内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週水曜日は、声の書評をやっているんですけれども、
今週はですね、プライマリーケアの学会が先週、週末にありましたので、
それにちなんだ書籍をご紹介しようと思います。
思いますが、この収録を始める前にも言ってたんですけれども、
なかなかないんですよね。
このプライマリーケアって、一般の方にプライマリーケアって浸透してないなっていうのは最近もすごい感じますし、
あとは、かかりつけ医の話とかもこのラジオで何回も取り上げているんですけれども、
かかりつけ医とかプライマリーケアに関する良い書籍って本当にないなと思いました。
Amazonで調べてもないですし、書店では雑記別になっていて、
あんまりこういったジェネラル志向の書籍ってないなというふうに思いました。
思いましたが、ただ何とか探し出してきてですね、
これ、Kindle本しかないんですけれども、
今日ご紹介する書籍はですね、
知っていると100倍得する医療の基本ということで、
22世紀アートっていう謎の出版社さんが出ている書籍なんですけれども、
いうのをご紹介してみたいと思います。
副題としてですね、賢い患者になるためにかかりつけ医の選び方から診療報酬の仕組みまで現役医師が優しく教えますということになっております。
書かれた先生がですね、このティーズ内科クリニックの院長の土山智也先生という先生だそうなんですが、
私全然面識ないんですけど、なんとなくと、私の母校の大先輩にあたるという先生でございました。
今でも金沢で開業されているんだと思って、その点からもちょっと親しみを感じて、
チョイスさせていただきました。
ということで早速、ちょっと目次のご紹介からいきたいと思いますけれども、
Kindle本なんですけどね、ページ数としてはちょうど100ページかな、101ページかなという感じで、
書籍なんですけれども、そんなに時間かからず、早い方だったら1時間とかで読めるんじゃないかなというふうに思います。
主に2章構成になっていてですね、まず第1章がかかりつけ医の探し方というのが第1章になっていて、
第2章が知っている方が絶対得をする医学知識という、そういう2部構成になっております。
それにはじめにいた後書きがついているという、そんな感じですね。
特にですね、この本、今回ご紹介しようと思ったのが、第1章かな、かかりつけ医の探し方というところですね、
ここをご覧いただけたらなというふうに思います。
というのは、この週末のですね、その学会の中でも、アルバンスケア・プランニングですね、
ACP、この放送でも何回も取り上げていますけれども、いわゆる人生会議ですね、
そのところの議論の中で、やっぱりね、かかりつけ医を持つ必要性みたいなのがね、ディスカッションの中で挙がったんですよね。
挙がったんですけれども、やっぱりね、ご自分のかかりつけ医が誰かっていうのはね、
よく分かっていない方がね、すごい多いなと思うんですね。
これちょっと最後の総合討論のところでも私、お話しさせていただいたんですけれども、
患者さんがですね、自分のかかりつけ医の医者が誰か分からない、みたいなことってね、結構あって、
特にね、複数の医療機関にかかっている場合ですね、
例えばですね、大学病院と、どっかの皮膚科と、がん科と、うちのクリニックみたいな方ってね、結構いらっしゃるんですよね。
そうするとね、誰がかかりつけ医か分からないみたいなことってね、結構起こっているんです、現場では。
なんですけれども、やっぱりね、この人生会議をするACPの話だけではなくてですね、
いろんなシチュエーションで、やっぱりね、この臓器別ではなくて、その人そのものを見ていく医者みたいなのが必要で、
それがね、かかりつけ医として持っておくべきかなというふうに思います。
なので、その第一章ですね、かかりつけ医の探し方っていうところですね、が非常にいいかなというふうに思いました。
で、もちろんですね、ちょっと私もね、全面的に賛成っていう部分でないところもね、ちょいちょいあるんですけれども、
でもね、大方賛成というか、逆にね、ちょっとここまで行ってしまっていいのかっていう部分はね、若干あるんですけれども、
でも、医者視点で、これはね、やっぱりこういうドクターは信頼できるとかですね、こういうクリニックは信頼できるっていうのはね、
結構生々しく書いてありますので、ぜひご覧いただけたらなというふうに思います。
ちなみにですね、その第一章のかかりつけ医の探し方が4つになっていて、
1つが受診したいと考えているクリニックが見つからない患者さんへということで、
まずはクリニックの探し方ですね、どういう病院を受診すべきかどうかみたいな、受診前の心構えみたいなのが書いてありますし、
で、第2部がこれからのかかりつけ医を探そうと考えている患者さんへということで、
実際に受診してですね、その医者の態度とかどういうコミュニケーションをするかみたいなので選びましょうというのが1の第1章の2ですね。
で、第1章の3が現在通院している患者さんで、現在の通院状況に疑問を持っている患者さんへということで、
この辺本当にね、患者さん側のニーズと医療者側、特に医者の考え方の違いみたいなのがあることって結構あるんですよね。
往々にしてね、これ以前もアンケート取らせていただきましたけれども、患者さんとしてはですね、
いわゆるコミュ力的なところをね、そこしか評価のしようがないという部分もあるかもしれないですけれども、
重要視されると思うんですけれども、実際には医療の中身ですね、結構重要なんで、そこら辺をバランス感覚とかですね、
物事のバランス感覚が極めて重要というところにも書いてありましたけれども、
患者さんが求めるがままにその検査とか薬を出すっていうことはね、決してね、必ずしもいいお医者さんではないんですよね。
この辺はいつもこのラジオでは言っているところですけれども、知っておいていただきたいなというふうに思いますし、
第1章の4ですね、賢い患者さんは得をするということで、やっぱりね、この始めにかな、どっかにも書いてありましたけれども、
その医療領域ってね、本当に正解がないことってものすごい多くなってきたんですよね。
始めにも書いてありますけれども、なんかね、いわゆる昔のパターナリズム的な感じで、
医者がこう言ったからその通りやってればいいんだみたいなことはね、非常に少なくなってきています。
なので、SDMっていつも言ってますけど、共同医師決定っていうので、患者さんもどうしたいのかとかですね、
患者さんはこれをしたい、あるいはこれをしたくないみたいなことを実際の医療現場で言っていただいて、
そこで最善な治療法を探るみたいなのが非常に重要なので、この4の賢い患者さんは得をするっていうところはね、
非常に全ての方に読んでいただきたいなというふうに思いました。
特にですね、この4の中でも言い方によっては対応が変わる可能性ありとかですね、
こういう後になって症状や薬の追加を言うのはやめましょうとかですね、
これものすごいあるんですけども、いやこれ、いやそうだよなと思って読ませていただきました。
あと、自分の病気に関して最低限のことは理解するっていう、
これね、本当にご自分の病気のこととか薬のこと、検査内容のこととかってね、
理解されていない方ってすごい多いですね。
なので、これはね、やっぱりご自分である程度理解する努力もするっていう、
そのために医者とか医療者を使うっていう、
そんな意気込みで医療に向き合っていただけたらいいかなというふうに思いました。
はい、という感じでちょっと第1章だけでだいぶ長くなりましたけど、
第2章が知っている方が得をする、絶対得をする医学知識っていうことで、