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2017-08-10 14:04

第105回「質問:ブラック企業撲滅アプリ「ブラゼロ」!?」

第105回「質問:ブラック企業撲滅アプリ「ブラゼロ」!?」
弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。
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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井さん本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、質問たくさんありますので、どんどんいきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
今回の質問はちょっと面白いですよ。
この方ですね、運送業事務職の方からご質問いただいております。
いきます。
ブラゼロというアプリが配布されています。ご存知でしょうか。
いくつか高評価も得ているようで、会社側としては怖い世の中だとも思っています。
このようなアプリで、新機能として有料で匿名による会社宛の労働条件、改善要求文書の争奪や労基書などへの申告なども機能化されているようです。
先生のご感想を教えください。
また、仮に労基書にこのようなアプリ経由での申告に対しても、申告監査を実施する可能性はあるのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
ということですね。
一旦あれですね、ブラゼロって何かって話からですかね。
ご存知でしたか。
いや、私知らなかったんです。
これをきっかけに。
知らなかった。
ありがたいご情報です。
びっくりしましたね。
びっくりした。
すごいの出ましたね。
ここまで来たかと思いましたね。
ちょっとだけアプリの中身をご紹介いただけますか。
ブラック企業をITでゼロにするアプリと。
ブラゼロってのはブラック企業ゼロという意味なんですね。
すごい名前ですね。
要はですね、タイムカード的なアプリは今まであったんですけど。
会社の違法行為をファックスかメールで、このアプリの特徴は。
会社の違法行為をファックスかメールで、ご自身の指定先に送ることができると特命で。
送り先がわからないで。
これがすごい機能で、ある日突然なんか届くみたいですよねこれ。
ブラゼロ登録者報告書。
ブラゼロと申しますと。
なんかこれちょっと。
ブラゼロと申しますか。
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私どもはブラック企業をITでゼロにすることを目指すという理念で、
ユーザー様のお悩みを解決するサービス、ブラゼロと申しますと。
以下ユーザー様からの具体的な改善要求を送らせていただきますみたいな感じですね。
80時間残業したのユーザー様からの具体的な改善要求。
80時間残業したのですが30時間しか支払われていません。
終わり。
これは改善要求書としてですか?
そう改善要求書のサンプル。
っていうのをアプリで協力してくれるんですね。
バレませんこれ?80時間って書いてるんですよ。
誰か。
というのがすごいのがこれファックスで届くってすごいですよね。
ファックスで届くと目に触れちゃいますよね。
普通の社員も目に触れちゃいますよね。
これすごいよね。
しかもこれ機能があって、登録機能があるんですよね。
自分の会社がブラックだって登録すると、
他の有料会員が見れて、
ブラック企業ランキングが自動的に出来上がるっていう。
エンドさんダブルオンドしたんですよね?
いましたよ、もうびっくりして。
いろいろと掲示板とかで、
全部有料会員なんないとこの辺見れないんですけど、
ブラック企業に関する情報のやり取りがあったり、
生々しくこれに登録、
企業別登録者数ランキングっていうのがあって、
このブラゼロに社員さんが登録している数が多い、
会社のランキングが載っちゃうんですよ。
生々しく会社名が直ですからね。
聞いたことある会社とか結構多いですよ。
そういう恐ろしい。
ね、なんかすごい具体的な社名が不正字になってるけど、
これ有料会員になれば見れますので。
これ会社の人事部の人もダウンロードして有料会員になっちゃいますよね。
これ来たらね。
どんどん増えちゃってるよね。
そういうアプリが今出てるんですね。
これ、そういう。
経営者のことがされてるんですよね、これ。
これ作った方のインタビュー記事を読むと、
この方、昔広告代理店に勤めてて長時間労働していたと。
長時間労働は私は否定しないと。
好きでやってる人は全然問題ないと。
ただ会社から不当な扱いを受けてる人を救いたいということで作ったみたいですね。
彼なりの何かしら正義の観点があるわけですね。
だと思いますね。
200円だったら払えますから。
あとすごいのは僕びっくりしたら、GPS機能と連動してるんですね。
タイムカードがですね。
タイムカードがね。
だから自分が会社にいるとGPSって自分の居場所も記録して、
少なくともそこにその時間いたっていうことは証明できる可能性が高いですよね。
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今私GPS機能で試行にしてみましたけど、どこでスタートしたかが載ってますね。
これもう会社反論はちょっと難しいですね。
そうですね。
あとは会社で遊んでたとか勉強してたとかそういう言い訳しかないですね。
まあというアプリがある中で、まさにこの方がいろいろ質問していただいてますので、
ちょっとこの辺りに答えていきたいなと思いますが、
これ実際どのように向井先生としては見られてるんですか?
まあちょっとただ仕組みが、なんか登録しないといけないですよね、会社名とか。
そうですね、個人情報が結構いらないかもですね。
これがネックになって、今の設計だとそこまで広がらないんじゃないかなっていう。
アプリとして。
僕だったら入り口もっと低くして、特命で最初使えるようにして安心してから登録して言うよっていうふうにやりますけどね。
なんかアプリ側になっちゃった。
使ってもらいたい側になっちゃいましたけども。
使う人いると思いますね。
残業代はこれ無料で使えるじゃないですか。
これ便利ですよね。
そうですね。
便利だから使う人が出てくる。
いずれ証拠で、私どもの事務所でも提出。
いやいや違いますよ、僕が訴えられるんじゃなくて。
お客さんの方からごめんなさい。
私はまだ大丈夫だと思います。
ファクス送られてきたらびっくりしますよね。
いやファクス送られたらきついですよ。
うち組織診断ってよくあるじゃないですか。
組織診断ってお願いして特命でやるんですよね。
でも特命って言ったって、弁護士若手は今4人かな。
事務局3人だからさぞっかし書きづらいだろうなと思って。
でも組織診断ってちょっとやってみようかなと思って。
まだ結果出てないけどドキドキしてるんですけど。
でも組織診断をやれること自体が素晴らしいって言われました。
法律務所はちょっとブラックっぽいから、
組織診断を所長弁護士がやろうとしないと。
そこがちょっと問題ですって言われました。
いや向井さんやれるだけですごいですよって変な褒められました。
なるほどなるほど。
すごく気にするので、なかなかすぐこれを使って流行るかなって言うとちょっと疑問ですけども。
これ宛先を労基書にもできるんですよね。
労基書にもできるはずです。
労基書の番号を打ち込めば、ファックス番号を打ち込めば、
こと細かに自分はこういうもんですと。
こうこうこうで、こうこうこうで、こうこうこうですと。
って書いて送れば、それが本当に匿名で、
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皆さんやっぱり心配なのは、労基書に行っても、
例えば対面でやり取りしても、
労基書の監督官は信用はしてるけど、どっかで漏らすんじゃないかみたいな心配ある。
でドキドキしちゃいますよね。
これだったら、まずファックスで送る分には、
まずほぼ特定はできないから、
こと細かにこういうふうに実は残業が行われていて、
サブロック協定を有に超えてますみたいな、詳細に書くと、
特に気をつけていただきたいのは大企業の方ですよね。
大企業の場合はやっぱり今すごく調査は厳しいから、
こういうのが一個あると、役所の方も目に留まって、
調査に入る可能性はありますよね。
まさにこの方が質問されている、
ローキショはこのようなアプリ経由での信号を…
ああ、やるでしょうね。
結構騒ぎになるんじゃないですかね、ローキショの中も。
なんだこれって。
逆に彼らからしたら、調査をしていかなきゃいけない監督の方々ですから、
そういう対象を教えてくれて、ありがとうではないですけど、
そうですね。
いいきっかけになってしまいますね。
これはだから、会社にモノモンスじゃなくて、
ローキショに言うという風に使われるんじゃないですかね、おそらく。
会社にだって言っても無駄だから、こういうアプリを使っているわけだから。
だからローキショの信号で使われるんじゃないかと思いますね。
そういうことか。
すごいのはこのクレームアーとか言われるタイプの人たちじゃない?
じゃない。作成者の方は少なくとももう会社の経営もなさっていて、
そういうタイプじゃないんですね。
ですから本当に労働法が職場のルールになってきてるんでしょうね。
労働法自体が一般教養化してるというか。
こういう話するとすごい顔しかめる方多いんですよ、公園で。
だいたい僕より年上で50歳くらいの人かな。
こういう話と言いますね。
要するにもう例えば社長の言うこと聞く、先生の言うこと聞く、親の言うこと聞く、
その次に労働法を守るみたいな価値観として。
ああそういう時代になってますよと。
っていうとすごい首かしげたり。
公園するとき首かしげられると結構気になるんですよね。
でもねそのぐらいのことを言わないとちょっとやってる意味ないっていうかね。
実際にもうこういう時代ですからね。
これから次次回ぐらいに言うお医者さんの問題もね、全国で起きてるから。
だからもう50代、僕も含めて40代50代は意識変えないと
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本当に若者優秀な、でこれ仕事ができない人がこういうことをやるかっていうと
確かにそうですね。
いや相当かけない。
優秀な子の方が今敏感だから。
ある程度法律も勉強し。
要するに自分の時間、仕事は一生懸命やりたいんだけども不当に搾取されてると。
自分の時間、給料っていう意識が強いから
仕事はちゃんとやるんだけど、いうことは言いたいみたいなのが多いと思うんですよ。
しかも隠れて言いたいと。
今日のヤフーニュースのトップにも電話が苦手な新入社員っていう知ってました?
あがってたんですか?
いやあ、聞いてないですね。
電話かけるのやっぱり嫌だっていうのがあって
対面で言うっていうのは今もすごいできなくなってるから
こういうアプリはすごくぴったりですよね。
そういう時代になっているという象徴として考えられましたよね。
だからもう意識変えないと厳しい時代じゃないかなと思いましたね。
時計社の方々もそちらもスナイパーの方々もね。
改めてやっぱり時代がそうなっているんだなと
すごいありがたい情報をいただきましてご紹介させていただきましたが
ぜひ皆さんも無料ダウンロードできますので
このアプリが売れすぎるのもいいのかどうかわかりませんけども
そういうものなんだなというのは試してみると面白いかと思います。
というわけで向井先生今日もお話をありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では向井蘭への質問を受け付けております。
ウェブ検索で向井ロームネットと入力し
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その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください。
たくさんのご応募お待ちしております。
ありがとうございました。
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