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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「旅行は工程重視派です。」というものです。
旅行のスタイルは人によって違います。
大抵の人は目的地を決めて、行った場所で珍しいものを見たり、体験したり、美味しいものを食べたりするのを楽しみにしているのではないでしょうか。
もちろん、そこに行くまでの工程もワクワクして楽しいものですよね。
僕も目的地で色々なものを見たりするのは面白いのですが、それより楽しく感じるのが移動している時間なのです。
移動だけでもいいと思うくらいです。
本当ですよ。
もうずいぶん前のことですが、住んでいる札幌から車でひたすら東に向かい、
根室の野札布岬まで行って、根室の近くの道の駅で睡眠をとり、
翌日はそこからひたすら北に向かって爽也岬と野札布岬まで行き、
湧火内からほんの少し南の街の道の駅で睡眠をとり、
次の日の午前中には札幌に戻ってくるという旅をしたことがあります。
移動距離は1400km弱でした。
これは東京から鹿児島近くまで行く距離と同じくらいになりますが、
途中の食事はコンビニのお弁当で済ませたし、観光地も岬とか峠で泊まるくらい、
途中で眠くなったら車を止めてちょっと寝るという感じでした。
天気は良くて、太平洋とオホーツク海と日本海の美しい景色を見ながら走るのはとても気持ちが良かったのですが、
本当に移動だけの旅でした。
こういうのに旅らしさを感じるのです。
今の鉄道は中途半端に高速化が進んで、あまり楽しい旅ができなくなってしまいましたが、
本当は鉄道で遠くまで行くのもいいなぁと思いますし、
飛行機に乗るのも、真面目な話、空港からほとんど出ないでどこかに行って帰ってくるというのでも良いなぁと思います。
要するに移動している感じが好きなのですね。
こういうの、他の人に分かってもらうのはなかなか難しいので、一人で出かけるということになってしまいますが、
世の中が落ち着いてきたら、ぼんやりと行き先を定めてただ移動する旅をしてみたいと思っています。
どんな心持ちなのかを知りたいという物好きな方は、
内田百騫先生のアホ列車シリーズを読んでみることをお勧めします。
借金してまで用もない列車旅に出るという尊敬するしかない文豪だと僕は思っています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。