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ダニゾー
はい。
Ayako Izumi
ダニキ読んでくれてありがとうございます。
ダニゾー
いやー、
あのー、すごかったですよ。
Ayako Izumi
すごかったでしょ。
ダニゾー
でもね、
ちょっとね、とりあえずすごかったとしか言いようがなかったですね。
Ayako Izumi
ダニキはあれですよね、漂流教室は読んだことがあったんですよね。
はい。
ダニゾー
20代の頃に、
前回も買って読みました。
Ayako Izumi
20代の頃。
漂流教室はどうですか?私はシンゴと比べて読みやすかったんじゃないですか、割と。
ダニゾー
読みやすかったですね。
少年漫画っていうのもありますけど、
話もわかりやすいし。
そうそう、そうなんですよね。
Ayako Izumi
記号は、漂流していったところでどう生き抜くかみたいなね。
ダニゾー
いろんな事件が起こって、人が集団でいると。
Ayako Izumi
それをひたすら語ってるんだよね、確か。
ダニゾー
そうそう。ネタバレしないように言いますけど、
Ayako Izumi
学校ごと飛ばされてしまって、
ダニゾー
学校にいた主人公たちが力を合わせて、元の世界に戻ろうとする、
言ってみたらサバイバル漫画みたいな感じでしたね。
それがとんでもないスケールで展開していって、
最後は大感動のラストを迎えるんですけど、
あの漂流教室のラストシーンは、
すごい美しいラストシーンだったってのは覚えてますね。
Ayako Izumi
子供たちが空に向かって駆けていくんだよね。
そうなんですよね。
ダニゾー
深く感動しましたね。
本当にね、人生ベスト漫画が10に入るか入らないかぐらいの、
結構心に残ってる作品ですね。
Ayako Izumi
素晴らしい。
ダニゾー
ちなみに私は、私はシンゴがベスト2なんですよ。
ベスト2ですか?
Ayako Izumi
人生を変えたベスト2。
ダニゾー
ちなみにワンは?
Ayako Izumi
ワンはね、移るんですですね。
ダニゾー
そこなんだ。
Ayako Izumi
そこなんですよ。
自分に多大なる影響を与えたって意味だと、移るんです。
ああ、そうなんだ。
ダニゾー
あのシュールさを理解してから変わっちゃったからな、結構私。
Ayako Izumi
もっとまともなやつだけ読んでればよかったんだけど、
あの狂った4コマが死ぬほど面白いって思ってしまってからちょっと変わっちゃった。
いい意味でも悪い意味でも影響を受けたのがね、移るんですなんですよ。
そういう意味だと私はシンゴは2位でございますね。
ダニゾー
なるほどね。
あの、あやこPって、すごい悪強いものをたまに好きになるじゃないですか。
例えば鳥肌みのるとか。
はいはいはい。
野生爆弾のクッキーとか。
Ayako Izumi
はいはいはいはい。クッキー大好き。
ダニゾー
ちょっと一般の人が一口目はうってなるような、
Ayako Izumi
はいはい。
ダニゾー
なんかカマンベールチーズ的なものを好むじゃないですか。
Ayako Izumi
ちょっと臭いって言うね。臭いけど美味しいみたいだね。
ダニゾー
そうそうそう。
Ayako Izumi
ああ、そうかもしれない。
ダニゾー
移るんです。移るんですと、
私はシンゴがトップ2っていうのが、いろいろ思うところありますね。
Ayako Izumi
ちょっと悲しいものがありますよね。
あの頃に戻りたい。
あれを読まない、私の読まない人生もあったんじゃないかっていうね。
ダニゾー
ちなみにあの頃っていうのは、
梅津和夫先生と移るんです。
移るんです、吉田戦車ですよね。
Ayako Izumi
そうです、吉田戦車のね。
ダニゾー
それいつ頃出会ったんですか、その二作品は。
Ayako Izumi
もう決まってるじゃないですか。
もう中二ですよもう。
両方?
両方両方。私基本全部中二でね。
ダニゾー
もう完全に人生狂わせてます。
Ayako Izumi
そうなんだよね。移るんですよね。
友達がいけなかったんだな。
あのとき仲良かった友達がね、そういうのを教え込んできてね。
ダニゾー
私はシンゴは自分から見つけ出してね、探し当てましたね、これは。
ファースト梅津作品は。
Ayako Izumi
私はシンゴです。
ダニゾー
そうなんですか、それは衝撃的ですね。
Ayako Izumi
衝撃的でしょ。
その後ちょいちょいオロチとかっていうのを読んだりとか、
仙霊っていうのを読んだりとか。
ダニゾー
もう本当にホラー系のやつですね。
そうですね、純粋ホラーみたいな感じのやつね。
Ayako Izumi
ダニキはどうですか、ナンバーワン何なんですか。
ダニゾー
ナンバーワンは、これたぶん知ってる人すごく少ないと思うんですけど、
いがらしみきよっていう漫画家知ってます?
Ayako Izumi
いやー知らない。
ダニゾー
ぼのぼのっていう漫画知ってますか?
Ayako Izumi
ぼのぼのは知ってますよ。
ダニゾー
ぼのぼの知ってます?
Ayako Izumi
知ってます。
ダニゾー
あのラッコみたいなのが主人公の。
あれ描いてる人なんですけど、
そのいがらしみきよっていう、ぼのぼの描いてるいがらしみきよ先生の
Ayako Izumi
愛っていう漫画があるんですけど、
ダニゾー
これが人生ベスト1なんですよ。
これがまさしくね、私はシンゴ的な漫画で、
Ayako Izumi
神様って何なんだろうとか、
ダニゾー
生きるとか死ぬって何だろうみたいな宗教とか、
そっちの方面にかなり踏み込んでる。
そっちがテーマの漫画で、
これすっごい気持ち悪い漫画なんですけど、
どうしてもこの漫画だけは売ったり捨てたりできなくて、ずっと持ってる。
常にね、持ち続けている。
僕ね、結構漫画すぐ売っちゃったり、捨てちゃったりして、
小さい本棚1個だけ持ってすっきりさせておきたいんですけど、
ダニゾー
その小さい本棚にずっと残ってますね。
多分一生手放さないと思うんですけど、
Ayako Izumi
なんかもうバイブルみたいな感じ。
読み返したりするんですか、今も。
ダニゾー
しますします、するんですけど、
未だに理解できないんですよ。
何ていうか咀嚼しきれないっていうか。
Ayako Izumi
私はシンゴですね、それはまさに。
でしょ、でしょ。
ダニゾー
全然知らなかったですけど、
Ayako Izumi
ちょっとね、東北の地より生と死の意味を問うって書いてますね。
ダニゾー
これね、アヤコピ読んでほしいなと思って、
多分ね、なんか思うところあるんじゃないかなと思ってる。
Ayako Izumi
これいいですね、Kindleであるので、ちょっと手に取ってみようかな。
全3巻ですしね。一巻一巻が超分厚いんですけど。
これはもう知る人と知るみたいな、たぶん漫画なんだろうね。
いがらしみきお先生は、これが自分の最高傑作だって言ってるんですけど、
ダニゾー
ボノボノじゃなくてこれが最高傑作だって言ってるんですけどね。
Ayako Izumi
読んでみよう。読みます。
ダニゾー
強烈にきますよ、これも。
メインテーマである私はシンゴのことなんですけど。
Ayako Izumi
ちょっと初めにお断りをしておきたいことがありまして。
ダニキにね、進めておきながら。
私もね、この無限島にダニキが来たいって言うから。
ダニゾー
ほのめかしましたね。
Ayako Izumi
ほのめかしたよね。
ダニゾー
ほのめかしました。読んでよっていうのをほのめかしました。
Ayako Izumi
そうそう。なので、私も復習をちゃんとしとかないとということで、復習にチャレンジしたんですけど。
ちょっとね、今日、バクチクの新風が届いたっていうのと。
ダニゾー
はいはいはい。
Ayako Izumi
いろいろありまして。
ダニゾー
スブロさん届きましたか。
Ayako Izumi
スブロさんはね、フライングゲットしちゃったんでね。
Ayako Izumi
ついついね、ちょっとね、そっちも忙しく。
若干、消化不良です、今。
なので、ダニキの読みたてホヤホヤの状態にリードしていただきながら。
ただ、説明たいんですけど。
ただ、一応ね、もういいやと思って、何回か読んだし。
Wikipediaでね、大まかなら筋を頭にインプットをして。
ダニゾー
なるほど、おさらいしてね。
Ayako Izumi
はい、おさらいはしておりますし。
1、2、3巻ぐらいは読んだのと。
あと最後、最終巻もジャジャッと読みましたんで。
ダニゾー
はいはいはい。
Ayako Izumi
だいたい大丈夫かなというところで。
一応そういうお断りをすいません、しておきます。
ごめんね。
ダニゾー
なるほどね、わかりました。
Ayako Izumi
でね、これちょっと名判なじょみたいに全部語るのは無理なんで。
ダニゾー
いやー、そうなんですよ。
で、しかもどういう切り口から言ったらいいか。
めちゃめちゃ。
Ayako Izumi
これ難しいよね。
ダニゾー
これすっごい難しいですね。
Ayako Izumi
難しいんですけど、えっと、どうしようかな。
あらすじだけ簡単にWikipediaを読みますが。
ダニゾー
はい。
Ayako Izumi
まず、近藤悟っていう男のことが出てきます。
で、それの悟るのお父さんが、うちの会社にロボットが入社するんだっていうふうに聞いて、
ロボットって言ってね、初めロボット、アニメに出てくるようなロボットを想像した悟るが工場に連れてってもらったら、産業用ロボットだったんですよね。
ダニゾー
そうそう。
Ayako Izumi
それがちょうど、手で物を作る工場がロボットがやってきちゃったっていうんで、ちょっとお父さんの方にも変化があってね。
ロボットが物を作っちゃうので、今度ロボットを操作しなきゃいけないみたいな感じで。
お父さんがいろいろごちゃごちゃ、そういうの慣れないよって言ってる間に悟るは工場に忍び込んで、ロボットのマニュアルを見ながら、物作りじゃないものをプログラミング。
今でいうとプログラミングをして、徐々に自分の顔も覚えさせたりとかして。
ダニゾー
そうそう。お父さんが筋肉バカなのはいいことにね。
Ayako Izumi
そう、バカだからね。筋肉バカだから。奥さんにもめっちゃバカにされてね。
そうそう。
情けないお父さんなんですよね。
ダニゾー
そうそう。息子に任せて自分は喫茶店でサボってるっていう仕事を。
Ayako Izumi
そうなんですよ。トイレの隣みたいなところに抜き道があって、そこからいつもサボってるっていう情けないお父さんなんだけど。
それでサトルはそれでそれをいいことにね、ロボットにいろいろ覚えさせると。
で、そのロボットには名前が付けられていて、これ何ですか、谷木さん。
ダニゾー
モンローですね。
Ayako Izumi
モンローです。マリリン・モンローの写真が、産業ロボットの何でもないただのアームと本体みたいなやつの上にモンローの写真があって。
愛称モンローと。
そういうロボットを介して、マリンという女の子と出会うんですね。
ダニゾー
そうそう。あれどういう経緯でしたっけ。確か工場見学みたいなのができるって言って、
うちの親父の会社じゃないかって言って、そしたら他の学校も見学に来てて、そしたらマリンとすれ違うんですよね。
Ayako Izumi
すれ違うんです。そこでお互い一目惚れなんだよね。
ダニゾー
そうそう。なんかビビッときて、サトルは適当な言い訳して、一旦学校が帰る、帰りまーすって言ってるのに一旦引き返して、マリンに僕サトルって自分の名前を告げるんですよね。
Ayako Izumi
そう。なんかね、そこのね、出会いの場面がね、結構やっぱ印象に残っててね、私は。
うん。
あーそういう一目惚れあったよなみたいな、小学校の時とかなんかなかった?
ダニゾー
いや、あのありましたよ。
Ayako Izumi
あったよね。
あったよね。
ダニゾー
僕、同じクラスのめぐみさんって人が好きで。
言っちゃったね。
見た目は、はい、見た目はショートカットのマリンちゃんみたいな感じでね、かわいい子でね。
なんか理由とかないんですよね、別に。
Ayako Izumi
いやー、でもまあ見た目じゃないでも、基本は。
まあ見た目。
そうだよね、まあルックスだよね。
ダニゾー
まあ見た目見た目。
まあルックス。
Ayako Izumi
まあルックスだよね。
ダニゾー
やっぱり、はい、あのー、まあご時世ではあるけども、でも美しいものには抗えないっていうのはありますよね。
Ayako Izumi
マリンがすっごいかわいいんだよね。
おー。
かわいくない?いや私マリンほんとかわいいなって、お人形さんみたいだよね。
ダニゾー
ですね。
Ayako Izumi
好きになっちゃうよみたいな。
ダニゾー
だから後々出てきますけど、あのロビンの気持ちもちょっとわかる。
Ayako Izumi
あいつ最悪だよね、ほんと。
もうね、信じられないくらいキモいですよね、あいつ。
あんなにさ、もうちょっとロビンの話しちゃうけど、あんなにさキモい男をよく描けるなっていうね、梅津先生が。
すごいんだよ、あのキモさがさ、どうにいってるっていうか。
ダニゾー
はい。
Ayako Izumi
なんていうのか、ただブサイクとかじゃないじゃん。
うーん。
ほんとに気持ち悪いって、ほんとに近づかないでみたいな。
もう生理的に嫌だみたいなさ。
ね。
絵なのに、絵なのによ。
ダニゾー
絵なのにね。
Ayako Izumi
そう、絵なのにすっごい思った。
だからロビンのページはもうどんどん飛ばしたかった、私もう気持ち悪くて。
ダニゾー
呼びたくないんだもんだって。
いやわかるわかるわかる。
Ayako Izumi
もう画力がすごいよね、梅津先生はとにかく。
ダニゾー
あのロビン、もうロビン話になっちゃうんですけど。
Ayako Izumi
なっちゃうね。
ダニゾー
ロビンが初めてマリンと出会ったときに、極大の大きな音でゴクンって唾を飲み込むんですよ。
もうあのゴクンがもうね、あの瞬間からえ?ひもって、ひもっていうかもうなんか怖いこの人。
Ayako Izumi
確かにそこだね。そこだわ。
ダニゾー
ことあるごとにマリンを見ながらゴクって唾飲むんですよ。怖すぎると思って。
Ayako Izumi
いやでもどうなんですか?私はちょっと男性になったことないんでわかんないんですけど。
やっぱ唾を飲み込むような。
ダニゾー
いや飲み込みませんよ。
Ayako Izumi
飲み込まない?いやめぐみちゃんに初めて出会ったときにゴクンってしたかったの?
ダニゾー
いやあの唾液はね出ませんから別に。
Ayako Izumi
唾液は出ない?
ダニゾー
唾液は出ませんから。
Ayako Izumi
じゃあトゥンク止まり?トゥンク止まりですか?
ダニゾー
トゥンク止まりですよ。
食欲と性欲が混同してしまうところがロビンの恐ろしさっていうかひもさっていうかね。
Ayako Izumi
確かにね。
そういう食欲なんだよねあれ。
ダニゾー
食べたいみたいなそういう気持ち悪さありませんか。
それだ。
なんかもうそういう欲求が。
Ayako Izumi
いけないいけないもうこのままずっとロビン話になっちゃうからちょっと筋を戻しましょう。
ダニゾー
ちょっと待ってもう一個ロビンで言いたいのがさ。
Ayako Izumi
このきもさをさ一旦処理したいの。
ダニゾー
わかるわかるわかる。
Ayako Izumi
本当にロビンの話が控えてるって思ったらさ。
ちょっとさもうきもそぞろなわけですよ。
だから一旦ここでも全部ゴミ処理して。
そうですね。
私がもう一個きもいなとすごい思ったのは初めて出会ったときに。
そのかくごくん。
ダニキが言ってたごくんもそうだし。
唇がさすごいドアっぽいのしてさ書いたじゃん。
ダニゾー
はいはいはいはい。
Ayako Izumi
しかも半開きのさなんかいかにもキス。
童貞がキスしたいみたいな。
半開きの口ちょっとシワがすごい寄ってるなんか。
あれを一コマちょうどアップにしたでしょ。
しましたしました。
ダニゾー
あれが本当に本当にもうダメだった。
Ayako Izumi
すごいもの書くなと思ってね。
ダニゾー
だから私はシンゴってそんなにホラーじゃないじゃないですか。
他のオロチだとかね。
Ayako Izumi
そういうもう正統派ホラーとはちょっと違って。
なのにあのロビンは本当にホラーですよね。
そう。やっぱああいう形で入れてきたなっていうね。
ダニゾー
やっぱり人間が一番怖いんだというね。
Ayako Izumi
それそれ。それです。本当に。
そうなんですよ。
この後もロボットのモンローが意識を持ってしまうんだけど、
そこで女の子のヒグをバリッと燃えたりするじゃん。
ダニゾー
しますします。暴走しちゃってね。
工場の会社の社長の娘かなんかを持ち上げちゃうんですよね。
Ayako Izumi
持ち上げたまま顔をベリって皮剥いちゃう。
ああいう表現はもちろんあるし気持ち悪いんだけど、
あれはなんかホラーではないというか、
あそこじゃないですよね。私はシンゴの中でのホラーは。
本当にロビンそのものなんだよねっていうのがちょっと。
ちょっとロビンに関して何かあります?タニキ。他に。
もうゴミ処理したい。ちょっと一旦。
ダニゾー
さっき気持ち悪いビジュアルじゃない、なんていうんですかね。
いわゆる気持ち悪いビジュアルじゃなくて、
ああいう行動をしなければイギリスの美少年みたいな、
それなりに整ってるじゃないですか。
Ayako Izumi
そうなんですよ。
ダニゾー
いろいろそういう印象を介しては整ってるんですよ、彼は。
みなりもピシッとしてるし、いつもスーツにネクタイで。
そうそう、スーツにネクタイなんだよね。
髪型もちゃんとしてるし。
Ayako Izumi
そうですそうです。目も青いしね、これきっと。
白黒だけど。
ダニゾー
たぶん背も高いですよね。
太ってもないし、ガシッとした体格でちょっと頼りがいがありそうな感じの、
美少年っていう感じなんですけど。
そうだね。金髪青めですよ、今。みんな昔好きだったでしょっていう。
でもマリンと会ったその初日に、いきなりもう好きだ、愛してるって言ってキャンペーンに行くじゃないですか。
そうそう。
Ayako Izumi
これですよね、まさに。
ダニゾー
僕は男ですけど、もう気持ちはマリンですよ、ギャーって。
僕ももうなんか記憶が消し飛びそうになりましたもん、あそこで。
Ayako Izumi
良かった、良かった。同じ意見で、ごくってね。
ダニゾー
その後もね、マリンを地下室に監禁したりとか。地球は滅んだんだ。
Ayako Izumi
核戦争が起こってるから、みたいなね。
ダニゾー
絶対に外に出ちゃいけないとか。
Ayako Izumi
仮にも愛してると言いながら、こんな子供だからいくらでも騙せるみたいな感じで言うじゃないですか。
もう全てがキモいなっていう。
ロビンがいなかったから、私はシンゴもアクセントが足りなかったかもしれないし、そういう意味だと本当に良い悪役っていうかなんて言うんだろうね。
ダニゾー
そうですね。衛星のかけらがロビンを貫いたとき、本当に気持ちよかったですもん。
Ayako Izumi
そうなんだよね。
ダニゾー
まあまあまあ、ちょっとじゃあすいません。元に戻りましょう。どんどん話をしなきゃいけない。
どこまで?
Ayako Izumi
まずじゃあ、サトルとマリンが出会いましたと。
ダニゾー
序盤のクライマックスシーンまだ話してませんもんね。
Ayako Izumi
そうですそうです。大事なところがありますと。
サトルとマリンが出会っていくんだけど、
Ayako Izumi
いーちゃん別にと思うんだけどさ。
そうなんですよ。
ダニゾー
そこで二人はもう行ってみたら駆け落ちみたいなことするんですよね。
Ayako Izumi
そうなんだよね。
ダニゾー
で、もう、なんて言ったかな、そこで大雨の中のシーンですよね。
Ayako Izumi
大雨のシーン。
ダニゾー
大雨のシーン。サトルが門廊に、マリンがどこにいるか。
なんだったっけな、マリンが門廊の中に残したのかな、私は。
Ayako Izumi
はいはいはい。
ダニゾー
もし私と結婚したいなら、どこどこにいるから来てくださいみたいなメッセージを残して。
Ayako Izumi
ちょっと言いますよ。
まず結婚しないっていうメッセージを門廊が出すんですよ、マリンの母とともに。
ダニゾー
するならY、しないならNみたいな。
それでYって打ってくんですよ。
Ayako Izumi
これもさ、すっごいドラッグ絵感あるよね、なんかね。
ダニゾー
ありますね。
これ、たしか1982年とかその辺の漫画ですよね。
Ayako Izumi
82年から86年の間に連載されてるやつですね。
ダニゾー
いやこれね、すごすぎるなと思う。
Ayako Izumi
すごすぎるよね。
ダニゾー
昭和57年ですよ。
Ayako Izumi
ね。
ダニゾー
だってこの数年で、書くにはあまりにも先見の銘があるっていうか。
Ayako Izumi
そうでしょ。
ダニゾー
もうなんかインターネット時代まで予見してるじゃないですか。
そう。
後々、門廊がね、どんどんどんどん頭良くなって、最終的にすごいところまで行っちゃいますけど。
あれ完全にそのインターネットの世界を予言してるような気がして。
Ayako Izumi
まずはあれなんですよ。スタンドアローンっていうんだけど、単体でね。
ロボットが単体で、単体のロボットに対してまさに機械学習させてるんだよね。
今のAIの元になってる機械学習っていう。
こうだったらこうみたいな、こうだったらこうっていうのをたくさんパターンを覚え込ませて。
だんだん、門廊も新しいクイズに対して正確に答えるみたいなことを最初のうちにもうやってるんですよ、これ。
だからその時点でもすごくて、それにプラスしてインターネットがさっきだねきが言ったようにくっついてきてる感じなんだよね。
で、より世界中の知能さ、全部学習して事実で動いていくみたいなね。
もうごめん、結末まで言ってるけどまたこれ。
マリンが門廊に残したサトルへのメッセージが、そういう質問なんだよね。
結婚しない?するならY、しないならL。で、Yって押して。
そしたら次に子供を作ろう。するならY、しないならLって出てきて。
そんでYって押したら、ありがとうサトルくん、小川公園にいるわっていうね、メッセージですね。
ここでしょ、さっきの。
ダニゾー
そう。そうですそうですそうです。
Ayako Izumi
それで?
ダニゾー
で、大雨の中小川公園にサトルは行くんですよね。
Ayako Izumi
行くんですよ。
ダニゾー
そしたら、大きな木の根元に穴が開いてて、その中でマリンが待ってるんです。
そうだね。そうなの、一人でね。
Ayako Izumi
このマリン可愛いんだよな。
ダニゾー
この場面、名場面ですよね。
Ayako Izumi
名場面ですね。
ダニゾー
あの土砂降りの中ね。
Ayako Izumi
そう。
ダニゾー
あの迫力ったらないですね。
Ayako Izumi
この木がね、なんかいきなり、なんていうの、別に動いてるわけじゃないんだけど。
ダニゾー
風も強くてね、嵐が来て。
Ayako Izumi
そうなんですよ。
ダニゾー
これちょっと見てほしい、本当に。
なんだろうな、ダリとかゴッホの絵の説明できないのと同じで、
あのシーンちょっとみんな画像を検索してみてほしいんですけど、
雨の感じ、雨が2人に当たってる感じとか、
Ayako Izumi
その上手いとか下手とかじゃなくて、その迫力っていうか、
なんか凄まじいエネルギーを感じるっていうか。
ダニゾー
なんていうんだろう。
Ayako Izumi
ここはね、描写もすごいんだけど、
ダニゾー
だから本当に、嵐の中2人がもうぐちゃぐちゃになりながら寄り添って立って話してるシーン。
Ayako Izumi
マリンが言うじゃないですか。
読み上げていいですか、これ。
ダニゾー
お願いします。
これちょっと一時一句間違いないでほしいぐらいの、すごい大事なセリフだから。
Ayako Izumi
じゃあさ、ダニキから言ってくださいよ。
これちなみに、もう2人が離れ離れです。
で、マリンも空港まで行って逃げてきたんだよね。
この小川公園まで。
ダニゾー
そうそうそう、そうです。
Ayako Izumi
もう行きたくないから。
で、小川公園で無事落ち合った2人の場面と。
ということで、じゃあダニキ、サトルやっていいですよ。
ダニゾー
ちょっと待って。覚えてない。覚えてない。
Ayako Izumi
あれこれ見てないの今。
ダニゾー
見てないですよ、見てないんですよ。
Ayako Izumi
わかった、わかった。じゃあ、私が言いますね。
ダニゾー
すごい嵐の中で、ここーって。
で、木がギフギフ、ザワザワ、ギフギフ。
まるで悪魔の手のようにギフギフ。
ところで2人が抱き合ってで僕んちへ行こうってダメよって言ってるとこですねで空港から逃げてきて
今度捕まったら私たちもう本当の最後よっていうところですね
Ayako Izumi
じゃあいいですかお願いします
今度捕まったら私たちもう本当の最後よ
もう会えないわ大人になるまでもう会えないわ
もう子供の時の私たちには会えないわって言うんですよね
ダニゾー
そう
Ayako Izumi
これがね
ダニゾー
これすごい今見たけどやっぱすごいわ
Ayako Izumi
もう会えないわ大人になるまでもう会えないわっていうね
ダニゾー
もう胸を締め付けられますよねこれ
Ayako Izumi
本当に
もうこれがね
ダニゾー
切なすぎませんかこれ
Ayako Izumi
このもう子供の時の私たちには会えないわっていうのがもう見開きなんだよね
グワーンと見開きでマリンがすごい泣いてて
ダニゾー
サトルはそれを見てるという
Ayako Izumi
その大人になるまでもう会えないわって言うんですよね
ダニゾー
これ言い換えれば大人になったらまた会えるわよでもいいはずなんだけど
ダニゾー
っていうのをマリンがインプットして
Ayako Izumi
押しましたら
さあ何と言ってたかという話ですねこれがかの有名な
ダニゾー
かの有名なね
333の
これ333でいいんですか
Ayako Izumi
333ですか
333です
333ですよね
ダニゾー
333の
てっぺんから
飛び移れ
Ayako Izumi
そうなんですよ
これがすべての現況ね本当に
意味のわからないこのね
ダニゾー
はってなりますよね
Ayako Izumi
読んでるこっちも
そうなんですよ
でもとてつもなく魅力的じゃないですかこのメッセージ
これね
どう思ったこれ最初見たとき
めちゃくちゃドクドクしちゃったよこれ
ダニゾー
あの
最初見たときは
やっぱりちょっと怖かったですねなんか
Ayako Izumi
怖いか
ダニゾー
怖かったですね
わけわからなすぎてね
Ayako Izumi
だから333っていうこの数字の並びとかも
すごいなんかこう
パンク感があるっていうかさ
あのなんとも言えないかっこよさが
でもちょっと謎で何を意味してるのか全くわかんなくて
これはこういうメッセージを作る
梅津先生のセンスたるや
ダニゾー
センスですよねこれ
Ayako Izumi
超かっこいいなと思って
ダニゾー
どこから出てくるんだろうって
Ayako Izumi
ね本当
ダニゾー
普通に生きてたらあの
このシナリオ
このワードは思い浮かばないよな
Ayako Izumi
このワードも思い浮かばないしシナリオもね当然思い浮かばないですよね
子供どうやったら作れるかっていう質問に対してね
もうねもう
奇想天外もいいところっていうかさ
じゃあこのね333とは何かっていうのを一生懸命探していくわけなんですけど
わかんなくてね
でなんか電話番号じゃないかとか
なんかその333っていう数字が書いてある看板があるんじゃないかとかね
でも違うよ333って高さのことだみたいな
たとるが気づいて
あれだみたいな
指差した先には東京タワーがね
あるという
この東京タワーのね
東京タワー描くのにもう何ページも費やしてるからねこれ
ダニゾー
東京タワーで3巻の半分くらい
Ayako Izumi
半分くらい言ってるよね
ダニゾー
半分くらい費やしてる
Ayako Izumi
でも私東京タワーすごい好きで実は
ダニゾー
あー
Ayako Izumi
これがあったから好きになったのかもしれないちょっともう順番忘れましたけど
東京タワーのこの描き方とかも大好きだし実際の東京タワーもね
なんか見るたびに私は信号を思い出すし
ものすごいノスタルジーっていうかね
駆られるんですよね
大好きです本当
ダニキは見たことありますか東京タワー
ダニゾー
東京タワーは初めて行ったのは小学校6年生の
修学旅行で行きましたので
Ayako Izumi
天望台地上150mの天望台に行って
ダニゾー
ガラス張りの床のところで腰を抜かすというね
定番の下りをやりましたね
Ayako Izumi
そういう時のこととか思い出しませんでしたか
ダニゾー
いやーこれね
登る前にね下のところで記念撮影とかするんですけど
これ思い出しますよだってすごいこの描写がね
緻密なんですよねめちゃくちゃ
この鉄骨の感じとかすごい緻密に描いてあるから
これ一コマ描くのに何時間かかるのっていうぐらい
Ayako Izumi
緻密といえばこの東京タワーもそうだし
門路に対してさ色々プログラミングをする時に
なんか門路の中がさ掲示場的な表現でさ書かれてるじゃないですか
ダニゾー
書かれてますね
Ayako Izumi
あそこも全部すごいじゃんあれでさ2,3ページぐらい費やして
なんかこうラピュタの心臓部みたいな感じのさ
ダニゾー
はいはいはいはいはい
Ayako Izumi
わかる?
ダニゾー
わかりますわかります
Ayako Izumi
ブロックが行き来したりするシーンだったりするじゃないですかね
ああいうのをいちいち門路の内部ではこういう状態になってるみたいな
あれはもう確実に描写というよりは想像の描写ではあるんだけど
もうあれもしっかりこの東京タワーもしっかりですよね
すごいですよね本当に
ダニゾー
しっかりですね
Ayako Izumi
すごいよねこれさ本当にすごいんだよ
しかもこれ何コマも書いてるじゃんこれ
ダニゾー
はいはい
Ayako Izumi
でえあのてっぺんから飛び移るの?みたいなね
ダニゾー
はい
Ayako Izumi
もうギャーですよまさか
ダニゾー
いやギャーですよ
飛び移れってお話が進んでいくと
飛び移れってこういうことかこうなるんだってなるんですけど
Ayako Izumi
なるんだけどそこに行くまでにさ
飛び移れって何に?って思わない?まず
ダニゾー
これ最後の最後まで何のことだかわかんないですもんね
そう
どこに飛び移れって言うんじゃいっていう
Ayako Izumi
結局何だったんだろうね本当にわかんないし
でこう一生懸命ね外が明るいと怖すぎるから暗くなるまで待って
本当にてっぺんまで行っちゃうんですよね2人が
うん
もう宿泊しながら
はい
でちょうどてっぺんまで来たっていう時に見つかっちゃったんだよね
ダニゾー
そうそうそうそう
Ayako Izumi
あそこにいるぞみたいな
ダニゾー
警察とかね探してた両親たちに
うん
なんか警察の中に
ブショーヒゲ生えた汚いね
なんかブサイクな近代知
ブサイクな近代知みたいなのがいて
探偵みたいなのがいて
Ayako Izumi
本当だ
ダニゾー
でそいつが
Ayako Izumi
見つけちゃうんだよね
ダニゾー
そうそう333って東京タワーのことじゃないかみたいな
なんかこいつ鋭いなみたいな描写がちょっと
Ayako Izumi
なるほどね
そしたらなんかさ実は333じゃないんですよみたいな
大人が言い始めてね
本当は言いたくないんですがみたいな
これは対外的には言いたくありませんが自慢賃貨の影響でみたいな
ダニゾー
言ってましたね
30センチ足りないんだと
Ayako Izumi
そうそれをねお母さんが言うのかなメガホンかなんかで
ダニゾー
そうそうですあのさとるのお母さんがね
そうだよね
あのたてこもり犯にあのメガホンで