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にゃお
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、「暇なときなにをするか、清少納言にきいてみた。」というものです。
月曜日は、自宅の本棚にある本の話をしています。
にゃお
僕の寝室には本棚が二つあります。
にゃお
どちらも全ての棚に二重に前後に本が入っているので、結構な量になります。
それでは足りずに、床置きしてあったり、箱に入っている本もあるのです。
さらに、もちろん枕元にも十数冊くらいは本を積んであります。
寝る前に読むようですね。
本好きな人にとっては、あるあるではないでしょうか。
そんな枕元置きの本の中に、結構厚い枕草紙の本があります。
笠間文庫の「枕草紙納言本」というものです。
これを適当に開いて読むのが割と好きなのです。
先週、先々週は、宣誓術のことを話しました。
それで、枕草紙に占いのことは書かれているのかなと調べてみました。
平安時代のことですから、今よりも占いが身近だったのでしょうね。
日常生活の中に織り込まれていて、そのまま占いという言葉では現れないのですが、占いによって決められる決まりみたいなものはよく出てきます。
よくあるのが、物意味というものですね。
これは、ある期間、ある種の日常的な行為を避けて過ごすことを表す言葉です。
にゃお
日本人は汚れを避けますよね。
たぶん、現代の僕たちも、あまり意識することなく物意味的なことをやっているのではないかと思います。
母虫は年賀状を出さないみたいなのもそうですよね。
平安時代には、もっといろいろなところで物意味をやっていたわけです。
枕草紙には、そういうことがいろいろ書かれています。
そういうものの中で面白いと思ったのが、143段、すれずれ慰むものというところ。
すれずれ慰むものというのは、要するに暇なときにすることって感じの意味でしょうか。
最初に挙げられているのは、物語、雑談、おしゃべりのことですね。
物意味の間は、出かけたり人と会ったりはできないので、引きこもって身内同士でおしゃべりをして過ごすしかないなって感じ。
それから、語、すごろくとも書かれています。
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にゃお
これはゲームでもするかなって感じでしょうかね。
それと、幼子がにこにこ笑いながらたどたどしくしゃべる様子を見るのはなんだかいいよね、なんてことも書かれています。
美少女アニメでも見るかって感じ?
ちょっと違うか。
それから、果物、これはこたつみかんですかね。
あと、お笑い芸人みたいにおしゃべりが上手い若者が来ると、物意味だけど呼んじゃうよね、なんてことも書かれています。
YouTubeライブ見てコメントやりとりするって感じかな。
まぁ、ちょっとこじつけ気味ではあるんだけど、現代の超巨大な物意味だったコロナ禍ではこんな過ごし方を僕たちもしましたよね。
こんな風に考えてみると、千年前の清少納言がとても身近に感じてしまいます。
この人絶対SNSやってるよなって感じ。
さすがは平安のインフルエンサー。
清少納言好きがいつの時代にも割といるのも頷けますよね。
古文をじっくり読むのはちょっと骨が折れますが、とりあえず各段のタイトルをざっと眺めて、面白そうだなと思ったものを拾うのなら案外読めます。
どうしても意味がわからなかったら現代語訳の方を参照すればいいし。
古典、古文嫌いなんて言わずに、あまり難しく考えないで読んでみるといいですよ。
お手元に一冊枕草紙ですね。
今回は暇なときに何をするかを清少納言に聞いてみたという話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。