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今日、ご紹介したいのは、「聞く技術、聞いてもらう技術」というタイトルの本です。
これを読もうと思ったのは、Twitterで僕のフォローしている人が結構面白いということと、
それから、語学の勉強、これを外国語で聞く技術とか、外国語で聞いてもらう技術というね、
そういう立場で読んでみるのもいいんじゃないか、みたいなことを書いている人がいたんですね。
それで、その意味でもちょっと読んでみようと思ったんですけど、
それ以前に、僕自身もちゃんと他の人の意見を聞けているかというと、
正直聞けていないところがあるなということが時々思います。
しかも、僕ぐらいの年齢で男性だったりすると、ちゃんと声を上げたくても上げられないという人が、
僕に対してそういう人も出てくるだろうと思うので、一般的にそうですよね。
なので、こういうのも気をつけていかなければいけないなと思ったので、読んでみたというのもあります。
それで、似たような本としては、翻訳の本でリッスンというのがあります。
リッスンというのは、英語を聞くのをリッスンですよね。
そういう本についても、このプラスペでお話ししたこともありますね。
じゃあ、まず最初に皆さんのリアクションを聞きたいんですけど、
日本語教育に関わっている方が多いと思うんですけどね、ここにいらっしゃる方。
学習者のメンタルヘルスに何か気になったこと、あるいは問題になったことがありますか。
つまり、鬱になってしまったとかですね。
そういうことがあるという人、じゃあ涙のマークでリアクションいただけますかね。
学習者の、特に日本に留学している人とか、あるいは海外にいる人でもいいんですけど、
学習者のメンタルヘルスで、涙のマークの方もいらっしゃいますよね。
そういう意味では、この本はとても僕は役に立つと思います。
そういう時にどうしても話せないですよね。
問題を抱えている人、メンタルな問題を抱えている方は、それが実際に話せなかったりする。
自分でもその問題がよく言語化できない。
そういうことがあったりするので、そういう人には僕はこの本はおすすめだと思います。
じゃあもう一回、最初にこの本のデータをちょっとご紹介したいんですけど、
まずタイトルは、聞く技術、聞いてもらう技術っていう本ですね。
これはちくま新書です。
僕が読んだのはもちろんKindle版ですね。
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書かれた方が、読み方わかんないんですけど、
東畑さん、東の畑ですね。
開国人、カイトさんですかね。
そういう名前の方です。
僕は実は今までこの人の本読んだことないんですけど、
結構いろいろ、いろんなメディアに書いてらっしゃるみたいですね。
今のところ69個の評価があって、5つ星のうち4.5になっています。
平均点がね。
電子版は825円なんですけど、新書版、印刷版の方は946円ですね。
今年の10月の11日にまだ発売されたばかりですね。
だから1ヶ月前ぐらいってことですね。
ちょうど1ヶ月前か。
今日9月11日、いや11月9日。
すみません。
1ヶ月前じゃないですね。
11月9日だからまだ1ヶ月弱、1ヶ月も経ってない新しい本です。
本の長さは208ページですね。
いわゆる本当に新書の感じのものです。
この本の内容について、一番最後に、
この著者の人がまとめて書いてあるところがあるので、
そこだけまず引用してみたいと思いますね。
この本で言いたかったのはシンプルなことです。
聞く技術本質編。
何かあったと尋ねてみよう。
どうしてもそう言えないときは聞いてもらうから始めよう。
聞いてもらう技術本質編。
ちょっと聞いてと言ってみよう。
今はそう言えないときは聞くところから始めよう。
はい、これで引用終わりですね。
ここで言っていることは要するに2つあって、
聞くときには何かあったと聞いてみるってことですよね。
本質編って書いてあるけど当たり前だけど、
それが実際本質なんですよね。
聞いてもらうときは逆にちょっと聞いてと言ってみると。
だけどそう言えないときには反対のことをしてみるということですね。
聞けないときには相手を聞いてもらう。
自分が相手を聞けないときは、
自分が本当は言いたいことを相手に聞いてもらうということですね。
逆に自分が聞いてもらえないのに、
相手に聞いてもらえない、
自分は聞いてもらいたいのに相手に聞いてもらえないとき、
そういうときはまず聞いてもらうんじゃなくて、
自分の方から聞くところから始めると。
つまり聞くと聞いてもらうというのがお互いに補佐的な立場にあって、
それが片方ができないときはもう片方の方を
まずはやってみようということがこの本で言いたかったこととして
シンプルに最後にまとめられています。
それが本質編と書いてありますが、
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それだけじゃなくて、
コテ先の技術というのも結構書いてあります。
聞く技術のコテ先の技術というのも書いてあるし、
聞いてもらう技術のコテ先の技術というのも書いてあります。
この本の中で僕が一番ここが大事だよなと思ったのは、
やっぱりそういう事情があるということですね。
事情があるというのはちょっとあれですけど、
ちょっとじゃあ以下のところを引用してみますね。
以下引用です。
話を聞けなくなっているのには事情があること、
耳を塞ぎたくなるだけの様々な経緯があったこと、
あなたにはあなたのストーリーがあったこと、
そういうことを聞いてもらえたときにのみ、
僕らの心に他者のストーリーを置いておくためのスペースが生まれます。
聞くの回復とはそういうことです。
ここまでですね。
相手が本当に僕の話を全然聞けなくなっている人に対して、
ああそういう人はこういうことがあったのねというふうに後から、
この本を読んでそういうふうに思ったこともあるし、
逆に僕が、これは実はあまり自覚的ではないけど、
僕が相手のことを聞けないときにも、
多分何かこういう僕なりの経緯があって、
相手を聞けなくなっているんだろうなということも多々あるんだろうなというふうに思いますね。
でもこれは正直あまり自覚的には慣れていない、
多分結構無自覚なんだと思いますよね。
相手の話が聞けないというのは。
意図的に相手の話をわざと耳を塞ぎたくなってしまうということも多分あるんだろうとは思うんですけど、
でも僕個人のことを考えると、
あまり自覚的に耳を塞ぐということはそんなにしていないので、
多分それが無自覚的にいろんな経緯があって、
相手の話が耳に入ってこないということは多分あるんだろうなというのは、
この本を読んでやっぱり思ったことですね。
本質的なところというのは逆に言うとちょっと難しいので、
小手先編というのがあるんですよね。
小手先のことだけど聞く技術というのが12個書いてあるので、
これを羅列して読むだけ読んでみますね。
1番、場所と時間を決めてもらう方が当たり前ですけどね。
2番、眉毛にしゃべらせよう。
これは表情でということですね。
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3番、正直でいよう。
4番、沈黙に強くなろう。
5番、返事は遅く。
6番、7色の合図地。
合図地もいろいろ変化をつけようということですね。
7番、奥義奥無返し。
奥義というのは必殺技とかそういう時の奥義ですね。
奥の技、奥義、奥無返し。
8番、気持ちと事実をセットに。
9番、わからないを使う。
10番、傷つけない言葉を考えよう。
11番、何も思い浮かばない時は質問しよう。
12番、また会おう。
この12個が聞く技術ですね。
今リストとしてあげましたけど、
それぞれ一つ一つについても詳しい説明が書いてあります。
もう一つは聞けないことの中心には関係が難しくなっているということなんですよね。
逆に言うと関係が難しくなっているから聞けないというのもあるんだけど、
聞けないから関係が難しくなってしまうということもあるんですよね。
両方ともがお互いに原因と結果になっているということはあると思うんです。
ここのところ少し長いですけど引用してみますね。
以下引用です。
うまく話を聞けないからあなたは聞く技術を必要としている。
だけど聞けないのはあなたが余裕をなくしているからであって、
そういう時には小手先を教えられてもうまく使えません。
世に流通する聞く技術が抱える根本的な矛盾がここにあります。
だとすると必要なのは小手先以上のことです。
僕らは小手先の向こうへ行かなくてはいけない。
ならば余裕がなくなるのはどういう時なのか。
答えはシンプル。
相手との関係が難しくなっている時。
これです。
ここまでですね。
つまり相手との関係が難しくなっているから余裕がなくなって、
相手の話を聞けなくなっているということですね。
かつ話が聞けなくなっているからかつ関係も難しくなってしまうというようなことがあるわけですね。
ではどうすればいいのか。
悪循環になっちゃっている時にどうすればいいのかというと、
これがすごくシンプルに書いてあってすごく負に落ちるところがありました。
以下引用です。
聞くとはごめんなさいよく分かっていなかったというためにあるのだと思うのです。
短いですけどここまでですね。
要するに自分の方からそういうふうに言って、
そういうふうに言わないと逆に言うと関係が悪くなっている人と相手の言葉が入ってこないということですよね。
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あとそれは自分が話を聞きたいと思っている相手のことなんですけど、
でも実は身の回りにそれとは別に相手の方が話を聞いてもらいたいというふうに思っていることがあるわけですね。
それに対して聞く技術というのは聞いてもらいたい人を見つけることだという部分もあって、
ここもとても勉強になりました。
だってそれは1日何十人という人と会うわけで、
その人全員に真剣に話を聞くなんてことは物理的に無理なわけですよね。
別に村上に話を聞いてもらわなくてもいいよというふうに思っている人もいるでしょうし、
その中から僕に話を聞いてもらいたい人を見つける、それが聞く技術だということが書いてあるのがありますね。
ちょっとここも引用してみますよ。
クライエントというのはこの人は臨床心理師の方なので要するにカウンセラーの方なんですよね。
なのでクライエントって出てきますけど、それはカウンセラーに相談しに来る人のことですね。
以下引用です。
クライエントの体調が悪い時、予想位が変わる時、あるいはカウンセリングに遅刻してきた時、
僕は何かあったと尋ねます。
聞く技術の本質は聞いてもらう技術を使っている人を見つけ出すところにあります。
ちょっと聞いてとは言えないけれど、聞いてもらう必要がある人が戸惑う心を滲ませている。
そこに向けて何かあったと尋ねることこそ聞く技術の革新があります。
ここまでで以上ですね。
これは実は後の方の聞いてもらう技術のところに書いてあるんだけど、
でもそれが聞いてもらいたい人を見つけるのが聞く技術だというのがすごく踏み落ちたところですね。
あとは聞いてもらう技術の方もいろいろ本質的なところと、
それから小手先のところがあるんですけど、
ここは少し飛ばしておきましょう。
この本の僕の感想なんですけど、
さっき引用文を読んだので皆さんにもお気づきかもしれませんけど、
基本的に書き言葉じゃない感じなんですよね。
話し言葉っぽい感じなのですごく読みやすいです。
なので一応200ページある、208ページだったかな。
200ページあるけどそんなに時間はかかんないですね。
本当にジョギングしててかつ通勤時間があったら、
僕の環境では1日で読むことができました。
1日の半分くらいジョギングと通勤の片道くらいで読むことができました。
なのでかなり読みやすい本だと思います。
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実は先日僕もTwitterで本当に話が通じない人と話をしたんですね。
どういうことかというと、
ある人が教科書によって準備の量が変わるというふうに非常勤の先生に聞いたと言うんですよ。
だけどそんなことが本当にあるんだろうかみたいに書いていたので、
実際にそういうことあると思いますよというふうに僕がコメントしたんですけど、
でも結局その人はやっぱり教科書によって準備の量が変わるなんてことはありえないという結論から変わらなかったんですね。
そういうのも多分相手から見ると僕は非常勤の先生というのは顔も知っているだろうし名前も知っているだろうし、
そういう人の話も受け入れられない状態だったんですよね。
だからTwitterで僕みたいに顔も知らないし会ったこともない人間が同じことを言っても、
通じないのはこの本を読んでみるとそれは確かにそうだよなという気もするんですけどね。
この本の中の一節でちょっと以下のような部分があるんですね。
多分その人にとっては僕がそういうふうに見えていたんだろうなというのがとても納得したのでちょっと以下引用してみますね。
どんなに言葉を選んでも声の調子を整えても不審感があるときには相手は危険な人物にしか見えません。
傷つけないように配慮した時間の積み重ねでしか安心は生まれてきません。
ここまでですね。
つまりTwitterでたまたまコメントしてくれるような人っていうのは全然安心できる相手ではないから僕の言っていることなんか通じないっていうことがあるんだろうなと思いましたね。
そうですね。
そういうときに僕が聞いてもらう技術とかで時間を重ねてやればもちろんできるんでしょうけど、
Twitterだとなかなかその辺は正直難しいなという感じはしますね。
そういうところからこういういろんな分断が生まれてしまうのかもしれません。
そういう意味ではある意味鼻筋みたいに定期的にずっと相手と顔を合わす機会っていうのはこれからもどんどん必要になってくるんじゃないかなというふうには思いますね。
そうですね。
ちょっと長くなってしまいましたので今日はこの辺までにしておきたいと思うんですけど、
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やっぱり特に日本の国内の日本語学校で教えている方にとっては学習者のメンタルヘルスのケアとかそういうのも結構仕事として関わってきますよね。
海外にいるとそんなことはないわけですよ。
もう本当に親戚とか友達とかいっぱいいる中の一人の知り合いに過ぎないわけですから日本語教師なんてね。
だけど日本の国内の日本語教師の方にとってはそういうわけでもなくこういう相手の話を聞く技術とかあるいは聞いてもらう技術とかね。
そういうことっていうのはとても大事になるんじゃないかなと思いますのですごく読む価値はあるんじゃないかなと思います。
かつ値段と読む簡単さあまり難しくないのでね。
そういう意味でも僕はお勧めできると思います。
はいじゃあですねこのリスナーの皆さんももしですねこの本お金を買う前にまず無料のサンプルぐらいはダウンロードしてもいいかなという方がいらっしゃいましたらハートのマークいただけますでしょうか。
それではですね本日もムラスペにご参加くださいましてありがとうございました。
今日のですね聞く技術聞いてもらう技術というこの本につきましてこの本について僕が喋ったことについて感想とかコメントとか質問とかありましたらぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
はいそれでは本日も良い一日をお過ごしください。そして冒険は続きます。