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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てネタや、留学時代や旅行の思い出などもお話ししております。
さて、前回は犬のご飯についてお話をさせていただきました。
今回は、ご質問も受けることも多い、おやつの使い方・選び方についてお話をします。
まずは、使い方のお話です。
ちなみに、前回のご飯についてもそうなのですが、
私がおやつを選ぶ基準としては、人が食べられる品質であるということです。
また、可能であれば、製作者の顔がわかるとなお良いと思います。
そういう意味において、私は長年、Visionsというフードを使っています。
このフードは一般的では全くないのですが、概要欄にURLを載せますので、興味のある方はぜひご覧くださいね。
なぜ私がこのフードを選んだかというと、製作をしている方を知っているからです。
彼女たちがどんな思いでこのフードのことを学び、原材料を厳選し、その生産者に掛け合い、
どこの工場に依頼し、どんな苦労をしてこのフードを作ってきたのか、
その過程を知っているので安心しているという部分が選んでいる理由に挙げられます。
メリットは顔が見える安心感と、人が食べても何の違和感もない安全性です。
ベースとなる肉の種類によって少しタンパク質量が低いのと硬いという特徴がありますが、
そこはトッピングで補ったり、ふやかしたり、ずっとではなく、時々他のメーカーのものに変えたりしています。
他には、K9やジュイピーク、ハニモンダなどのドライフードやウエットフードも入れています。
馬肉、鶏肉、ラム肉、無添加のツナ、お刺身、ミンチやレバーも時々挙げています。
以前は、赤なワイルドレシピなども入れていました。
また、バーフダイエットのレシピに沿って、完全に真空パックの状態で冷凍された生食のフードも使っています。
ですが、今は体調をうちの犬が壊していますので、今はそれらのものは使っていません。
おやつは食べるけれど、ご飯であるフードは食べないというような子も多く聞かれます。
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これは単純に食べ物の入り好みである可能性が高いです。
おやつは人間もそうですが、栄養を補うもの。
それがメインになっては、必要な栄養素を補給することはできません。
犬のダイエットは、中年期以降になってくると課題になる場合も多いのですが、
その時に飼い主さんがおっしゃる中には、おやつは食べるけどご飯は食べませんというお声。
そういうワンちゃんに限って、痩せてはいないのです。
ですので、犬のダイエット失敗は単純に飼い主さんの与えすぎです。
そもそも、おやつは健康を維持していく中で必要不可欠なものではないので、なくしてもOKなんです。
食事療法をしている子に関しては、おやつを与えないほうが、結果が出やすいことは明白ですよ。
おやつは食べるけど、ご飯は食べないというワンちゃんに関しては、おやつをあげる必要はないと思います。
また、普段食べているフードのほかに品質の良いフード、他のメーカーのフードを3、4種類用意して、1日の総量を朝タッパーに入れます。
例えば、1食40グラム1日2回、ご飯を食べている犬であれば80グラムを用意します。
メーカーはいくつかのメーカーのものを1食単にそのタッパーに入れます。
おやつをあげたい場合には、そのタッパーの80グラムの中から、いつも食べているメーカー以外のものを選んであげます。
そうすれば、いつも食べているものではない。栄養的にも満たされ、1日の必要量を超えることもありません。
特にワンちゃんのダイエットを意識している方は、このような形であげてみてくださいね。
おやつをあげる時ですが、皆さんはどのような時にワンちゃんにおやつをあげていますか?
何かができた時?頑張った時?おねだりされた時でしょうか?
もし食べ過ぎのこの場合は、これは本当に必要なおやつなのかをぜひ考えてみてください。
おやつの使い方は自由ですが、私はおやつの使い方というのは、日常生活ではなるべくランダムにあげるようにしています。
これは定着した行動に関してのみで、希望とする行動が定着するまでは、おやつを頻繁にあげるようにしています。
例えばブラッシングが苦手な子の場合には、ブラッシングを嫌がらずに受け入れてくれるようになるまでは、受け入れてくれた時におやつをあげます。
ブラッシングが習慣化して当然のことになったのであれば、そこに毎回おやつを与えるということはしていません。
もちろん時々あげることはありますよ。
おやつは非日常であると同時に報酬であるという捉え方をしているので、何もない時にむやみにおやつをあげるということはありません。
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おやつが報酬であるという考え方を持っていることで、おやつを日常的に与えてしまうということが防げます。
そのため、食べ過ぎによる肥満や入り好みを避けることができるんです。
報酬は行動の対価。
飼い主さんの側の望んだ行動を受け入れたことに、その報酬としておやつを使うことで、犬はその行動をすることが多くなります。
これは養成強化として行動学では説明をされ、トレーニングでも使われる手法です。
ここで注意しなくてはならないのは、飼い主さんが望んでいる行動をすることで、犬は報酬を得られるというルールを覚えるということです。
これは多くの飼い主さんが、飼い主さんが望んだ犬の行動以外でおやつを与えていることがありませんかということを一度振り返っていただきたいからこそ。
例えば、人の食事中ワンワンと吠えるので、「わかったわかった、もう静かにしてなさい!」とおやつをあげてしまったり、
帰宅した時に興奮して飛びつくのをやめさせるためにおやつを与えたり、
この場合犬たちは、この行動をすれば飼い主さんがおやつをくれるんだと学習します。
それが日々のこと、毎日の習慣的行動であればなおさら、
いつも食べているご飯よりおいしいものであればなおさらなおさら、行動は強く強化されていきます。
習慣化されていくんですね。
使い方としては、飼い主さんの望んだ行動を強化するときに使うことを意識してください。
新しい中間をつけることや抵抗感を克服するために使うことが最もよいことだと思います。
それ以外であれば、いつも食べているご飯をあげることで十分ですよ。
例えばリードやハーネスをつける、足や口の中を触る、来客に挨拶をする、
人の食事中に足元のマットで落ち着いて座っている、などの場合です。
私のおすすめは犬にとって不自然だけれど、飼い主さんにとっては犬に受け入れてほしい行動のとき、
これは抵抗感を克服するときに効果を発揮します。
例えばリードやハーネス、ハウス、グルーミングなどは犬にとっては不自然な行動ですので、
これを受け入れてくれたら対価を差し上げますよ、というようなスタンスです。
特に初めの導入時には慎重に好きなおやつを使って不自然さを受け入れてもらいます。
耳掃除、爪切り、お洋服、歯磨きなどは特に嫌がられますよね。
慣れて抵抗感がなくなったとしても3回に1回ぐらいは受け入れてくれてありがとうと、
お礼の気持ちとともにおやつをあげてもいいと思います。
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新しい習慣をつける、ではピンポンに吠えずに戻ってくる、
食事中に足元で静かにしているなどです。
詳しいトレーニング方法は避けますが、こうしたものは来客や食事というような非日常の強い刺激が加わります。
そのため、いつも食べているフードよりも好きなおやつを使った方が
犬たちが刺激への反応ではなく、自分の行動へ集中することができるんですね。
さて、おやつの使い方いかがでしたでしょうか。
かなり古い配信にはなりますが、昔にもおやつの使い方、選び方をお話ししておりますので、
概要欄にそのURLも貼っておきます。
よろしかったらそちらも聞いてみてくださいね。
次回は選び方についてお話ししたいと思います。
最後まで聞いていただきありがとうございました。