬉しいんですか?
嬉しかったですね。
自分がね、このパーツはメモリでとか、これはマザーボードって言って、
っていう当時新しい知識っていうのがどんどん増えていって、
今回SSD高かったけど搭載しちゃったんですよとか、もう最高に楽しいですよね。
オタクとしての自分の能力、物を見極められる、ガジェットを見極められるっていう能力を最大限発揮する場っていうのを
カンコレが提供してくれて、やっとそれをしかも克服して、
自作PCとオタク心の形成
もうサクサク動くっていうPCを自作できたっていう一つの成功体験があったんですね。
自作できたんですね、結局それは。
よし、カンコレがちゃんと動くっていうのを確認して、終わりました。
もうなんか手段が目的になった感じですね、いい意味で。
そんなこんなあって、当時ハイスペックなパソコンっていうのが自宅にあるっていう状態になり、
周辺のそのガジェット、初歩的な部分からとかも全部収集し尽くして、
結構だからその状態でもパソコンというか、IT云々っていうのに一切の拒絶反応がない状態になるわけじゃないですか。
これが一番強いと思うんですよね。
確かに。
で、パソコンで自分を表現したいっていう思いが多分あったと思うんですよ。
パソコンを使いこなす俺像っていうのをそこで確立したんで。
へー。
いやだからプログラミングやれよって感じなんですよ、このタイミングで。
でもそれにはならず、人よりも便利にパソコンを使う人間っていうぐらいのスタンスで、
そのオタク心っていうのを何とか自己実現できたっていう体験だったんですね、これが。
なんか僕もITエンジニアですけど、パソコンに詳しい俺像に対しての誇りというか、
なんかそこをパソコンに詳しい俺になりたいとかっていうのを全然考えたことない気がしていて、
すごい新鮮に思いますね。
へー。だから世のエンジニアはみんなこの感情で生きてるのかなと思ってたら、そうじゃないですね。
たくさんいるかもしれないですよね、分かんないですけど。
オタクの所作としてのプライドを保つ、メンツを保つための取り組みとして、
このカンコレがきっかけで何とか自分はパソコンオタクですっていうのを証明できるようになったっていう、
これめちゃくちゃ大きいですね。
結局カンコレは遊んだんですか?
遊びましたけど面白くなかったんで、終わりましたね。
ビジネス書とAIの虜
次ホリエモンのショーですよね、ホリエモン。
なんやかんや就活のらりくれりやってたら、SI、システムインテグレーターの会社にしか浮かんなかったんですよ。
別にそこに目指そうとかってもうなく、他の業界とかにも興味持てなかったけど、ITならやっていけそうだっていうようなので、
まず一旦営業マンとしてSIの会社に入りました。
当時別にエンジニアとして技術者になろうっていう思いは全然なかったんですけども、
そこで現れたのがやっぱホリエモンたちなんですよ。
2016年僕新卒入社なんですけど、当時一番盛り上がってた時期ですね、ビジネス諸界隈が。
あーそうなんですね。
はい。やっぱ一番のバイブルとして存在するのが多動力ですよね。
あーはいはい、話題になったのはなんか知ってますけど。
はい。その他ね、ニュースピックスをヒットに死ぬこと以外かすり傷だったりとかね、
そういう強い言葉を使い倒すインフルエンサーはないし、なんつうんすかね、ああいう人たちは。
実際のは実業家たちですよね。
ビジネスインフルエンサーみたいな。
もう絶世紀、霊に漏れず僕はそこの界隈に絡め取られましたと。
本を読むっていう習慣があんまなかったんで、とはいえまあ本屋行ったらなんか本買わなきゃなっていうことで、
気を引くコンテンツがあるわけじゃないですか。
もうこれは買うしかないってことで、ホリエモンとか読むじゃないですか。
やっぱ気持ちいいんですよ、そういうビジネス読んでる時って。
まあ俺が世界を引っ張っていかなきゃとかっていう、そういう気持ちにさせてくれるんですね。
うん。なんか陰謀論に目覚めた人みたいな感じですね。
いや本当その通りで、その次の段階に行くのがホリエモンっていう風に言ったものの陰謀論めいたものに。
それがスーパーコンピューターのベンチャーの社長が書いた本だったんですね。
1000ページぐらいあるクソ分厚い本だったんですけれども、
それが言ってたのが、もうとんでもないAIができて、もうこれによって人類は幸せになるんだっていう、シンギュラリティが来るんだっていう、
当時あんまりシンギュラリティって言葉も知らなかった自分としては、もうキラキラだったんですねそれが。
やっともうユートピアが来るんだっていう思いになって、もうそのスパコンが世界を救うっていうとんでも話に傾倒していったんですね。
AIがやべえことになるぜブームが来たのが、ちょうど2016年17年ぐらいで、もうそこ一番盛り上がってたんですよ。
今のチャットGPTの日じゃないってか、チャットGPTちょっと現実味があるけれども、それよりもめちゃくちゃふわっとした状態で。
あーでもなんかこういわゆるディープラーニングとかっていう話が結構流行ったのがそのぐらいですかね。
そこでAIっていう言葉でかつそのAIっていうのが未来を変えてくれるんだっていう衝撃を受けて、これはAIやってかなあかんってなるじゃないですか。
で実際IT屋さんとしてそのSIの会社で営業やってる時もAIっていう商品自体はあったんですよ。
この画像認識をしてとか顔認証があってとかっていう。
けど一向にそういうものを売ろうと思ってもお客さんはついてこないわ。
でこっちも比較的熱量を持って伝えてるけれども、そんなまだ市場には受け付けられないよねっていうような感じになって、商品ラインナップとしてはなんか端っこの方にあるっていうような状態だったんですね。
けどそれが耐えられなかったんですよ。
偽AIみたいにしか紹介できないし、ちゃんとしたAIもやってこうよっていう風に会社に何かそういうのないんですかっていう風に言っても全然ないと。
それでしびれを切らした横山は自分でちょっと作ってみようっていう風になぜか傾くんですね。
キャリアチェンジのきっかけ
会社で話してもラチが開かないから自分でちょっとAIみたいなのって何ができるかっていうのを調べていって、
もう俺が世の中変えなきゃいけないんだっていうような。
で俺がこの会社を変えるんだみたいなノリでAIっていうものを主軸に何かできないかっていうのを探り始めるんですね。
その結果、あかんなこれマジで理解できないなってなって、
そのプログラミングとかPythonっていうそのキーワードでなんかいろいろプログラミングをやり始めてるんだけど、
やべ俺を持ってしてもこれ全然わかんないやつだってなって。
当時めちゃくちゃイキってたんですよ。
イキり切ってたんですよ。
俺なら世界を取れるみたいな。
イキり切ってもう世界変えなきゃいけないのになんで俺はこんなことやってんだっていうのにもう耐えきれなくて、
当時社会人2年目くらいですね。
すごいなー。
熱い話っすね。
ほんとそうなんよ。
これはちょっと1回跳ねなきゃダメだなってことで、
会社辞めて、未経験だけど俺ちょっとマジでやる気あるんでっつって、
強引に今いる会社に入ったと。
その熱量だけでガンって。
当時僕もいた会社ですね。
あの頃のテンション異常でしたよ正直。
で実際現場についてもう、
まあ俺結構勉強してきた身だからプログラミングとか余裕っすわみたいな感じで、
なんかトゲトゲしい感じで行ったんですけど、
確かその時にたいじさんに言われたの。
じゃあそこでちょっとVI打って、
それで場所悪しいかなんかちょっと更新してっていう風に言ったら、
は?ってなるんですよ。
もうその時点で、
あの時なんでイキってたのっていうのに、
ふと気づき、
冷静になって、
ちょっと真面目にやろって言って、
そっからコツコツとキャリアをスタートしたっていう。
堀江門たちの強い言葉ありきで、
最高にテンションを上げた状態で、
強引にキャリアチェンジすると。
だから堀江門とかがなかったら、
まあこの、
実はこんなもんしょっていう風になって、
SIの営業を続けてたと思うんですね。
そこでね、
奴らがね、
無理やりテンションギュッて上げてきたから、
もういかざるを得ないっていう状態になって、
でそこで強制イベント発生して、
全然スキルとかがないにも関わらず、
エンジニアとしての熱病
今の会社にいられてるっていう。
これが一連の流れっすね。
ちょっとまあ堀江門とかに生きらせてもらったからこそ、
なんか壁を壊せたというか、
勢いづりつくことができたっていう感じなんですね。
だから一概にね、
ビジネスショーを馬鹿にできないっていうのがね。
ネットとかだと、
こんな仕事をやってる奴はダメだとか、
工場審のない奴は馬鹿だみたいな感じな。
けど、
あれ一時的に大事なわけであって、
あれにどっぷりつかると死にます。
てか普通に無理っす。
堀江門のように生きれる人間なんていないんで。
エナジードリンクって感じですね。
おっしゃる通りっす。
たまにビジネスショーをやるとシャキッとするはずです。
けどもう僕にはいらないというか、
多くの人に多分その許容量があるんだと思う。
接収許容量。
エナジードリンクの。
大助さん通ってないんでしたっけその異常テンションモード。
異常テンションモードどうだろうな。
わかんないですね。
まあでも今よりはやっぱ新卒の頃の方が、
異常テンション。
異常テンションでしたね。
僕新卒からソフトウェアエンジニアになったんですけど、
会社で働くだけじゃなくて、
なんか自分で作って成功したいとか、
なんか発信とかして、
自分のキャリアとして箱をつけなきゃいけないとか、
なんかそういうことは考えてましたね。
今は結構現実的に、
何をやったらお金をもらえるかなみたいな感じですけど、
当時はやっぱお金をもらえるとかじゃなくて、
キャリアを確立させるみたいな、
曖昧な概念に対して頑張ってたような気がしますね。
ふつふつと沸き上がってきたエネルギーでそこは解決できた?
まあ多分影響は受けてると思います。
ただその、なんかあんまりバイネームが出るほど、
この人っていうよりはもうなんか、
例えばツイッターのタイムラインの空気感とか、
結構全体的な感じだと思いますね。
まあもしかしたらきっかけはそれぞれだけれども、
20代前半特有の熱病みたいなのがあるのかもしれないですね。
その熱病にやられて僕はエンジニアになったんで、
まあ感謝をしてますね、だから。
けどもうお腹いっぱいです、そっちは。
どっかのタイミングでまた来たら楽しいなって思いますけどね。
ですよね。
また40くらいになんか来てほしいですよね、その異常テンション。
うん。
なんか冷静にね、ちょっと第三者視点で、
うん、そういう生き方もあるよなとかっていう、
対立するわけでもなく、
自分の側を貫き通すってことをしない30手前の男。
うん。
なんかね、当時の方が僕は面白かったと思いますね。
個人的に今思うこととしては、
うん。
まあ熱量が何か行動を起こすってことはもちろんあるんですけど、
うん。
それ以上に何かをコツコツと継続するとか、
なんか習慣化するとか、
20代のキャリア確立
続けられる不快じゃないことを見つけるとか、
なんかそっちの方が何かを成し遂げるというか、
そういう気持ちになってきてるんで、
熱量ってやっぱ短期的なんで、
うん、そうじゃないものをむしろ探しに行ってる感はありますね。
ですね。
結局積み上げ大事っていうことに、
冷静になると気づかされるんで、
うん。
熱量で解決できないっていう現実を知ったってことかもしれないですよね。
ああ、そうですね。
うん。
だって20代なんて積み上げてきたものに何もないわけだから、
うん。
他で行動しなきゃいけないんですもんね。
うんうん。
さあ、これ積み上げるぞっていうきっかけがない限りは、
積み上がんないから。
さっき大寿さんがなんか表現してた、
キャリアを確立することに専念したっていうその表現。
うん。
まさに20代そのものだなって思って。
うん。
単純に待てるようになったみたいなのは、
うん。
あるのかもしれないですね。
あと半年で何か結果が欲しいみたいな、
もしかしたら当時はそうだったかもしれないけど。
確かに待てますね。
うん。
その成果を。
当時はねほんといち早く成果を出さなきゃっていう、
その時間との戦いをやった気がするんで。
わかる。
思い出させてくれますね。
うん。
ホリエモンが。
カンコレとIT業界
最初話してたカンコレなんなんって感じですよね。
ははは。
なんかただのギークやんっていう。
うん。
ははは。
ギーク発揮できたハッピー話っていうのを潜在的に持ってたがゆえに、
なんか知らんけどIT業界にいて。
うん。
で、IT業界に入ったけどエンジニアではないっていうこの現状を、
ホリエモン熱量で突破できたっていう後付けエピソードですね。
はい。
結構単純に話をまとめちゃうと、
お便り募集
あなたがもしオタクであるんであれば誇りを持ちなさい。
その上でなんかもうくすぶってきたなって思ったら、
ビジネスショーごっくりと一服。
これに尽きます。
人間FMではお便りを募集しています。
概要欄記載のGoogleフォームまたはTwitterのDMからお気軽にお送りください。