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ながらcastです。この番組は、50代後半定年まであと6年余りの、私、sasayukiが日常や仕事で感じたことや考えたことを、自由気ままに台本なしで発信する番組です。
通勤途中に歩きながら録音しておりますので、若干息が上がったり、ノイズ関係、いろいろ入りますがご容赦ください。
あなたの生活の何かお役に立ったり、ちょっとした刺激になれば幸いです。
今日もよろしくお願いします。
今日はですね、先日購入した漫画、漫画というのかな?
今日、マチコさんのね、ディスタンスという作品集を買ったので、それについてお話ししようと思います。
先日ね、わりと近くにある美話社という小さな古本屋さんで、その本を見かけて買いました。
今日、マチコさんという方が、コロナ禍で1日1枚絵を描いたものをまとめた作品になっています。
今日、マチコさんといえば、千年画法というね、多分ヒット作だと思うんですけども、私もその作品で知ったんですけども、
わりと水彩の綺麗なタッチで描かれていて、短い漫画だったりしますね。
結構なんだろう、意味がよくわからないようなことも描いてあったり、あるいは高校生かな、そういう若い男女、もしくは女性のちょっとエロチシズムみたいなものもあって、
それがね、なんていうか、さらっとしてて爽やかなんですよね。
そういった感じのタッチで、千年画法は多分ウェブで発表していたものだと思うんですけどね。
なかなか独特の世界観があって、僕は好きなんですけどね。
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今回のディスタンスは、この中で1日1枚なのかな、必ずしも毎日ではないと思うんですけども、
日々のスケッチみたいなものが作品になっています。
大抵というか、ほぼ1枚の絵、プラスキャプションですね、タイトルと、
場合によっては、本になるときにつけたんでしょうか、何か短い説明も入っていたりします。
コロナ禍という特殊な状況の中で、京町子という作家が日々何を見ていたのか、
日常をどう切り取っていたのかというのが非常に興味深いんですけども、
その期待を裏切らない作品ですね。
割と最初の頃の印象的な作品としては、
スターバックスがお休みになっていて、その前で本を読んでいるのかな、女性が。
そんな感じの絵とか、その隣のページはタルト屋さんのお休みなんだけど、
そのショーウィンドウの中の店頭の様子を描いた作品とかですね、
そういった日常のあるところが切り取られている。
まあ何だろう、今回の作品を見て思ったのは、
青年画法とかのちょっと謎な雰囲気というか、よくわからない部分みたいなものは割と消えていて、
コロナ禍という、ある意味みんな共通の体験をしているという、
その上で作品が展開しているので、伝わりやすいなと思ったんですね。
共通のベースがある上で、作者の視点とか切り取り方、表現みたいなものが展開しているので、
割といろんな人に伝わる作品になっているような気がしています。
時々ね、天使が出てくるっていうのがちょっと象徴的なんですけども、
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これは僕もやっぱり謎だなと思うんですけども、
何だろう、そういうショッピングセンターの看板のところに天使がいたり、
あるいは屋上の看板の裏側に天使がする目、
座ってたりするような絵も時々入っています。
今日町子さんが何かそこに思いを託して描いているんだろうなと思うんですけども、
なんかね、それも悪くないなと思っています。
なんかそういうちょっとやっぱり不思議な部分みたいな、日常の中に見えるちょっと異世界というか、
そういう見えない部分ですよね。
そういった部分も、まあ彼女らしい表現じゃないかなって思います。
今日町子さんって消えてしまうようなものとか、見過ごしてしまうようなものを切り取るのが上手い作家だと思うんですね。
普通の感覚で言うともう見過ごしちゃうようなもの、時、場所を拾ってくる、切り取るみたいな作家さんだと思います。
今回ね、ちょっと繰り返しになりますけども、コロナという社会的な、わりと共通の体験をみんながしている中で、
その切り取り方が試されているというか、その人のすごさみたいなのがわかるような気がします。
千年画法の場合は、例えば高校生活みたいなシチュエーションがよくあるんですけども、
それわかる人はわかるけど、ちょっとわかりにくい部分もあるんですけどね。
今回はこのコロナ禍の日本が舞台になって、その中で何を切り取るか、何に惹かれるのかみたいなところがあるもんでね。
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今日町子さんの感性とか、物の見方、どこを見ているのか、みたいなところが際立ってくるんじゃないかななんて思うんですね。
やっぱりじっくり読んだというよりは、パラパラッとザーッと読んだわけですけども、やっぱり健在だなというか、その感性は冴え渡っているなあ。
もちろん苦しいような心境も出てくるんですけども、もともと彼女の場合は感情をあらわにするというよりは、
描くものと対象物と、あるいは対象の出来事と、ちょっと距離を置いている描き方をしている気がするんですね。
寄っていくというよりは、ちょっと引いてみるっていうところがまた良さだと思うんですね。
今回もコロナ禍という状況なんだけども、それをちょっと若干引いてみるというか、そういう感じに見えます。
今回のディスタンスというタイトルが結構象徴的じゃないかな、もちろんソーシャルディスタンスだったり、人と人の距離を取ろうという意味でのディスタンスをここのタイトルに持ってきたわけですけども、
これがね、なんか象徴的だな、対象との距離感みたいなものが、今日を待ちこの、冴えているというか、魅力なような気がしてますね。
ただね、今回は絵があって、タイトルがあって、さらに短い1行くらいの説明も入っているので、その意図が割とストレートにわかることが多いんですね。
それはね、なんていうか、ちょっとありがたいですね。ああ、こういうことなのかっていう気がします。
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この間、実はインスタグラムにこの本の話を書いたんですけども、そこに私が書いたのは、1年前の自分の感情みたいなものが、ちょっと思い出せない感じなんですよね。
あの頃って時間の流れ方もおかしな感じだったんですけども、このディスタンスを読むと、自分の感覚を追体験しているような気持ちになります。
自分の曖昧な記憶が、このディスタンスという作品で上書きされるような感覚が実はあったんですね。
なので、それが今日待ちこの作品で記憶が上書きされるのであれば、結構幸せだなと思っています。
そういう意味では、この作品に感謝していますね。
はい、今日はここまでにします。最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
ではまた!ちゅーす。