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2023-02-01 08:51

本紹介#7 コンビニ人間


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こんばんは、もとです。
この放送は、Web3上に農村をつくる、トマジョダオの提供でお送りします。
トマジョダオは、6月9日、ロックの日に、47,000体のジェネラティブNFTコレクションCJAをリリースいたします。
農家の方が多いんですけど、私のように家庭菜園を楽しんでいるだけという方も、中にはいらっしゃいます。
興味がある方は、Discordコミュニティのトマジョダオ、もしくは、公式のWebサイト、Twitterアカウントもありますので、検索してみてください。
それでは、今日は、本の紹介をしていきます。
今日紹介するのは、村田さやかさんの、コンビニ人間という本です。
多分、聞いたことがある方が多いと思います。
私ももちろん聞いたことはあったんですけど、読んでなかったんですよね。
なんで読んでなかったかというと、ものすごく話題になっていたんですね、この本は。
ちょっと天の弱なところがあって、私は映画化されたような作品とか、こんなふうにものすごく話題になった作品っていうのを、ちょっと一歩引いてみてたんですよね。
ミーハーじゃねえよ、みたいな感じですね。
今回、読むことになりました。
というのも、先月、村田さやかさんが書いた、地球生人という本を読みまして、これがものすごく面白かったんです。
世界観が独特で、面白くて。
それなら、こっちも読んでみようかなということで、コンビニ人間も買って読んでみました。
結果ですね、面白かったですが、いろいろと、なんか、なんていうんですかね、嫌悪感もちょこちょこ出たり、なんていうんですかね、ちょっと不思議な感覚なんですよね。
リアルを描いたみたいな感じなんですけど、ちょっと簡単に説明するとですね、まず主人公の古倉さんという方がいるんですけど、その人は女性ですね。
子供の頃から、周りから普通じゃないと思われていたんだそうです。
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例えば家族からもそう思われていたみたいで、周りの同級生からもですね、例を挙げるとですね、同級生が喧嘩をしていて、それを誰か止めてなったときに、この古倉さんは動きを止めると考えて、スコップで殴ったんだそうです。
そういう感覚を持っている子供だったそうですね。
なので家族からも妹もですね、いるんですけど、なんていうんですかね、ちょっとこう、何かが欠落しているみたいな、そういう目で見られていたんですね。
確かにそういうところはあるのかもしれないんですけど、分かっていないだけで、こうやって人にはある感覚が理解できないっていうのは、たくさんこういうケースってあると思うんですよね。
何が普通かっていうのは決められないですからね。
高校を卒業した古倉さんは、家族の期待に応えるために、何か自分に仕事ができないかといろんな仕事を探してみた結果、コンビニのアルバイトが自分ができる唯一の仕事だったという結論になったんですね。
そこから18年間同じコンビニで勤め上げています。
36歳になったところから始まります。
どんな仕事ぶりかというと、いわゆるマニュアル通りにこなす、そういう店員さんだったんだそうです。
ちょっと癖のあるお客さんだったり、他の店員さんに対しても、そつなく対応はするんだけど、何か人間味がないような、そういう印象を周りに与えていたんだそうですね。
そんな古倉さんは、ある日、変なことから同じバイト先で働き始めたけど、後々態度が悪くてクビになってしまった白羽さんという男性と一緒に暮らすことになるんですね。
その辺の中身は興味があったら読んでみてもらえたらと思うんですけど、一緒に暮らすことになって、それを妹に話すんですね。
実はこういう人がいて一緒に暮らしているんだと。
そうすると妹はものすごく喜んで、今までと違う反応だったんですね。
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それで古倉さんは、これが周りの人の普通というものなのか、認識はするんですけど、やはり心の底では理解はできないみたいなんですね。
あまり話すとネタバレになってしまうので、内容に関してはこのくらいにしておくんですけど、最終的に一度コンビニを辞めて、新しい就職先を探すんですけど、
やっぱり古倉さんはコンビニでしか働けない。コンビニで働くことが人生そのものなんだということに気づいてしまうんですね。
ここで思ったのが、この体の奥というか細胞一つ一つから自分はこの仕事をするために生まれてきたんだ。
それくらい思える仕事というのがあるのはすごく羨ましいなと思いました。
程度はどうあれですね。自分が人生で何に注力してどこを抜いていくかというのは人それぞれあると思います。
この古倉さんはしっかりと睡眠をとって体調を整えてコンビニの仕事に全てを費やす。
それ以外のこと、例えば贅沢もしないし、食事も栄養がとれていればいい、味も特に必要ないとか、そういう感覚なんですよね。
それって別に、こうやって本に書かれるから異常な人間のように見えてしまうんですけど、
食にあまり気をつかないけど、例えば洋服とか時計とか、そういうところにはお金をすごくかけるみたいな人は結構いると思うんですよね。
なので、異常な人間というふうなことを書かれた本じゃなくて、個性って何だろうなとか、普通って何だろうなっていうのをすごく考えさせるような、
本でした。
薄くて読みやすいので、ぜひ興味があったら読んでみてください。
今日紹介したのは、村田沙耶香さんのコンビニ人間という本でした。
それでは、さようなら。
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