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2025-02-09 12:31

136 民間企業にお勤めの人との会食で印象的だった話

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私は年に2回ぐらい、民間企業=IT系の人と会食をする機会があります。異業種なので、とても新鮮です。

結局、教育現場はデジタル化後進分野ですね。

#教育現場 #民間企業 #デジタル化 #働き方改革

サマリー

民間企業のデジタル化と紙文化の違いに焦点を当てており、教育現場との対比が印象的に描かれています。特に、有効な情報共有の方法やファシリテーションの必要性についての議論が新鮮です。民間企業での効率化と教育現場の育成の違いについて展開され、特に長文を書くことの重要性が強調されています。また、電卓を使った点数計算の文化が笑いのネタとなり、教育現場の実態が浮き彫りになっています。

民間企業のデジタル文化
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
雪が降り続けまして、3日間、私は雪道を車出勤しました。
私の住んでいるところは、まあまあ雪が降るので、スタドレスタイヤを履かせていて、結構私自身も何十年も雪道を運転してきた経験があるので、まあまあ雪に慣れているんですね。
でも、そうは言っても雪道は緊張します。できるだけ車の少ない時間帯に、できるだけ雪の影響を受けない通勤路を選択して、安全に3日間走行することができました。
雪道で怖いのは、まあ凍った橋の上とかもちろん怖いんだけど、一番怖いのはノーマルタイヤで走っている車。これが一番怖いですね。
街の中ってあんまり雪が降ってないのでノーマルで走っている人が結構いらっしゃって、でも橋の上は凍っているので、そこでめちゃくちゃ速度が落ちるんですよ。
だから大渋滞が起きるということで、緊張した3日間を過ごしました。
なのでちょっと疲れが出てるんですけど、今日は民間企業にお勤めの人と先週会食がありまして、その時印象的だったお話についてお届けしたいと思います。
学校現場のこととかね、ほんとセキュララに話するんだけど、私にとっては民間企業にお勤めの人の話がすごい新鮮です。
めちゃくちゃ面白かったのは、私が学校でメール送っても見ない人がいる、Teams送っても見ない人がいる。
だからTeamsで送って、印刷して、それで机の上に置かないと情報が共有できないっていう話をしたら、皆さん大笑いでですね、
僕たちのところでは紙は使わないですよ。紙は使わないですよって。
紙って見たことない。見たことあるのはそういえば、新しい新人さんが入ってきた時に、パソコンのIDとパスワードを紙に書いて、それをパソコンにペタッと貼る時だけだっておっしゃるわけですよね。
紙がないそうです。確かにデジタル化が進んでたら、紙っていうのは無駄な経費になってしまいますよね。
でも学校現場では、やっぱり生徒の教育的な効果を考えると、紙で手書きをするっていうのはどうしても外せない部分なので、紙文化がずっと根強く残っているわけですね。
先生方も紙文化が中心になってしまうので、仕事上、業務上のことをペーパーレスにしにくいという土壌がありますね。
でも紙は使わないってみんな笑っちゃうっていうところに、教育現場と民間企業の大きな差を感じました。
次に、ミーティングの時に紙使わなかったらどうやってミーティングするのって言ったら、私はZoomとかの画面共有かなと思ったら、そこはホワイトボードを使うそうです。
部屋に集まってプロジェクトをどう進めていくかっていうのをホワイトボードで、そこは手書きでマーカーで書きながらミーティングを進めていくので、そこは結構アナログが残っているところだっておっしゃってました。
だけど最大の違いはホワイトボードでミーティングしたことを写真に撮ったりするのは当然のことながら、初期がいて、例えばGoogleドキュメントにそれをどんどん打っていくんだそうです。
擬似録をデジタルで残すってことですね。なので、クラウドのそういうドキュメントですぐに共有ができるわけですから、そこは学校現場と大きく違いますね。
学校現場は未だの紙で印刷したものをみんなで話し合っているところが多いと思うんだけれど、進んでいる学校さんではiPadとかにデジタルで議題が入っていて、各自がそれに書き込んだり、あるいは擬似録を新しくまたドキュメント化してみんなで共有するということをされていると思います。
だけど企業の人は本当に全部デジタル化するそうなので、効率的に情報共有ができるようになっているということでした。
でもその中でもホワイトボードでミーティングをするときにはファシリテーションの技術がいるということで、ビジネスの中でリーダーを取る人はファシリテーションのテクニックがすごく必要になるということだったのがとても印象的でした。
教育現場との対比
だから図式化したり構造化したり、仕事の流れをフローチャートみたいに書いたり、そういうことを促進するファシリテーターが必ず必要になってくるということで、私としては国語の時間でファシリテーション能力とか話し合いを構造化したり図式化したりするという力を身につけさせるのがとても重要になってくるんじゃないかなと思っていて、
それを基礎的に定着させていくにはどうしたらいいかというと、やっぱり今やっている教科書の本文、その内容を図式化する構造化するということを生徒自身にやってもらうというのが一番それに近い力を身につけるんじゃないかなと思っています。
それから3番目ですね。3番目、そうやってホワイトボードミーティングするんだけれど、情報共有にメールで長文は打たないとおっしゃってました。
なんでですかって聞いたら、結局メールって長文になるので、ずっと読んでいる時間も惜しいし、書くことにも時間がかかる。だからキーワード化して図式化して共有して、それをその場でデジタル化して議事録に落とし込んだものを共有するのが一番早いっていうことでしたね。
ここでもかなり時間の効率化を図っているんだなということはわかりました。でもメールで長文を打って送ってくる人もいるそうです。その人についてこんなことをおっしゃってました。
メールで長文を送りたい人は、自分が長文を書きたいんだと。自分の言いたいことがたくさんあって、その情報を全部書きたい。どれかを落として、必要・不必要を選別して、必要な情報だけを相手に送る。そして効率的に情報を共有するという考え方がない。
とにかく自分中心で自分の言いたいことを全部メールに書かないと気が済まないんだっていうふうにおっしゃってたのがすごく印象的ですね。でもこれってもしかして異性授業講義方の先生の思考とよく似てるんじゃないかなと私はその時思いました。
自分の知っている情報を全部言いたいんですよ。自分の思考の流れに沿って全部吐き出したい。どの情報を取捨選択して残して相手に考えさせるかとか相手に伝えるとかっていうふうなそういう足し算引き算ができてないっていうところがちょっと似てるかなっていうふうに思いました。
でもアマゾンでしたっけ。アマゾンがパワーポイントの文化を辞めて長文の文化にしているっていう話をちょっとネットニュースかなんかで聞いてちょっとそれもありかなと思ってよく考えたら私もなんですけど
スライドで発表することにあまりに慣れすぎていて、いざガチの学会で発表するときにはずっとこの指導案から論文ぽく実践論文ぽく長文を書くっていうそういうのが年に1回ぐらいあるんですけど
その時に本当にわかってるかどうか出ちゃうなって思いました。文章を書くってことは細部までずっと書いていくということなんでその細部がちゃんと筋道立っているかそれから自分の考えの背景取り組みの背景にはどういう理論があったのかとかいうのをずっと掘り下げて書くわけなんで本当にわかってないと書けない。
だからもう過剰書き文化パワーポイント文化キーワード文化っていうのは便利でいいんだけれど情報共有しやすいんだけどその背後に落としてきたものっていうのがあるんだなっていうふうに思ってやっぱり長文を書かせるっていうのは本当に国語的には大事でこれを落としちゃいけないなっていうふうに改めてその民間の企業にお勤めの方との会食でやっぱり長文もね民間ではちょっと時間の無駄になるかもしれないけど
教育現場では特に国語の現場では大切にしていかないといけないなっていうふうに思いましたね
それから4つ目はこれはちょっとね私の愚痴になっちゃうというかあんまり大ピラーにしてはいけない話をお話しするようになるかもしれないんですけれど
まあねちょっと言葉を濁していますけど某学校では入学試験の点数計算に電卓を使って検算をするという文化があったそうです
電表に点数を例えば部屋に40人いたとしたら40人分出しますよね
国語の例えば1番から40番まで何点何点何点ってこう電表を作るんですけど
それから算数は何点何点何点って勉強を作る電表を作るんですけど
その縦計算とそれから横計算を電卓で叩くという文化がいまだかつて残っていたそうでありました
昔々のことでありますこんな話をその会食にいた人たちほとんどがSEの人たちなんですけど
お話ししたところもう大爆笑でめちゃくちゃの腹を抱えて笑い込んで
エクセルで計算したものを電卓で検算するとかってめちゃくちゃ笑ってましてそのネタで1時間ぐらいみんな遊んでました
これってやっぱりエクセルっていうもののシステムを理解していないとこういうことが起こっちゃって
しかも自分たちがその人間が手で叩くっていうことにどれだけミスが起きるかっていうね
人為的ミスっていうものがよくわからなくて新しいものに全然バージョンアップしていないっていうような
そういう教育現場の実態をまあ典型的に表しているエピソードなんじゃないでしょうか
効率化の実例
こんなふうに民間企業では効率化が優先されてその効率化をいかにしていったかっていう
実践例の発表会がよくあったりしてそれで情報共有して効率化を図っているということが行われているそうです
これはやっぱり残業代をできるだけ払わないようにするとか働き方改革とかそういうのが求められているのと
限られた時間の中で最大のパフォーマンスを発揮するという効率化が評価されているからだと思うんですね
聞いた話によると月に24時間ぐらいはもう最大マックスそこまでに打ち止めにして
50時間働くと上司に呼ばれて注意を受けるというようなシステムがあったり
それを3ヶ月以上続けるともっと上の方に呼ばれるというシステムもあったりするそうで
結果が求められる民間企業においてはこういうのはマストな取り組みなんだろうなと思います
ところが教育現場はやっぱり生徒は商品やコンテンツじゃないんで
効率化でその生徒の育成をするということは本当にできないことなんですよね
無駄の連続で人は育っていくんだからそう思うんですよ
だから民間企業と教育現場の育成とか生産というベース自体が違う
なので効率化とかビジネス化とかそういうのは教育現場に馴染まない中
どうやって働き方改革を進めていくかというのが
本当に教育現場にとって難しい問題なんだなということを実感した会食会でした
それでは今日の配信はここまでです
聞いてくださりありがとうございました
またお会いいたしましょう
12:31

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