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構造に、やっぱり人間のいろんな存在とか考え方がかなり規定されていて、
普通の言葉で言うと、演じてるだけだって考えることで楽になることがすごいあると思うんですよね。
自分も、他人に対する言い方、いろんなものを相対化して自分の気持ちを楽にできるっていうのは、
私自身が社会人生活で体験してきたことなので、
これを知っておくことで、そういう視点を得られるのはすごいいいんじゃないかなと思うんですよね。
こんにちは、よかちです。
今日もマイ・ベスト・ブックスでは、ゲストのストーリーとともに一冊の本を紹介します。
今回の一冊は、寝ながら学べる構造主義、
現代思想を勉強すると必ず出てくる構造主義という言葉、
重要だがしかし難しい構造主義を分かりやすく伝える一冊になっています。
ゲストは多数の有名企業で管理職として働かれた後、
現在は心の問題を予防的に解決するサービスを提供する
マイ・コーピングの代表として活躍される徳さんです。
まずは、この構造主義の本について読もうと思ったきっかけをお伺いしました。
大学時代は私、結構現代思想とかが好きだったんですよね。
現代思想関係の本を読むと、やっぱり構造主義っていうのが
結構キーとなる概念として必ず出てくるというのがあって、
なのでその頃から、大学時代から結構構造主義の基本的な本とか、
それぞれの思想家の本とかはちらちら読んでいたんですけど、
何にせ難しいんですよね、極めて難解な思想なので、
特に現状というか、本人の学者たちが書いた本というのはなかなか読みこなせないんですけど、
そこに内田達郎さんでは極めてわかりやすい文体でこの思想を描き出せる
という人がブログから現れて、内田さんのブログのファンだったので、
その方がこの形で、啓蒙書として、この新書として、
ねらがら丸見る構造主義を出したというのを見て、それがようなきっかけですね。
皆さんは構造主義という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
自分はあくまで構造の中で規定されて生きているという考え方。
この本では内田達郎さんが難解な構造主義の本質をわかりやすく伝えてくれることで、
物事を見る新たな視点を私たちに与えてくれます。
やっぱり内田さんの文章のポイントなんですけど、
本質的な部分というのを見事な例えをうまく使いながら描き出していくというところがすごいうまい。
そこが一番良かったところですよね。
例えば犬とか猫という名前というのは名付けられて初めて存在するというところがポイントで、
もともとあったわけではないというか、このものを犬と名付けようという行為によってまず生まれる。
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さらにもう少し突っ込んでみると、犬という存在自体も実は名前を付けられたことによって出来上がってくる。
言葉全体の構造において名前を付けられて初めて存在が人間の認識に上がってくるところ。
あとそれはシステムにおけるどんなポジションにあるのかというか、
他との関係性において規定されるというのが非常に行動主義の基本的な概念で、
つまり本体というのは自分的に存在しているというふうにみんな考える。
私は私というものがあるというふうに考えるんですけど、
行動主義が面白いのは、それはその構造によって規定されているという、
自分というのはその構造全体のシステムによって立ち上がってくるものだというのは、
これをしたときに大学時代の私は、「おおー!」となったわけですよ。
そして徳さんは、出会ったその構造主義に救われた気持ちになったといいます。
私は悩みがちな人だったので、自分自分だったんですよね。
自分が存在する、自分が悩んでいるというところに非常に入りながらに来たんですけど、
自分という存在は相対的なものであるというのを描き出しているわけですよ。
厳密な議論はかなりあるんですけど、一番メッセージとして構造主義の重要なポイントというのは、
本当にそこで、自分の存在は構造によって規定されているんだよという、
あるシステムの中から生まれているんだよというのを気を楽にしてくれた。
ちょっとこれ全員にそうかわからないですけど、私にとっては非常に気を楽にしてきたんですよね。
そんなに自分自分じゃなくていいんだ、システムによって決められているのね、みたいな感じですかね。
それは学問的にそう捉えればいいかという話とはちょっと違うんですけど、
ただやっぱり非常に思想ってそういうものだと思うんで、
自分にとってそこが重要だったというところがすごい重要でしたね。
今回のエピソードで面白いのは、思想の分野で語られがちなこの構造主義を、
ビジネスの場にも応用可能だという話をする部分だと思います。
徳さんは、構造主義は社会人を救う知識だと語ってくれました。
社会人になるとどうしても自分が組織の中で個人として生きているみたいに考えがちなんだけど、
割と抽象、相対化できるんですよね。
構造主義って実はただの概念だって、
上司っていうのも概念に過ぎないじゃないですか。
だからそこにこらわれているよりも、役割を演じているみたいなイメージになるんですかね。
その全体で作られているシステム構造の中で、
自分は与えられた役割をこなしているんだみたいな視点を得られたのがすごく大きくて、
それは後々ビジネスをやりながら非常に多分大きなポイントとなった気がしますね。
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そういう構造に、やっぱり人間のいろんな存在とか考え方がかなり否定されていて、
いろんな言葉で言うと演じているだけだって考えることで楽になることもあると思うんで、
自分も他人に対する考え方、いろんなものを相対化して自分の気持ちを楽にできるっていうのは、
私自身が社会人計画で体験してきたことなので、
これを知っておくことでそういう視点を得られるのはすごくいいんじゃないかなと思うんですよね。
大学時代の女の子に振られたときも、構造主義的に考えれば仕方がないと思うかもしれないじゃないか。
でも、自分自分ってならなくても楽な時もあるみたいなのを知っておくのはすごく大事ですね。
自分も相手も構造の中で規定された振る舞いをしているだけなんだと考えることが自分を楽にする。
そんな瞬間がきっと誰にでも訪れるだろうと思います。
しかし、それだけではなく、自分の市場価値を高めるといった視点でも、
この構造主義の考え方は役に立つ、トトクさんは話します。
ディズニーショーっていうのは、私が何をするのかとか、
私がどんな力をつけてどうやって頑張るのかみたいな話が多いじゃないですか。
実存的っていうか、私自身をいかに磨くか、私をどう良くしていくのかって話が多いけど、
それってなかなか難しいのは、私だけで見てる世界で、
私をどこまで伸ばせばいいのかっていうのは決定しないじゃないですか。
だからそこを社会的な位置において、
システムの中で自分は何をやるかとか、どんな存在か否定されるんだっていうのを設定するっていうのは非常にいいんですよね。
これはよくマーケット視点を得るというか、自分のキャリアでもそうなんですけど、
自分が労働資料における商品を考えて、
それがいくらで売れるのかとかを考えた方が実は楽になる。
自分もいっぱいあると思っていて、
ビジネスのやってる方もこういうことからそういう視点を得ると楽になると。
読書家だという徳さん。しかし、その目的の多くは知識の獲得ではないといいます。
私は知識を得るための本っていうのはあんまり読まない。
読書するっていうのは新しい概念に触れるとか、異世界を見せてくれるとか、
自分の現実世界で見えないもの、まだ見てないものっていうのを、
その中の誰かが極めてうまく整理したり、魅力的な形で見せてくれるところが、
私は本の魅力だと思っていて。
構造主義の本もそうなんですけど、それを読んだ後、目の前の世界って本当は同じ普通じゃないですか。
でもそれが違ったものに見えてくるんですね。
さっき言ったように、構造から自分が規定されるっていう考え方を知った後には、
現代世界の形とかが全然変わってくるっていう、
このグイーンって変わっていく感覚が、私はもう何より大好きです。
だからそういう本を好んで読むっていうのがありますね。
読書はそういうところが一番魅力だと思って。
そういう本を見つけたいからいっぱい読んでる。
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たまにそれって全部の本にはないから、
あんまり全ての本はそういうのを見せてくれないんだけど、
やっぱりいっぱい読んでると、時にそういう本に出会えて、
そういう本を読んだ後には、自分の世界観とか、
その世界を見る視点が変わっていくっていう、
そこが一番の魅力じゃないですかね。
最後に、この本のおすすめポイントを改めてお話しいただきました。
キャストってビジネスマンとか若い人多いかなと思うんで、
さっきちらっと言いましたけど、
上司とか会社とかに悩んでる人は、
私も悩み相談最近多く受けるんで、悩むこと多いと思う。
それ自体が実態があるっていうよりは、
構想に規定されているものだっていうところを、
ちょっと知っておくとですね、結構楽になる。
当然その実態のやり取りで厳しいこととかそういうことはあると思うんですけど、
やっぱりそういったものは概念に過ぎない部分があるんだと捉えると、
もしくはその概念によって、構造によってこの人はこういう車をしている、
会社はこういう車をしてるんだって考えることは、
自分の気持ちを楽にしてくれたり、
あと解決のヒントとかもよく生まれてくるじゃないですかね。
こうやって、こういう構造がこういう人たちにこう言わせてるんだ、
だからこの辺をこう変えたら変わるんじゃないかとか、
これはその実際のビジネスの役にも立つし、
そういう視点を得ることの強力さっていうかですね、
自分の力があるっていうところをこういう本を読みながら知ってくれると、
すごく仕事もやりやすくなるし、人生も良くなるんじゃないかなと思います。
時にマクロな視点で自分を俯瞰することが自分を救う。
思いもよらない知識や考え方が自分の毎日を楽にしてくれる。
それも読書の醍醐味ですよね。
今回は多数の有名企業で管理職として働かれた後、
現在は心の問題を予防的に解決するサービスを提供する
マイコーピングの代表として活躍される徳さんをお迎えして、
寝ながら学べる構造主義をご紹介しました。
マイベストブックスはひまわり屋で先行配信をしています。
番組をぜひフォローして最新のエピソードを聞いてくださいね。
お相手はりょかちでした。