2021-08-25 09:34

【犬の学習法③】「散歩中他の犬に吠える犬」🐶へのアプローチは⁉️

お散歩中に、他の犬に吠えてしまうわんちゃん🐶

前回までのお話を元に
【正の強化】を使った対処法
《陽性強化》……時間と手間がかかる
【正の罰】を使った対処法を
《矯正訓練》……時には体罰と取られることも。早い効果。
ご紹介しました✌️

最も簡単で確実なのは
【他の犬に吠え始める前に、仔犬の頃から、他犬に吠えない育て方をする】事です‼️

とっても素敵なサムネは✨
プロカメラマンである義妹ちゃんに
みことさんと一緒に撮って貰いました😘💕

#犬 #ペット#動物#動物が好き#犬のトレーニング#犬のしつけ#行動学#スタエフ12月組#いつもありがとうございます



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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話をしています。
時には、子育てネタや留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
さて、前回は、性の強化の反対である性の×、いわゆる×を使うトレーニングのメリットとデメリットについてお話をしました。
今回は、犬の学習法その3として、よくある問題行動への性の強化・性の×によるアプローチ方法をそれぞれご紹介します。
何度も繰り返しますが、性の強化というのは、行動によって良い刺激が与えられる場合、その行動は増加・強化されるというものです。
性の×はその反対で、行動によって不快な刺激が与えられる場合、その行動は減少するというものです。
犬の学習は、この理論によって行動が増減することがよく知られています。
以前もお話ししたように、その行動や良い刺激、不快な刺激の基準は犬の価値観によるものですので、放っておけば必ずしも犬は人間の望むような学習をするとは限りません。
私がよく受けるお問い合わせの中でも多いものに、お散歩の時に他の犬に会うと吠えてしまいますというものがあります。
原因や状況など色々なパターンがありますが、その中の一つに、他の犬が嫌いでお散歩で見かける犬がいたら、吠えたら相手が逃げていったという学習をしている場合があります。
飼い主さんからすると、ただただ普通に歩いていただけなのに、ある時からいきなり他の犬に吠え始めてどんどんひどくなっていってしまったというパターンが多いですね。
これは以前お話しした、社会科技の経験不足からの恐怖が吠えという形になって出てきて、吠えるという行動によって相手がいなくなってしまったという良い刺激を得た結果、吠える行動が増加強化されてしまっているのです。
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この場合のアプローチ方法はいくつかありますが、吠える行動が相手の犬がいなくなる、犬にとっての良い刺激につながっていることを断ち切ることが必要です。
そして、違う条件づけの学習をしてもらう必要があります。
もちろんその一つは、他の犬への社会科不足を補うため、犬と過ごす犬になれるといった経験も必要になってきます。
さらに、散歩中に犬を見かけるという行動に対して良い刺激であるおやつを与えます。
この時、新しく犬に覚えてほしい条件は、散歩中に他の犬に会ったらとても良いことがあるということなんです。
この条件を犬に覚えてもらうためには、いくつか注意することがあります。
その1、犬が吠えてしまってからおやつを与えない。
吠えてしまってからおやつをあげると、吠えたらおやつがもらえるということになってしまいますよね。
その2、犬の気をそらすためにおやつでつったりしない。
仮におやつで気がそれたとしても、何が行動イコール良い刺激で関連性がわかりません。
その3、普段食べ慣れているドライフードやおやつではなく、お散歩中に犬を見た時にしかもらえないスペシャルトリーツを用意する。
犬を見たら吠えることが常習化されている犬ほど、その行動をすぐに変えることは難しいです。
ですので、その行動を塗り替えるほど強力なモチベーションが必要となってきます。
また、犬同士の距離というのはとても重要で、お散歩中10メートルの距離を離れて会う犬にあれば吠えない。
けれども5メートルの距離になったら吠えてしまうという場合には、
相手の犬を意識し始めるけれど吠えないという距離が大切です。
そして、例えばその距離が8メートルだったら、その距離からスタートをしていきます。
すれ違う至近距離だと吠えてしまうとは思いますが、吠えない距離をだんだん増やしていく。これが重要なんですね。
その4、おやつを与える前に、いい子や上手などの褒めコマンドを与えること。
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この褒めコマンドは大変重要で、犬が飼い主さんが喜んでいること、自分が褒められていることを察すると同時に、
この言葉が来たら正解の合図だということを学ぶんですね。
そして、正解の合図の後には特別報酬であるおやつがもらえるということも学習してくれます。
おやつの効果的な使い方のまとめとしては、状況に応じておやつを使い分ける。
難しい状況においては、よりモチベーションの上がるおやつを使う。
おやつは報酬である。必ず行動、褒め言葉、その後に報酬が来ることで、犬は自分の取った行動が望まれているものであると関連づけて学習ができる。
報酬は犬が望むものであるべき。犬が望まないものを使っても学習の効果は上がりません。
状況によっては、おやつよりも、おもちゃや自由になること、抱っこしてもらうことなどが一番の報酬になる場合もあります。
何がその場に一番効果があるかを探ることもとても重要です。
いかがでしたか?イメージはできましたでしょうか?
残念ながら、たまにこういうワンちゃんがいるんですが、フードモチベーションの低いワンちゃんに対しては、おやつを使ったトレーニングは効果を発揮することができません。
ちなみに、前回お話しした生の罰、罰を与えるトレーニングでも、他の犬への吠えをなくすアプローチはできます。
例えば、散歩中の犬が他の犬に対して吠えるときに、叩いたり蹴ったり、首輪を使うなどの対罰を与えることで、ある程度静かにさせるという目的を達成することができます。
これは、褒め言葉やおやつによるトレーニングよりも、はるかに早く吠えさせるのをやめるという問題解決はできます。
どちらの方法をとるかは飼い主さんであるあなた次第ですね。
そして、お散歩中に他の犬に対して吠える問題に一番簡単なアプローチ方法は、
他の犬に対して吠えるという行動を学ぶ前に、適切な社会科技にきちんと犬との付き合い方の経験を積ませてあげることです。
子犬の頃からいろいろなタイプの犬に合わせておくことで、大人になってからの過度な反応を防ぐことができます。
経験豊富な犬は、散歩中に出会う犬にどうすることが適切なのかきちんと知っているんですね。
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何事も治療より予防の方が100倍簡単です。
子と犬のトレーニングに関しては予防は大切、私は強く思っています。
次回は犬の学習についての最終回です。
養成強化の代名詞、クリッカートレーニングとシェイピングについてのお話をしようと思います。
本日も最後まで聞いていただきありがとうございました。
次回もまたよろしくお願いいたします。
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