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2019-05-09 15:15

#8 Ichiro's retirement conference (3)

This is the third lesson focusing on Ichiro's retirement press conference video.

He is one of the most well known, acknowledged baseball player in Japan and USA, who played in Japanese professional baseball league and USD major league for 28 years.

In this part of the interview which we are focusing on today, one important keyword is "Tanoshii".

"Tanoshii" is a very simple and common word. It means, "fun", "enjoyable",  "having a good time" etc.

And "Tanoshii" is written in Kanji as "楽しい".  This Kanji "楽", when it is read as "Raku",  it means "Comfortable", "Relaxed" or "Easy".

Does Ichiro describe his baseball career and his retirement game series as "Tanoshii"

Please listen to the lesson and find out! 


Keywords

"Puro Yakyuu senshu" プロ野球選手 = Professional Baseball Player

" Yume ga kanau" 夢がかなう =Dreams come true

"Ihchigun" 一軍 = The first team

"Nigun" 二軍 = Farm

"Chikara ijoo no hyouka o sareru" 力以上の評価をされる = be evaluated higher than actual ability

"Kurushii" 苦しい = hard, tough

"Junsui" 純粋に = Purely

"Yarigai o kanjiru" やりがいを感じる = feel rewarding 

"Tassseikan" 達成感 = fulfillment

"Manzokukan" 満足感 = satisfaction

"Shourai" 将来 = In the future

"Chuuto hanpani" 中途半端 = halfway

"Kusa yakyuu" 草野球 = sandlot baseball


Video Clip

From "The Page" in Youtube

https://youtu.be/MoschCm4-XE

サマリー

一郎選手の引退記者会見では、彼がプロ野球生活の中で感じた楽しい瞬間を振り返ります。彼は野球の達成感ややりがいを感じているものの、その本質は楽しいとは言えず、今後は草野球を楽しむことを望んでいると語ります。

00:06
Natural Japanese Language 自然な日本語
こんにちは、Akikoです。 このコースは日本語を勉強したい人のためにお届けします。
特に自然な日本語を、自然な生の教材を使って勉強したいと思っている方のためのコースです。
どうぞ楽しんで聞いてくださいね。
プロの野球生活の振り返り
Ichiroの引退記者会見のレッスンはこれで3回目です。
今日のインタビューのパートでは、
楽しいという言葉がキーワードですね。 楽しいという日本語、
みなさんよく使いますよね。 でも楽しいという言葉ちょっと
簡単な言葉だけど、 深い意味があるんですね。
そのIchiroさんが楽しいという言葉をどういうふうに捉えていて、
彼がその言葉をどのように使ったか、 それを今日のレッスンではぜひ気をつけて聞いてみてください。
では、早速インタビューの音声を聞いてみましょう。
プロ野球生活の中でですか。ないですね。 これはないです。
ただ、子供の頃からプロ野球選手になることが夢で、それが叶って最初の2年、18、19の頃は
1軍に行ったり来たり。行ったり来たりっておかしい? 行ったり?
行かなかったり? 行ったり来たりって、いつもいるみたいな感じだね。
あれ?どうやって言ったらいいんだ? 1軍を行ったり、2軍に行ったり。
そうか。それは正しいか。 そういう状態でやっている野球は結構楽しかったんですよ。
94年、これ3年目ですね。大木監督と出会って、 レギュラーで初めて使っていただいたわけですけども。
この年まででしたね。楽しかったのは。 あとはなんかね、その頃から急に
バン付けあげられちゃって、一気に。 ずっとそれは、それはしんどかったです。
やっぱり力以上の評価をされるというのは、とても苦しいんですよね。
だからそこからはね、もう純粋に楽しいなんていうことは、もちろん やりがいがあって達成感を
味わうこと、満足感を味わうこと、たくさんありました。 ただじゃあ楽しいかっていうと、それとは違うんですよね。
でも、そういう時間を過ごしてきて、 将来はまた楽しい野球がやりたいなというふうに、これは
皮肉なもので、プロ野球選手になりたいという夢が叶った後は、 そうじゃない野球をまた夢見ている自分がある時から存在したんですね。
でもこれは中途半端に プロ野球生活を過ごした人間には、おそらく
待っていないもの。 趣味で野球を選ぶ。例えば草野球ですよね。
草野球に対して、やっぱりプロ野球でそれなりに
苦しんだ人間でないと 草野球を楽しむことはできないのではないかというふうに思っているので
これからは そんな野球を
やってみたいなというふうな 思いですね。
楽しい野球の定義
おかしなこと言ってます?僕。
大丈夫? ありがとうございました。
はい、いかがでしたか?
この部分、記者の質問がちょっと分かりにくかったですよね。 記者が初めにグリフィーと他の人の名前を出します。
このグリフィー選手というのは、マリナーズのとても有名な選手の名前で、
その他の選手が肩の力を抜いた時、違う野球が見えてまた楽しくなったと言ったと。
それでイチロー選手にとってはそういう瞬間はあったのでしょうか? と質問しました。
つまりイチロー選手にとって、野球が変わるとか、また楽しくなる、
そういう野球が変わる瞬間はありましたか?という質問。
そしてこれに対して、ここまた面白いと思うんですけれども、
他の質問に対してイチロー選手は、 時間をかけてゆっくりと考えてから答えている場面が多いんです。
しかしこの質問に対しては、彼はすぐ答えましたね。
プロ野球生活の中でですか? それはないです。
断言しました。ないです。
で、その後こういうふうにお話しています。
子供の頃からプロ野球選手になることが夢でした。 そしてその夢が叶って、
最初の2年は結構楽しかったと。
最初の2年は1軍に行ったり2軍に行ったり、 その時は結構楽しかった。
そして3年目からレギュラーで使われるようになった。
つまりいつも1軍の試合に出るようになって、 この年まででしたね。楽しかったのは。
と言っています。 その後はずっとしんどかった、苦しかった。
こう言ってますね。やっぱり力以上の評価をされるというのは、 とても苦しいですよね。
力以上の評価というのは、力、実力という意味ですね。 ここでは自分の本当の力、自分の本当の実力よりも、
他の人から高く評価をされたり、 期待をされたりすること、それは苦しかったと。
だからその頃から、 純粋に楽しいなんていうことはもうなかったと。
でももちろんやりがいがあったり、達成感を味わったり、 満足感を味わうことはたくさんありました。
でもそれは楽しいというのとは違う、 と言っています。
ここでだから楽しいという言葉を、
言葉の意味ですよね。一郎選手ほど野球を愛して、 野球に打ち込んだ人は本当になかなかいないと思うんです。
その一郎選手が、野球は楽しかったとは言えない、 むしろ苦しかったというふうに言っているんですね。
ここで楽しいという漢字を見ると、 この意味がもっとわかると思うんですけれども、
楽しいって漢字で楽という 字と同じですよね。楽、楽しい、同じ漢字を使います。
楽というのは、 とてもゆったりしてリラックスして、
とか簡単なこと、疲れないとか、そういうことを楽と言いますよね。 楽にしてくださいとか、
楽な仕事と言ったら簡単な仕事という意味。 なので楽しいという時には、どうしても少しその楽という言葉のイメージも入ってきますね。
だから一郎選手にとって野球はやりがいがあったり、 満足感を感じたり、
そういうものではあるけれども、 楽しいとは言えないと言っているんです。
はい、 そして次のところではこういうふうに言っています。
将来はまた楽しい野球をやりたい。 はい、一郎選手にとって楽しい野球ってどういうことだと思いますか?
草野球という言葉が出てきますね。 草野球、草というのは草原とか広場に生えている草という意味なので、
アマチュアの人がきちんとした、ちゃんとした野球場ではなくて、 近所の広場などで楽しむ、
そういうアマチュアの野球を草野球というふうに言いますが、 一郎選手は草野球をしたりすることを楽しい野球というふうにここで言っていますね。
この後ちょっと大切だと思います。
いいですか。
中途半端にプロ野球生活を過ごした人間には、 おそらく待っていない。
中途半端にプロ野球を生活を過ごした人間は、 草野球を楽しむことはできないと言っています。
プロ野球でそれなりに苦しんだ人間でないと、 趣味で草野球を楽しむことはできないと思っている。
そして最後に、これからはそんな野球を、 そんな野球をやってみたいなという思いです。
未来への希望
と言いました。
一郎選手にとってプロ野球生活というのは、 苦しいものだったということを繰り返し言っていますね。
そして今、引退する今、また楽しい野球をしたいという気持ちがある。
ここで一郎選手が言っている楽しい野球というのは、 やはり先ほどのリラックスしたとか、
簡単なというような意味の楽しい、 楽という意味の楽しいというのが、
一郎選手にとっての楽しい野球だと思うんです。
なので大変なプレッシャーの中で毎日練習を積み重ねてきて、
野球生活は自分にとってプロ野球生活は苦しいものだった。
しかし今野球を楽しみたいという気持ちがあると、 それは趣味で草野球を楽しむようなこと。
しかし自分はプロ野球で苦しんだからこそ、 草野球を楽しむことができると言っているんですね。
プロ野球を中途半端に過ごしては、 草野球を楽しむことはできない、
と言っています。 はい、いかがでしたか?
そうですね、やはり私にとっては一郎選手が、
中途半端にプロ野球生活を過ごした人間には、 草野球を楽しむことはできない、
そう言っているところが大変に印象的でした。
やはり何かを楽しいと思ってできるようになるためには、 その前に苦しい思い、
プレッシャーとか苦しさとか、 そういったものもやはり体験しないしなければならない、
そういうところを通って初めて楽しいということができるようになる、 そういうことを感じました。
はい、では本日のレッスンは以上です。 今日も最後まで聞いていただいてどうもありがとうございました。
じゃあ、また今度。
15:15

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