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2021-01-20 14:25

#32 孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル ゲスト:嘉島唯


結婚しても子供がいても、孤独死は他人事ではない。
実際の現場に取材し、「孤独死」を取り上げた一冊に、私達は価値観を変えられるに違いない。孤独死という事象から、生き方を考えさせられるこの本を、ライターの嘉島さんとともにご紹介します。

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やっぱり孤独死、全然未実感だなっていうのは、読めば読むほど実感するし、やっぱり自分の居場所みたいなものを常に作っておくっていうのは、非常にセーフティーネットというか、
私は誰にも迷惑をかけないで生きていきたいっていうのは、まじで傲慢なんだなっていうのをすごい実感しました。
こんにちは、りょかちです。今日もマイ・ベスト・ブックスでは、ゲストのストーリーとともに一冊の本を紹介します。今回の一冊は、孤独死大国予備軍一千万人時代のリアル。
ゲストは、数々の有名メディアで執筆されている日本を代表するライターの嘉島唯さん。社会と自分の関わりを描いたエッセイも人気な彼女と、現代社会を見る解像度が高くなる3冊をご紹介します。
マイ・ベスト・ブックス。マイ・ベスト・ブックス。マイ・ベスト・ブックス。
孤独死された方々の家に行ったり、家族に話を聞いたり、筆者がルポ形式で孤独死を掘り下げていくこの一冊。
衝撃的な描写が連なる冒頭から、この本が伝えるのは、孤独死は誰にでも訪れ得るということでした。
孤独死という話を聞くと、ちょっと自分とは関係ないなと思ってしまう印象が私もあったんですけれども、
これ誰にでも訪れるというか、誰もが陥りやすい問題なんだなということを考えさせられます。
なぜかというと、孤独死してしまった方々は、皆さん善良な市民だったから、
例えば貧乏な人とかももちろんいるけれども、普通にパンションで優雅な暮らしをしてペットも飼っていてとか、
あとは生涯独身とかではなくて子どもとかも全然いる人もあるし、
本当に普通の人々が孤独死していくっていうのが淡々と事実ベースで書かれていて、かなり衝撃を受けた一冊です。
年間3万人孤独死するんですって、そうすると1日あたり82人、1時間に3人孤独死しているというそうで、
辞書とかだと見とる人もいなくて一人きりで亡くなるっていうような定義がされているんだけれども、
多分孤独死っていうのは死んだことを誰にも気づかれない、しばらく放置されて、そうすると人って死ぬとどろどろに溶けていくんですって、
その状態で発見されるということを孤独死というのではなかろうかと本書には書かれているんですが、
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そんなことって起こり得るの?って思うけれども、全然起こり得るんだよね。
自分の親とかもその可能性ってすごくあるなっていうふうに感じますね。
今回鹿島さんが孤独死にまつわる本を選んだのには理由がありました。
私の父が割ともう高齢で、リタイアしてから今年で10年になるんですが、
例えばリタイアすると家もあるから、悠々時的な院長生活というような印象もあるんだけれども、
だんだん父がすごく変わっていってしまっていったことに、ここ数年ようやく気がついてきて、
自分の親だからそんな変わっていくとは思っていなかったんだけれども、
例えばゴミとか捨てなくなっちゃったりとか、頭を洗わなくなっちゃったり、
服を何日も同じものを着ているとか、そんなことしたら自分が気持ち悪いじゃんっていうような、
常識的な行動がどんどん取れなくなっていくっていうのをすごく実感するようになってきて、
これは何なんだろうと思っていたときに、それはセルフネグレクトっていう症状というか事象の一つらしくて、
これは高齢の人がすごくなることが多いんだけれども、老若男女になることが多いんだけれども、
体が悪くても病院に行かなくなったりとか、自分を大切にしなくなってしまうっていう症状があるらしいんですよ。
もしかしてうちの父はそういうセルフネグレクトに陥り始めているのではないかというようなことを考え始めて、
私が実家から出ていったら確かに父一人になっちゃうし、孤独死するんじゃないかなって思ったのが最初かな。
この本が伝えているのは孤独死の短さ。それは結婚すれば子供がいれば避けられるものではないのです。
結婚してても子供がいても孤独死は全然普通にあり得ることで、
やっぱり近所の人とかとコミュニケーションとか取ってないと、あの人最近見ないねとか言われなくなっちゃったりするから、
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あと今だとうちもマンションだけど隣の隣人の人とコミュニケーションって別に取らないし、
あとは昔だったら新聞が溜まっててなんかおかしいなみたいなことがあったと思うけど新聞取らないし、
っていうので誰にも気づからないまま溶けていってしまう。
みんな実家から出て親元から離れて、そうするとやっぱり自分の仕事とか人間関係とかで忙しくて全然親とコミュニケーションも取らなくなっちゃったりすると思うけど、
本当に1ヶ月連絡取らない間に孤独死して腐っていくっていうのは全然ある話。
だから親のこととかもすごく気をつけないといけないなっていうのは、これを読むとめちゃくちゃ実感しますね。
そして鹿島さんがたどり着いたのは一つの結論でした。
これからを生きる上で心に留めておきたい言葉、そして事実です。
やっぱり孤独死全然身近なっていうのは読めば読むほど実感するし、
やっぱり自分の居場所みたいなものを常に作っておくっていうのは非常にセーフティーネットというか、
私は誰にも迷惑をかけないで生きていきたいっていうのはまじで傲慢なんだなっていうのをすごい実感しました。
誰にも迷惑をかけずに一人で死んで誰にも見つからないで孤独死をしているっていうのは、
もうまじで超迷惑、死後。
だから一人で生きていくので大丈夫ですっていうのは、
本当に人が孤独死して、宇治とか枠ぐらいで見つかってしまうと特殊性予想が入って、
大体100万円以上ぐらいかかるみたいな。
しかも残された家族とか風評被害とかも晒されるし、
家自体もその後人住むって言ったら、
もちろん特殊性予想入ったとしてもやっぱりちょっと嫌だし、
私たち人間ってやっぱりすごく一人では生きていけないんだなっていう。
どんなに自分が一人で生きているって思っていても、
じゃあ次その住居誰が管理するとか、じゃあ誰が掃除するとかつながってしまうんですよね。
めんどくさいけれども。
だから一人で生きていけるなんてまじでおごりだからやめよって思いましたね。
頼って、頼られてっていう方が全然迷惑かけないんだなっていうのをすごい感じた。
一人で生きていかなきゃ、自立した大人になりたい。
そんな風に気負う人も少なくないはずです。
しかし実際大人になってみると必要なのは、適切に誰かに頼ることなのかもしれないですね。
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自分の弱みとかもやっぱり人に開示していった方がいいんだなってすごいことも書かれていて。
たとえ独身で一人であっても、新しいコミュニティの中で自分の弱さとかをオープンに出していくと
そのコミュニティにすごく溶け込みやすくって、
コミュニティがある限り自分は孤独死しないって思えたっていう独身男性とかも書かれてるから
悩みを人に言うなんてとか昔は思ったりもしましたけれども、やっぱり言ってた方がいい。
悩みを言うってことは相手に迷惑、相手の時間を取っちゃうなっていう気持ちにもなるんだけれども
言われた方はこの人に私は頼られてるんだなっていう自己肯定感を与えることもできるから
結果として相手のためにもなってると思うし
自分が誰かに悩み相談とかされたらやっぱり何かしてあげたいなって思うから
弱みとか隠さず嘘で塗り固めて綺麗に見せるっていうのは本当に20前半までにしておこうって思いました
私がこの本を読んで大きく変わったのは老後に対するイメージでした
悠々自適で一人で過ごすゆっくりとした時間、そして孤独にならないためには夫と家族が必要
しかし本当に必要なのはもっと異なる関わりであり
その関わりがなければ毎日の暮らしにはどんどん限りが見えてくるということでした
これはちょっと個人差があるけれども仕事を辞めてしまうと
誰かと関わること極端に減ってしまう人がどんどん人とコミュニケーションを取られなくなっていくので
どんどん社会から剥絶されていってしまうんですよ
そうすると自分のことも見なりとかもどうでもいい
最初はたぶんちょっとした怠け、ちょっと面倒くさいな、今日顔洗うの面倒くさいとか
洗濯機回したくないなーみたいな怠けから始まるけれども
そうするとどんどんこんな汚い自分なんてっていう風になっていて
例えば人に手を差し伸べてもらった時も
誰にも迷惑かけたくないからいいですっていう風に拒絶をしてしまって
最終的には孤立してしまうっていうような事象が想像以上にすごく多いんだなっていうことを
70代以上の親戚とかを見てるとすごく実感しました
割と女性はメイクしたいとか地域のコミュニティでお友達作ったりとか
そういうことするのが好きな人が多いので
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高齢になると割と女性の方が元気だったりするんだけれども
うちの祖母なんて96歳だけど地域のコミュニティとかに顔出して
コミュニケーション取ったりとか変なプライドもないから
どんどん人とつながることで会話をしたりとかして脳も元気になったけれども
父とかその他にもリタイアした男性たちっていうのは地域に
友達とかもいなかったりするから
どんどん引きこもりみたいになってしまうっていうのを目の当たりにした時に
社会から隔絶されていくって全然あり得てしまうんだなっていうのを実感しました
私たちは一人では生きていけない
それは生きている毎日だけではなく死に際まで続くのかもしれません
そして一人を避けるための相手は異性のパートナーでなくてもいい
弱みを見せられる相手を作っておくというのが大人の人生には必要なのでしょう
家族もすごい大事だと思うけど
家族って言っても血繋がってるとか戸籍上だけの繋がりなので
それが大事だったりするけど
人と繋ぎ止めるのは家族だけじゃないので
弱い繋がりっていうものをたくさん作っていく
少なくとも全然いいと思うけど
弱い繋がりっていうものをもっと信じてあげてもいいのかもしれない
Twitterのフォロワーとか
逆に近しい人にも会わない人の方が自分をさらけ出せるとかあるかもしれないし
繋がりはすごく死に際に影響してくるので
どんな些細なものでも大切にしておいたほうがいいなと実感させられますね
今回は数々の有名メディアで執筆されている
日本を代表するライターの鹿島優衣さんを迎えして
孤独死大国予備軍1000万人時代のリアルをご紹介しました
マイベストブックスはヒマラヤで先行配信をしています
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お相手は旅立ちでした
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