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内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、
あやさこじ50分、20分程度で配信しています。
まともにあやさこじハンカーライブをやっていて、
公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お対ししたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週火曜日や興味シンシン論文の日ですけれども、
先週は日本語の論文だったんですけど、
今週はまた英語論文をご紹介していきたいと思うんですけれども、
今日の論文は非常に興味シンシンというか、
私実は来年度、この6月にいろいろ学会ラッシュなんですけれども、
その中の一つで、
ACP、アルバンスケア・プランニングのシンポジウムパネルディスカッション、
どっちだったか忘れましたけれども、
それに呼ばれされていて、
そこの中で慢性腎臓病、CKD、
特に陶石患者さんのACPについて話してくださいというようなご依頼があったんですよね。
それにまさにどんぴしゃな論文が先月出ました。
我らが日本腎臓学会というのがあるんですけれども、
クリニカル・アンド・エクスペリメンタル・ネフロロジー、
通称センというやつですけれども、
それの中に日本のACP、日本の陶石患者さんのACPのタイミングとかを調べた論文が、
この先生は私の知り合いの知り合いなんですけれども、
グレープラが出してこられたので、
これはぜひともご紹介したいなと思って、
今日は取り上げさせていただきました。
リンク貼ってあるんですけれども、
前文は購入するか、もしくは腎臓学会の会員しか読めないので、
概略だけこのパブベラというサイトから一緒に見ていけたらなというふうに思うんですけれども、
結論ですね。
キーメッセージ図というところに書いてありますけれども、
結論ですね。
やっぱり陶石患者さんのACPができている方は11%、
だから10人に1人ぐらいしかいないというのが、
今日の結論になりますね。
これは肌感覚とも非常に合うなという感じがします。
いろんな領域でこのACPの在り方というのは議論されたりしますし、
もちろんそのACPの重要性というのは誰しも合意するところではあるんですけれども、
じゃあ実際にそのACPの話し合いできてますかということになると、
途端にパーセンテージ下がるんですよね。
あとはこの欧米と日本のACPの在り方の違いって、
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これ実は今書籍を書いている中でも議論してたんですけれども、
やっぱり欧米のそのACP人生会議の在り方を、
そのまま日本に持ってくるのはちょっと適切ではないんじゃないかという議論もあったりとかして、
というのはやっぱり日本って言わなくても刺してねみたいな文化あるじゃないですか、
個人の意見よりも家族の意向を尊重したりとか、
これは本来は違うんですけれども、
家族に忖度して本人も意思決定したりとかするのって結構あるじゃないですか。
だから欧米の絶対個人主義みたいな、
その方の意思を絶対的に尊重しますみたいなのとはちょっと違うんじゃないかみたいな議論もあって、
日本の研究っていうのが改めて注目されているところで、
その中でその腎臓関連、特に透析患者さんのACPに関して今回調べて、
11%だったっていうのはなんか非常に納得感がある結果かなというふうに思います。
ということでちょっとだけ内容を紹介していくと、
背景としてはですね、その透析患者さんと透析医療者ですね、
特にこれはドクターの中でっていうことになってますけれども、
そのACPのタイミングですね、最適なタイミングっていうのは
一時症みたいな感じになって、ほとんど研究されてませんよねっていうことになっていて、
それを評価したっていうことになってます。
方法はですね、これ非常に面白い方法を取っていて、
65歳以上の日本人の透析患者さんと、
その透析に携わるドクターですね、透析医っていうふうに言ってありますけれども、
それにシナリオに基づいて調査したっていうことですね。
いろんな透析の段階ありますよね、透析を始める段階、
あるいは透析で比較的落ち着いている段階、
ちょっと透析が危ういというか、ちょっといろんな合併症が出てきている段階とか、
あとはもう本当に終末期、亡くなる前みたいな、
そんな感じの4つのシナリオを用意してですね、
どういう段階でどういう話し合いをすべきかどうかみたいな、
そういうのを調べたっていうような、そんな感じの方法を捉えています。
はい、181人の患者さんと128人のドクターがこの研究に参加して、
そのうち131人、だから72%の患者さんと84人ですね、
66%のドクターは透析の開始の頃から、
ACPを開始することを希望したというふうな形になっていて、
これは理想的な感じですよね。
これは緩和の立場としても、早期からの緩和キャアということで、
その透析になる、始めから話し合っていこうよというのは、
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妥当な回答かなというふうに思うんですけれども、
ただ、少なくとも1人の臨床医とACPに参加したというふうに、
回答した患者さんは11%、20名ですね。
ということで、その11人が延命治療に関して話し合ったということと、
延命治療に対する専攻について話し合って、
8名ですね、4%の方が実際にその延命治療について話し合ったという、
そんな形になっています。
ということで、実際、結論としては、
ACPに参加したのは11%未満であったということになっていて、
ただ、ACPの話し合いをすること自体には抵抗ないというふうに回答されているので、
これ本当にどっちがどういうタイミングで、どういう切り出し方をするか問題って、
これで別に透析観察に限った話ではないんですけれども、
そういうのは今回の研究でも明らかになったかなという、
そんな感じがいたします。
私自身の体験談も含めてですね、
やっぱりここまでACPの話し合いの重要性が再認識されてきたというのが、
統制学会からも出身の提言みたいなのが出てるんですね。
その中でもそのACPとか、あとシェアディシションメイキングですね、
共有意思決定、共同意思決定の重要性というのが歌われてるんですけれども、
その背景になるのはやっぱり高齢化、
腎不全患者さんの高齢化が非常にすごい進んでいて、
今回の研究では透析をやったという方が対象になってますけれども、
そもそも透析とか腎代替療法をやらないという選択肢ですね、
これいつも話してる保存的腎臓療法というCKMという方法なんですけれども、
それをチョイスするということもあり得るので、
個人的にはこの論文では、
透析の開始の時からみたいな形でのシナリオの設定でしたけれども、
実際にはその透析に至る前からの話し合いも非常に重要だなというふうに思っていて、
この辺もちょっと診療報酬の中では加算がついたりしてきてるんで、
腎代替療法の選択に関してですね。
なのでこの辺の話し合いって本当に重要なんですけれども、
やっぱり後ろ倒しになる傾向が非常に強いので、
今回の論文もそれの実態が明らかになったかなというふうに思ったりしました。
ということで、この論文は6月の学会の発表で使わせていただこうと思って、
ご紹介させていただきました。
ということで、
しんしんじゃんけんいきます。
では、しんしんじゃんけん、じゃんけん、パー。
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はい、ということで、
今日も幸せな一日でありますように、
わーいとはない、かいのたけでした。
興味津々。